月記帳
SFCを再認識した月。もっとも、安定性に難はあるが。
2002/12/31
年替わり、総合整備計画発動。
ハンドルを「ごんぱち」に統一中。
もっとも、これだとネット中に同名さんが溢れてるんだけども。
「小説屋やまもと」というタイトルのイメージが、自分内で良くなくなったのがそもそもの原因。
やれやれ、本年締切の作品やら何やらはすっかり終わった。
正月休み中に、一月締切の作品のうちの幾つかを片付けたいのだが。うむむ。
コミケは概ね盛況。
その場で感想を言ってくれる人もいたりして、嬉しいもの。
今回は、コミケとQBOOKSのオフ会&忘年会を連動させるという無茶をやらかした。
一休にあんな個室があったとは、驚き。
大体つつがなく終わりはしたが、二次会のカラオケ屋はぼられたな。
あれはなんだか申し訳なかった。
ちっ。
もう少し酔いと疲れがなく、判断力がしっかりしていれば。
無念。
SFC版『ドラゴンクエスト6』プレイ中。
やっとの事で中ボスをぶち殺す。
やけに強かった。
これでダーマ神殿ようやく復活。
ひとまず就いた職は、リーダーが魔物使い、パイナップルが武闘家、謎なのが僧侶、赤いのが商人、黄色いメガネが遊び人(悪意でもあるのか)。
やっぱりよわーい。
まあ、戦っているうちに、それなりになっていくであろう。
そうだ、スライムも仲間になってるんだった。現在盗賊中。どうせとことんレベルを上げないと戦力にはならないんだろうけど。
以前、DVDとの相性が悪く見られなかった『マルコヴィッチの穴』が、結局テレビでやっていたので観た。
案は面白いんだけど、もっとずっとヘンテコにすればいいのに。
ただの三角関係ものでは面白くない。
本人が穴に入った時みたいな、シュールな風景が一番インパクトあったわけだし。
2002/12/23
今度の作品で「芝浜」を扱う事にした。
どういう形で使うかはまだはっきりしていないが、いずれにせよ現物を見ておきたい。
ので。
ツキイチお出かけ企画(第何弾かはもう数えない)は、「芝浜取材編」と相成った。
そもそも、芝浜というのは落語のメジャーナンバーで、自分もかなり好きな部類に入る人情話。
――酒に溺れて仕事をしなくなった魚屋が、妻にどやされて市場に出かけるが、早すぎて市が開いておらず、ぶらりと出た浜(芝浜)で、大金の入った財布を拾った。
喜んだ魚屋は仲間を呼んで酒盛りをして寝てしまう。だが、起きてみると財布はない。どうやら、夢だったらしく、酒盛りの払いだけは残っていた。
ここへ来て自分を恥じた魚屋は、酒を断って商売に精を出す。甲斐あって、仕事は上手くいき夫婦仲も良好になる。
そして三年目の大晦日、妻が夢で拾った筈の財布を出して来る。
財布を拾ったのは事実だった。酒盛りの後に魚屋が眠った隙に、妻が隠居と相談をしたのだという。
こんな状態の魚屋に大金を渡しても身を持ち崩すだけ。そもそもネコババすればお縄になる。そこで、奉行所に届け、全部夢だった事にしたのだという。
だが結局財布の落とし主も現れず仕舞。魚屋も真面目に働く様になったので、この財布は渡しても良いだろうと、隠居と妻は判断したのだった。
騙していたことを謝る妻に、魚屋はよく騙してくれたと礼を言う。
もう禁酒の誓いも終わりにして良いだろうと、妻が一本つける。ところが、魚屋は呑もうか、というところで杯を置いて一言。
「また夢になるといけねえ」
と、まあそういう話の舞台になった場所。
無論、私も馬鹿ではない。
東京にあるかつての海岸線は、埋め立てられまくって、地名も変わっている事は知っている。
だから地図を広げて、「芝浜って地名ないなぁ」なんて事はしないさ。へへん。
えーと、んで。
一体芝浜ってどこになるの(地理成績悪し)?
