2000年10月の月記帳


 新世紀小説バトルが始まった月。
 今後大きなイベントに発展すればいいなぁ。


2000/10/31
 PS版『バロック 歪んだ妄想』クリア。実際には、三、四日前だが。
 うん、記憶喪失から始めたにしては、話が大きくなって面白かった。でもやっぱり、台詞を流している間は、時間を止めて欲しかった。ゆっくり台詞を読む時間がないんだもんなぁ。
 ゲームとしては、ちょっとコツを掴めばほとんど死ぬ事もなく、かなりぬるめと言える。とりあえず体力と生命力を引き上げておけばアイテムの使い方で何とかなる。アイテムの保管や強化がほとんどできないシステムなので、「強くなる」事が難しいという事情もあるのだろうが。
 その反動か、クリア後のおまけダンジョンが異様に厳しそうだが、システムだけを取り出せば凡庸なゲームなので、やる気にはならない。

 今度はSS(セガサターン)版『仙窟活龍大戦 カオスシード』をプレイ開始。
 ダンジョン制作者が主人公なので、『刻命館』的なものを想像していたが、主人公に戦闘能力あるせいでアクション要素がかなり強い。仙窟(ダンジョン)を広げてしまった自分自身を恨みつつ、侵入者退治に奔走するというプレイスタイル。アクションはあまり得意じゃないが、キャラも立っておりなかなか面白い。

 なんかここの所アクション付いているような気がする。どちらかと言えば、コントローラーを握ったまま眠っても大丈夫なゲームが好きなのだが。


○新世紀小説バトル『電坑夫』に、感想を頂きました。
葉月みか様……感想ありがとうございます。電気掘りって発想以外は、確かに割とパターンになってしまいました。もう一捻りできると良かったんですが、あんまり捻ると話が混乱するし、難しいものです。
吾心様……感想ありがとうございます。多分、どなたも王道過ぎるという感想を抱かれるのでしょう。自分でもそう思うし。でも、こういう話好きなんですよね。吉と出るやら凶と出るやら?

○新世紀小説バトル『PIB』に、感想を頂きました。
太郎丸様……感想ありがとうございます。少々荒唐無稽さを自覚していた所があったので、リアリティは欠けたかも知れません。ホラーのノリにした別作品もあるにはあるんですけどね。



2000/10/23
 500hit突破、ありがとうございます。
 トップにもありますが、新世紀小説バトル『PIB』『電坑夫』の二作品で参加中です。
 立ち上げたばかりの企画を賑やかに盛り上げたいので、お好みの部門だけでもご覧になって下さい。票? もちろん欲しいですけど、今後を考えれば正当な評価の方がもっと欲しいですよ。



2000/10/21
 バイト先のそばに、電器屋の「コジマ」が開店した。
 ぶらりと寄ってみると、トナーが少し安くなっていたので買った。んで、開店記念スピードくじを引いたら二千円の当たり。結果的に、九千八百円のトナーが六千円ぐらいで買えた計算。あんまり安売りしない商品だけに、お買い得感が大きかった。たまには行ってみるものだ。

 PS版『バロック 歪んだ妄想』をプレイ中。
 独特の世界観や台詞廻しに特徴はあるが、ちょっと薄味。もっと外界(いわゆる「町」)で、歪んだ人との会話を楽しみたい。神経塔内では、リアルタイムでダンジョン探索が続くので、あまり構っていられないのだ。
 ゲームシステム自体は視点が3Dでアクション要素がある他は、凡庸な不思議なダンジョン。ただ、一体どこまで潜ればいいのか、という不安感や不快感が、逆に世界観を引き立たせているのは上手い。
 精神分裂的キャラクタの異常を、「歪んだ」と形容したのは正解な気がする。実際、痴呆のある人でも、九割方普通で、ほんの少しどこかが常識と外れてて、その外れ方も決して「ロマンティックな狂気」ではなく、きちんと理にかなったルールがあったりするわけだし。
 今は――どう言えばいいんだろう? なんか途中。プレイ中。進んでいるやらいないやら分からないが、どうも話の核心に迫っているようないないような、そんな状態。
 話が掴めて面白くなるまで十時間以上掛かるので、お薦めはしない。念のため。



2000/10/16
 PS版『玉繭物語』、エンディングに到達。絵の使い方も上手かったし、話も綺麗にまとまったし、なかなか面白かった。もっとも、プレイ時間が二十時間に満たない薄味のため、定価買いはお勧めしないが。
 んで、クリア後のおまけダンジョン(?)をやってみる。
 ランダムに無限生成されるダンジョンで、アイテム集めやレベル上げに励むわけだが、別に面白くない。
 そもそも罠や仕掛けのない無限生成ダンジョンは、ゲームとして間違っている。トルネコが面白いのは、アイテム、罠、敵などを使うプレイヤー自身の技術の向上が伴うからであって、ランダムなダンジョンはそこに絡まる一要素に過ぎない。現に、マップやアイテム配置を固定した詰めシレンは一流のパズルゲームだし。
 まあ、あくまで対戦用の訓練場に過ぎないと取るべきか。ポケステのミニゲームみたいに。


