月記帳
本の出た月。
2004/5/31
で、PS2版『イリスのアトリエ エターナルマナ』をプレイ開始。
……戦闘中だろうが何だろうが調合出来るって。
元素が揃えば調合可能って。
『鋼の錬金術師』かよ!
うーん、何かスポイルされてるぞ。
これじゃあ、『スターオーシャンセカンドストーリー』辺りのアイテム作成と、大差ないぞ。
お店調合も、品質や付加効果が、店の評判以外には全く役に立たない(アイテム性能に影響が出ない)ようだし。
敵とのエンカウントも多くて鬱陶しいし、話は一本道っぽいし、うーむ。
奥さん、奥さん、なんかありがち凡庸RPGになってませんこと?
今は、ぷに王狩りに行くとか言ってる段階。
このまま期待はずれで終わるか? それとも、もう少しこなれて来るか?
――ところで、このゲーム十二禁なんだが、一体どの辺りが? マナ風呂とか? あれで?
年齢制限というと、PS2版『アーマード・コア・ネクサス』も、十五禁になっている。
……二枚目ディスク収録の、他ゲームの特典映像の残酷シーンのせいで。
アホかい。
2004/5/28
『知識ゼロからはじめる株式投資』(実業之日本社)、1575円、本日発売。
和田知見で出ているのでよろしく。
店頭ではあんまり見かけられないと思いますが。
それから、「年金より株にしろ!」とか帯が付いていますが、これはあたしの関与せずに決まったものですし、んな事はテーマじゃありません、シカトして下さい。「株は儲かる」という話ではなく、「株は面白い」という話なのです。
ただ、ちょっと株風味の、面白いだけのエッセイです。
そこんとこヨロシク。
アトリエシリーズの最新作の記事を見ると、ネタバレで面白くなくなると思って、雑誌で見かけても飛ばし続けていたら――。
発売日も見てなかった。
なんだ、もう発売されてるのか。
明日か明後日にでも買いに行こう。また大幅なルール変更があるみたいだけど、このシリーズは基本的に後になるほど面白いので、それほど心配はなし。
バッグがそろそろ痛んでいて、先日ついにファスナーが外れてしまったので、買い替え決定。
で、近所の店を回ってみたのだが――ない。
いや、欲しいのは、前と同じくSamsoniteのショルダーバッグタイプなんだけども、これが、見あたらない。
Samsoniteはあっても、ショルダーバッグはあっても、ポケット部分がガバッと開くギミックがなく、後ろのポケットがなく、と、目当てが見つからない。
実際、あのバッグは自分が使い慣れているという理由をさっ引いても、名作だと思うなぁ。
隣町まで足を伸ばしてもダメだったので、結局、前も買った横浜高島屋へ。見事発見。10500円なり。
しかし、こういうバッグというのは、修理がどれぐらいきくのかなぁ? 修理代との兼ね合いもあるけれど、出来れば修理修理で使い続けたいんだよなぁ。
2004/5/22
PS版『シスター・プリンセス2』もやっているわけだが。
それにしても白雪、夏服が見事に似合わん。
まあ、黒いリボンにあの髪型は、やっぱり夏には暑苦しいと思うなぁ。
反面、四葉の浴衣はハマりすぎだったりするわけだが。イギリス育ちの設定は何処。
のんびり進めているので、まだ一度もエンディングに到達していないのだけど。
PS版『ミスター・ドリラーG』を、久々にやっている。
あー、死ぬ死ぬ。死にまくる。
でも面白いなぁ。
前のデータを見ると、シナリオモードは途中、ミッションモードは米国もクリアしていない。
今さら修行に明け暮れる気もしないが。
まあ、アクション系は、エンディングなんて見なくても良いのかな。
2004/5/21
集英社『コバルト』ベスト・ショートショートにて、拙作『動機』佳作。
お暇ならどうぞ。
多分妙なリアリティが出てしまったせいで、「入選には推せなかった」とか言われてます。
……しかし、最初の二行、会話文と地の文が繋がってる。改行入れ忘れたかな?
