月記帳


 ショートショート強化月間発動



2003/10/31
 少年の裁判で、「お前はクソ以下の産業廃棄物だ」と言った裁判官に、家族や本人が怒った様子。
 どことなく両方の立場に大人げがない。
 まずは裁判官。少年審判の目的は、更正、社会復帰に尽きるんだから(だから死刑もないんだろうし)、切り捨てる類の発言は逆効果。
 無論、日々の少年犯罪を腹立たしく思っており、多分目の前の少年に反省も後悔も見られなかった――なんて状況かも知れないが、そこで私情に流れるのでは、お茶の間の皆様と同じ。
 産業廃棄物と呼ばわるべきは、犯罪行為そのもので、人間には言うべきではない。
 で、言われた側。何故裁判官にそこまで言われたのか、少し考えた方が良いのではなかろうか。
 「更正への道が閉ざされたような気がした」という旨の言葉もあった筈だが、失墜した信用を取り戻すのは、事実産廃をリサイクルするぐらい大変な事であると思う。
 まあ、裁判官が圧倒的に偉そうに説教を言うのは、一度の傍聴経験で結構分かるけど。
 
 給料日も過ぎたので、ゲームの一本も買うべえと思っていたら、以前気になっていたPS2版『SEED』があったので買う。
 マップクリア型戦略シミュレーションだが、ユニットである戦艦を細かく組み立てられるというヤツ。
 要するにカルネージハートの流れを汲むもの――なのだが。
・問題その1:リアルタイムである。
 あのなぁ……。初期配置三部隊の艦隊プラス、基地で生産した新艦隊を、リアルタイムで指揮しろってか? 委任も出来ないのに? しかも、編成コマンド実行中も時間経過が。加えて、時間経過スピードは変更不能。
・問題その2:行動パターンがいい加減
 右旋回っつったら、回りっぱなしか! プログラミングさせろぃ。
・問題その3:パーツ制
 生産に必要なのはパーツ。そのパーツは生産されず、基地の初期配備と残骸から回収したものだけ。つまり、設計してもすぐに生産不能になる。
 ……リアルタイムだから、ルールを簡略化して、でも半端に複雑な部分が残っているという、どうにも今ひとつっぽい出来。カルネージハートをやりたくなる。
 で、これは保留にして、出先でいつの間にか廉価版になっていたシスプリを買った。
 ――うーむ、ここまで思い切られると圧倒される。台詞にハートが飛び交っている……。作家として見習うべき部分はあるな。



2003/10/24
 PS2版『信長の野望10』プレイ中。
 上杉と北条、伊達まで滅ぼして、東日本はほぼ制圧。
 やっぱり、大名を処断すると城の総取りになるのは、かなりぬるい。
 何しろ、自分で城攻めをやったら、防御度が満タンだろうが、敵兵が倍いようが、ほぼ確実に勝つ。我が信長軍の実行部隊が、知略九〇平均みたいな化け物揃いというのも理由の一つだが、基本的に敵が弱い。
 もっとも、あまり難しすぎてもプレイするモチベーションはなくなるのだが。敵が偽伝令なんか連発したら、気が狂いそうになるだろうし。
 今回のプレイが片づいたら、総取りオフで、もっと弱い武将でやってみよう。



2003/10/21
 PS2版『信長の野望10』プレイ中。
 これも、何だかんだで長々やってるなぁ。
 西園寺は、大名の一点突破並びに、脅迫の多用でガンガン攻め進み、九十年を待たず統一。
 偽伝令で敵の侵攻を食い止め、攻城戦では虚報で防衛部隊を追い払ってから門を破ったり、敵部隊への射撃から始めてみたり。コツが分かってくると、五割増しぐらいの防衛隊なら勝てる(初級の場合)。まあ、正攻法ですな。
 結局、一番手こずったのは、龍造寺攻めだった気がする。
 一万とか兵士いたし。最終的には脅迫で落としたし。
 で、今度は上級モードでプレイ開始。シナリオは桶狭間の戦いから、選んだのは信長。
 部下、ベラボウに強い奴らが集まってるんだもんなぁ……。
 現在、斉藤を滅亡させ、今川の領土を削り取っているところ。家康の城(松平元康)は、出陣中を衝いて落とした。
 どの辺が上級かまだ分からないが、取り敢えず敵に捕まった武将が二人ばかり斬られた。
 攻城戦で一度、秀吉が開門させたけれど、あれは隠し技能か何かだろうか。それとも、イベントか?

