月記帳


 さあ、今年はどうなる?



2004/1/28
 PS2版『サモンナイト3』クリア。
 レベル34とかそのぐらい。
 へえ、裏シナリオとかあるんだ。
 でも、前作やってないからさっぱりだ。
 ところで、最近気付いたけれど、サモンナイトの「ナイト」は、nightであって、knightではないのか。勘違いしてた。
 けど、どの辺が夜?
 二人で内緒話のとこか?



2004/1/21
 いや、正直「貧相だなぁ」と思ったんですよ。
 でもね、これがこうも違うなんて思いませんでした。
 何の話かと言うと、スーパードルフィーの話。
 ――なに、それでも分からん? そりゃごもっとも。
 十二月号のコバルトを見たら、小説『マリア様がみてる』の、アニメ化記念だか何だか分からないけれど、登場キャラを模した高級稼働人形(品のない言い方をするな)が売られるてな話が載っていたわけですわ。
 したら、その写真がどうもパッとしない。
「何だかイラストのイメージと随分違うなぁ。まあ、稼働するドール類ってのはこんなもんかー」
 とか思っていて、今日、ちょいと雑誌『ホビージャパン』をみたら、偶然同じ人形が出ていた訳です。
 プロとアマチュアの差を見ました。
 まるで別物。
 『ホビージャパン』だからって、別に改造がしてある訳ではないんですよ。
 ポーズと撮影法と、あとは衣服の着付けとか、そんなところに気が使ってあっただけですよ、多分。
 でも、それだけで「ああなるほど、このキャラのイメージなんだな」というのが、すっと受け容れられた。
 嗚呼、模型雑誌というのはモデラーだけではなく、カメラマンもマニアなんだなぁ、と思った次第。
 世界はマニアで回ってる。マニア万歳。ジーク・マニア。

 PS2版『サモンナイト3』プレイ中。
 シナリオを進めずに、経験値稼ぎをしてみる。
 派手な攻撃魔法が手に入ったので、それを利用してゆるいマップで短期決戦。
 大体レベル三十ぐらいが区切りなのね。三十越えたら、HPとかMPの上がり方が鈍くなるし、クラスチェンジは二十八前後でバリバリ起こるし。で、ユニット召喚獣の限界はレベル五十、と。
 後はゴリ押しでエンディングまで行けるかなー。
 ところで、先生と生徒の協力魔法のグラフィック。アレは護衛獣の「成長した姿」なんだろーか。まるで「悪い魔法にかかっていた」みたいな変わり様だ。

 鯉ヘルペスやら鳥インフルエンザやらで、虐殺。
 でも、あんまり広まったら、結局無理して喰うんだろうな。



2004/1/20
 PS2版『サモンナイト3』プレイ中。
 十五話辺り。
 敵の親玉の暴走召喚で、一撃必殺される生徒。
 ううむ。まあ、クリアはしたんだけど。
 結構レベルを高めにしといてこれか。
 このゲームの戦略は、多分敵の行動前に撃破というよりも、射程ギリギリで待ちかまえ、出て来たところを迎撃、なんだろうなぁと思う。
 けれど、物理攻撃はともかく、召喚術の射程は確認し辛く(辞典メニューを開かなければならない)、高低による制限なんかもあって厄介。
 色々あって明かされる主人公の過去。
 ――うーん、敵を殺せない人が、軍隊に入ろうと思うのはどうかと。
 まあ「覚悟は出来てた筈だったんだけど」系の心変わりなんだろうけども。
 もっとも、殺さずの説得力があったキャラというと、ヴァッシュ・ザ・スタンピードとか、緋村剣心とか、過去に大量虐殺をしている奴になってしまう訳だが。



2004/1/15
 PS2版『サモンナイト3』プレイ中。
 なんか、ラスボス第一形態っぽい奴も出て来たし、1クール分の話数だし、そろそろラストに近いのかなぁ。
 ブレイブクリアの条件ってのは、はっきり教えて貰った方が面白い気がするなぁ。妙にテンポを損ねる。
 二周目前に、攻略サイトでも覗くか。
 面白いのだが、熱中の温度が今ひとつ低い。
 それは、仲間のキャラクタが山ほど増える割には、出撃数が限られていて進めるモチベーションが上がらないかも知れないし、ブレイブクリアを気にして「レベルを上げまくって余裕シャクシャクのプレイ」とかがし難い、カタルシス不足の部分かも知れない。
 
