2000年11月の月記帳
新世紀小説バトルの関係で、感想のお礼が雑然としている。書き落としがあったらごめんなさい。
2000/11/29
新世紀小説バトルは、得票もあったものの予選落ち。無念。
本戦の投票もせんとなぁ。なんか自分の作品がないと拍子抜けだけど。
で、応募した二作品は本棚の短編小説の方に上げてあるので、良かったらご覧になって下さい。
なんだかビデオデッキから異音がする。修理して間がないし、取り付け不良かなんか起こしてるのか、ひょっとして?
さっさと電器屋に持って行けばいいんだろうが、テレビ台から引っぱり出してケーブルを引っこ抜く手間を考えると、本格的な症状が出るまではちょっと。
行き付けのレンタルビデオ屋で、DVDがビデオ並の扱いになった。
んで、割引の日に『アイアンジャイアント』を借りる。
序盤の荒海のシーンが、セル質感のCG。ワーナー、金かけたなぁ。
キャラデザインは、最初バタ臭さが鼻についたが、見終わる頃には概ね受け入れていた。もっとも、情緒が荒れている時に見たら、三分で消すかも知れんが。
筋は、典型的なボーイ・ミッツ・エイリアンでひねりはないが、その単純さはプラスに働いている。
聞いていたほど素晴らしい作品、って気はしなかったが、悪くない。
一つだけ疑問。最後の「奴」は、復活したにしても放射能汚染されているちょっとヤバイものでは……。
2000/11/22
800hit突破。ありがとうございます。1000hitまで、あと僅か!
新世紀小説バトル作品『PIB』に感想票フォームで感想を下さった方、どうもありがとうございました。
小説『白い宴』(渡辺淳一)を読む。
よーするに、日本初の心臓移植の話で、過去の作品の改訂増補だそうな。
コミックシティへ行く電車と、スペースにいる間に読んだわけだが――面白い。電車の中で小説読んでいて時間を忘れるのは珍しい。
渡辺淳一は医者出身の作家ということもあって、医療、手術描写が傑出している(まあ、他の作家の医療物なんてそう読みゃしないが)。『失楽園』は読んだ事がないが、それ以外の医者モノはかなり面白い。
面白い日本の作家、と問われたら彼と北大路魯山人を出すかも知れない。あ、シバレンとか安部公房ってセンも(エンドレス)。
しかし、心臓移植の話で『白い宴』ってタイトルは、かなりホラー入ってる気が……。なんだか摘出される側の気になって、ぞっとしてしまった。目の前にいる人間が、興味以外の何も持たずに自分に確実な死を与える、「実験動物の絶望」風の恐怖って奴だぁね。
ちょっとバイトの話。
痴呆の利用者さんの対応等もするわけだが、概ね「帰りたい」を連発する。数年以前の過去と今だけのタイプの痴呆(一時記憶と長期記憶の連携が取れていないワケだ)だと、常に初めて来た場所で、本人にしてみれば不安になるのも無理はないし、罪もない。
が、あの調子で一日中同じ家に十年もいられたら、聖人君子だろうが観世音だろうが、百回や二百回は怒鳴りつけたくもなろう。
まあ家族(主に嫁)だけで一日中世話なんて、絶対できんね。私だってできない。勤務時間だけの付き合いで、他の職員もいると思うから、丁寧な対応もできるんでさ。この手の施設は遠慮せずに――いやむしろ使用を義務付けた方がいいぐらいだ。教育みたいに。
家族が面倒を見る美風なんて元々ねえっつーの。昔はその前に死んでたたけだって。
Y氏
から作品の感想を貰った。ありがとう!
うーむ、ちょっと調理法に問題があったかも知れない。字数だの何だのを考えているうちに、テーマがあやふやになってしまった。この話、あくまで視点は子供なんですよ。いいわけがましくなるので、これ以上の説明はしませんが。
2000/11/17
あ、『ウェルトオブ・イストリア』だった。しかし、ウェルトオブってどーゆー意味だろう。手元の英和には載ってなかったけど。
最近『虫の味』(タイトルうろ覚え)と『海の味』(こっちは確実)なる本を読んだ。セールスさえ上手くやればブームを呼びそうな面白さ――んで、データハウスが食いついて、十把一絡げな類本を粗製濫造してブームが終わる、と。
えーと、よーするにタイトル通り、カブトムシやヒトデを食べたレポートみたいなもの。
これを読むと、おおよそ生物という生物は毒がない限りはなんだって食えるということを再認識できる。カニっぽい味のするフジツボなんて、食べてみたい。これで二十一世紀も安心だ。
もっとも、カラー写真入りだったらちょっとしたゲテモノ本扱いになるのだろうなぁ。
○Q書房第十八回1000字に、感想を頂きました。
百内亜津治様……感想ありがとうございます。うーん、確かにちょっと焦点がぼやけてしまったとこありますね。次作にご期待下さい。
○新世紀小説バトル『PIB』に、感想を頂きました。
瀬宏カツミ様……感想ありがとうございます。よーく考えると、この話は聖書のパロディですからね。独立した一作品にすると少々見劣りしてしまうのかも知れませんね。
2000/11/11
700hitありがとうございます。自分で踏んだんですけどね。
PS版『ウェルト・オブ・イストリア』クリア。
――突然ドラゴンだけ強くないか?
