月記帳


 痩せ我慢してでも、品性を保って生きたいものである。



2005/7/31
 PS2版『絢爛舞踏祭』は放置決定。
 ネットを見た感じでは、AI搭載型NPCの予測不能な行動を楽しむものらしいが、ゲームの予測不能さを楽しむのならば人間相手のネットゲームに勝るものはなし。メインのゲーム部分も、プレイヤーへの挑戦とか言うと、たけしの挑戦状的な駄目さしか想像出来ない。我が竜もアレだったし、アルファシステム系は、しばらく不買決定。
 PS2版『魔法先生ネギま! 2時間目』を始める。
 こういうのが、AI系NPCの正しい使い方なのだよ。
 版権使える、開発費もある、コナミブランドが良い方向に働いているゲームなのだよね。
 年齢制限18歳だったりはするが。

 PSP版ゲームやら、DVDやら、『ギャラリー・フェイク』の宣伝、凄い嘘くささだ。さすがにフェイクをタイトルに掲げているだけある。フジタの普段の営業トークなんだろうか。



2005/7/24
 個人投資家向け説明会があったので、東京に行って来た。
 そして、帰りの千代田線内。
 代々木公園駅のホームに入って停車したなー、と、思っていると。
 何やら「びーーーーー」ってブレーキ音とは違う音がして、なかなかドアが開かない。
 ?
 何かあったかな?
 少し経って、アナウンスが。
 地震の為、状況確認中との事。
 地震?
 揺れた?
 動いている列車内では、本当に気付かない。
 しかし地下鉄内で地震とは気色悪い。
 本格的な大地震の前触れであっては大変と、ひとまず読みかけの本をバッグに戻し、いつでも走って逃げられるぐらいに荷物を整える。
 大げさと思うのは、続いての地震がなかったからである。
 十分ほどして、ようやく列車は動き、ホームに停車してドアが開いた。
 歩いて代々木上原まで行くべきか、復旧を待つべきか。
 でもまあ、十分ぐらいで一応動いた訳だし、地震と言っても気付かなかったぐらいだし……と、待っていたが、二十分経っても状況確認中で、ちっとも動かない。
 五時も過ぎたところで、もういいや、歩こう、と、列車を降りて駅を出たところが。
 ……徒歩二十秒の距離に小田急代々木八幡駅が。
 こんな位置関係だったのか。
 知らんかった。

 代々木八幡駅に入り、列車を待つ。客はこの駅にしては多め。
 遅れた運行、という話だったが、それより何より何時に列車が来るかが分からない。
 しまった、これならいっその事、そこらの居酒屋か何かで一時間ぐらい時間を潰しゃあ良かった。こんな状況だし、駅員に言ったら払い戻ししてくれるかなぁ。
 などと思っているうちに、列車は来た。
 小田急は割と動いている様子。
 代々木上原で快速急行の藤沢行きに乗り換える。
 新百合ヶ丘を過ぎた頃だったか。
「地震の為、この列車は、相模大野止まりになります」
 本数の調整に大わらわといったところか。
 ちなみに大わらわは大童、大きな子供が生まれる難産な状態の周囲の様子――ではなくて、髷がほどけてざんばらになっている様子。
 その後、相模大野で各停に乗り換えて出発を待っていると、反対側のホームに列車が来るとのアナウンスが入る。
 なに? どこ行き? 急行? 各停?
 説明一切ないので、降りて見てみると、江ノ島行きだった。
 ……どこ行きかぐらいは言ってよ、迷うから。
 そんなこんなで、結局地震があってから丸二時間ぐらいかかった。
 千代田線、一体いつ頃復旧したんかいなぁ。



2005/7/20
 とーきょーへは、もお、なんども、いきましたね〜。
 株主総会へも、もー、なんども、いきましたがーー。
 二つ合わせると、意外と行ってない!
 そう。
「君、アイスクリーム好きだったよね」
「うん!」
「泳ぐのも好きだったよね」
「うん!」
「それじゃあ、冷やした塩素の塊を喰らいやがれ!」
 で、お馴染みの、合わせ技です!
「遠くへ行きたい……って訳でもないんだが」は、フジタ(1725)の臨時株主総会でーす。