 軍隊を派兵するとか、武器を売るとか、核兵器を開発するとか。
 そういう事をやっていても、結局国が守れなかったから、平和憲法ってモノが出来た筈なんだけどなぁ。
 歴史から学んだ貴重な財産だと思うんだけどね。
 防衛戦争だから良いっていう理屈を本気で言ってるとしたら、そいつの脳味噌はかなり温かい。
 「侵略戦争です!」と言って始められた近代戦争なんてありゃしない。
 それから市民も「悪だから倒す」てな理屈に乗るな。
 フセインは「悪い奴」ではない。ただ、米国の利益と衝突した政治家の一人に過ぎない。
 「悪い奴」を決定するのは、共同体内の法と共同体内の常識だ。どちらも、その共同体外に適用出来ない。
 それを自分たちの法と常識で裁こうとするなら、共同体の構成員全てを殺さなければ、話が終わらないのだ。



2004/1/11
 し・ご・と・ごとごとー、見ているうちーに〜
 はたらくひとに、なりた――ないんじゃ!
 別に遊んで喰えるなら、それに越した事はないんじゃ! 死ぬまでの必要経費が全部揃ったら、後は遊んで暮らすのが生物の基本なんじゃ! 人間が駄目になる? 駄目になるのは労働者としてじゃい!
 さあ、今日の働くおぢさんは、消防隊員だよ! 火のとこで働くわけだから、英訳するとファイヤー・ワークだ。
 当然嘘だ!!
 そりゃそうと、君は消防車好きかな?
 なに、好き?
 あんなに赤いのに?

