月記帳


 主にオフ会。固有名詞が分からなくても無視する事



2002/10/31
 PS2版『BUSIN』プレイ中。
 第五層は、結局攻略本を参照。なんだ、あれを上げたら、下に落ちられるのか。頼むから、ヒントぐらい用意しといてくれよぉ。
 すったもんだありつつ、第八階層に到達。
 第六層メチャメチャ広かった。高低差のあるダンジョンはオートマップを無効化する。非常にタチが悪い。そりゃ、コズミックキューブと比べれば、こんなダンジョン児戯以下だが、アレ自力で解いてないし。
 レベルは16前後になっている。魔法の威力や数に不満はないが、前衛の打撃力には難アリ。魔法使いからクラスチェンジさせた奴が二人もいれば無理もないが。この際、力ばかりメキメキ上がっているドワーフのプリーストをファイターか忍者にでもするか? 
 不要にキャラを強くしたくなるこのゲーム。


<10月12日>
 オフ会当日。
 予定としては十一時に梅田の紀伊国屋前集合で、昼間の部は有馬温泉に行き、夜や梅田近辺でお好み焼きと串揚げを食べる予定。
 さあ、遅刻だけは出来ないぞ――ほとんど眠れずに、六時過ぎに目が覚めちゃいました。てへっ(かわいくない)。
 まあ、性格的に何か予定がある場合は、大体眠れないのだ。
 こんなんで徹夜になるであろうオフ会は平気かなぁとも思うが、まあ仕方がない。
 とりあえず身支度を済ませ、六時五十分を待って朝食。
 卵料理の部分がゆで卵に、肉料理の部分がベーコンになっていた他は、大体一緒。昼晩を考え、軽く済ませる。しかし、これって確か通常の料金では八百円だか七百円だか(当然、宿泊とセット)らしいが、相当喰わない限り元は取れないだろうなぁ。考えてみれば、コンビニで弁当買っておにぎり二つ付ける値段だし。
 とても軽く食事を済ませ、部屋に戻る。
 図らずも八時半からの『ミルモでポン』は楽々観られる時間だが、昨日から万博記念公園にも興味が湧いている。ホテルの案内資料にも、「近くの観光地」として記載されている。
 まだ午前七時半。もしもミルモを観なければ、かなり余裕で行ける。観てからだと、九時発であるから、二時間で往復――つまり、ほとんど一瞬で戻らなければならない。
 ――ところで、何故私が万博記念公園にこだわっているか、明かさねばなるまい。
 講談社『モーニング』に載っている床屋の漫画(結構好き)に、太陽の塔が出て来るのだ。アレを読めば、誰でも塔子さんがクダをまいた場所に行ってみたくなる筈(それほどでもなかろう)。
 やはりサブカル絡みかよ、というツッコミはさておき。
 どうしよう……しよぅ……ょぅ………。
 寝ました。
 寝不足は健康の大敵。
 んで、『東京ミュウミュウ』の終わり際と、『ミルモでポン』をきちんと観た。
 温泉用に、タオルを一本失敬(借りただけだってば)して出発。