クリア後に参照できるヒストリによると、シナリオクリア率(というかどーかは知らんが)は半分以下。もう一回ぐらいはプレイしてもよさそうな。今度は魔王でも復活させてみようか。
様々な場所で始まるシナリオは面白い。視覚的に表現される装備や、武器毎の必殺技や連続攻撃の発見もイカス。
しかし、町人の台詞がダメ。ジャック氏を目の前にして「ジャックってどんな奴だろう」だの、ゴンザレス氏自身が「ゴンザレスが助けられたそうだ」なんて言われちゃ興醒め甚だしい。また、モンスターと自キャラの強さが比例する(レベルアップを150パーセント無意味にするこの種のシステムを、私は激しく嫌う)。
映画『ワイルド・ワイルド・ウェスト』を観た。
西部劇の世界で繰り広げられるスチームパンクというのが正しい説明だろうか。
南北戦争南軍の傷痍軍人というのは、マッドサイエンティストの裏付けとしてはかなりいい線行っている。これなら、米国を恨む動機は非常にハッキリしている。
話そのものは、即席で飛行機ができてしまうほど都合の展開だが、ちょっとしたオチが利いているし、男二人の友情も絡んでいてなかなか楽しい。ただ、撃ち合いは大してなく、『ペイルライダー』だの『シェーン』だのという一般的なウェスタンを期待すると裏切られる(んな奴はおらんか)。
○Q書房第十八回1000字に、感想を頂きました。
葉月涙様……感想ありがとうございます。げ、言ってる子供いましたか。これはしまった。
岡嶋一人様……感想ありがとうございます。子供と大人の対比が頭にあったせいで「?」は付いちゃったんですよね。ちょっと練り込みが足りなかったかも知れません。
一之江様……感想ありがとうございます。うーむ、アイデアそのものが気になってしまうということは、も少し話作り自体に洗練が必要なんでしょうね。精進します。
Default様……感想ありがとうございます。皆さんの感想を読んでいると、なんとなく今回のは練り込みが甘かったように思えます。も少し削り込むべきだったかなぁ。
ヒョン様……感想ありがとうございます。うーん、団欒は激減かも。原因もなんも子供にはミステリーのままで。
2000/11/7
600hitありがとうございます(遅いって)。
ようやく本棚を更新しました。良かったらご覧になって下さい。
本棚の更新はどうも間が空きますねぇ。下手にまとめて出そうとか思わずに、ここと同じ形式にしてみましょうか。そうすれば、月イチ更新もできそうだし。
SS(セガサターン)版『仙窟活龍大戦 カオスシード』をプレイしていたが、時の障壁の強さに手も足も出ず。後半に見せる体当たりが、二発喰らえば即死な威力のくせにに、回避が非常に難しい。掘削部屋でも作って装備を強化するか、倉庫部屋を利用して他のセーブデータから主人公の装備を抜いて来るか。でも、どっちにしてもまた時間が掛かるんだよなぁ。
てなわけで、このゲームはとりあえず休止。間を開けてやると、驚くほど簡単になってたりするし。
PS版『ウェルト・オブ・イストリア』を開始。
PS批評ってサイトでかなり絶賛されていたので、目を付けていた。で、やっている感じとしては、なかなかよさそう。いわゆるフリーシナリオRPGだが、シナリオ一つ一つが純粋に沢山作ってあるのでやっていて楽しい。もう、これは職人芸でしょう。依頼人の名前と報酬額だけをランダムで入れ替えたミッションを酒場で垂れ流すゲームとは格が違う。
――と、言っても、ちょっとばかし不満な点が。町の人たちの台詞が使い廻し……。
ドラクエの一作目だって、複数の町の人にが同じ台詞なんて当ててなかったとおもうんだけど?
○新世紀小説バトル『電坑夫』に、感想を頂きました。
太郎丸様……感想ありがとうございます。楽しんでいただけた様で幸いです。電鉱石のイメージは、『ドラえもん』に出てきた「夏の暑さの結晶」なんですよ。もっとアシモフばりに詰めると――多分、「存在できない」という結果になりそうなので、あの程度に留めてあります。
○新世紀小説バトル『PIB』に、感想を頂きました。
吾心様……感想ありがとうございます。楽しんでいただけた様で幸いです。あの研究室のイメージは、大学の時のうちの研究室なんですよね。
娯楽小説とはいえあの題材ですから、宗教的な反感は覚悟しています。ただ、伝えられている奇跡を一語一句信じてしまう信徒は、むしろ教えを本当には理解していないのでは、とも思いますけどね。ひと切れのパンで10人の腹を満たす奇跡を信じる者は、同じパンで20人の腹を満たした奇跡により惹かれてしまう。それが宗教の本質なら、二宮尊徳は大教祖ですよ。逆に金(以下略)。
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