月記帳


 とりあえず怖くなかった家庭の医学。



2005/12/31
 忘れているだろう、忘れてるんじゃないかな、忘れてるだろこの野郎、とお思いの方、忘れてません。
 今月の「遠くへ行きたい……って訳でもないんだが」は、相模の国の一之宮・寒川神社です。
 なに、そんなとこ行った事があるだろう?
 あります。ええ、ありますとも。
 中学だか高校だかの時は、二年参りよくやりましたさ。
 でも、物事は形容詞一つで変わったりするのです。
 はい、「二年参り寸前、十二月三〇日の」相模の国の一之宮・寒川神社です。

 海老名から寒川神社は、十キロもない距離で、はっきり言って自転車で行ける。のんびり乗って一時間かからないぐらいか。
 夜中は流石に危険で迷い易いけれど、昼間なら大丈夫。これで、交通費もいらない。
 ――と、思っていたのだが。
 当日。
 十時過ぎ頃に、ふとQBOOKSの掲示板をみていると、飲み会の話が。
 場所は吉祥寺、ほぼ間違いなく「いせや」。
 昨日コミケの後打ち上げはやったけど、いせやの焼き鳥うまいんだよなー。
 つーことで、参加決定。
 集合時刻は十六時だから(注:いせやは、真昼間から酒が呑める、ダメオヤジ御用達の営業時間で動いてます)。
 海老名――宮山(寒川神社最寄駅)――海老名――吉祥寺、という動きをすれば良い訳だな。
 吉祥寺に十六時前に着く為には――駅すぱーと検索――十四時二十分に宮山で相模線に乗らねばならんのか。
 滞在時間を一時間取って、十三時二十分の、駅まで行く時間を三十分取って十二時五十分に家を出発すれば良い。
 でも、今日は洗車(親の車)しようと思ってたんだけど……ワックスかける時間はないな。
 で。
 買い物に出かけた車が帰って来るのを待ち、ざっくりと水洗いを済ませ、出発したのが。
 一時十五分。
 全然予定通りに進んでません、ええ、ええ、進んでいませんとも。

 基本的に自転車では飛ばさない方なのだが、相模線は二十五分に一本ぐらいしか来ない準田舎電車、目の前でサヨウナラされると洒落にならないので、かなり急ぎ気味で走る。
 駅に到着してからも走る。あんまり走ると、膝に来る事が、この前久里浜行った時に判明しているので、早歩きなど取り混ぜつつ。
 小田急・相鉄海老名駅を抜け、JR海老名駅への歩道橋を進んでいると。
 うぉう、列車がやって来るのが見える。
 大慌てで切符を買い、ホームに降りると、ホームの両側に列車が停車中。
 えーと、茅ヶ崎? 大船? ええいっ、いつもこの二つ混同するんだよなぁ、とと、ああ、よく見たら「茅ヶ崎・厚木方面」の表示があった。こっちだこっち。
 と、何とか乗り込む事に成功した。
 停車時間はまだ一分ぐらいあったけども。これだから、単線の田舎電車って。

 海老名を出発したのが十三時三十五分で、宮山へは十三時五十分に到着した。
 これで出発が十四時二十分だから……滞在時間に難が。
 でもまあ、そんなに無茶な時間ではないな。どうせ、ぐるっと見て回るだけだし。
 少々早歩き気味に、神社へ向けて歩く。
「寒川神社まで四百メートル」の表示なんぞを見つつ歩いて行くと、左に脇道があるが。
 いつもなら模擬店の類がずらずらと並んでる筈の場所だよー、ここ(そっちが異常です)。
 案内看板は出ていて「寒川神社、すぐそこ」とか「参拝順路」といったものがあった。
 従って進むと、駐車場も年始参りに備えている風に見えなくもない。
 脇の入り口から境内に入ると、作業員だか清掃員だかの人が、水をまいていた。いかにも下準備と言った風情だ。
 それから、通路の両脇には縄が張られている。
 ……これは、おみくじ結び用の縄だな。
 おみくじが一つも付いていないこれを見るのは、初めてな気がする。
 しかしあの、おみくじを木の枝に結ぶという習慣は誰が考えたのかねぇ。
 この縄からも想定出来る話だが、木の枝なんかに結ばれたら後が大変じゃないか。いちいちほどくのも大変だし、枝をみんな刈り取るぐらいのもの。してみれば、神罰の一つや二つ当たるんじゃないかしらん。