○Q書房6回3000字で、感想を頂きました。
太郎丸様……感想ありがとうございます。ホラーとしての結末ですか。うーん、でも主人公が死んでおしまいは――いや、この話なら別に問題はないのか。検死結果が奇妙とか、心臓が次の人に移植されるとかできそうですね。



2000/10/14
 400hitありがとうございます。

 二、三日前に買ったPS版『玉繭物語』をプレイ中。
 ――知らない? ジブリっぽいRPGですよ。パッケージ見りゃあ一発ですな。作画、近藤勝也だし、ヒロインの声も高山みなみだし。
 森のしもべ(いわゆる魔物)を繭に封印し、聖魔として召喚して使う。また、経験を積ませたり、合体させる事で強くすることも可能。
 この辺のシステムはほとんど『デビルサマナー』の造魔合体。ただ、角、爪等各部位に技を設定した事で合体にバラエティが出来、また外見の変化もあっててなかなか楽しい。
 世界観やストーリー展開も(多分にナウシカ的だが)ゲームとしては独特で、人間と森のしもべの関係を、システム上で上手く表現している。
 欠点は全体に流れる「これってどっかでなかったか?」という決定的なオリジナリティのなさだが、ゲームそのものとしてはよくできているし、ストーリーも引き込まれる。仲魔を育てるのも楽しい(ちなみに主人公は、封印能力が向上するだけで、肉体的な成長はない)。
 ま、何はともあれエンディングまで行かないとはっきりした事は言えないけど。


○Q書房6回3000字で、感想を頂きました。
百内亜津治様……感想ありがとうございます。うーん、確かに手塚治虫作品にありそうなネタか。火の鳥でもブラックジャックでも。どちらかって言うと、意識したのは渡辺淳一(字……合ってるかな?)なんですけどね。



2000/10/10
 Y氏から、また作品の感想を貰った。有り難いことだ、北東にお供え物でもしておこう。
 いつもと語調や扱いが違うのは、旧知の仲&サイトの一角を割いて感想してくれている事に対する感謝だと思っていただきたい。

 『新記録』はね、うん、パラリンピックとオリンピックの逆転みたいなのが頭にあったんだけどね。ちょっと話の持って行き方がストレート過ぎたかなぁ。やっぱり、年を追う毎により重度の障害者が優勝してく、ってアイデアの方がよかった? ただ、これは倫理的にやばくなって来るんだよなぁ……。別に差別的な意図はないんだけどね。
 『安全基準』は、確かにまとめ方に不安があった作品だったな。やっぱり見抜かれるねぇ。ただ、轢かれた相手に対するフォローのない車社会って、ネタとしてはアリだからなぁ。ここは一つ自分の感情はさておいて、起承転までのやり取りをエスカレート型ギャグにして行く手もあるな。「F1車の二倍の安全性を誇る全面エアバッグです」「おおっ!」「戦車の装甲の三倍の跳弾構造です」「おおおおおっ!」「戦闘機の七倍の射出速度を誇る脱出装置です!」「ぎゃふんぎゃふんぎゃふん!」みたいな。
 『進化の果てに』は、Q書房初参加ってんで割と練り込んだからなぁ。博士はグルメの趣味のため――嘘嘘、万年氷の下の地質調査だって(そーゆー研究があるかどうかは知らんが)。別に風刺性とかない単純なギャグなので、笑えたなら成功だね。ただ題材は、カニバリズムっていう、ショートショートの定番だったんだよなぁ。できるだけ避けようとしてるんだけどね。



2000/10/9
 HPの更新が上手く行かないと思っていたら、htmlタグの書き間違いだった。エラーメッセージをきちんとくれたBASICが懐かしいよ……。

 ホークスの優勝セールをやってたので、そろそろやばい事になっていた自転車のタイヤを買う。なんかメロンパンの表面みたいになってたからなぁ。
 最近のタイヤの売り方なのか、あの商品が特殊なのかは知らないが、チューブと同じように折り畳まれて売られていた。コンパクトなのは有り難いが、傷まないんだろうか。
 今日は雨なので、次の休みにでも交換する予定。

 PS版『ルナティックドーン3』を買う。で、やる。
 ――自動生成されるどの世界に行っても、酒場で面白味のカケラもないお使い任務を貰ったり、ダンジョンに潜ったり。一般人に攻撃がヒットするから自由ってもんでもなかろう、しかも殺せないし。
 自由度を売りにするためには、「なんでもできる」ではなく「なにをやっても面白い」にすべき。さもなきゃ、大昔のコマンド入力型のAVGの自由度が最高って事になるだろう。
 機械の王様になったから、後は星野鉄郎が自分を殺しに来るまでは知らん。
 アートディンク作品は、発想はいいんだがゲームとしての詰めが甘い気がする。テストプレイヤーのレベルが低いのかも知れんが。最後まで楽しめたのは『カルネージ・ハート』ぐらいだった。