 投資の原則それは「遠くて知らないものには手を出すな」。
 フジタって会社のことを自分は――全然知らんわ、タコ!
 でもまあ、取得単価が一万円前後という破格だった為、座興とか何とか色々な思惑もあって買った株。
 経営再建中という、ある意味上げ材料とも言えない事情なんぞも含みつつ保有していたが、あんまり上がらないので売り払った。
 ら。
 次の週辺りに、再建計画に米国の投資会社ゴールドマン&サックスが出資を決めたとか何とかで爆上げ。面白くないので、追っかけで買ったところで高値掴みをしてしまい、五万円ぐらいの含み損に――ああ、確かに格言はバカには出来ない――というのは前置き。

 さて、この新たな出資で、株式が大きく動くことになるので(あんまり細かく説明出来ないが、よーするに、新たな株式が発行されるので、既存の株が薄まる事になる。ちゃんと再建できれば問題ナシだが)、こんな時には株主に伺いを立てなければならんという事で、臨時の株主総会が開かれる事となった訳である。
 決算期に株式を持っていなかったので、通常の総会に出られなかったが、こんな形で出られるとは天の采配、沖縄のはいさい、行ってみようじゃないですか。

 日にちは――七月十九日。
 バイト、勤務日。
 ……七月はその、二十三日に個人投資家向け説明会に行くので、既に年休の予定が。
 ま、まあ、いいか。
 夏休み夏休み、うんうん。
 つっても、これって取材だから、かなり仕事なんじゃけどねー。割合にして五パーセントぐらい(仕事割合少ないな)。
 えーと場所は代々木と千駄ヶ谷の間の修養団ビルで、時間は朝の十時らしいから、まあ、八時半ぐらいに出れば間に合うだろう。
 との計画で当日。
 電車に揺られて、新宿に到着したのが九時四十五分。

 なんじゃと?

 ギリギリだ! うわっ、ギリギリか! 何か知らん、時間を計り間違えた。

 つーことで、召集通知添付の地図を見ながら代々木駅まで走り、更に路地を抜けて――あっ、こんなところにフジタの本社が! ――ちがーう! 会場ちがーう! 走って、走って走って、えーとこっちだっけ、明治通りがこっちでえーと。
 ふと見ると、そこなビルの入り口に「株式会社フジタ 臨時株主総会および 普通株主様による種類株主総会」と。
 あったーー、なんだこの地図! 明治通り太過ぎじゃい、距離感全く湧かんわ(って、略地図に怒っても)。
 さっさか受付を済ませ、社員の人の案内で会場の空いた席へ。
 結構人が多そうにも見えたが、奥の方は割と空いてた。
 総会は、始まってすぐというぐらい。
 走った甲斐はあったか。
 社長の話を聞き流しつつ、会場を見回す。
 横六席が三列の四席が一列で、縦に十二、三席といった配置で、ぎっちり。椅子はパイプ椅子ではない、という感じの椅子。部屋は体育館みたいに両側に登れる場所(よくスポットライトとか置いてある内向きバルコニーみたいな)があるけれど、床は絨毯敷きで、正面は取締役やら何やらが並び、壁にフジタの旗と日の丸が飾ってある。
 ……何故に日の丸? 何かあるのか?
 松屋フーズとゲオでは、そんなもんなかったけど。まあ、建設会社だけに、国との関わりが深いのか。
 座っている客層は、大体後頭部に地肌が見える。
 五十、六十といったぐらいか。服装もスーツに近い。
 最前列にスーツの一列があったが、ははぁ、あれが場が荒れた時の為の社員株主防衛線なんだな。

 社長の前置きが終わった後、今回の株式やら何やらのことについての説明ビデオというか、パワーポイントというかが流れた。
 うわー、音楽一つなく、ナレーションばっかし。
 通夜かお悔やみみたいだ。
 まあ、これからあんたらの株の価値下がりますよ、って言ってんだから無理もないが。
 演出はともかく、なかなか分かり易い。
 そもそもが、再建の為に金を出すバックがついた訳であるから、まあ前途は明るかろうなぁ、という印象を裏切るものではなかった。