 参道を進むと、正面の門に到達した。
 なんか、門の上のところにねぶたの犬が飾られている。
 八方除けの神社だそうだから、方角に縁が深い十二支はフォローしておくといったところだろうか。
 まあ十数年前はやっていなかった気がするが。
 誰もいないかと思ってたけど、ぼちぼち人がいるなぁ。
 御札やお守りの売り場は、まだ白い布がかかって準備中だが、御札の納め所は受け付けている様子。
 本殿の前のだだっ広い「賽銭投げ場」のようなところに入ると、隅っこのお守り売り場は開いていて、そこそこ客がいた。
 そのお守りは、来年も有効な代物なのかな? って、考えてみれば、お守りってあんまし毎年切り替えるってもんでもないから、わざわざ元旦の混み合っている時に、買う必要はないのか。
 賽銭投げ場は、まだ大型の賽銭箱(というより、賽銭スペースとか、ラッキーゾーンといった面持ちだが)は、収納状態で、普通の箱が真ん中に置かれていた。お参りをしている人も何人かいたが、自分は特に何もせず。
 たくさんの人が押し寄せるスペースだけあって、ただただだだっ広く、何もない。
 砂利に熊手か何かの目が少し残っているのは、一日前ならではか。
 賽銭投げ場を離れ、売店のある場所へ向かう。
 常時あると思われる蕎麦の売店と、何やら明日に備えて準備をしている人らの姿は見えたが、模擬店の準備や何かは気配もない。確かあの駐車場辺りが、店でいっぱいになるんかなー。
 明日の賑わいを想像しつつ、太鼓橋を渡って境内から出た。
 すぐ側に併設されている参集殿の駐車場では、さまざまな売店(模擬店より少し立派そうな)が、準備中状態で並び、茅ヶ崎警察の出張所の看板がかけられていた。
 ここまで見て十四時十分。
 さっさか帰途についた。
 帰りは、線路沿いの道を歩いたが、覆面をした可動型(キャスターが付いているだけ)の交通標識がいくつか見られ、駅の近くには臨時改札なんてのも用意されていた。あまり意識していなかったが、宮山駅はそもそもホームに臨時出口が付いている設計なんだな。

 その後、遅刻する事もなく、吉祥寺に到着した。
 めでたし、めでたし。



2005/12/29
 申込書を買いに行きがてら、新しく出来た本の受け渡しをしがてら、コミケに行って来た。
 午後一時過ぎ頃に、国際展示場駅に到着すると、やけにいっぱい人がいて、まっすぐ昇り階段には進み難い状態で、カートを引いている他の人の後について、のろのろと進んだ。
 改札を出た後も、今まではこんな時間なら、普通に券売機で帰りの切符も買えたのに、今日はえらい行列が出来ていた。引っ張るでもなく、最後まで真相は不明だった。まあ、男性向けか何かが集まっていたんだろう。うん、うん。
 今回サークル参加ではないので、そのままコスプレ広場に直行した。
 顔がメイクでなくて、布に絵、という、そのままあの顔のネズミ男やら、ガンダムSEEDやら、この前も見かけた気はするけど原作は分からない格闘ゲームっぽいものやら。
 そんな中、今回の一等賞は。
 アッガイかな。爪出ます。開きます。どうせなら、頭を外したら中からザク頭が出るぐらいの茶目っ気が欲しいところだが(注:アッガイは、ザクをベースに開発された機体)そうでなくとも、プロポーションも完璧に近く、なかなかよく出来ていた。
 まあ、ファンロードとか、その手の記事を載せる雑誌には写真が載る事でしょう。
 流行りとしては、これ、というものが目に付かなかったけれど、ブリーチの死神連中が多め(ナルトや青学は少なめ)、ガンダムSEED残存、何故かケロロ軍曹が目立っていた気がする。他は、カメラマンの人垣が出来ているのを覗いてみても、胸が開きめの誰だか分からんコスプレだったりするので、あんまし隆盛は分からんのよねぇ。帰りに、白魔道士のAFっぽいのを見かけた気がするが、あんまり自信はなし。
 他に記憶に残っているのは、手塚治虫、宮崎駿(作品じゃなくて本人のコスプレ)、あってもおかしくないと思われるアイシールド21は、やっぱりなし。少年向けだからなんだろうなぁ。