ともあれこれでポイント4位。トップの嘉瀬陽介さんと六ポイント差。コンスタントに入選が取れれば、今回のレースでもトップを(それは難しいと思う)。
で、今回は、森江賢二さんの『聖夜の奇跡』が筆頭に来ていた。
この人のお話は、ちゃんと書き込んであるため、一行で落とすって感じではないんですな。
で、今回のも「えーっと、どういう意味だ?」と、少し首を捻ったんだけども、ふと重要な事に気付いた。
マッチ売りなのに、主人公死んでない。
これは実は、ハッピーエンドの物語なのではあるまいか。
そりゃあ少年院か保護観察処分になるかも知れない。けれど、マッチを売らねばならぬ境遇、ないしはそういう妄想に陥っている精神状態には、適切な対処がされるに違いない。
無為にマッチを燃え尽きさせた本家よりも、よほど前向きではある。
タイトルは忘れたが、結婚前に処女を失ったせいで焼き殺されかけた人の本を、本屋でちらりと読んだ。
イスラエル近辺の村の話らしいんだけども。
それは別に虐待どうこうではなく、その文化圏の常識らしいわけで、そもそも殺そうとしたのは「家族の名誉」を守ろうとした筆者の家族そのものだったりする。
そういう流れなので、実行犯が罪に問われる事もない。法律にも、この種の殺人には温情を与えるよう規定がされていたりする。
当然、そういう文化圏で、純潔のみに厳しい訳でもなく、一事が万事女性蔑視になっている。
さて。
何だろう、これは?
重大な理由があって生まれた風習なのだろうか。
だとして、それは文化なのだろうか。
人類が尊重すべき、独自の文化なのだろうか。
それとも、ただの犯罪行為なのだろうか。
彼らに、その「名誉の殺人」を禁じたとしたら「ならば家族の名誉はどうやって守る?」と、食ってかかられるに違いない。
その時、どうすれば良いのだろう。
隠れて殺人を犯した家族の脳天を、三八口径でぶち抜けば良いんだろうか。
それでもしも暴動や政治運動に発展したら、広場へ引きずり出して5.5ミリ弾の雨を降らせれば良いのだろうか。
それはさぞかし気分の良い事に違いない。
でも、それをやってはいけない。
他文化を認めぬ事を野蛮と言う。
けれど、その他文化の風習の中にある、人間の生命、身体を侵害する行為について、一体どこまで介入出来るんだろう。
何となれば、死刑のない文化圏の人間にとっては、罪状の如何を問わず死刑は蛮習であり、執行者もしくは裁判官は許されざる殺人者となるだろう。
我らが「いや、彼は死に値する罪を犯したのだ」と言っても、彼らは「罪と死との間に、一体どんな因果関係があるのか? 第一、二度と罪を繰り返さぬと誓い、更に刑務所に隔離した人間を敢えて殺す意味がどこにあるのか?」などと返すかも知れない。
もどかしい。実にもどかしい。
宮川賢(まさる)は面白い。
劇団の座長らしいが、それはどーでもいい。見たことないし。
ラジオのパーソナリティとして面白い。
視点、発想が自分に近いし、喋りが面白い(インタレストというよりファン。真面目な話題になっても)。
ラジオの場合ただ有名人が出てるだけ、というタイプの番組がある。
これはただの素人のぼやきであって、BGM以上のものにならない。
たとえどんなに面白い芸人であっても、ラジオ素人は所詮耳障りなだけ(敬語も使わないからなおさら)。
だからこそ、宮川賢であり、伊集院光であり、関根勤であり、えのさんなのである。
あらゆるものに専門家はいる。餅は餅屋、鼻毛切りは鼻毛切り屋のココロ。
2004/5/17
PS2版『アーマード・コア・ネクサス』二周目プレイ中。
だったんだけど、結局終わり方は一つなのかな?