んなわけで、YAHOO!検索。
落語好きのサイトにヒット。
「芝浜の舞台を歩く」――って、そのままだ。行かなくても良いぐらいな気が。
まあともかく、詳細な情報を入手完了。
なるほど、芝浜ってのは田町の側なわけね。やっぱり、海はもうないんだ。
と、大まかに当たりを付けた。
出発当日。
十二月はバイトがたてこんでおり、連休に乏しかった。
出来ることなら、一日だけの休みの日は家でゴロゴロしていたいのだが。
だが、後に廻すと面倒になる。
って事で、午前中に水泳、午後に田町行き決定。
荷物を一杯持つのは真っ平なので、水泳後家に一旦戻り、図書館に寄って本を返してその足で田町へ――というルートを実行。
水泳に行って――戻って――出発は――午後二時。遅いっつーの。横浜で軽く昼飯を、とか思ってたけど、家で喰ったっつーの。
相変わらず行き当たりばったりである。
だが、薬でも「食前薬を飲み忘れたから次の食前まで飲めない」よりは、「食前薬を飲み忘れたから、食後でいいや」の方がマシともいう。予定の多少の狂いを気にしていては、何事も出来なくなるのだ。
そうして図書館に寄って延滞した本を返し、道中読めるぐらいの本を借り、電車へ。
電車の中で本を読む。隣の人の視線を感じ、表紙のタイトルを見せてあげようかと思ったのだが、さり気なく見せる事も出来ないので断念。
やっぱり「ぐりとぐら」は知名度高いな(そういうの読んでたのか)。いや、なんか「ぐりとぐら百科」みたいなのだけど。
オレンジ色の野ネズミってのは、実在するらしい。ふと思い出すと、ガンバもオレンジ色なのだ。ガンバのスタッフが影響を受けていたのだろうか。大層テイストが違うが。
乗り換え一回、一時間ちょいで、田町へ到着。
片道六百八十円はちょっと高いなぁ。
列車から降り、件のHPにあった地図を印刷ものを片手にブラブラ歩く。
ああ、それで港区なわけね。
町の中に、元海だった事の書かれたプレートなどが置かれている。
勝海舟がどーたらなんて話も載っていた。もっとも、東京ならそういう政治絡みの話は掃いて捨てる程あるだろうが。
公園に説明書きがある筈、と思いつつ歩くと、モノレール沿いに公園発見。
だが、何もない。おかしいなぁ、と思いつつも、歩く。と、何もないまま通り抜けてしまった。
地図を見つつ、一回りして戻る事にする。
と、屋形船の並ぶ水路が。
水がこんなに近い処にあるんだ。
消えつつある海の残滓を、ちょいと感慨深く眺めた。
それから、ぐるりと回り込み、線路を渡る。渡る線路に見覚えのある白い車両。
――ここって、新幹線通るんだ。
地図をよく見ると、芝浦公園と本芝公園の二つが載っていた。さっきは芝浦公園に行っていたのだ。
ああ、そういうことか。
今度は、本芝公園へ。
途中、針金か何かで補強された、ボロボロの石塀を見かける。「触るな」とまで書かれている。確かに触れば壊れそうだが、それを直さない方も凄まじい。鹿島神社という、芝浜の存在した当時からあった神社だった。実に小さくてボロい。
それからすぐ、本芝公園に到着。ここには、芝浜関連の事が色々書いてあり、田町駅の辺りがすっかり海だった事も分かった。
この辺が浜だったのだなぁ、等と考えつつ、「元・海」を走る線路を眺める。
本芝公園には、やはりというか船の形の遊具が置かれていた。
海だったんだなぁ等を考えつつ見ているうちに、何だか『ヨコハマ買い出し紀行』な風景を想像してしまった。
じゃあ、地震か何かで埋め立て地が沈下して、芝浜が復活した近未来の話でも書くかなぁ、等と思った次第。
一杯ひっかけて行こうかと思ったのだが、金もあんまりないし、入りやすそうな店もなかったのでそのまま帰った。
特に遊びに行くという意図なく行われる取材は、大体こういう風に歩くだけで地味に終わる。
2002/12/22
SFC版『ファイナルファンタジー6』をプレイ開始。
で、少し進んだところで、格闘家初登場のイベントバトル時。
必殺技のコマンド入力、一体どうなってるんだ?
