月記帳


 紳士たれ。



2005/11/25
 構造計算書偽造問題。
 こういうの見ていると、現実とやらに沿って綺麗ごととやらを曲げる事が大人の態度である云々、みたいなのが、盗人にも三分の理というか、クズの傷の舐め合いというか、そういうしょーもない事の結晶であるような気がするなぁ。
 我が身を振り返り、格好良く生きたいものである。
 びー、じぇんとるまん。



2005/11/14
 NHKのニュースか何かをみていたら、横須賀でカレーの祭りをやるとか何とか。
 そっか、横須賀は海軍カレーが有名だよなぁ、確か靖国神社で食ったのも海軍カレーだったわな(関係ありそうで関係ない)。
 まあ何より、この前二度も不測の出費があって、あんまり金をかけたくないので。
 今月の「遠くへ行きたい……って訳でもないんだが」は、よこすかカレーフェスティバルです。

 場所は横須賀駅のそばらしいから、まずは横須賀への足を駅すぱーと検索で。
 ふむ、横浜からJRのルートと、小田急の藤沢からJRのルートが出て来るなぁ。小田急の方が安いみたいだけど……ん? 大船? 海老名からJR一本で行けやしないか?
 と、もう少し時間をずらして調べてみると、案の定、海老名、茅ヶ崎、大船、横須賀のルートが。
 運賃順で出ないもんかね、しかし。
 横浜経由が八百四十円、茅ヶ崎経由が七百四十円って、百円違うわい。
 十時から開始という事なので、八時三十九分の相模線に乗るべく、目覚ましをかける。
 こんなに周到なのは珍しい、とお思いかも知れないが、この相模線は、田舎列車なので、一本逃すと三十分とか待つ羽目になるのだ。

 そして当日。
 予定通りに目を覚まし、出発。
 海老名駅前で、映画祭ののぼりを見かける。
 あ、今日やんのか。
 ちょっと覗きたい気もするが……まあ、最初の予定通りに。
 特に急ぐ事もなく、相模線に乗り込んだ。
 つつがなく発車。
 しかし遅いな、相模線。駅の間隔が狭いのでスピードを上げられないし、単線だから駅での停車時間が長いってのも分かるが、もうちょい手を加えれば、相当便利な路線になるってのに。
 茅ヶ崎を経て大船、そして横須賀へ。
 途中の待ち時間が地味に長く、横須賀へは十時前の到着となった。

 横須賀は前にも来た事があった筈だから、多少は土地勘が――と、思ったんだが。
 見慣れない駅前。
 え……と?
 すぐ向こうに海が見える。
 ……そっか、この前は京急で来たから。
 ちょっと違う場所なのかな、えーと、海の左手の方に見える船は、戦艦三笠――にしては、随分モダンな形をしている、って、違うよ。自衛隊のイージス艦か何かだ。ちなみにイージス艦というのは、ミサイルとかを大量にぶちこまれる「飽和攻撃」に対抗すべく、無数の飛来物を優先順位を付けて片端から撃破する能力を持った艦だそうな。ゲームのガンシューティングの上手い人みたいなもんだな。
 ――海の左の方には見慣れたものがないので、右の方に進む事にする(ものすごい大雑把)。
 海に面した公園は、庭園風になっており、時期が時期なら見栄えも良いのかも知れない作りをしている。今の時期は、バラの茎ばかりが鉄条網のように目だって収容所みたいだが。
 と、公園内に、何か建物の形をしたテントが建てられ、レセプション会場と書かれていた。その隣の場所では、式典の用意がされている。
 カレーフェスティバル……とは関係なさそうだな。まあ、軍隊がらみの何かだろう。外から見ただけではイマイチ分からないので、そのまま進む。
 公園の端っこまで来たところで、歌声が聞こえて来た。
 童謡をポップス風にアレンジした、悪い意味で耳を押さえたくなる(いい意味でそれあるのか)ような歌が。
 次いで見えて来たのが、黄色いアーチ。カレーのウコン色をイメージした黄色いアーチ!
 おー、カレーフェスティバルだ。
 アーチをくぐって中に入る。
 ニュースでやっていたのと同じカレーが、そこらで売られている。真ん中では、カレーバイキングなるものが開かれてもいる。みんな、カレーを食べている。
 ステージでは、謎のぬいぐるみとお姉さんが、さっきから聞こえていたようなアレンジした童謡や、カレーの歌を歌ったりしている。

 ふむ。
 JR横須賀駅が、この前来た場所と違うのは分かったが、だったら、この前の京急の駅はどこになるのか?
 よく分からんので、とりあえず三笠を探して海沿いに更に歩く事にした。
 米軍の前を通り、更に進むと、三笠通りの表示が。
 ああ、やっぱりこっちの方だったか。
 歩くうちに、見覚えのある場所に来て、ようやく戦艦三笠が確認出来た。
 公園をぶらりと歩いた後、記憶を頼りにこの前来た駅の方へ歩く。
 商店街を抜け、歩くと――京急横須賀中央駅に到着。
 なるほど、横須賀中央か。横須賀、ではないのね。ちょっと離れているのもそれなら納得がいく。
 ここから帰ろうとすると、相鉄への乗り替えがある訳だから、値段が高くなるのかな――。
 横浜まで、三百五十円。
 安いじゃねえか!
 九十円も安いですぜ、ダンナ。
 うーむ。来るルートを間違えたか?
 いや、でもまあ、JR横須賀駅を見られただけでも良しとするか。所詮は九十円だし。
 こうして、横浜経由で帰ったのであった。

 ――カレーを食べたか?
 ああ、うん、もちろん。
 ポークカレーにサービス券でコロッケつけた。横浜のリオで。

 会場ではなく?

 ……だってさぁ。
 屋外で、箸とかフォーク、スプーンの必要な食べ物を食べるのって、なんだか居心地が悪くてねぇ。しかも、歌は耳障りだし、人はがやがやいるし、そもそも昼飯には早い時間だったし。



2005/11/10
 TBSのアクセスで、貯蓄に意義があるか云々、というネタをやっていた。
 貯蓄派の理屈は当然、いざとなった時に困るから、というもの。
 さてさて。
 自問してみたいのだが、一体自分は具体的に幾らの貯金があれば、安心出来るのか?
 その額が、もしも残りの人生で貯蓄可能な金額を上回っているようだとしたら、多分、その安心は間違っていると思う。多財餓鬼へとまっしぐら。



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