しかも、フリーミッションで埋まらないとこは、一度ミッションを失敗しなきゃいけないらしい。
隠しパーツもただ落ちてるだけじゃないものもあるみたいだし、まあ、ぼちぼち二枚目のディスクへ移るか。
やっぱり良い感じになっているTVアニメ『ふたりはプリキュア』。
あんたら本当仲良いなぁ……ロザリオとかあったら絶対渡してるだろ。
何だかとてもほのぼのする。
2004/5/14
コギトエルゴスムてぇ話。
我思う故に我あり。
さもありなん、と思う。
仮に自分と全く同じ人間を作ったとしても、それの自我とこちらの自我は融合しない。
彼は依然として彼であり我ではない。
従って、我は唯一であり、我こそが全てである。
だとして、我は肉体に必ずしも縛られない。
いわゆる魂の存在の話なのだが、仮に魂を肯定すると、ちょいと怖い事になる。
魂は、死んでも輪廻して残る。肉体の上位に意識があるという事。
とすると。
逆に、肉体はあっても、魂が死ぬ事もあり得る。
それは、精神の病で、とかそういう話ではなく、もっと高次元の自分を自分と知覚(肉体ではないのだから、この言葉も不適切ではあるが)しているものの消滅という事。
つまり何を言いたいかというと、
「人生死ぬまで終わらないとは限らない」
という事。
突然、肉体の「死」を迎えなくても、何の前触れもなく、すい、と終わってしまう可能性も否定はできないのだ。
傍目からは何も変わらなくても、魂が抜けてしまえば、自分の死に他ならない。
ちょうど、物語が終わるように、主人公たる自分は生きているのに、ぷつりと何かの拍子でエンドマークが出る可能性もあるのだ。
どうやっても検証出来る訳ではないので、別にどうという価値もない話なんだが。
PS2版『アーマード・コア・ネクサス』エンディング到達。
なんか、空から虫みたいなのが一杯降って来る中で戦い続けるという、まことにレイヴン的終わり方だった。
どうも既視感があるなぁと思ったら、DOOMのイージーモードか何かの終わりっぽいんだ。あの、最後のワープが終わったら、暗闇であちこちから攻撃を受けて終わるヤツ(もっともあのゲームは、どのエンディングでも悲劇だった気がするけど)。
ラストバトルの新型AC、まともに戦ったら全然勝てないので、通路に隠れておいて敵のいる部屋にひょいと入っては、ファンネルを放出するという、チキンにも程がある戦法で削って、チェーンガンで止めを刺した。
何だか、双発ファンネル、ずっと使えてしまった。
クリア後に、ようやくフリーでアリーナ対戦ができるのか。フリーミッションはストーリー辿らないと出てこない、と。
あんまりガリガリやり込む気もないけれど、今月ゲームを買う予算がなさげなので、しばらくは続けよう。
全体的に言って、相変わらずACで、ACとして面白いなぁ、というところ。
操作にも一応は慣れたし。オーバード・ブーストは未だに使いこなせないけど。
本当、完成されたシステムなので、目新しさはない。
PS2版『ファントム・ブレイブ』もやりこみプレイ中。
中ボスまでは倒したが、表ボスの再生怪人が途端に強いので、仕込み中。
ランダムダンジョンのアイテムを、ボトルメールで持ち帰って合成合成合成。
これって、本当、ボトルメールないとストレスたまりまくりだと思う。
キャラクタのレベルよりも、アイテムの威力。
2004/5/11
夏並の暑さで、よく晴れていたので、バイトを早引けして海まで船に乗りに行った。
以前にも行った久里浜。
二時前に出発して、フェリー乗り場に着いたのは三時半頃。
目の前で船が出てしまい、「まあ次を待てば良いか」とか思って時刻を見たら、次の便は十六時二十五分って。
一時間後?
妙だなぁと思ってよく見ると、船が一隻修理中のせいで、本数が減っているのだとか。
仕方がないので、火力発電所を眺めながらビールを飲んだ。
なんか、他の交通機関ではあり得ない話。
IHクッキングヒーターのCMは、やけにいやらしい。
何なんだ、あれは?
少年の淡い恋心系物語としては、あやしい。
狙い所が謎だ。
PS2版『アーマード・コア・ネクサス』プレイ中。
ランキングはようやく一位。しかし、賞品がチャチだなぁ。
今の所、よく使う組み方は、カヌーみたいな形のフロート脚と、ショットガンっぽいEOを持つコア、軽量腕、重パルスライフル、長いブレード、そして背中には双発ファンネル。
よーするに、飛び回って避けたり、じっくり狙って撃ったりとかではなく、運が良ければ一方的に勝てるという、ヘボ向けセッティングとも言う。
PS2版『ファントム・ブレイブ』もジワジワプレイ中。
攻略サイトのレベル上げ技を使ってみたりしている。
しかし、これって「速攻」が付いていれば、霊験はSTRもしくはINT一点集中で良い訳だよなぁ。
2004/5/8
結局官房長官が辞任する事となった、今回の年金未納騒動。
「私たち庶民は真面目に払ってるのに!」
という投書。
無批判に国策に従う事が真面目なら、不真面目の方が良い。
前の大戦(応仁の乱ではない)で、戦争反対を唱えた人たちは、不真面目でけしからんから捕まったりしたんだよねー。
こと国策に相対する場合に関して言えば、純朴真面目である事は害悪だ。
国策に従い続けるだけの国民は、現状維持を望み現政党の指示を続け、一党独裁に諸手を挙げて賛成する。
追い落とされる心配のない政党は腐る。批判されないと思って作った政策は穴だらけになる。そんなの当たり前の流れだ。
治安維持と圧倒的弱者救済以外で、受益者負担の原則が守られない政府サービスって何よ?