「カーソルが出てから入力」とか言っているが、カーソルってどれよ? あの「ピカーン」ってなってる時?
幾度か試すも、入力ミス。そのうちに、画面がブラックアウトして本体の調子も悪く……。
腹が立ったので、『ドラゴンクエスト6』に切り替え。
ああ、『ロマンシングサガ2』も買った。いずれも300円。箱、取説ナシ。
ドラクエ6は、町に買い出しに来たけれど、村人の工芸品を売り払って盗賊の鍵を買ったところ。
全滅してもペナルティの少ないゲームだけに、全滅率高し。単にゲームバランス調整が甘い、という考え方もある。
生首育成ゲームが発売されたとか。
ゲームを攻撃したい人たちに、悪く使われそうな気がしたり。
ゲーマーの中でもキワモノだってば、あんな設定。
2002/12/19
SFC版『ロマンシング・サガ』クリア。
やっぱりだ!
ラスボス戦、明暗を分けた武器は「命中率も悪く、威力も低い」とか言われてた「大弓」。
伝説でも、何でもない、そこらの店で売ってる「大弓」。
アフロダイAの開発者は「弓」博士(関係なし)。
多少強い武器でも、熟練レベルを限界に引き上げた武器や、威力増加系必殺技には敵わん、という事か。
結局、デスのとこまで行って貰った「死の剣」は、ただの半端物だったわけだ。鎧は強かったけど。
ラスボス戦はギリギリで、敵に操られた味方の死体が間抜けにもこっちを回復してくれなければ負けていた。
ふぅ、やれやれ。
それにしても、雑魚敵の扱いは疑問が残るが、色々な処で凝ったゲームだった。
武器一つ一つに熟練度と必殺技があるという事や、仲間キャラクタによって行ける町やイベントが増えたりなんてところから、金貨の所持限界が9999枚でそれ以上は宝石(なので、小銭で貯めると持てなくなる)なんて些末な部分まで。
道具立てに不自然さがなく、プレイヤーの意のままに進める事が出来る、「自然なゲーム」を作ろうとしたんだろうなぁ。
熱烈なファンを生んだ理由も、今ひとつ大売れしなかった理由もよく分かった気がする。
で――。
次はSFC版『ファイナルファンタジー6』を始める事にする。
2002/12/18
何だかんだで、ローソンパス入会す。
人生最初のクレジットカードという事になるか。
ビタ一文使う気はないが。
会員割引がおにぎりに及ぶ日を待つのみ。
ポイント特典とやらがあるので、何が選べるのか調べるべくローソンネットに繋いでみた。
ホームがあって、その中にローソンパスへのリンク。
クリック。
――応答なし。
Loppiを使いましょう。
SFC版『ロマンシング・サガ』プレイ中。
あー、いい加減ダレて来た。
また敵様が強くなられやがりましたよ。
言いつつも何となくプレイしているのは凄いが。
仲間を一人入れ替えてみると、行ける町が増えた。
しかし、もうラスボスの居場所も判明した状態で、一体イベントを起こす価値がどれほどあるのか。
疑問である。
このゲームのルールからして、特に「伝説の武器」だの「力ある宝石」だのを手に入れなくても、単純に強くなっとけばラスボスにでも勝てるのではなかろうか。
もう適当なとこで手を打って、ラスボスと戦いに行こう。
差し当たり、凄い武器があるという噂の、バルバラント探索だけやって。
映画『マルコヴィッチの穴』を観――ようとした。
が、DVDの読み取り不良続発。
ヘッドクリーナーをかけてみたが、それでも大して変わらず。結局視聴を断念。
で、レンタルビデオ屋に行って、その旨伝えてみる。
――プレステ2の初期ロットだと、バグが起こる事が結構あるんだ、と。
まあ、言われてみりゃそうか。
意外な弱点。
代わりにロハで『ショコラ』を借して貰ったが、まさかこの先たんびに苦情を申し立てるワケにもいくまい。
新しいドライバーか何か入れたら収まるのかな?
考えてみると、PSもPS2も初期ロット買いをやらかしているんだな、自分。
2002/12/13
SFC版『ロマンシング・サガ』プレイ中。
やっぱりか!
