月記帳


 国粋主義台頭に警鐘を発するの会。



2005/4/23
 暖かくなってきたので、また外で発砲酒やビールを呑んだり何たりの日々。
 染井吉野は終わって、八重桜が満開になっている。
 桜色のこんもりした花、鮮やかな緑色とは決して言えない葉っぱ、どうして八重桜はあんなに桜餅なんだろう?
 アニメや漫画の食いしん坊キャラなら、必ず食いつく筈だ。
 食いしん坊キャラと言うと、漫画にはよく食いしん坊美少女キャラ出て来るものだが、描かれ方が何となく似通っていて最早面白味に欠けるのではなかろうか。
 それ自体が、ネタとなった時代は、うる星やつらぐらいで終わっていたのではないか。
 だとして、新時代を築くのは何なのか。
 いや待て、今、この空白期にこそ「野菊のような」ヒロインとかを、ギャグとして出すべきなのかも知れない。うむ。差別部分は、もちろん除外して。

 まとまった時間が取りにくくなっているので、ぼちぼちPS2版『ドラゴンクエスト8』を続けている。
 んー、レベル上がるの早い。戦闘ゆるゆる。
 ……いや、FF11のレベルが上がるのは、遅すぎるので。つーか、あれはレベル上げるとか、ミッション進めるとかして遊ぶもんと違うから。低レベル者のやっかみって程でもなく、本当に。メーカーの作るイベント以外の部分にイベントを見つけ、メーカーの用意した報酬とは別種の報酬を求めるものだから。さもないとつまらないし。
 さて、海を渡って、多分パーティに入るであろう僧侶だか騎士だかと出会ったところ。
 レベルアップ時のポイントの割り振り方は、ファミ通編集長の息子は遠慮がちにやったよーであるが、こちとら遠慮なく、おいろけ一点突破で。モンスターが見とれるぐらいにはなった。
 しかし、モンスターが見とれるタイプの色気というのは、何か異質なフェロモンでも出しとるのでは、と思わんでもない。
 前科者は、最初にちょっと打撃に付けてみたが、面白くないのでにんじょう一本。だが、人情に厚いことと、盗賊の鼻との因果関係って一体……。犯罪者系の人間は、社会的な庇護がないから仲間意識が強く結束が強まっているだけで、別に人情味とかに溢れている訳ではないぞ。
 主人公はブーメランと、ゆうきだか何だか。こいつは根本的に兵器であれば良し。面白味はなし。
 まだでっかいオープニングみたいなもんなので、独自の発見やらハプニングやらがなく、他に言うべき部分がないのが寂しいところ。

 割と律儀にフルタイドを使用しているせいで、喘息が完全に治まっている。
 効くなぁ、吸入ステロイド。
 で、問題は、面倒臭いという事に尽きる訳だが。
 吸ってからうがいをしろとか言われるし、そもそも通院せんと貰えん薬だし。
 何が悲しくて、予約の時間から二時間も待たされにゃならんのだ。
 ここはイタリアか(国家差別)!
 そりゃ、新たな病院を探す努力とかはしとらんけどね。
 競争原理を導入すりゃあ良いと思うんだけどねぇ。
 薬の値段や入院費が上がる? 儲け主義の粗雑な診療が増える?
 客が来なくなったら、値下げすると思わん? 儲け主義が安かろう悪かろうだったのっていつの時代の話? 薬や医療機器の実費って、本当にあの値段通りだと思う? 能力給にしたら人件費はどう?
 ともかく、予約させるなら待たせるな、ってだけの話。予定に反して待たせるなら、予告時刻ぐらい教えろという事。
 こんなに時間守らない客商売なんて、あり得ないぞ。本当に。



2005/4/18
 やはり話題は中華人民共和国の暴動であるけれど。
 うん、人を怪我させたり、商店を破壊したりしたら、やっぱり暴動ではないかと。
 とすれば、これはみんな熱くなり過ぎていて、もう沈静化した後でなければ、何もしようがない訳で。
 しかし中国、韓国の関係は、どうしてこうまとまらないのか。互いの政府が焚き付け合っているんかなぁ。金銭問題とかになるからかなぁ。
 国境を隔てたあっちとこっちに所属しているという理由だけで、どうしてわざわざ殺したがるかなぁ。反目するかなぁ。
 弱みを見せたら即座に喰う、そんな姿勢でないと、やっぱりまだ人間は生きていけないのかなぁ。
 でもそうではないと思い、生きたいものだなぁ。痛みを恐れて、適度になぁなぁで生きたいものだなぁ。
 少なくとも、中華人民共和国の領事館にカミソリを送ったり、火炎瓶を投げ込む行為を、「当然だ」と思いそうになる勇敢な心を抑えて、兎かカタツムリのように臆病に過ごしたいものだなぁ。
 我、一非国民なり。



2005/4/14
 当方、よくあるパラサイトシングルというヤツなので、実家住まいである。
 そして昨日今日と、両親は旅行中。
 家事一通りは特に問題なくこなせるので、留守番に何の支障もない。
 そんな折。
「お荷物のお届けでーす」
 一個の包みが届けられた。
 クール……か。
 まあ、凍った魚だったら冷凍だし、生きた貝なら明日ぐらいまでは持つだろうし、爆弾だったら一一〇番だし、大丈夫じょぶ。
 と、思ったら。

 ……なんだ、筍って。

 放っておけないものの筆頭じゃん!
 育つじゃん、固くなるじゃん、アクだらけになるじゃん!
 じゃんばらや、じゃんがりあんはむすたー、もらんぼんじゃん!