PS2版『アーマード・コア・ネクサス』プレイ中。
ふー、ここ数日進めなかったミッション、やっとクリア。
OAE襲撃援護だっけっか。
あちこちからビームで撃たれまくって「どうやったら勝てるんじゃい!」と思っていたら、ちゃんと障害物があった。
隠れて垂直ミサイル連打でお終い。
スッキリした。
PS2版『ファントム・ブレイブ』もぼちぼち。
固定のキャラは、作り直しが出来ないので、チェンジブックを使うしかなさそうなのだが、手元には一冊しかない。
お陰で、基本値が低くて今ひとつ使えなくなって来た。
いっそ、固定キャラは育てるの止めるか? でも、固有技とかあるし、適正も高いしなぁ。
2004/5/5
ゴールデンウィーク、家でじっとしているのも何なので、どこかに出かけたくなるのは人情。
そして同じ事を考える奴らがいっぱいいるのは、人情の合致性とも言うべき宿命。
だから、少しでも空いている場所を考えるのもまた人情。
そう考えている人の方が多かったらと考え、案外混んでいそうなところを考えて――。
終わらんっつーの。
まあ、こういう時期にはあんまり混まなそうな場所を、地図を見ながら思案するごんぱちであった。
普通は観光マップとか、そういうのを見る気もするが、「グローバル・アクセス 世界・日本」というのは、牛刀を用いて鶏を割くようなもので、滑稽と言わざるを得ないが、そういう滑稽発想が滑稽な出来事を生み、それが滑稽な人生に繋がるのではなかろうか。
滑稽な人生が良いかどうかは知らんけど。
「うーん、横浜も混んでそうだし、でもあんまりマイナーなとこで歩き回るのも、今日の天気予報目一杯雨だからまずかろうし……」
と、目に留まったのが、川崎。
横浜でもない、東京でもない、中途半端オブ中途半端な都会。
そうだ、川崎大師へ行こう!
今回の『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが』は、話にゃ聞くけど行った事はない、川崎大師です。
こうして、車中の人となったのであった。
初詣初詣騒ぐけど、こんな時期なら空いてるだろう。
少なくとも親子連れでごった返すこともあるまいて。
横浜から京急川崎へ。
そうさく畑で蒲田によく行くから、特に問題なし。
京急川崎へ到着。
で、川崎大師行きの大師線は――階段降りるのか――って、下にホームがあるのか。
何故だかもの凄い田舎列車の気配がするんだけど。
しかし「横浜→京急川崎」と「横浜→川崎大師」で、十円しか違わないんだな。
と、乗ろうとした時。
妙なものに気付いた。
ポスターに「川崎大師」って、書いてあるんですけど。
んー?
川崎大師、初詣だけ……違うの?
大きなハテナマークを浮かべたまま、川崎大師駅へ。
到着ー。
って、まばらとはいえ、乗客の八割ぐらいが立ち上がったんすけど。
降車。
柱が、赤白なんですけど。
なんだ、イベントか!?