 行く先は――やっぱり万博記念公園。
 急げば何とかなる。多分。
 今日は移動法を考え、一日乗車券は買わない事に決定。
 列車に揺られ、梅田とは反対方向へ進む。
 終点に到着。ここで九時半ぐらい。
 えーと、ここからバスで十五分とか何とか――バス乗り場を見ても、今一つ分からない。ので、案内図をさっと探し、確認。
 ん? モノレール?
 当初全く予定していなかった交通機関だ(相変わらず行き当たりばったり)。
 どうやら、きちんと万博記念公園に行くらしい。
 案内標識に従って走る――ちょっと距離があった。
 んで、切符を買ってホームへ。
 タッチの差で。
 乗り遅れた。
 あはは……。
 十分近くのロスタイム。
 ようやくモノレールに乗れたのは、九時五十分近くだった。
 モノレールに乗り、進む。
 いつもは、こんなギリギリの移動はしないものだが、徹夜明けになるであろう明日に、まともに行動が出来るとは思えない。ここで行かねば未練が残る。仕方のない行動なのだ(そうか?)。
 何だかんだで森が見えて来る。
 本当、森だ。
 何か、中心部とは全く違う。
 そして。
 ……見えた。
 太陽の塔。
 森の間からそびえてる。
 ――でかい。
 思った以上にでかい。
 そもそも万博の座興に作られた代物というのが頭にあったせいか、こんなにでかくどっしりしたものとは思わなかった。
 モノレールから降り、芸術なオブジェのある駅構内から出て、再び太陽の塔を眺める。
 結構ぐっと来るものがある。この大きさ、だから太陽の塔か。やるな、岡本(馴れ馴れしい)。
 では公園内に入って下から見上げ――る、ような時間はなく、大急ぎでモノレールに乗り込む。滞在時間十分以下。交通費凄い無駄。
 どうにかこうにか梅田に到着したのが、十時五十分頃であった。
 多少うろつく。大体、なんでビル内の案内図に、紀伊国屋の名前がない? さまよった挙げ句、ようやく本屋の裏口を発見。看板も何もないから、ここが紀伊国屋かどうか分からん。中を横切り、ようやく表玄関に到着と相成った。
 さほど待たず、QBOOKS関係者(伊勢湊さん、sachiさん、うなぎさん)が現れた。
 電車で新開地、そこからタクシーで有馬温泉へ向かう。
 ようやく有馬温泉へ到着したのが十二時前だった。ざっと一時間。そう遠い場所でもない。タクシー代が一人頭千円ぐらい(本当は電車で行けた)。
 有馬温泉は、山谷のある温泉場で、川は温泉色をしているいかにもな場所。村興しのために、ともかく穴を掘って温泉をぶち当て、それを薄めて使っている様な所とはワケが違う。
 観光案内で尋ねた所、入浴のみの利用は大体どこも十四時までとの事。
 腹は減っていたものの、先に温泉に入る事にする。
 山谷あったり、路地が入り組んでいたり、自転車を使うのが困難そうな道を歩き、ようやく温泉に到着。そこに薄いゴッホの様な絵があるなぁと思ったら、ジミー大西の画だった。
 入浴料千円を払い、浴場へ。
 脱衣室狭いなぁ――うわ、風呂も割と狭いや。でも、プライベートな感じで良い。
 湯には「金泉」「銀泉」の二つがあり、銀泉は無色だが、金泉は凄い色。えーと、赤土溶かしたみたいな。舐めてみるとしょっぱい。
 ここで問題発覚。
 タオルに色が付いてしまうのだ。
 やばい。流石にこの色に染まってしまうと、「借りただけ」とは言えなくなってしまう。
 出来るだけ湯につけない様に、注意して入浴。こりゃあ買った方が良かったな。フロントで売ってたし。上がった後、結構念入りに洗ったが、それでもうっすら色は付いていた。ま、仕方ないか。文句言われたらその時にどうにかしよう。
 温泉の効能が分かる様になったら年寄りの証拠ってなもんだが――う、調子の悪かった右肩(いつもそっちを下にして肘を付いていたから)がなんか軽くなってる。嬉しいような寂しいような。
 風呂上がり、あちこちをぶらぶらと歩きながら遅い昼食を取るべく食堂を探す。
 こちらとしては、もう、どこでも良かったのだが(それよりも、晩に残らない様に早めに食べたかった)、船頭多くして何とやら、ウロウロするばかり。だが、ウロウロもしてみるもの、路地の奥にある「さくら食堂」の看板。
 誘われる様に行ってみると。
 なんか、こう、その、地元密着型のオープンな感じの食堂が。
 メインは頼むけど、サイドは棚に並んでる奴からセルフで取るシステム。古い型の電子レンジも置いてある。
 面白いのは、有名人のサインが結構飾ってある事だが。
 キツネうどん(みんなこれ頼んでた)と、おでんを食べる。うどんは相変わらず甘い揚げ。うーん、やっぱりどちらかってぇと蕎麦の方が好きだなぁ。もり蕎麦。そもそも、熱い麺って、なんか暴力的な感じしない? 火傷する程熱いくせに、なかなか冷めないし、待ってたら伸びるし。猫舌? そうかも。
 おでんは、何か練り物揚げと、大根と、牛肉(……だったかな?)。牛肉の煮込み加減は良い。
 安かろう不味かろうではない、なかなか良い店。心易くなるまでは入り難そうだけど。
 食事も終わり、特に行く場所もないので、列車で大阪に戻る事に。
 が、元々土地勘のない我ら、思い切り反対側の列車に乗る。これでもちゃんと梅田に戻れそうなので、そのまま進む。
 先頭車両(というか、二両とか三両編成)で、運転手さんの頭越しに前を眺める。
 田園風景やら何やらの中を真っ直ぐ伸びる線路。その様子は正に『世界の車窓から』。疲労も忘れ、ずっと景色を眺めていた。
 三田から大阪市内へ入り、まだ時間がありそうだったので、暇つぶしに難波へ。
 道頓堀内を、自分の案内で歩く事に。
 だが、やっぱり方向がほとんど分からない。
 そして、待ち合わせ時間も気になる。
 食い倒れ人形と、素人参加ステージだけ見て、早々に道頓堀を去り、待ち合わせ場所にギリギリで到着。