 ショートショート強化月間実行中。
 切れ目なく書き続けられているのは良いのだが。
 問題は、一本書いてしまうと、何だかその日の仕事を終えた気分になってしまう事だ。
 短編とか、エッセイとか、色々書くべきものは他にもあるんだけど。
 上手く両立させられないものか。



2003/10/14
 PS2版『アーマード・コア3』ミッション&アリーナコンプリート。
 隠しパーツは山ほど置き去りだけど、まあいいや。
 で、やりかけだったPS2版『信長の野望10』も、北条幻庵にて日本統一完了。
 やはり決め手は偽伝令だったよーな気がする。
 信長では、追加シナリオの「清洲会議」が出て来たので、改めてプレイ開始。
 ――幻庵まだ生きてるよ、九十歳っておい、爺さん! あんたは仙人か何かか。
 このシナリオの目的は、多分秀吉を叩き潰す事であろうから、手頃な大名を選ぶ事にする(城主とか軍団長だと、ボスの大名が勝手に他家に従属して再独立が面倒なので)。
 そんな基準で選んだのは、西園寺。四国の端っこのちっぽけな大名。一人称「まろ」。
 でもまあ、初級でやりゃあそれほど難しくもなく、現在長宗我部や木っ端大名を滅ぼして、四国をほぼ統一したところ。



2003/10/12
 PS2『アーマード・コア3』プレイ中。
 管理者破壊完了。
 なんだ、あそこを壊すのか。一発二発当てただけじゃ、剥がれなかったもんなぁ。
 アリーナの新規参入者は全員撃破。なのに、メールの主からは何のフォローもなし。インフィニティのお知らせだけか。
 後は、追加アリーナやら、やり残しのミッションやらを片づけているところ。
 現在の主力ACは、重装車両にバズーカ、グレネードランチャー装備、それからターンブースター。
 アリーナでは地下駐車場を選び、接近戦を仕掛けてくるACに、急激に振り向いてグレネード。これでエグザイルまで撃破。車両の遅さでも、ブレードぐらいは振り切れるし、マシンガン如きに撃ち負けはしない。



2003/10/10
 ショートショート強化月間発動中。
 これは、今月中毎日ショートショートを書いてやろうという企画である。
 何だかペースが固定されてきたので、たまには集中してみようという感じ。
 粗製濫造になるかも知れないけど、やったことのないことを試すのは悪くない筈。

 PS2版『アーマード・コア3』を実はやっている。
 友人から借りた。信長は小休止。
 そろそろラスト近くなり、ミッションの選択の余地がなくなっている。
 アリーナは、マシンガンで焼く(被弾熱でオーバーヒートさせられるのだ)のが気持ち良い。
 のだが、上位相手には少々きつくなり、オーバードブーストで動いてはバズーカやグレネードを当てるという戦法に変更。
 オーバードブースト何だか使えるようになったな。広ければ。
 要するにあれのコツは、メルトダウンを恐れずに使うって事だ。
 マシンガンも振り切る、悪魔の絢爛舞踏。



2003/10/6
 ヨコハマへ行こう〜、まだ間に合うから(Vo:ルー大柴)
 相鉄沿線に住む者にとって、横浜は身近な街。
 東京よりも近くて、それなりの物が揃うお手軽メガロポリス。
 東京へは、もう何度も行きましたね。だけど横浜へは、割としょっちゅう行くのですよ。
 てぇことで、今回の『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが』は、横浜再発見ぶらり旅です。

 ネタが尽きたわけではありません。

 話は数週間前にさかのぼる。
 ランドマークタワーを舞台にした話を書いたのだが、タワー内描写が今ひとつパッとしない。
 考えてみると、ランドマークタワーの上の階は、一度か二度展望台に行ったきりで、後は高校の部活の連中とフードコート(食堂)にしか行ってない。
 地元民は観光地に行かない、というセオリー通りである(一度は行ってるんじゃん)。
 まあそんなわけで、取材へ行く事にしたわけである。
 ――初めての場所じゃない?
 焦りなさんな、きちんと初めてだから。

