月記帳


 良いゲームは心を豊かに――するかどーかは知らん。面白けりゃいいのだ。



2002/7/29
 オフ会に参加した。
結論:病み上がりで夜明けまで出歩くと、辛いだけ。
 体調が良いときならね、良かったんだけどね……。

 七月分ノルマは投稿完了。
 いやー、今月も今月で手間取った。
 でも、八月は八月でコミケがあるんだな。とすると、個人誌も作らないといかんのだな。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 そろそろ息切れ。しかし一ヶ月とは、やり尽くした感があるな。相変わらず後一冊が見つからないけど。
 ゲーム誌の攻略記事をちらりと見たが、公開情報程度ならとっくに到達していた。「完全攻略」とか書いてあったが、あれは誇大広告を通り越して詐欺だ、ファミ通PS2よ。
 しっかし、後一冊、何がキーだ? ううむ。



2002/7/21
 ブラウザを取り替えてみた。
 ――インストール途中に十数回固まる。まともにインストール出来たのが奇跡。
 今まで見られなかった掲示板等が見られる様になったのは嬉しい。
 でも、何となくCPUパワーが足りない感じがするのは嫌。
 後は安定性だが……。
 何はともあれ、もうしばらくこのマシンでやっていけそうだ。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 うーん後一冊、錬金術参考書が見つからない。
 情報のないアイテムから察するに、ザールブルグ特有の(PS2版『リリーのアトリエ』で出てきた)もの。とすると、ヘルミーナ(唯一の前作継続キャラ)絡みのイベントか? 友好度があんまり上がっていないので、今回のプレイは一旦終わらせるか(エンディング自体は簡単に見られる)。次回は金貸しとヘルミーナと仲良しになるか。
 あー、ちなみに、塔には入れた。塔のボスも殺害した(利益少なし)。モンスター図鑑はコンプリート。武術大会では壮年の部でも優勝(利益少なし)。レベルは64ぐらい。
 決め手になったのは木の実爆弾クラフト。そんな基本も基本(そもそも、オープニングで最初に使うアイテム)なアイテムが、必殺アイテムになるとは奥が深い。無論、威力は「強」で品質は「極上品」だが。
 何となく効果名と実際の効果の因果関係が分かってきた。「範囲を広く+1」で横一列、「+2」で縦一列、「+3」で全体、とか。「苦い」は、使った時にMPかなんかが減るとか。効果を遺伝させるためには、中和剤を使えば意外に簡単に行くとか。武器はあんまり作り直すと、金属のランクが下がるとか、でも溶かす事で武器特有の特殊効果を残す事が出来るとか。
 やっていてやはり、というか何というか、フリーズが起こる(PS版『牧場物語』ほどではないが)。何の脈絡もなく起こる事もあるが、割と確実なポイントが一つ。天覧武術会の辺りでメッセージをガンガン進めてしまうと、音声がずれてフリーズする。音声オフモードとかあったら、もっと快適なのだろうか。

 夏はプールに行きたくなくなる。
 他の季節に泳いでいると、夏の人の多さが我慢ならない。
 水に浸かりに行くわけではないのだ。後二、三回行っても、まともに泳げる時間がなさげだったら、夏休みとしよう。

 表で地味に発泡酒を呑む日々。
 やはり後味で『ダイエット生』に一日の長がある。
 混ぜ物を見るとうんざりするが。
 そりゃ、ビールの方がいいんだけどね。

 二十五日締めの作品多し。
 ショートショート四本、短編一本、1000字一本。
 月末には6000字が控えている。これはまあ、没作品をリサイクルするわけだが(いや、結構埋もれさせるのが惜しいのだってあるわけで)。
 二十七日にはオフ会だったりもする。何か忙しげだが、八月はもっと忙しそうなので、今のうちだ。
 あ、ピトラもそろそろ動かさないとヤバイ。
 これだけやってビタ一文にもならない辺りがニンともかんとも……ま、「三年後を見てやがれ」だが。