 待ち合わせ相手データ、ハンドル「大覚アキラ」、年齢三十代、一女の父、関西人、詩バトルで活躍中。ここから導き出される人物像は、真面目そうな中年間近の穏やかな男。
 が、しかし、現れたのは、バッグに髑髏を付けた人。
 忘れてた、相手は物書きだった。
 うなぎさんの知人で、QBOOKSにも投稿されている黒ちゃんさんも加え、大覚さんの案内で、お好み焼き屋へ。当初の予定では、串揚げ屋、お好み焼き屋だったのだが、立ち食いが基本の串揚げ屋では落ち着けまいという配慮。
 で、お好み焼き屋へ到着。「大阪のイメージのある店を選んだ」との彼の言葉を具現化する様に、店員が、業務前で雑談でもしていたのか、ずらりとまとまっていた店員が、みんな大きなお姉さん。
 凄え。
 求人広告どんなの出してるんだろ?
 その後、見た目通りの大きなお姉さんっぷりを見せる店員さん。
 お好み焼き屋慣れをしていないという事もあり、焼いたのを持って来て貰う事にする。
 頼んだのは豚入り。
 ソースとマヨネーズ(大覚さんにマヨネーズは付けて貰った。手際よし)を付けて喰う。
 うむ、何かえらく旨い。生地の具合がよろしい。焼けた面がサクリと来る。
 専ら喰う、飲むに夢中で、何を話したか等、覚えてはいなかったりする。
 食後、カラオケ屋へ向かう。
 宿を取っていない、自分以外の面子はカラオケ屋で夜明かしする筈。そう思えば、今からカラオケは早過ぎるが、先に第一段を済ませて、その後どっかで軽く飲んで、夜通しに突入、となれば、間も保つのではないか、との推測から、このルートを選ぶ。
 いつの間にか黒ちゃんさんが消失していたが、うなぎさんによれば「車を止められないから」との事。無茶に喚んですまぬ。
 さて、カラオケは好きだが、泥酔状態でやると声がさっぱり出ずに、どんどんブルーになる自分。今日は、というと。体調ベストとは言えなかったが(鼻風邪気味)、酔いはない。ビールしか飲んでないし。まあ大丈夫。
 元気なうちに歌う我ら。
 と、ほぼ九時頃、大覚さんが席を立つ。
「娘が心配だから」
 との事。
 流石社会人。髑髏は付いているが。
 子供はおろか、配偶者すらいない我々にはグウの音も出ず。
 ――と、いうことで、改めて仕切り直してアニソン等を歌ったりする。
 二時間歌い終え、十時頃になり、一旦カラオケ屋から出て、今後の計画を立てつつぶらりと歩く。
 途中、黒服のにーちゃんたちが無数に現れ、勧誘しまくる。これは怖い。一人でなくて良かった。
 めぼしい夜明かし施設は、旅館、漫画喫茶、カラオケ屋の三つ。
 こちとら宿のある身なので、どう流れても(電車がある時間なら)全然構わない。
 で、やっぱり結局カラオケ屋のオールナイトを利用する事に決定。しかし、現地人の大覚さん帰ってるし、全然新宿でやってるのと変わらない。
 ツッコミは胸の奥にしまい、カラオケ屋を尋ねて三千里(嘘、そんなに歩いてない)。
 結果、値段はどこもさして変わらず、時間に至っては計った様に午後十一時〜午前五時のコース。予約も受け付けないそうなので、ともかく一時間を潰すべく、焼鳥屋に入る。
 自分的には予定通りの展開と言える。
 そこで、「ネット文芸は従来の文芸を踏襲すべきか云々」という様な論戦をつまみに軽く呑む。
 そして、いい頃合になったので、カラオケ屋へ。
 何だか喉の具合が今一つなので、守りに入った歌を歌う。大体、クーラーの風が強いんじゃ。もう少し考えぇ。
 その最中、うなぎさんがノートパソコンでチャットを開始。
 ――って、そんなもん持ち歩いてたの?
 ちょいと貸して貰う。Qさんが丁度チャットルームにいたので、声を掛けるが完全無視。というか、タッチの差でログアウトしはった(インチキ関西弁)。ちっ。
 その後、歌は続く。
 そのうちに、うなぎさんと伊勢さんの反応がなくなる。っていうか寝てしまう。
 こうして、低空飛行を続ける自分と、あくまでつんく系の歌を続けるsachiさんとのタイ・マン耐久三時間ぐらい歌合戦に突入(戦はしてないってば)。
 歌ううちに、知っている歌が尽きて来る。
 というより、今のコンディションで歌える歌がどんどん減って来る。この状況下で、オフコースとか無理だし。クーラー冷たいっての。
 そんなワケで、あくまで守りを続け、どうにかこうにか歌が途切れる事もなく、閉店BGM『蛍の光』を聴く事と相成った。
 伊勢さんとうなぎさんを起こし、梅田駅へ。
 シャッター閉じられた昼間とは全く違う感じの地下街には、始発まで暇を潰している連中や、柱の守人がゴロゴロしていた。
 帰りも鈍行を使うという、伊勢さん、sachiさん、うなぎさんにはこれ以上深入りせずに、自分は五時四十分頃の地下鉄で、江坂のホテルに戻った。
 ホテルに戻ったのは六時過ぎ。
 朝食サービスは十時までだが、これは完全に捨てる事に決める。とはいえ、チェックアウトの十一時を過ぎる事は避けたい(追加料金取られるから)ので、ひとまずモーニングコールと目覚ましをかけて眠った。


