月記帳
主に大阪旅行記。結局三分割。長い。
2002/10/26
今月ノルマは月末締めのものを残し、ひとまず終了。ここで一息。
PS2版『BUSIN』プレイ中。
第5階層でハマった。
先へ進めない。
地上へ攻め入る馬鹿の追跡を行うのか? でも、ざっと探しても、それっぽいイベントはない。とすると、水が退くのを待つのか? それは月齢で決まるのか? なんかそれっぽいメッセージはあったけど?
経験値稼ぎを兼ねて、ぼつぼつやっている。
ブレスを吹く虫対策に、大幅なクラスチェンジを行う。
大体、魔法使いの敏捷度が低過ぎるのだ。
そこで、忍者を魔法使いに。魔法使いを戦士&ロードに。
結局主人公は、魔法使いから戦士を少し続けて生命力やHPを増やした後、アイテムで忍者に転職。これでスピードを上げよう。
2002/10/20
流石にファイルがでかくなり過ぎたので、分割決定。
PS2版『BUSIN』プレイ中。
そういえばこれは、「ウィザードリィ・オールタナティヴ」だそうだが、オールタナティヴって何? 辞書引いたら「それに変わる物」だって。じゃあ、ウィザードリィではないという事だろうか。
一進一退のダンジョン探索を進めるうちに、第五階層まで到達。
ここへ来て、クラスチェンジというルールが、このゲームでは完全に破綻している事が判明。
クラスチェンジアイテム売ってるのかよ!
そもそも、クラスチェンジでレベルやパラメーターがリセットされなかったり、呪文回数がクラスによって大幅に変わている。呪文の習得がアイテム任せ。端的に言って、クラスチェンジを重ねたダブルクラス、トリプルクラスのキャラクタを作るリスクも、メリットも激減している。今までの定石が使えないんだもんなぁ……。
うーん、これではニュートラルの主人公が、たった七万ゴールドでお手軽にロードになれてしまう。しかも、魔法使いスペルはほとんど使えず、生命力と腕力のないロード(ちなみにロードとはパラディンの事)。
アイテムによるクラスチェンジは装備状態そのままでいけるらしいから、いっその事魔法使いでやり通すか。その前に戦士辺りに転職して、ハリネズミのように武装を固めた後で、魔法使いの宝玉で、とか。
<10月12日>
何だかんだで八時半頃に目が覚める。
目覚ましはかけたが、当然の様に鳴る前に起きる。まあ、家でもそう。
ちゃちゃっと身支度を済ませ――ああ、使い捨て剃刀は使い難い――が、まあ、ともかく、済ませる。
その後、ホテル付属のレストランで、朝食。
いわゆるバイキング形式。卵焼きと肉団子と――納豆? あるんだ、こっちにも。って、旅行者向けだからおかしくはないけど。
パン以外、一通りのおかずを取り、食べる。
やはりこちらの卵には砂糖を入れない。良き哉良き哉。
食い物に期待のない土地なら、この時点で山ほど喰うのだが、こと大阪となると話は別。昼食を見据え、程々にしておく。
そして出発。
目指すは、なんばグランド花月。その後、暇があったら海遊館という計画。花月は十一時四十五分開演だから相当時間があるが、難波の街もまだ見足りないので、充分時間は潰れるであろう。
ホテルから出た所で、ふと向かいの建物に注意が向く。何かの店らしいなぁ――と、思っていたら、ラーメン屋だった。全然気付かなかった。
地下鉄(江坂辺りでは地上だが)御堂筋線の券売機の前で料金の確認を、おや? 一日乗車券が六百円で売っている。
やけに安い。三回乗ったら元が取れてしまう。往復プラス一回なのだから、相当な安さ。
一体どんな罠が! と思ったが、該当する路線も基本的に地下鉄全線だし、問題ない。花月後に、海遊館に行く計画もあるし――というワケで購入(後に分かった事だが、大阪では金曜日と二十日は「ノーカーデー」だそうで、一日乗車券が通常よりも二百五十円ぐらい安いのであった)。
地下鉄に揺られ、難波に到着。当然、列車の中でそこはかとなく耳を澄ませ、大阪弁を聞いたりするわけだが、特に違和感がない。大阪弁を聞き慣れているのか、大阪弁が丸くなったのか、いずれにせよメディアの影響か。