2002/7/18
 「興味があるけど行かずにいた場所に行ってみようツアー」第二弾。
 ――ってわけで、裁判所に行って来た。横浜地裁で傍聴である。
 簡単だ簡単だと言われている傍聴だが、まずあの正門から距離のある入口に入るまでに相当な抵抗がある。しかも、警備員が二人ばかしいるので、人品卑しからざる身であっても、何だか身構えてしまうものだ。
 ともかく、一応ネットで得た「傍聴の心得」なんぞを思い返しつつ、あんまり怪しくない風情で入る。
 ――人少なっ!
 人の少ないビルのロビーほど居心地の悪い場所もない。
 動揺する心中を押さえつつ、その日行われる裁判情報の載っている掲示板を見る。民事刑事合わせて、二十ぐらいの法廷が使われるらしい。その法廷で、次々といくつもの裁判の審理だの判決だのが出る、と。
 それじゃやっぱり刑事訴訟の手近な奴をさっと見て――お昼前のせいか、一時間ばかしなんも始まらないのであった。
 横浜スタジアム脇の公園で握り飯を喰ったり、税関の資料館でレプリカ覚醒剤を見たりした後改めて突入。目指すは4F。
 ――傍聴席入口扉、未だ施錠中。「傍聴する方へ」みたいなプレートがあったので、一応読んでおく。要するに「右翼系とか暴走族みたいな格好はペケ、そうでなくとも騒いだらつまみ出すぞコラ!」という事で、どちらにも属していない身としては一安心。ネクタイ着用でなくて良かった。
 もう少し掛かりそうだったので1Fに戻り、やけに背もたれの高い連れ込み喫茶風椅子が並んだロビーで時間を潰す。
 十分ほど前になったので、法廷のある階へ。傍聴席の扉を開けるのもなんか緊張しそうだなぁ、等と思いつつ。エレベーターを降りた、と。
「傍聴? そろそろ始まるよ!」
 職員さん、あっさり緊張を払拭してくれてどうも。
 でも、行こうと思ってたのは別の法廷で――。
「そっちでやってるから、扉それ!」
 結局流される自分。弱し。
 傍聴席の席数は二、三十程度。三列で収まってしまう狭さ。いわゆる大事件の法廷はもっと大きいのだろうが。
 中の様子は、テレビなんかで知られている通り。葬式で言うところの遺影や位牌が置かれる部分に裁判官、花が置いてある辺りに書記、左手に検事、右手に弁護人、坊主の位置に被告人(何故葬式で例える?)。
 面子が揃い始めた辺りで、被告人が警官? 看守? 二人に固められ、腰紐手錠という人権的にアレな姿で現れる。やはり刑事事件、その辺は物々しい。そして、手錠と腰紐は外され、裁判官入場(席は三つあったが一人)。みんなで一礼。正に位牌(それはいいって)。
「――の件に関する判決を述べる」
 開口一番。早い。話の展開も早さに加えて早口。量刑の理由だの何だのをバババッと喋ってから、お説教っぽい言葉を一言二言。文句があれば上告しろ、でお仕舞い。流石に予定時間十分だけの事はある。
 ひとまず終了したので、別の法廷での審理を覗こうと思い、一旦法廷の外に出る。と、目当ての場所はとても入り辛い感じになっていたので、没決定。
「まあさっきのとこ、もう一つ審理をやるみたいだし――」ってんで、ぶらぶらしていると、法廷から外に出てきた男二人。
「言い終わったら、『間違いありません』って応えるんだぞ」とか「何か言いたい事は、って訊かれたら『申し訳なく思っています』って答えろ」とか。最終打ち合わせは法廷前の廊下か……。それだけではなく、先ほど判決を出された被告人の関係者と弁護士? が、今後の事に付いて色々話す声が聞こえたりもする。こんな感じなのだな、と感心する事しきり。
 それから時間になったので、審理の始まる法廷へ。
 検察が猛スピードで罪状を読み上げ証拠を出す。被告は「間違いありません」、弁護人は「被告の言う通りです」。問題は罪状から離れ、情状の余地があるかないかに移って行った。この辺から、流石に皆の喋りの早さはゆっくりになる。
 プライバシーに関わるネタっぽいので詳細は省くが、「窃盗車と知っていて買った」という本来の罪状よりも、「無職の穀潰し」である事がずいぶん責められていた。似た立場だからかばうでもないが、それ罪と関係ない……。
 何となく、ちゃんと仕事をしてる奴が引っ張られて来ても「大の大人が」と言われ、穀潰しが来たら「そんな事だから」と言われそうな。どんな人間でも叱ろうと思えば叱れるんだなぁ、というのが実感。圧倒的な権力関係があるこの状況で、「どう思う君」と裁判官に問われても反省以外の言葉が出る道理もなし。裁判官は自分の説教力に自信を付ける一方に違いない。
 そうして、無事に審理は終了。判決は後日と相成った。

 今度はどこに行こうかなぁ。
 ――そうそう、帰り道に大砲が転がっていたんだけど、アレはなんだったんだろう?