<10月13日>
 ――目が覚めたのは九時半。
 無理をすれば朝食も食べられるが、そこまで無理をしても仕方ないので、『ギャラクシーエンジェル』を観つつ、荷物をまとめる。
 割と快適だったなぁ、等と思いつつ忘れ物を確認し、無駄な物を捨て、部屋を出る。
 そしてチェックアウトは、十時半頃。
 ――さて。
 帰りの新幹線は十六時。
 時間はある。
 そして、トラベラーズ・ハイのせいか、元気も残っている。
 ……海遊館行き決定。
 ジンベイザメのいる水族館。暇があれば行こうと思っていた施設。
 方向も決まったところで、江坂のファーストフード系飯屋で朝食。頼んだのはカレー。ずっと「大阪っぽいもの」メインで食べていたせいか、こういうのが旨い。ちょっと高いだけに、松屋のより具がある。紅生姜入れに柴漬けが入っていたのはお国柄か。
 さて、電車に揺られて大阪港へ。
 海が見える、観覧車が見える。
 案内標識に従って海遊館を目指す。案内図がばっちり、というよりも、海遊館を含めて遊戯施設になっていたせいで、容易に到着。
 さて、入場券を買う。
 ――なんか人が多いなぁ、とは思っていたのだ。
 まずは売りになっているトンネル型水槽!
 人間詰まってるし……。
 馬鹿野郎、こんなに混んでるところで写真撮影なんかしてんじゃねぇ!
 親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子親子……。
 各水槽の前に親子の塊。
 忘れていた。今日は日曜日だ。
 だああああああっ!
 五分ほど歩いたところで、堪忍袋の緒があちらとこちらへ泣き別れ。
「もういい、知らん! 出る!」
 水槽には目もくれず歩く。
 ――と。
 しばらく歩いた所で、水槽の前が空き始めた。
 つまり、詰まっていたのは入口やら何やら、一部だけだったというわけ。
 明らかに導線が悪い。誘導さえしっかりしていれば、避けられる事態じゃないか。
 金曜日に来ていれば。閉館ギリギリでも何でもいいから、来ていれば、どんなにか空いていた事だろう。嗚呼。
 まあともかく、空いてきた辺りで少し足を止め、イワシを見たり、アジを見たり、ジンベイザメを見たりした。
 見ながら思うのだが、写真撮影する者の多い事。
 あのさぁ、魚だけ撮るなら、絵葉書の方が綺麗よ? 写真撮るのに気を取られて、魚見てないんじゃない?