難波で、結構時間があるので、ブラブラと歩く。
しかし、脳内地図を作らないせいか、相変わらず目的の場所に到着するのに無駄な時間が掛かる。
どうにかこうにかたどり着いたなんばグランド花月をベースにして歩く。
東側にずずいと進むと、商店街がまた一つ。この辺はこんなのばっかりだなぁ。
が、入ってみると、また様子が違う。
肉やら魚やらが、山ほど売っている。市場というか、問屋というか、そんな一角だった。
太刀魚やフグが丸のまま売っていたりする。こんなのはそうそうお目に掛かれるものではない。一つ一つ眺めていくうちに、天ぷらを揚げて売っている店も見かける。ああいうのは、家庭か食堂のもので、売るもののイメージが薄いが、割と普通に売ってるのだなぁ。そろそろ食事にしても良いか、それとも花月後にするか――と考えているうちに、開場時間と相成った。
十一時半ぐらいに、なんばグランド花月に到着。
前売り券(全席指定)を持っていたので、何の心配もなく入られる。のだが。
修学旅行の学生を含め、随分な人だかり。
団体客もいる様で、みんな手に手に弁当を持っている。どっかで売ってるのかなぁ、とは思うものの、行列なんかに並ぶのは真っ平なので、さっさと演芸場内に入る。
はー、中は相当広い。末広亭よりもはるかにでかい。ステージも当然でかい。やはり、よしもと新喜劇には、これぐらいの広さが必要か。椅子の印象は、普通の音楽ホールと変わらない。綺麗。
感心しつつ、ぼんやりと待っていると。
「たこ焼きにビールはいかがですかー」
――売ってるよ。しかも食い物を。
こういう座席に座った時に、食い物を喰うとか、買うとかは、通常の劇場ルールなら完全にタブーなのに。寄席のセコい椅子ならまだ説得力があるのだが。話には聞いていたが、不思議な光景だった。
もっとも自分は、昼飯をちゃんと食べたかったので、結局何も買いはしなかった。
さて、ようやく開演。
最初がテレビ収録という事で、前説に若手芸人が出て来る。番組は「1、2駐在さんダァ〜」とかいう、日曜お昼の番組。当然、関東ではやってない。
内容は、要するによしもと新喜劇だが、出演者が豪華。オール阪神巨人のでっかい方とか、山田花子とか、池野めだかとか(あとは知らない)。コテコテというほどくどくもなく、笑える。
CM中に観客席からのフラッシュが凄い。こういう所で撮影なんてぇのは、またタブーなものだが、下の売店でカメラを売ってたぐらいなので、けじめを付ければOKらしい。
番組収録、新喜劇と終わり、通常の演目に入る。
まずは、ざ・ぼんち。いきなり凄え。テレビに出てる人だ。
次が笑福亭仁鶴。四角い仁鶴が丸ぁるく収める以外の姿は初めて見た。大阪に来た甲斐があったというもの。噂には聞いていたが、喋りがかなり上手い。ネタは「懐古趣味」とでも名付けられそうなものだった。
そしてトリが――って三人かよ!
やっぱり番組収録分短いらしい。でも仁鶴が見られたのでOK。
トリは今いくよ・くるよ。太った方の衣装がズルズル落ちるというハプニングあったため(ネタではない、多分。ネタだったら失敗)、笑いは起こっていたが、面白さは半減だった。一回ずれた時点でさっさと直しに戻るべきだったな。
今一つ歯切れ悪く終わりながらも、存分に笑えた。
結局昼食をとったのは、二時近く。百二十円均一の回転寿司屋だった。
回転寿司と侮るなかれ、東西の寿司ネタというのは違うもの。太刀魚、サワラのタタキ、京ナス漬、カニミソ、湯引きフグ、んでまた玉子。珍しさが勝って、味にもの凄い驚きとかはなかったが。
どいつもこいつも百二十円では高級なネタで足が出ないか? そこが商売の上手いとこ。高いネタは一貫。要するに量が半分。なるほど。
食後、海遊館もいいけど、近いから通天閣は見て行こうと考え、近そうだったので地下街を歩いて日本橋へ。こういう事をやるから、時間を無駄に喰うのだが……。
電気街のヲタショップ等を見て、ちょっとホッとしつつ堺筋を南下。
南下。
南下。
あれ?