問.文章の主題を述べよ

答.今回の『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが』は、消防署の出初式です。

 私が相変わらず、どこへ行こうかなぁ、と頭を悩ませつつ、バイト先から帰る――前に、ダイエーとかに寄り道しようとしていた――道すがら、市役所脇の空き地とも駐車場とも付かないスペースに、看板が一つ。
「出初式 11日(日)」
 これだ。
 ムニ(最近お腹が気になっているという意味での)の友人である某氏の稼業であるにも関わらず、一度も見た事がなかった消防署イベント、出初式。
 梯子だ梯子。シャチホコとかやるんだ、きっと。
 そういう珍芸が見られる上に、入場ロハだ。多分。
 何でだか分からないが、今月(25日締め)は景気良く金を使ってしまい、懐が寂しげでもあったのだ。原因は多分、忘年会とコミケと新年会だな。それに『サモンナイト3』も買ったし。外食もしたり、酒買ったり……そりゃ減るわい。
 んなわけで、出初式見物に決定。
 さて。
 何時からやるんだろ?
 件の看板には、時間は書いていなかった。
 まあいいや、ちょっと調べりゃ分かるだろ、と、Yahoo!検索。
 ――市のページにはヒットしたんだけどねぇ。
 出初式は載ってたんだけどねぇ……。
 時間書いてねえ。
 その後、幾つかのページを当たるも、まともな情報はナシ。そもそも、何だって2000年の情報ページなんてのが残ってるんだ。
 それ以上深く調べるのも億劫になったため、別の出初式情報であるところの「開始9:30」というのを、「まあ、消防署なんだから一緒だろ」という漠然極まりない判断で、行く時間を決定。
 そして当日。
 前日の新年会のダメージはさっぱりなく、爽やかに目覚ましで起こされる。
 いっぱい呑んだ気がしたけど、それほどでもなかったんだな。良き哉良き哉。
 9:15ぐらいに出発。
 10分もしないうちに到着。
 市役所に自転車を停めて、っと。
 ああ、自動車の場合は、市役所の駐車場が出初式用に開放されてるんだ。
 いざ会場へ。
 へ。
 受付のとこに、式服? 礼服? を着た消防職員が――ずらり。
 怖いわ!
 そこかしこで関係者同士的な挨拶をしているせいで、疎外感は最高潮。
 なので、受付は何となく素通りして、戦国時代の陣地風に幕(ビニールシートと、紅白幕の二枚重ね)で囲われた席へさっさか移動。
 端っこに一般席、真ん中に来賓席。
 どう座ったものか今ひとつ何とも言えないので、端の角っこに座る。
 火の焚かれた缶が、離れた通路にあったけれど、その側に席はなく。
 そして、開始までしばし座って待つ。
 待つ。
 待つ。
 待つ。
 風は吹くし、ちょっと曇ってるし、何だか寒いなぁ。
 年寄りなんか、これ、かなりこたえるんじゃないかなぁ。
 待つ。
 待つ。
 暇を繋ごうという意図か、楽隊の皆さんが曲を演奏していた。
 待つ。
 待つ。
 ああ、向こうの方にズラリと消防車が並んでる。
 消防職員も並び始めた。
 あれ? 何だかあの一団は身長がやけに低いなぁ。ああ、女性だ。
 そーいやぁ消防士に女性っていないんだっけっか?
 待つ。
 待つ。
 アナウンスが入って、入場行進となった。
 ようやく始まりか。
 それにしても、消防署の礼服というか式服は、帽子とブーツのせいか、かなり軍服っぽい。
 これで行進したらすっかり軍隊――かと思ったけれど、そうでもなかった。割と不揃いだったし。それぐらいが良し。
 入場行進時、分団名だの何だのをアナウンスするのだが、段取りが今ひとつだったのか何なのか、ウグイス嬢(違うか)の隣で、署員の人が入りの指示を出していた――のが、マイクに乗って丸聞こえ。ご愛敬ご愛敬。
 はー、分団ねぇ。全部集まってるんだ。へー。ほう、こっちは企業の私設軍――じゃなくて、私設消防隊かぁ。そんなのもあったんだなぁ。初めて知った。ああ、さっきの女性の一団は、婦人消防団みたいなのね。へー。
 職員? 隊員? の入場が終わると、次に消防車両の入場。
 梯子車やら工作車やらポンプ車やらがズラズラと。ああ、ポンプ車にはあそこに梯子が載ってるんだ。
 ああ、ポンプ車の後ろって、ああなってるんだ。
 そして、分団のポンプ車も続いて入場。
 うーんしかし、各中隊に一輌づつ配備された切り札の戦車、みたいな風情。
 ふと気付くと、行進曲がええと「サル・ゴリラ・チンパンジー」とか歌詞を付けると収まるあの曲になっていた。いよいよ軍隊の行進だろ、それ。
 入場は全部終了。それから、出初式の始まり――が、十時。この時間から来れば良かったのか?
 市長だの議員だのの挨拶だの祝電だのが続く。
 ぼんやりと聞き流しながら、ふと思った。
「今、火事が起こったらどーすんの?」
 予備に控えてるのか? でも、分団の車両も来てるんだよなぁ? 確信的に放火をする奴なら、今を狙いそうな。
 相変わらず続く挨拶。
 いい加減寒くなって来た。
 挨拶だの表彰だのだから、普通の会社と考えれば、別に特別な事をやっている訳でもないんだが、何かおかしく異常な感じが。
 と、思ったら、そうだ、屋外だからだ。
 何かこういう会があったとしても、普通は室内だ。
 それなのに出初式は、居眠りしたらそのまま凍死しそうな屋外なんだな。
 やはり足が冷える。ジーパン一枚だから無理もない。今度これに来る事があったら、靴底用ホカロンでも用意するしかない。
 その対策としてか、甘酒が配られた。
 ロハで。
 素敵。
 でも、身体全体が温まるわけではなく。やっぱり寒いや。
 しかし、本当に年寄り大丈夫か? 終わったら、二、三人冷たくなってんじゃないか?
 と、思っているうちに、出初式は終了。
 へ?
 終了?
 梯子は? ねえ、梯子は? シャチホコは?
 うろたえていると、アナウンスが。
「引き続き、消防演技になります」
 ああ、そういう事か。
 で、時間は、十一時。
 ……ひょっとして、式典部分は、本当に身内ばっかりが来るものだったのでは。
 ひょっとしなくてもそうだ。
 今度来る事があったら、開始時刻の一時間後だな。うん。
 そして消防演技。
 その一、消火栓の水で、標的をぶち抜く。
 標的とは、つまり囚人の尻で――よしなさい。
 ええと、「火」の文字のプレートの付いた丸い的。水が当たると、パタンと倒れるという寸法。
 その二、ポンプ車を使って、標的をぶち抜く。
 ポンプ車から長いホースを伸ばして、繋いで、水をぶっかける。
 競技会で優勝した分団だとかで、水の扱いもそうだけれど、ホースを伸ばしたり畳んだりもやっぱり手際が良い。
 その三、ポンプ車から、四連のホースで、四種のノズルから水をぶっかける。
 ほー、スプリンクラーみたいなもんもあるんだ。
 その四。
 椅子が用意されて、部屋のセットが用意されて――。
 コント?
 違うって。
 一連の出動を見せるものだそうな。
 出動の知らせが入ってから、装備一式を身に付けて車に乗り込んで――ほうほう。
 道路の障害物を工作車で排除して、煙を噴く車を噂のインパルスで消火、それから火事現場へ到着。実際の建物の五階へ梯子を昇って入ったり、屋上からロープを伝って入ったり。
 で、人の救助をやって、放水やって、と。
 その五。
 最後はやっぱりナイアガラ。
 みんなでズラリと並んで、一気に放水。
 滝のよう。
 壮観壮観。
 これでお終いと相成った。
 梯子はやらんのか。
 でも、面白いものを見られた。うんうん。
 ……今度行く事があったら、絶対十一時二十分頃に行こう。そうしよう。それだけで充分だ。
 その後、昼飯を食べようと、行き付けにしようと思っているラーメン屋に行ったところ――潰れてた。ので、かつ屋でビールとカツカレーを食べた。
 旨いけど、ちょっと高いなぁ。カツ丼、カツカレー、カツ定食の三種は、ワンコインで食べられるようにしたら良さそうなんだけど。