ちょっぴりの悪を行っていた為(強盗致死二回)に、協力者を求めて冥府にもぐる羽目に。
ドラゴンの大群が出て来た時はどうしようかと思ったが、どうにかこうにか進んでいる。
しかし、神の名前を自分が結構覚えているのが凄い。電源を入れるといきなりオープニングが入り、ストーリーで神の名前を出すせいか。上手い。
今週号のジャンプを立ち読みしたところ、『ピューと吹く! ジャガー』である意味爆笑。
大体、立ち読みなのだから、多少の笑いならかみ殺すのだ。
それを、こうまで笑かすとは、もう放っておけない――という事で、四巻まで一気に購入。二巻まで読んだところ。
『武士沢レシーブ』のスランプ(酷い言い方)から、完全に復活している。
やったぜうすた(多分、同じ年齢だ)。いかすぞうすた!
「少年」ジャンプのくせに、主人公が二〇歳近いぞ!
2002/12/12
ノルマのうち、短編一本終了。
でも、ともかく土曜締めの1000字とピトラを仕上げねば。
SFC版『ロマンシング・サガ』プレイ中。現在20時間ぐらい。
フラフラしているうちに、ぼちぼち行き先が増えて、ぼちぼちイベントが起こる。
そこはとても面白い。一つのイベントをほっといて、別のイベントを片付ける事も出来る。そしてそれがルナティックドーン式「酒場の依頼」ではなく、何となくまんべんなく起こる。こういうの、好き。
でも、でも、ダンジョン探索は絶望的に面倒くさい。
敵が邪魔だよぅ……寄ってくるなよぅ……。
しかも、接触面(前後左右)でフォーメーションが変わるから、逃げている最中に後ろから来られると、戦闘が面倒になるし。
今はどこまで、という言い方がし辛いが、なんかあっちこっちの町でえらい事が起きている所。
そうそう、取引を持ちかけて来た輩を、面倒なのでぶち殺してみた。かなりギリギリだったが。「あまぐもの腕輪」とかいうアイテムが手に入った。
ラスボス戦でしわ寄せが来るかも知れないけど、こういう選択肢があるのは楽しい。
買ったきりずっとほっぽらかしになっている『ファイナルファンタジー6』も、始めたいは始めたいが、同時進行は流石に無理だしなぁ。
2002/12/3
十二月一日に二十八歳になった。
何だか二十七歳は長かった気がする。
それなりに充実していた、という事だろう。
毎度の事だが、今月ノルマが上手く片づいていない。
が、今の時期から言っているのには訳がある。
今月は図らずも飲み会が多いのだ。
コミケ用の個人誌も作らなければならないのだ。
QBOOKSの書籍化とやらで、一、二本余分に仕上げなければならないのだ。
しかも、ピトラが十回記念なので、出来れば何か派手なものを書きたいのだ。
可能であれば、一月締切のホワイトハート向けの長編を書き上げたいのだ。
加えて、年末郵便の遅れを見据え、通常ノルマを二十日ぐらいには終わらせたいのだ。
――別に出来ない話じゃないんだけど。かなり気分的に圧迫感ってのがね、その、ね。
二十七歳の忙しさは、ひょっとして↑こういうののせいか。
なんかこう、自業自得というか、自画自賛というか、そんな気もせんではない。
SFC版『ロマンシング・サガ』プレイ中。
行動の自由度の高いフリーシナリオっぷりは素敵。
ただ、古いゲームだけあって、操作性の重さや、エンカウントの多さ、金の貯まり難さ等など、お腹一杯の要素も多々ある。
特に敵。こっちの強さに応じて強くなってるだろう? そういう、プレイヤーが強くなる(=やりこむ)事に対するモチベーションをばっさり切り捨てる様なシステムを考えるクリエイターは阿呆だ。
これでもう少し内容がつまらなかったら、完全にお払い箱になっているところだ。
じきに一休みして、別のゲームを始めたくなるに違いないが、それをやると情報をさっぱり忘れて、ハマる事になるのだろうなぁ。
そうそう、画面が何だか『RPGツクール3』でこさえた代物に見えた。これも、時代の流れか。
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