 DVDってのはどんなもんか、という試しも兼ね、映画『ファイトクラブ』を観た。
 割引の日に行ったが、DVDソフトは対象外。一九〇円レンタルに慣れてるせいか、三五〇円はやっぱり高い気がしてしまう。ただ、薄くて小さいので持ち運びはとても便利。
 帰宅して、再生。
 十四インチテレビにビスタサイズは……と思うが、まあ仕方ない。だが、なんか顔まで長い。リセット掛けてPS2の設定をいじるも戻らず。よく見るとDVDモード内に設定コマンドがあった。
 そこで設定し直――せない。何度かやってもできない。と思ったらできた。つまり、DVDを完全停止しないと再設定できなかった、と。
 次は音声。日本語の吹き替えが付いている。コマンドをよく見ると、音声と字幕の切り替えもある。そこで、英語音声の日本語字幕に。
 はあ、これでいつもの映画の形になった。
 そこで何度も見る羽目になったファーストシーンを早送り――が思ったようにできない。なんかビデオとは感覚の違いがある。パッドのせいかも知れないが、反応が悪く使い易いとは思えない。ただ、シーン毎の頭出しサーチは別画面で一発なので、慣れればいいのだろう。
 で、観る。観る。観る。
 画像はくっきりしていて綺麗。ただ、時折字幕にノイズが入って乱れる。どこが悪いのかは分からないが、まあ気にしなければ大丈夫な程度。
 そしてエンドテロップ。ディスクを取り出して――そういえば、巻き戻す必要はないわけか。ちょっと得した気分。
 今はまだレンタル料金が高いからビデオには勝てそうにないが、巻き戻し不要という一点を取ってもかなり楽。オーディオテープとCDみたいな棲み分けができそうだなぁ、等と思った次第。

 尚、映画自体は、割と面白かった。
 なるほど、この作品に付いての評が今一はっきりしなかったのは分かる。ヒステリー患者(二重人格はヒステリーの症状の一つ)の妄想と現実が入り交じった話とはね。
 二重人格オチはどうかと思うが、ファイトクラブにのめり込む人々の気持ちってのは、結構分かる気がする。


○Q書房6回3000字で、感想を頂きました。

葉月 涙 様……感想ありがとうございます。ああ、そっか。よくよく考えれば、主人公は取材攻勢を受けてるからマスコミと繋がりがあるんだ。そこが使えましたね、いや気付かなかった。



2000/10/4
 一昨日ぐらいに『アーマード・コア2』をクリアした。で、昨日ミッションも全て終わらせた
 やっぱり最終的にものを言ったのは、グレネードランチャーだった。ま、「ACの象徴的武器」だからねぇ
 ただ、KARASAWA−MK2は見つからない。どこに落ちてるんだかなぁ。ひょっとしたら、唯一残ってるアリーナの新チャレンジャーがくれるのかなぁ
 全体的な感想としては、ミッション数もちゃんとあって面白いな、って感じ。ただ、前作を凌駕する作品ではない。オーバーブーストやインナーウェポンも売りにするほどの要素とは言えないし。あ、熱暴走はよかったかな。

 映画『スポーン』を観た
 なんか画面の切り替わりが激しいので、アクションが見づらい。敵もやたらと強くてカタルシスが感じられない
 こういうノリなら、『ブレイド』の方がずっと良かったなぁ
 ダークヒーローってのは好きなんだが


○Q書房6回3000字で、感想を頂きました。
Default様……感想ありがとうございます。言われてみればごもっとも。被害者本人の人となりを出す工夫が必要でしたね。でもどうやっても、二重の伝聞になりそうだからなぁ。素材選びの問題ですかね、これは?



2000/10/2
 『アーマード・コア2』プレイ中。
 ――バグ発見。
 重量過多になる筈のセッティングができてしまったり、装備している筈の武器が選べなかったり。
 おいおい。結構激しいぞ、このバグは。
 一応フロムソフトウェアにメールは出してみたが、広報から開発に意見が届くとはちょっと思えないしなぁ。

 まあそれはそれとして、アリーナの頂点に立ったので、ミッションに手を付けた。今は、フォボスの決戦で停滞中。早いぞ痩童子。
 自分が上手くなったのかノーマルモードのバランスがぬるいのか、限られた足場に飛び乗る事が結構簡単になっている気がする。潜水艦から巡洋艦に飛び移る、なんてのも簡単にできたし。
 しかし、プレイ感覚はまったくもって前作と変わらない。絵のクオリティさえ目をつぶれば、PSでも出せそう。何だかFCからSFCの移行期を彷彿とさせる。
 してみると、ゲーム機に劇的な変化があったのって、PCエンジンのCD−ROMによる声付きゲームと、PSやSSのポリゴン処理程度なのかも知れないなぁ。

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