 勝って知ったる桜木町。
 昼から出て、特に問題なく到着。
 何しろここの音楽堂へは幾度となく行っているし、小学校の頃も青少年科学センター(だったかな)目当てで、幾度か来たことのある場所。庭みたいなもんさ(嘘つけ)。
 そして周囲の風景と、作品中の情景を整合させつつランドマークタワーへ。
 土曜日だけあって、結構な人出。
 それから、いつも使うランドマークプラザではなく、ランドマークタワー直の入り口へ。
 うわ、警備員が堂々と。
 い、いかん。挙動不審に動いていたら、即刻つまみ出される。
 そもそも「チミチミ、ここのテナントの社員には見えないけれど、ナニをしに来たのだね?」
 「ええ、小説の取材で」
 「ナニ、小説書きだと? 怪しいヤツ! 引っ捕らえろ!」
 「ヒィ! ヘィ!(黒ずくめの連中が何処からともなく現れる)」
 ――ってんで、地下七十一階の特設座敷牢のご厄介になる事必至。
 怪しまれないように、さりげなさを装って、と。
 内部構造の確認を。
 ふむふむ、中央にエレベーターの集合体があって、廻りにスペースがある。この階だと、ショールームとか喫茶店なんかに使われとるわけか。思った以上に単純な構造だなぁ。
 上の階はどうだろ?
 エレベーター近くのフロアガイドを確認。
 多いな、しかし。流石七十階建て。
 どこでも良いから上がって確認すれば――と、思ったら。
「五階より上は、関係者以外立入禁止です」
 ……いけず。
 分からんではないけど、何か手はないんかい!
 すると、別のエレベータの前には「32F ○○文化祭」と書かれた看板が。
 見学自由、と。
 そうそう、そうなのさ、私はこれを見に来たのさ!
 という風を装って、エレベーターへ。
 エレベーターはもの凄く速く、瞬く間に目的階へ。
 外に出て、と。
 エレベーターがあって、廊下がぐるりとエレベーター廻り(多分、非常階段も入ってるスペース)を真四角に通っている。通路沿いに部屋部屋部屋。
 なんつーか。
 狭い。
 うーむ、少しぐらい入り組んだ通路とかないもんかな。
 考えてみれば、こんなに高い建物なのだから、上へ行けば行くほど細くもなるし、そんな下手にでかくしたら窓のない部屋が一杯になるわけだから、当たり前の話ではあるのだが。
 では、心おきなく文化祭の見学――なんかはせずに、降りた。
 五階で降りて、おや、出口専用のドアがある。一体何処に出るんだ?
 うわ、フードコートに出た。
 そっか、ここってそういう位置関係になるのか。
 ちっとも知らなかった。
「ランドマークプラザ」という括りの入り口だったものだから、脇に付いている建物だとばかり思っていた。確かに改めて見ると、真四角構造はランドマークタワーそのものだわい。

 取材の続きとして、今度はランドマークタワーの展望台へ。
 スカイガーデンとか名前が付いているが、よーするに展望台だ。
 入場券(千円)を買って、エレベーター前の待合いスペースへ。
 混雑時は、ぎっしりと人が詰まるであろう、ヒモで仕切られた空間には、ランドマークタワーがどんなに凄いか、みたいなパネルが展示してある。前に来た時にはちっとも気にしてなかったなぁ。働いた延べ数が岡山県の人口と一緒なんて凄いや!
 エレベーターが到着したので、乗り込む。
 エレベーターガールの解説を聞きながらエレベーターは昇る。ぐいぐい昇る。
 六十九階までを四十秒で昇る。
 早いなぁ、ここのエレベーターは。
 到着ー。
 おー、遠くまでよく見える。
 それほど珍しくないけど。
 どんな風な見え方をするのか、などを意識しつつ観察。また、パンフレットの類も貰っておく。
 展望台にあるのは、土産物屋と軽食屋。つまるところ、理念は通天閣と変わらない。
 変わらないついで、ビリケン様――じゃなくてトスポも置いてあった。ダウンタウンDXのアレだ。
 別に買う物もなく、景色を楽しみつつ一回りしていると。
 看板が一つ。
「反省でおなじみ太郎次郎ファミリー 猿回し」
 えっ。
 そーなんだ。
 言われてみれば、紐でステージの仕切が作られている。
 よりにもよって地上六十九階で猿回しとは。
 面白そうだ。
 何より。
 私は生で猿回しを見た事はない。
 ――ほら、初めてのものがあった(長いフリだな)。
 時間予告がしてあったので、時間に合わせて来た――けれど、今ひとつ始まらないので、その辺で待っていたら二、三分後に猿&猿回し登場。
 おー、猿じゃ猿じゃ。
 最前列の角に座って見物。
 客の前を歩く芸から始まって、竹馬、ハードル。
 盛り上げる為か、芸の一環か、客に拍手を強要する事も幾度か(そんな人聞きの悪い)。
 そーして、大技の離れた階段の跳躍で終わった。
 会話系の芸の部分が笑えるのは現代猿回しの特徴か。病気のフリをするとか、得意げな顔をしてみせるとか、そういうヤツ。
 公演は終わり、立ち去ろうとしてふと気付いた。
「反省」って芸を見てないなぁ。
 いや待て。
 そもそも、あの猿の名前は次郎ではなかった。横文字名が付いていた。
 改めて看板を確認すると。
「反省でおなじみ太郎次郎ファミリー 猿回し」
 ああ……幾通りかの解釈が出来る言い回しだわい。
 ま、面白かったから問題ない。