 海遊館から出た後、海が見える階段で、露店で買ったビールを呑む。
 と、鳩がアイスクリームのコーンをついばんでいた。結構喰いでのあるもののせいか、他の鳩も集まって来た。と、子供がやって来て鳩を追い払う。だが、鳩は鳩で、子供がいなくなったら、すぐに戻って来てコーンをついばむ。子供はまた鳩を追い払う。これがしばらく続いた後、子供はコーンを踏み潰してしまった。
 ――卑怯だぞ、子供。
 そろそろ出かけようとしたら、開けた場所でコマを回す人が一人。
 大道芸人だ。
 芸そのものは寄席でよく見る正楽のアレをランクダウンしたものと、基礎的なジャグリングをプラスしたもの。だが、大道芸というところが良いではないか。
 群衆に加わって、かなり前の方で見る。
 一人で音響(ラジカセ)を操り、トークで盛り上げ、芸で驚かせる。実に忙しそう。
 芸にそれほどキレがあるでもないが(実際失敗はかなりあった)、幾度となく笑わされる。
 そして、大道芸ならではの大技の披露。
 洋コマのキャッチ。
 たかーーーーーーーーーーーーーく上げたコマを、受け止めるというワザ。
 これは青天井でなければ出来ない。
 集金まで笑わせながら、大道芸は終了した。
 海遊館での外した感はさっぱり洗い流され、良い気分で大阪港を去った。
 この時点で一時三十分過ぎ。
 どこかに行くにしては時間が少ない。土産を買って遅い昼食をとれば、まあ時間は潰れるだろうと踏んで、新大阪へ直行。

 新大阪で、まずは食事。
 食堂街をぶらぶらと歩く。と、揚げ物屋が目に留まる。
 オフ会で串揚げを食べ損ねた以上、食べておかねばなるまい。
 早速、串盛り定食を注文。
 本式は立ち食いで自分で揚げて云々らしいが、まあそういう店を見つけてもとっても入り辛いであろう事は想像に難くないので、この辺が精一杯って所。
 で、定食が出て来る。
 塩とソースが添えられていたので、ソースで食べる。
 と。
 熱い。
 揚げたてのアツアツ。熱すぎるっちゅーねん(やはり猫舌か)。こら、油! 熱湯よりまだ熱いだろ! 熱いし衣が固いし、口の中がえらい事になったが、まあ味はほどほど。悪くない。
 で、食事をしていると、近くの席で隣で大きなお姉さんたちの会話が。
 どうやら、離婚した前の父親に懐く子供に腹を立てている、という様な内容。その中の一人が、やけに言葉の乱暴な人だなぁ、と思っていたら、男の人だった。あんまり大声で話す内容じゃないと思うけどなぁ。
 食後、土産を物色。
 時間も有り余っているので、思う存分迷った挙げ句、吉本クッキーと、関西弁の載った一口カステラ、それにカニミソを買った。
 多分、回転寿司で食べたカニミソはこれだな。もっとも、カニミソを選んだ理由はそれではなく、中崎タツヤの漫画の印象(別れ話の後、最後の飯を食う男女だが、おかずのカニミソが旨くて、こんな時なのに顔が笑ってしまう、というネタ)が強かったから。
 それとついでに、帰りの新幹線で呑もうと、神戸ビールと、友人のサイトで良くないといわれていたノンアルコールビールを買う。
 駅構内に入り、何となく暇を潰した後、空いている椅子に座る事に成功。そして、ノンアルコールビールを呑んでみる。
 ――ああ、なるほど。
 呑み込んだビールが、冷たいまま喉から胸を抜け腹に流れ込む。清涼飲料水と変わらない筈だが、ビールをイメージするとこれは不思議な感触。
 なるほどこれは良くない、納得しつつ、ふと思い立って、ポケットボトルに残っていたウイスキーを少量入れてみた。
 再び呑む。
 喉、胸、腹を、ほんのり温める僅かなアルコール。冷たい液体は異物であったが、今のこれは血と同じ、肉体との親和性を持った。なるほど、アルコールとはそういうものか。人は何故、ビールをあんなに呑めるのか、ようやく分かった。
 感激しつつ、ノンアルコールビール+ウイスキーを飲み干し、時間が来たので新幹線に乗った。
 新幹線の中で呑んだ神戸ビールは甘く、大学時代に呑んだベルギービールの甘い方に似ていた気がする。
 横浜に到着して、どこかで夕食をとろうかと思ったが、大した店も知らないので、まあ無難そうな店でPS2版『BUSIN』を買い(って、夕食関係ないじゃん!)、戻った。
 結局晩飯は松屋の唐揚げ丼にした。旨い。

 そうそう、結局停電はなく、ミルモ、ちゃんと撮れてた。
 ちっ、そうと知ってりゃ……。

学びと気付き:大阪は一人でも楽しい。
       温泉には捨てて良いタオルを持って行くべし。



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