 次に株主からの質疑応答が始まった。
 来場した株主の質問の前に、事前に寄せられた質問に対して答える。答える。答える。答える……多いな、やっぱし。
 どの質問もまあ「オレの株、この先どうなるのさ?」という不安が見え隠れする。
 それから、来場の株主にようやく御鉢が回って来た。
 色々と腹を立てている様子の株主。
「十何年持っていたが、この体たらくはなんだ、いっそ会社なんて潰してしまえ」
「オレは某大企業に勤めていたが(この辺重要らしい)、そこの給料よりもフジタの給料は高い。給料を減らせ」
「役員たちに真摯さが見えない」
 等々。
 んで、話は尽きず十二時を過ぎた頃、社員と思しき株主が「そろそろ採決を」と言いかけると、
「そいつはおかしい!」
「会社の回し物だな!」
「話なんて終わらねえんだ! 朝までだって話してやる」
「舐めてんのか」
 という感じの怒声があちこちから。
 結局質疑応答は十二時半まで続いた。
 実際の採決自体は、五分もしないうちにざっくりと終わり、会場を後にした。
 お土産とかはなし。まあ、あっても「別のとこに金使えよ」とは思うだろうけど。そもそも臨時だし。

 他人事で見つつ思うに、株主総会で、
・事業に関する提案
・恨み言
・責任の糾弾
 なんて発言は、本人のストレス発散以外の何者でもないんだよねぇ。
 経営悪化、株価低迷の恨み言を言われても、損切りしなかった投資判断力の無さと、投資が持つリスクを呑み込む度量がない事を表しているだけ。
 株式投資は所詮博打、くれぐれも、熱くなり過ぎないように気をつけようと、他山の石を拾いつつ帰途についたのであった。

 帰りに喉が渇いたので、「炭酸スポーツドリンク」というものを買って飲んだ。
 わぁい、スポーツドリンクのウリの一つとも言える喉越しの良さが、炭酸のお陰で完璧に消えてるぞ! ゴクゴク飲めないスポーツドリンクって。トンデモ商品決定。今度見つけたら、また飲んでみよう。



2005/7/17
 集英社『コバルト』ベスト・ショートショートにて、拙作『西暦三〇〇〇年』佳作。
 ご用とお急ぎでない方はどうぞ。
 これで単独首位。



2005/7/14
 爆笑問題のラジオを聞いていて、長嶋茂雄だの、石原裕次郎やら、美空ひばりやらは時代を超えて老若男女問わず愛される最高のヒーローで、もう二度と出ては来ないだろう――みたいな事を言っていたのだが。
 タイムリーでない自分にしてみりゃ、ピンと来ない話なんだよなぁ。つーこたぁ、自分より年下、人口の何割かってレベルでピンと来ない訳だ。
 何となく象徴的な話に思えるのだよねぇ。
 価値観の不確かさ、世代間のギャップどころか断絶。
 当たり前と思っているものが、案外違う。仮に違わないとしても、違うと思う人間は決して少数派ではない。
 そんなのばっかりなんだけどねぇ。

 PS2版『絢爛舞踏祭』を買った。
 登場キャラがプレイヤーキャラではなくプレイヤー、つまり中の人に向かって話しかけるという演出は、『ガンパレードマーチ』の時は面白く感じたのだが、今回はやり過ぎで大分嫌味だ。まあFF11でリアルにそういうやり取りに馴染んだせいかも知れないけれど。
 今のところ、戦闘も何も『ガンパレードマーチ』の時の方が面白く感じるけど、どないかなるのかなぁ。



2005/7/10
 PS2版『ドラゴンクエスト8』、竜神王戦勝利。
 王家の者の証拠を貰ったので、エンディングその2を見た。
 もう少し細々あるかと思ったけれど、意外とあっさり目だな。トゥルーエンド、というよりもアナザーエンドな扱いかも。
 後は竜の試練とやらがあるようだが、別にそういうやり込みはどーでも良いので、このゲームは終了ー。



2005/7/3
 PS2版『ドラゴンクエスト8』は、地味にメタルスライム狩りをやっている。
 適当なところで止めて、新しいゲームでも始めれば、とも思うけれど、メインがFF11なので、それほどやる気にはならないという感じ。

 『ケロロ軍曹』を観つつ思う。
 ある種の趣味人が、自分の趣味とするものをどう呼ぶか?
 いや、主人公が、ファースト・ガンダムのプラモデル作りが趣味な訳だが、それをいつも「ガンプラ」と呼ぶのである。
 それはつまり、「パソコン」って呼ぶパソコンヲタクとか、「マンガ」とか言うアニメ好きとか、「ファミコンゲーム」とか言うゲーマーとか、「電車」とか言う鉄道マニアのように違和感がある。
 それとも、世間の人々はもっと呑気なものなのだろうか。
 彼我の感覚差をたまに考える。



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