 スカイガーデンから降りて(やっぱりフードコートでエレベーターは止まって)、ランドマークプラザをブラブラと歩く。
 何かを食べるって気分でもないし、そもそも何処に入っても高そうだし。
 で、いつもは出ない方から外に出た。
 あー、案内図がある。
 ちょいと確認確認。
 おやおや、横浜美術館?
 なんだ、そういうもんがあるのか。
 美術館は、水族館、博物館、動物園の次に好きな施設だ(それは順位としてどうだろう)。
 あの静かでぼーーーっとした感じが良いから(雰囲気だけかよ)。
 ランドマークプラザと道一つ隔てた隣だったとは、歩いてみるものだ。
 しかし建物でっかいなー。
 入り口は――あれ。
 本当に開いているのかが疑わしいほど閑散とした入り口と、がらんとしたロビー。
 静かで良いけどさ。
 みんなのうたで、『メトロポリタン・ミュージアム』とか何とか言う歌があったけど、このひとけのない感じは、ピッタリだよなぁ。
 企画展とコレクション展示があったので、迷わずコレクションの入場券を購入。五百円ナリ。
 昇って良いやら悪いやらの階段を通り、展示室へ。
 日本画かぁ。
 この平面的な絵は、でっかくすればするほど迫力がなくなって来るなぁ。
 次は洋画(そんな言い方はしない)。
 ああ、こっちは普通に美術館的な画だ(彫刻も少々)。ピカソも何枚かあるんだな。等身大よりちょっと大きい裸婦は、多分芸術的意図とかで書かれたものではない。
 もう一つは、西洋画技法を取り入れた日本画というか何というか。
 ふーん。感動がない? いーじゃん。美術館なんてのは、ふらりと入ってふらりと出るもんよ。
 一通り見たので帰ろうかとしたら、写真も展示されていた。
 ちょいと入る。
 へー、戦争絡みの写真かぁ。
「母と子の原爆写真展」ではなくて「報道特集」みたいな写真。
 街の様子から、塹壕に伏せている兵士まで、色々。第二次大戦ばっかりかと思ったら、ベトナム戦争辺りの写真もあった。
 こういうのはやっぱり見入っちゃうなぁ。
 印象に残った事が一つ。
 写真、本当に綺麗。
 白黒なんだけど、このくっきりした映り方が信じられないほど綺麗。
 いや、白黒だからこそぼやけてないのかも知れない。
 とても綺麗だった。写っている内容はともかく。
 それから、ミュージアムショップへ立ち寄った。
 絵葉書からブローチ、デッサン人形に至るまで、様々な美術グッズをそれとなく眺めていると、反対側の出口の先に「バーバラ・ヒンダル展」の文字が。そして何より「入場無料」の文字も。
 何があるのかなぁ、と思いつつ、受付でパンフとチラシを貰い、中へ入った。
 と、真正面に椅子が並んでいる。壁と床に筋があって。
 ――準備中?
 受け取ったチラシをふと見ると、見るべきポイントが書かれていた。
 えーと、ここに立って、こっち側を見て――おっ。
 空に机が浮かんでる。
 そうか、テレビか何かで見た事があるぞ。
 壁や床の凹凸も何のそので、描く画。一見不規則に見える線が、決められた一点から見ると一つの画に見えるって技法。
 あー、これ面白い。
 横から見たらえらい間延びした机の画なのに、前から見るとちゃんと机に見える。しかも、天井と壁も関係なく線が引かれているから、浮き上がって見える。

 美術館を見物した後は、真っ直ぐ帰った。
 うむ、色々発見はあったな。



2003/10/3
 ジオシティのメールサービスが停止するそうなので、ページを全体的に改修。
 と、言っても、間違い探しのようなレベルであるが。

 PS2版『信長の野望 蒼天禄』北条幻庵にてプレイ中。
 娘二人を武将にしているが、これが政治力や知略に溢れていて結構使え――ている筈。
 コマンドの成功率とかに極端な違いが見られないというか、それを意識するほどにゲーム全体を把握していない。
 さて、北条氏康を隠居させ、目出度く大名の肩書きを手に入れた。
 敵に接していない中部地方辺りの武将を前線へ移動させ、攻略の日々。
 石高による知行(兵士数)限界があるので、無茶苦茶な大軍には出来ないが、バランスとしては悪くない。
 今多用している戦術は「偽伝令」。
 ――だって、どんなに強くたって、偽伝令に騙されれば帰っちゃうから。
 まあ、もう負ける要素ないな。
 跡継ぎも娘にしてあるし。



月記帳へ トップへ