 流石に旅先の母親に電話して、下ごしらえの方法を聞きましたよ、ええ、ええ。
 今日の晩は筍ご飯だ!



2005/4/10
 大学の頃の話だが、部活の先輩がバイトでプロレスの警備をしたそうな。
 特に格闘技などに趣味のない先輩だったのだが、プロレスというのはエンターテインメントとしてなかなか良く出来ており、盛り上げる手法等凝っている――というような事を言われていた気がする。
 そーして、海老名の総合体育館では、時折プロレスの興行が来る。
 格闘技は、嫌いではないけれど大好きという程でもなく、生で観る機会は中学の剣道ぐらいしかなかったので、ネタとして悪くないなと常々思っていたので。
 今月の『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが』は、プロレス観戦です。

 道行く宣伝カーのお陰で、チケットがローソンチケットで買える事が分かり、Loppiでチケット購入、と。
 えーと、S席、A席、B席だけど……流石にS席とかは、テンションが違いすぎて浮くよーな気がするし、ちょい高いので、Aのアリーナ席の前売り6000円を購入した。

 しかし、Loppiで買ったチケットというと、不測の事態でドタキャンするしかなかったジブリ美術館の悪夢が脳裏を過ぎらないでもなかったが――無事に当日。
 バイトが十六時上がり、試合開始が十八時三〇分からなので、まず総合体育館に併設されているプールで泳いで、晩飯を食べる時間ぐらいはあるかな……と思っていたのだが。
 プールは、プロレス開催の関係で、十六時で入場締め切りであった。
 ちぇっ。
 変に時間が空いてしまったので、厚木まで足を伸ばし、公園で桜を眺めつつマグナムドライを一本。
 ……親子連ればっかしだ。ちょい不審人物っぽくて嫌だなぁ。しかも、ボール蹴ったりしてるし。公園で球技ってNGでないの?
 それから東秀で餃子定食を食べ、改めて総合体育館へ。
 おお、ぼちぼち人が集まっている。
 ダフ屋の人も一人。当日券もあるよーなので、前売りに五百ぐらい乗せてるのかなぁ。
 威勢の良いもぎりを抜け、中へ。
 ほー、ロビーで色々販売してる。
 ポスターだのタオルだのいわゆるグッズ類から、ジューズや弁当、焼きソバなど。
 こういうものの観戦は、基本的に飲食自由なんだな。
 あんまし、ながらでモノ食べないんだよねぇ。
 まあともかく、席に座ろう。
 階段を上って、体育館の中へ。
 おお、中央にリング、床に椅子。
 アリーナ席ってぇと、あのパイプ椅子が並んでるとこだな。
 えーと、Aのアリーナ席南の二列目か。S列の後ろだから、そうこの列の……あれ?
 一列しかないんすけど?
 ともかく、近くの係員を捕まえて尋ねる。
「あのー、なんか席ないんすけど?」
「受付でチケット交換して貰って下さい」
 ……つまり、予想よりも客の入りが悪かった、と。
 あんまり人気ないのか? プロレス。
 そりゃ、あんまり近隣に熱心なプロレスファンっていないけど。

 改めて受け付けでチケットを取り替えたりしているうちに、リング上では調印式が。
「トムとジェリー仲良く喧嘩しな」みたいな内容を読み上げ、サインをしていた。
 席は結局、S席の三メートルばかし後ろにある、パイプ椅子。
 千円だか二千円だかの違いとは思えず、お得感がそれなりにある。後ろも気にしなくていーし。
 そーして、司会(というかどーかは知らん)が、挨拶と今回の試合の説明をする。
 レスラーなんてほとんど知らんので耳には入らなかったが、ともかく全八試合である事と、これがチャリティーも少し絡んだ試合である事が分かった。
 八試合って。
 何時に終わるやら、だが。
 観客席はそれなり埋まったが、やっぱり隙間も見える。これは仕方のない事か。
 客層は、意外と老若男女問わない感じ。
 地元の人が物珍しさで、ってのも結構あるんかいな。