通天閣といえば、塔。
塔は高い。
高いと見え易い。
筈なのに、ああそれなのに。
ちっとも見えて来やしない。
東京タワーの如く、見ながら進めると思ったのに(後から調べたところ、通天閣の高さは91メートル。東京タワーの三分の一以下)。
仕方がないので、地図を確認しつつ――既に迷ってる。迷ってあっち歩き、こっち歩きしながら、通天閣へ到着。かなりギリギリに近付くまで見えなかった。
地下鉄を使えば良いのに、だが、チンケな拡大マップしかないお得チケット冊子付属地図では(そんなん使ってたのか)、地下鉄が上手く繋がっている事自体に確信が持てなかったのである。
通天閣は、かなり寂れた印象の強い建物で、中に入るとその印象は一層強化される。なんで手品セットが何の説明もなく展示されとるのだ。せめて蝋人形ぐらい置いてくれ(蝋人形なの?)。
気を取り直して、展望台へ昇る。平日のせいか、エレベーターが一つ閉鎖されていて、一層寂しさは増す。天井にビリケンが地味に輝くエレベーター。昇りながら、説明テープが掛かる。MDかもって? いや、あれは絶対テープだ。
展望台には、ビリケンの木造が安置されており、土産物屋にはビリケングッズや通天閣グッズが並んでいた。
景色は、というと。百円式双眼鏡もあったが、土地勘のない所で、敢えて拡大したい場所もないので、肉眼に頼る。
なんか、こう。街が敷き詰められてる感じ。東京は皇居の息抜きがあるけれど、そういうのが全然ない。がちゃがちゃがちゃがちゃしていて、大阪らしいといえば大阪らしい風景。
満足したので、降りる。下りのエレベーター内のテープで、「夜景も綺麗」だの「ご商談等にも」だの流れていた。が、入場時間は夕方までだった気が。まあ、これは平日故だと理解しても、商談って。通天閣のてっぺんなんて、椅子一つないじゃん。
今度こそ地下鉄を使い日本橋へ。それから難波へ。
この時点で五時過ぎ。海遊館に行くって時間ではない。一応午後八時までの営業だが。
諦めて、道頓堀を散歩。
と、カニの看板が。これが噂のかに道楽か! かに将軍は、札幌でよく見たんだが。キダタロー作のテーマソングが聞こえた気がして、耳を澄ませたのだが、なんかテープが別のものになってしまった様で、残念がりつつも店を後にする。
途中、イカ焼き屋を発見。事前に読んだ大阪関連の本で、大阪にかつて存在した名物であるとの話を知っていたため、気にはしていたのである。基本が百二十円、玉子入りが百七十円。折角なので、玉子入りを頼む。味は――もっと薄くてパリパリな物を想像してたんだけど――要するに、イカチヂミにニラやら何やらが一切入っていない様なものだった。不味くはないけど、どうこう言うほど旨くもない。ただ、金がなくて小腹が空いた時に、百二十円出して一番安いのを買うというのはアリかも。
それから、火花を散らす二軒のたこ焼き屋や、カーネル・サンダースがえらい目に遭った川を眺めたりして、帰途についた。
地下鉄の駅で、海遊館のポスターを見かける。
割引チケットの情報だったが――一日乗車券で割引? えーと、自分が持ってるチケットは――値段が安いだけで、同じでした。しかも、該当割引施設には、通天閣まで含まれている。って事は、それに気付いて海遊館にも行っておけば、ずっと安く――いやいや、損をしたと思うのは筋違い。そもそも、たかが百円や二百円の差、湯水の如く金を使うこの旅行中に気にするほどの事もない。そんな詭弁で自分をごまかしつつ、ホテルへ戻る。
ホテルに戻ってゴロゴロした後、作品の残りを一気に書き上げる。翌日はオフ会なので、丸一日(というか、明けて日曜まで)それどころではなくなる筈。
特に山谷なく、無事完成。
ほっとして疲れているところで、歩き回りたくなかったので、件のラーメン屋に入る。餃子とラーメンと焼豚丼のセット。ラーメンのチャーシュー柔らかいなぁ、などと思いつつ喰う。比較対象があまりないので何だが、それなりに旨い。麺細目。
部屋に戻り、ポケットボトルで持って来ていたウイスキーを飲みつつ眠る。
――あんまり寝つけなかったので、深夜テレビをぼんやり見た後眠った。
明日は十一時梅田集合でオフ会。そういえば、万博記念公園が割と近くにあるらしい。
しかし、明日は土曜日。現在イチオシアニメの『ミルモでポン!』が八時半から放送だ。しかも、家は停電になるらしいという予告があったため、これを見逃すとヤバい。
とか、思ったりする。
続きは、次回。
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