先ほど見かけたのと同じポスターを、凝視。
「十年に一度の大開帳奉修」
――ああ、そう。
人混みは、結局避けられないのね。
気を取り直して、駅から出る。
やはり、というか、初詣対策と思われる、出口のみの場所があったりして。
駅前は割と殺風景。
目に付くのはマックと……参道の門。
参道へ行くと、土産物屋の列だったんですけどね。ええ。
土産土産土産土産。
もっとも、比較的隙間があって、商店街のイメージも強い。
売られているものは、くずもち(久寿の文字があててあった)が目に付いた。まあ、なんか謂われでもあるのだろう。知らんけど。
やっぱり通行人の年齢は高め。
ブラウン運動をする子供だらけの道よりは歩きやすいので良し。
しばらく歩くと、曲がり角へ来た。
と、土産の飴屋が。
この辺の名産か何かは不明だが、各種飴とおこしなんかが。
そりゃいいんだけど、なんかやかましい。
リズミカルなトントンいう音が聞こえる。
トントントントントントントントントンカラトットトントントントン……。
も一つ曲がると仲見世、土産物屋がひしめき、先に寺の門。
そしてあちこちから音が。
店の奥から。
……飴を切ってました。
やけにリズミカルに。
切ってない時は、まな板叩いる。
なんかそういう伝統芸なんだろうか。
仲見世の入り口辺りでは、二軒の飴屋が向かい合わせでトントカやっており、一応笑顔の売り子さんが客寄せをしていたけれど、こんな針の筵のような場所で誰が買い物なんかする気になるだろう。
もしも片方で買ったら、もう片方の飴職人が、まな板をモールス信号で叩いて「この野郎月の出ていない晩と出ている晩には気を付けろ」とか揺さぶりをかけて来そう。
芸として面白いとは思いながらも、絶え間ないトントンは攻撃的過ぎる。
気の弱い人なら、ここでさようならだと思う。
後は、ダルマの店がいくつか。
土産物屋でたたき売られるダルマってのも、達磨大師の信者が見たらどう思うんだろうなぁ。
ようやく門に到着。
門はでかく、四天王が配置してあって豪華。
門からまっすぐ大本堂で、確かにどこかで見たような風景。
そして右手にお水屋があって、柄杓で手と口を濯ぐ人たちが――。
あり?
それ、神道の作法じゃなかったっけか?
……まあいいや。イワシの頭も信心からっていうし(罰当たり)。
とりあえず定番の絵馬見物。
色々な願い事があって基本的に他人事ではあるが、「お父さんの病気がよくなるように」とかはかなり重たい。
「息子が真人間になりますように」とかは、神頼みしている場合じゃなかろうが、と思ったり。
「告白が成功しますように」は、笑い事かと思ったら、年齢が四十代だったりして妙なオチが付いたり。
こういう人たちから、原初的な信仰心というのを取り去ると、やっぱしもっと切羽詰まるんだろうか。それとも、自力で事を解決するエネルギーが生まれたりするんだろうか。
「宗教は麻薬だ、しかれども適度な麻薬によって効率の上がる作業もある」といったところか。
――そんなのはない?
あるでしょ、戦争とか、むだ毛処理とか。
絵馬から離れると、護摩の受付だの、お札の引き渡しだのあった。それはそれとして、脇の方に人の列が出来ていた。
大開帳のお参りをする人々だった。で、そこで参ると通常の三倍ぐらい利益のありそうな赤札が手に入るらしい。
にしても、長いぞこの列。
この広い境内をぐるっとまわって、本堂の横から入ってんだもんなぁ。
もっとも、ここに人が集中しているお陰で、比較的他の場所が人でいっぱいという事もないのだが。
当然、列に並ぶような事をせず、進む。
本堂の真ん前には、御柱がおっ起っていて、結んである布を掴んで拝んでいる人の列が出来ていた。
どういう効能があるのかは知らん。
多分、拝んでいる人の大半も知らんと思うけど。
それから本堂へ。
行列組は中を通っているが、こっちは手前の賽銭箱の前。
中が普段どうかは分からないが、なんかピカピカしたのが見えていた(小学生以下の表現)。
賽銭箱の脇を固めるように、でかい提灯が二つぶら下がって、風に揺れていた。
賽銭を入れることも、手を合わせる事もなく、その場を退散。
境内を見物して廻る。
かなり大きいが、靖国神社だの明治神宮だの鶴岡八幡宮だの出雲大社だの、超弩級神社(川崎大師は寺だが)と比べればどうという事はない。
とげ抜き地蔵よりは大きかったか。そういやぁ。
お祭り騒ぎで、露店で色々売られているものの、高いので手は出さない。
ここ最近、外で昼飯を食う機会が多く、ちょっと無駄遣いが過ぎてる気もしたし――所詮露店の食い物だし。
通り過ぎて、池を見る。
防火水槽以下の風情のない池に、鯉と亀がうじゃうじゃいた。
亀は岩の上に集団で登って、ひなたぼっこ中。
いや、マジでしょーもない池。深さ五十センチあるかないか、底が青。幼児用プールみたい。
後は大道芸なんかをやっていたが、なんかいっぱいいっぱいっぽかったので、スルー。
川崎大師を後にした。
そういやぁ、本尊は弘法大師らしいんだけど、どうしてダルマがあんなに売られてるんだ?