2002/7/15
 夏はパソコンを置いているテーブルが汗でべたつく。こういうのは生理的嫌悪を催すので、拭かなければ。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 幽霊を連れて行くも、やはり塔に入れず。一体どれがフラグやら(自分で探すので情報不要)。
 とりあえずダンジョンのより奥には入れた。唯一物かと思っていた角が一杯。
 最強に近い食料が調合出来たものの、「眠り」効果が付いてしまう。これでは戦闘時に使えん。たまにこういう事がある。
 ダンジョン内で見つけた薬が、自分で作ったものより強かったりすると、何となくブルーな気分に(でも量産して使う)。
 ここへ来て、「恐怖ウニ落とし」こと、団体攻撃アイテム・メテオールの威力に不満が出て来た。やはり「相対する属性の融合」爆弾が必要だ。ダンジョンで使ったら一発で倒壊しそうだけど。
 二周目はやはり、新たな発見だらけで、氷室(要するに劣化しない貯蔵庫)が、とても使える状態になった。四次元ポケットって素晴らしい。
 そして、空飛ぶホウキの最後の力も判明。わはは、これでアイスクリームだって大陸縦断させられる。
 しかし、戦闘の多さはどうにかならんかなぁ。一応エンカウント率低下アイテム装備してるんだけど、フィールドでは使えないのかな。

 昨日、天気が良いのでショッピングモールのベンチで発泡酒(ビールにしたかったが、金がないので)など呑む。
 ビールだの何だのはやはり空が似合う。



2002/7/12
 TVアニメ『ガンバの冒険』の第二回目。
 うーん、手描きの味がある。線が強い。
 CG彩色を否定するものではないが、流石に淘汰されてきた作品は良い、ということか。
 しかしネズミ視点から見ると、この世界には怪物が多いのだなぁ。イタチ、猫、カモメ、人間。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 トレジャーハンターを連れてきても、塔に入れず。どこかでイベントを発生させる必要があるのか、レベル条件か?
 ひとまずもう一つのダンジョンで未発生のイベントもあったし、あっちから片付けるか。



2002/7/10
 騙されるな!
 除菌も出来るジョイの宣伝で、油膜がいっぺんで引く画は、別に油を分解しているわけではなく、表面張力の関係で押し広げられているだけだ!
 ――失敬。今テレビ(ビデオ)でやってたので。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』エンディング到達。
 終わりは結構あっさり。意外な展開とかはないが、この話で特に捻る意味もなし。
 で、二周目。
 ……塔?

 ノベル大賞向け中編投稿終了。
 やれやれ、結構時間に追われてしまった。
 ともあれ、これで一つノルマ達成。



2002/7/5
 BS2でアニメ『ガンバの冒険』が始まったので、観てみた。
 所々記憶にあるところをみると、多分小さい頃に一部観ていたらしいが、覚えはほとんどなし。大体子供というのは、ストーリーとか頭で再構成せずに、刹那的な絵の面白さとかで観ている節があるからなぁ。
 第一話を観てみると、わざわざノロイのいる島へ行こうとする話だったわけね。
 絵的にもはやイタチではないノロイの怖さは有名で、かの作品の話をすると必ず「子供の頃はアレが怖かった」という結論になるわけだが、あれはどうも絵の怖さだけではない。
 ネズミ達の怖がり方が尋常ではない。あんなに怖がっているキャラを観たのは初めて、って位。
 上手い。