 そーして、第一試合。
 青コーナーから誰か、赤コーナーから誰か。テーマ曲に乗ってやって来る。
「噛むのダメね、股間ノーよ」みたいなルール説明後、ボディチェックをやっていよいよ開始。
 組み手争いから始まって、投げる。
 どがああんっ!
 人間が普通に落ちた時の五倍位の音が。
 リングの床は、特に鳴り易く出来ている様子。
 技の名前はよく分からんが、派手に投げる投げる。
 そして技の一つ一つに歓声や拍手が沸く。
 勝ち負けでは全然ない訳だ。
 そして良い具合に技の応酬が終わった後、勝負ありで終了。
 次にリングに立ったのは!
 ――甘利明でした。
 なるほど、猪木の次は甘利が議員レスラーに……じゃなくて、何かチャリティー試合という事もあって、挨拶に来たらしい。
 きちんと時間管理をされているらしく、手ごろな長さで挨拶が済み、次の試合に。
 今度は、明らさまなヒールのおっちゃんが出て来るタッグマッチ。
 ……別に毒霧吹いたり、栓抜きでガリガリやったりはせんけど。
「お前反則しただろ!」
「ううん、ボクやってないよ(純真な瞳で)」
 みたいなやり取りが、非常に笑える。
 相手レスラーの顔をロープに擦り付ける、という反則を、みんなに見えるように三方向でやってみたり。そう、全般的に技がきちんと全部から見えるようにやってくれる事が多い。
 東西に向けてドロップキックをかましたら、次は南北に向けてもやる、とか。
 次には珍しく知っている人。
 ライガー他の三対三のタッグ。
 隅っこで捕まえて、三対一でどかどかいたぶったり、それなのに抜け出されたり、黄色いパンツの人が物凄く身が軽くて、ロープの間をこう、横に回るタイプのキックを連発したり。ライガー側がヒールらしく、なかなかに狡い事をやりまくっていた。
 そして、場外乱闘も発生。
 座席のパイプ椅子がばーーーんと吹っ飛ぶ感じ。当然のよーに、椅子でポカポカ殴るライガー。お客さんは大喜びで、見物に走って来る始末。
 場外に目を取られていると、リング上ではレフリーがいないのを良い事に、二対一でボコボコやってたりするし、見所が多い。
 何しろ勝敗はどーでも良いので、場外乱闘とか、反則とか、ハプニング系が楽しくなって来る。
「因縁対決」とか言ってた二人の試合の場合、入場途中の相手に向かって突進し、しかもなし崩しに鳴るゴング。
 それから、度々場外になり、ドアの方でガツガツ音が。額が割れて顔半分染まるぐらい血がダラダラと。
 やっぱり大喜びのお客さん。
 いくつめの試合だったか、三人タッグの勝負が付いた後、負けた側の一人が気に入らないので暴走、みんなをのしていたら、次の試合に控えていた天山が出てきて罵り合いになるとか。

 終わった頃には九時三〇過ぎ。流石に最後まで集中力が保ちはしなかったが、なかなかどうして楽しめた。

 あり得ない大技と言い、リングの音の立ち方と言い、ルールを裏切る展開と言い、中だるみの一切ない必ず二転三転する試合展開と言い、戦っている最中にも台詞がなくならない感じと言いこれは、つまり――週刊少年ジャンプ。
 どっちが先かは分からんけど。
 確かにプロレス、サービス精神旺盛で楽しませる事に徹しているなぁ、と思った次第。
 そうだ、改めて言うまでもないけれど、観るならやっぱり生の方が良さそう。タッグの場外乱闘中とかは、リングと下で同時進行するので、画面一つじゃとても足りない。

 帰りに、ふと見ると臨時バスが出ていた。
 ――確かに駅から遠いんだよね、ここ。



2005/4/7
 竹島の話は、国連の裁判所辺りにスパリと決めてもらうのが一番、と、父親が言っていたが、それに尽きる。
 どっちに分があるかは知らんけど、日本も領土権を主張している事を知っていながら、島に入る韓国人という構図は、まあ言ってみりゃあ挑発であって、正当な行為ではない。
 「私はあなたの意見に反対だが、あなたがその意見を言う権利は命を賭してでも守る」とは、自由主義な基本であり、その原則にヒビが入ったやり取りになっている以上、当事者同士で解決は出来んでしょ。
 まあ、感情やら利権やらうじゃうじゃ絡むから、いずれにせよ負けた側の最高権力者は、良くて失脚、悪けりゃ暗殺ぐらいはされるだろうけど。
 人間ってのは、もう少し利口になりゃあ良いのにねぇ。岡目八目ぐらい。



2005/4/1
 最高権力者が、特定の店を「高くてマズイ」と言い切るってどうよ?
 発言が軽い軽いと言われていたが、まさかここまでとは。
 政治家の発言じゃねーでしょう。
 これが通るなら、言い始めるぞ「ビールはサントリーに限る」とか「三菱の車サイコー」とか「ライブドアなんて逝ってよしって感じです」とか、貰った政治献金や取りまとめられた票に応じて。

 万博の会場への弁当持ち込み禁止の話。
 バツラジでも言っていたが、「収入が減るので、持込×。それでも持ち込む場合は、規定の持ち込み料を取ります」と、普通に言い切れば良かったわな。
 手弁当だから集団食中毒が起きるなんて理屈、聞いた事がない。集団食中毒は、集団で同じもんを食ったという状況がなきゃあり得ない訳だから。コンビニ弁当だって、買った店が違えばリスク分散になる。
 儲ける事は悪でも何でもない。商売はビクビクせずに上手くやるべし。




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