2004/1/9
 PS2版『サモンナイト3』プレイ中。
 面白いんだけど、少々億劫だ。
 ブレイブクリアってのは全然出ない。レベル上げ過ぎらしい。
 確か「誰と仲良くなる」みたいな分岐もあった筈だから、二周目、三周目もやりたい気もするわけで。でも、今の時点で、プレイ時間四〇時間で、まだ一周目の途上で。レベルは20ぐらいで。
 ミニゲームも、一通りアイテム貰えるようになった。
 ダンスは難しいけど。
 それから釣り。たまに、どうやっても上がらないようなものがかかることがあるが、あれは連射力が足りないのだろうか。それとも、本当に釣り上げる事が不可能なのだろうか。

 十五日辺りが、そうさく畑の申し込み一次締切。
 二月に入ってすぐ、コミケの締切。
 こういうのは、ぼさっとしていると忘れるので、ここに覚え書き。



2004/1/3
 大晦日、年越しの様子を見るべく、十一時頃に駅前を散策してみた。
 最初は、居酒屋にでも入って年越しを、と考えて駅前をぼちぼち歩く。
 居酒屋はそれなりに開いているけれど、とか、カウントダウンイベントとかはやっていないなぁ、とか。
 年が明けていないせいか、人影もこれでもかという程少ない。
 考えてみると、駅前でこれだけひとけがない事も珍しい。
 誰もいないショッピングモールを歩いているうちに、何だかわざわざやかましい居酒屋に入るのも億劫になってしまい、コンビニでウイスキーのポケットボトルなんぞを買って、田圃沿いの道で軽く腰を落ち着けた。
 よく晴れた星空と、遠めの街明かり。通る車も少ない。これで道路を照らす明かりがもう少し暗ければ、などと思いつつ年明けを待つ。
 と、田圃三反か四反隔てた向こうの高校が、ざわついていた。
 どうやら、学生が集まってカウントダウンをやっているらしい。
 学生の時って、ああいう賑やかに色々やることあったよなぁ、などとノスタルジーに浸る事しばし。
 カウントダウンの声が聞こえて――不発で。
 もう一回して――花火が逆方向から上がった。
 ああ、こっちは本物か。
 ウイスキーのキャップを開け、一口、二口。
 来年は、どんな風に元旦を迎えるんだろうなぁ、などと考えつつ、帰途についたのであった。
 静かなのも好し。



月記帳へ トップへ