つながりそんなに深いか? 門前町はそんなもんか。
その後、横浜に戻って昼食のとれる場所を探すも、さっぱり見つからず。
――ゴールデンウィークだしねぇ。
戻ってから、駅前で缶発泡酒呑んで、松屋で唐揚げカレーと生卵を食べた。株主優待で経済的(売買で二万円ぐらい損を出している事実は無視)。
結局雨らしい雨は降らず、風に煽られ続ける一日だった。
風が強い日は、それだけで結構楽しい。
2004/5/1
国会議員の年金保険料未納の話。
これを見て「この国会議員たちふてぇ野郎だ!」と思うのは、社会保険庁の思うつぼ。
「悪い国会議員が、神聖にして犯すべからざる年金様を愚弄する滞納行為を行った」
怒る人の感覚はそれだ。
そうじゃない。そこじゃない。
一番最初の段階ならまだそういう怒りもアリかも知れない。
でも、後から後から出て来る状況が、そもそもおかしいのだ。
国会議員になろうてぇ金持ちが、保険料を滞納する旨味はそれほどない。
連中は、私なんぞと違って、本当にうっかり納め忘れたに違いないのだ。
んで、そのうっかりに気付かないザル運営の方に問題があるのだ。
議員の納付状況がどーたらこーたら、辞職せよどーたらこーたら、江角が偉そうだったどーたらこーたらでごまかす話ではないのだ。
そもそもが、これで未納していた議員の首が一つでも飛んでみ?
国民年金や健康保険料を滞納した人間は事情を問わず、日本人の権利の一つである被選挙権、はたまた議員になる権利が剥奪されるてぇ事だぞ。
こんなザル法の、切り替え手続きの失敗で。
気が付いたら年金の未納期間があるなんて、新聞みたら主婦だの自営業だのの例がゴマンと出ている。
そいつらを責めて廻る気か?
責められるべきは、集金からばらまきまで一切合切全て丼勘定でやらかした社会保険庁である。
そんな奴らに金を預けて、良い結果が出ると思うの? 本当に。
年金保険料なんて、受け取る社会保険庁にしてみれば空から降って来る金ぐらいの感覚じゃあないか? 違う? だったら何故、本人が気付かない未納者が出る? 収入にも支出にも興味がない証拠だ。そんな奴らが年金保険料を本当に真剣に運用すると思う?
今回の話は、それを証明した事件であって、決して国会議員がどうのという話ではないのだ。
年金制度なんか生活保護に統一しちまえってんでぃ。
保険は本来掛け捨てのもの。特別に不幸になった時を救済するもので、全員が必ず利益を得られるようなものではない。そもそも、全員が利益を得られるなんて、そんなもの保険じゃない。ネズミ講か何かのうたい文句だけだ。貰えればめっけもんだが、決して嬉しいもんではないのが保険金というもの。
財産使い果たして、行き場のなくなった老人に初めてくれてやれば良い。
そうすりゃあ、子孫に美田を残して死ぬ年寄りも減るし、金が廻って景気も良くなるてぇもんだ。
少なくとも、二年だ三年だって単位で年金の資金をプールしておくより、ずっと景気の為にはなる。
老後の心配で各家庭で三千万円づつ金を握り締められるよりは、消費も伸びる、収入も上がる、税収も増える。
繰り返す。国会議員を責め立てる今の風潮は、年金の取り扱われ方の粗雑さを隠すごまかしだ。年金制度批判→滞納→悪という、ルナ先生以下の論理展開に落ち込ませる策略だ。
イラクの人質事件を「自己責任」で断罪するのと同じくらい短慮だ。
連休に突入。
ひとまず明日は出かける。
府中近辺に、何か面白いものあるなら、ついでに見たいんだけどなぁ。
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