 企業ブースをざっくりと歩いてみたが、ここは例によって人だかり。
 しかも、限定品や無料配布物がまだ配り切ってないところが多いらしく、列がかなり多くてなかなかの賑わいだった。リリカルなのはとか、行列できてたけど、そんなに人気あったんかなぁ、あれ。



2005/12/26
 どうもビデオが壊れた様子。
 予約録画をすると、始まるけどすぐに終わってしまう。
 予約設定をミスったかな、と思ったけれど、そうでもなかった。
 そのせいで、ガン×ソードを観損じてしまった。
 まあ、ビデオが出た時に借りるしかないか。
 これで新しいビデオデッキを買うまでは、デッキ一台態勢になってしまった。
 じきに買おう。
 何か仕事がある年に買って、必要経費として落とすのが手ごろかも知れない。アニメ視聴は、間違いなく自分の執筆の基盤の一つになっているのであるからして。



2005/12/16
 昨日換気扇を洗っていた時に再認識した事。
 いわゆる普通のスポンジタワシの固い部分でこすると、油汚れは薄く広がるばかりで、ほとんどキレイにならないのだが、ネットの中にスポンジの芯が入っているタイプだと、すっきり落ちる。
 スポンジ性能というのは、こういうところに如実に現れるのだなぁ、というのと、もう少しアナウンスすべきではないかなぁ。

 対震強度偽装問題。
 これが他山の石とならん事を。
 十八時のニュースショーで、欠陥建築特集が組まれていた時期があったが、結局状況は改善したともしないとも伝わって来ない。
 是非、本件を機会に、偽装やら欠陥やらの建築をやっている会社をごっそり摘発して欲しいものだ。
 そして、正直に仕事をやっている会社の定価に住宅価格は合わせられ、結果として庶民は持ち家なんて事を考えもしない程の値段に引き上げられる訳だ。
 そこで日本人は初めて気付くのさね。「一家族一軒って、無駄じゃないか?」と。
 そうすりゃ、人は随分穏やかに暮らせるんじゃないかと思うけどね。



2005/12/10
 最近、FF11ばかりやっているので、PS2版『もじぴったん』を買った。
 同じのばっかりというのも、刺激がないし。
 PS2で、ネットに繋ぐと、体験版がダウンロード出来ていたのだが、これがかなり面白く、目を付けていたゲームではあった。
 操作は「フィールドに文字を置いて行く」というもので、最低限言葉にならないと置けないという縛りがある。考えようによっては、紙の上でも出来そうなものだが、ここがコンピュータの凄まじさ、反応する言葉が桁違いに多い。国語辞典+現代用語、俗語、地名、人名といった感じで「上がり」の形が様々で、パズルゲームとして非常に緩い作りと言える。
 まあ、本気ではまってしまうと、何をする時間もなくなりそうなので、ぼちぼちプレイ、寝る前はやらないという方向で。

 コミケを落選し、そうさく畑も東京でやらなくなったので、夏コミまで出るイベントがないなぁ、と、ネットでイベントを検索していると、創作系イベントの「コミティア」が二月十九日にあるそうなので、二月十九頃にやる分に応募してみた。
 手続きが何だか随分と簡単なんだが、これはどういう事だろう。何か見落としでもあるんだろうか。まあ、そうさく畑と変わらないぐらいではあるか。
 新刊はエッセイ編。只今印刷中。コミケ合わせと、言わないと割引されないので、コミケ合わせと偽って発注中。イベント単位でなく、繁忙期、閑散期で分類すれば良いのに。紛らわしい。



2005/12/4
 1日に何だか胃と身体の節々が痛く、家に帰って体温を計ると38度近かった。
 とりあえず、スポーツドリンクをがぶ飲みして、翌日起きると、すっかり熱が下がり、関節痛もなくなっていた。
 大事を取って、2日はずっと寝ていたのだが、それより後、腹の具合はすっきりしないものの、下痢という事もなく、熱がぶり返す事もなく、鼻水も咳も痰も出ず、今に至る。
 ……風邪? それとも、本当は怖い家庭の医学?



月記帳へ トップへ