 ノベル大賞向け中編完成。120ページなり。
 7月10日消印なので、そう余裕はないが、ともかく出す。これは出す。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 植物、揮発性鉱石の劣化とコンテナ容量の少なさに悩まされる日々。
 どんなに愉快な属性の付いた植物でも、放っておけば真っ黒な「壊れたアイテム」に化ける哀しさよ。
 しかし工房を鉱山町にすれば植物が古くなり、農村にすれば鉱物が古くなり、中心都市から離れるとアイテム登録所(量産してくれる)が使いにくくなる。
 多分アレだ、空飛ぶホウキに隠されたもう一つの能力だ。
 同時進行でダンジョン探索中。幽霊&英雄ばかりを使っているせいで、宝箱が開けられない。トレジャーハンターは弱いんだよぉ……。なんか鍵開けるアイテムなかったっけなぁ。
 開けられない宝箱ほど中身に凄い物が入っていそうなものはない。
 それにしてもこれだけ熱中するのは久し振りだ――それが定番シリーズの四作目であるというのは芸がないが。
 全く新しいメーカーの、新しいシリーズの、大当たりの作品というのを見つけたいものだ。
 でも、何の先入観も情報もなくジャケ買いしたゲームなんてないよなぁ。雑誌なんだかんだで見るし。
 ノーマークだったもの、というところでは『トゥルー・ラブストーリー』とか『ネオリュード2』とか『川のぬし釣り』とかあるけど。あ、『クレイジー・イワン』はジャケ買いか。
 当時よりは金があるのだから、チャレンジ精神を忘れてはいかんなぁ。うむ。



2002/7/1
 ももせたまみは凄い。
 いや、初っ端から何を言ってるのか、だが。ふと思った。
 よく考えるとシモネタ中心のオヤジギャグなのだ。なのに、下品にならない。同じ事を芸人がやったらダメ、いや生身の人間がやっただけでペケだろう。
 しかし、ああいう美少女系キャラにやらせる事で、下品さを感じさせない。
 「下品→笑い」の変換効率が良いのであろう。
 全く、一流のオヤジギャグ使いである。
 ちなみに、ももせたまみとは、ヤングアニマルで『ももいろシスターズ』を連載している漫画家さんだ。

 PS2版『ユーディーのアトリエ』プレイ中。
 気が付くと三時半とかになってる。やばい。
 調合の面白さが良い。前作、前々作にあった「ブレンド調合、ラフ調合、オリジナル調合」は、「アイテムの質を上げる」「新しいアイテムを発見する」ものだった。
 しかし今回の場合、アイテムの種類を出す事自体はそれほど難しくない。その代わり「効果」を探す事になる。
 要するに、「解毒剤」でも、毒に効くものと麻痺に効くものが出て来るって感じ。
 一度作ったものでも、材料を変えると――なんてのはざら。
 「最強の爆弾が欲しい」と思った場合、その基本性能の「火ダメージ」と、「爆風」をそれぞれ強にした上で、従属属性で「威力」のプラス修正を遺伝させる。当然、材料の品質が悪けりゃぶちこわしなので、新鮮だったり極上品だったりするものを吟味するわけ。しかも使う時には早く使わないと湿気たりして。
 やりがいはある。極める気はないけど。
 ちょっと引っかかる部分は、戦闘シーンだろうか。前作同様クォータービューだが、見づらい。魔物の影に魔物が、ってのがたまにある。そうなると、どの敵にカーソルが合っているのかよく分からない。
 後は時間の経過が分かり難い。日付が存在しない上に、オリジナルの曜日なので何が何やら。時間制限を設けていないせいだろうけど――困ったもの。
 そういえば今回の主人公は部屋を散らかす事がない。ガサツさにおいて前作主人公に引けは取らない筈なのに、と思っていたら、宿の二階だからたまに従業員が掃除してんのね。納得。

 同人誌、版下作業終了。本日入稿。
 締切が締切が、とか騒がないのがうちのサークルの流儀。
 締切に遅れるぐらいなら質を落とす(ダメじゃん)!
 まあ、漫画ではないから手直しこそ重要で、そのためにはエンドマーク自体は早めに付いている、という事情があるのだけれど。
 個人としては、十日締めの中編が一本、ピトラが一本、QBOOKS向け千字、三千字、賞金バトル千字、コバルト三本、短編一本、小説現代一本。なんか書き出したら一杯だなぁ。月始めだから中編以外は余裕あるけど。



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