月記帳


 たまに当たりゲームを引くと寝不足になる。



2006/3/30
 株式投資のなんだかの広告で「日経平均よりも上がっていなかったら、あなたの運用は間違っている」云々という一節があったが、これはかなり間違っている。
 株式投資というヤツは、「やる」「やらない」の選択肢も存在する。一人の人間が運用の成功云々を語る場合、比較対象にはタンス預金までを含めるべきであるし、利益量が少ないのは、リスク回避故かも知れないのだ。
 そんな訳で、「日経平均より稼げない俺に投資センスはない、すわ投信だ、予想屋だ」と騒ぐ事は、全くない。
 そういうものに引っかからないように気を付けねばならないなぁ、と思った次第。



2006/3/28
 PS2版『魔界戦記ディスガイア2』プレイ中。
 「練武の洞窟」という、アイテム界よりお手軽にレベルが上げられる場所に行けるようになったので、シナリオを全く進めずにレベルを上げ続けている。
 職業のレベルを上げると、上位職が出て来るというシステムなので、新しいのを出しては上位職に転生させている。転生すればレベルは1に戻るものの、素質ボーナスが増えていくし、レベルも景気よく上がる(1レベルでも、高レベル者が担いで攻撃をしたり、連携に参加させたり、クリアボーナスを貰ったりで、経験値は稼げる)。そしてレベルが上がると、次の上位職が出たりして、また転生を――という、転生スパイラルに突入中。
 更に、「使ってるアイテムを少し鍛えようか」てんで、アイテム界に行ってみると、アイテム界の中で手に入るアイテム(分かり辛い)がワンランク上で――という、アイテム強化スパイラルも同時進行で。
 強くなる事が簡単だが、強くなる方法は山ほどある、この辺がハマるところであろう。



2006/3/21
 伊集院光の面白味というのは、本人が確信に満ちていない処でもあるのだろうなぁ、と、昨日の深夜の馬鹿力を聴きながら思った。
 昨晩はオープニングから、FF12のつまらなさについて語っていたのだが、その言い方の確信のなさと、その確信のなさの分析の仕方が愉快さを呼んでいる。
 「深夜放送のしかも芸人の喋りだから、ホンネトークがウケるに決まってる」みたいな、安易さが一切ない。
 この絶妙なオドオド感、オドオドしつつも、的確な分析眼が心地よく感じられて良い。

 ラジオというと、いつぞやに太田光が真夜中のカーボーイで「素人がお笑いを語るな、そんなに言うなら一度でもステージに立ってみろ」と言っていたが。
 ↓こんなツッコミが既出(原典不明、意味のみ)なので、大臣にまで褒められた太田光のボケとしては不適切ではなかろうか。
「それならお前がやってみろという者がいるが、それは自分の仕事の質がズブの素人が行うそれと同じだと言っているようなものだ」



2006/3/17
 二月に、どこに行こうかと考えている中で別候補もあったのだが、結局季節モノである成田山の節分に行った。
 こういうストックした別候補は、すぐに消費されるもので。
 今月の「遠くへ行きたい……って訳でもないんだが」は、横浜ベイブリッジ見物施設、スカイウォークです!

 ヤフー検索で「ベイブリッジ」と入れただけで、スカイウォークのホームページがヒットするのである。大学生時代はインターネットという言葉すら一般的でなあったのに、十年ひと昔とはよく言ったものだ。
 メールボックスの中にキープしてあった一番古いメールは、マイヤフー登録確認メールで、一九九八年十二月とある。しばらくの間メールアドレスを持たずに、ぶらぶらとサイトを眺めていた時代があった筈だから、インターネットを使い始めてから、八年ぐらいになろうか。
 現在の我が身を振り返ってみて、この最初のメールがいかほど重大な転機であったか、と思うなぁ。
 ――余談はさておき。
 スカイウォークのアクセスは、桜木町からバス一本というお手軽さなので、バスの乗り場と系列だけ控えて、いざ当日。
 起きると十時過ぎ。
 あー、ちょっと寝過ごしたなぁ。
 ディスガイア2で、「最後にちょっとアイテム界」とか行ってたからであるというのは、重々承知しているのだが。
 でもまあ、近場であるし、今からガーーっと行けば大丈夫。
 な、筈、なんだけど。
 ちょっと雲多くない? 若者言葉で言うと、多くなくなくない? もっと若者言葉で言うと、多くなくなくなくなくない? 忍者言葉で言うと、多くなくな苦無(美しくない上に、機能的ですらない日本語)。
 新聞の天気予報を見ると――正午から雨模様。
 い、いや、ほら、新聞は真実を載せるのが本分で、事実は載せないから(新聞にどんな恨みが)。
 ヤフー天気――正午から雨模様。
 んーー、雨かぁ。どーしたもんかねぇ。
 しかし、こういうのは思い立ったが吉日、クララが立ったら最終回、てなもんだしなぁ。
 今のところ雨は降ってないみたいだし、現地までバスだから屋根の下だろうし。
 行くかぁ……。
 結局十二時頃の出発となった。
 横浜駅に到着して、桜木町行きのJR線に乗ろうと、改札まで歩いていると、電光掲示板で「人身事故の為……」というメッセージが流れていた。
 って事は、ひょっとして。
 案の定、桜木町行きの表示から、時間表記が消えてる。
 スカイウォーク行きのバスは、一時間に二本しかないんだから、早くしてくれよぅ。
 予定より五分ほど過ぎて、桜木町行きが到着した。これぐらいなら、許容範囲か。
 桜木町駅からランドマークタワー側に出て、市営バス乗り場へ。
 ああ、ここだここだ。
 バス料金は、二百三十円の前払いか。用意しとこう。
 しっかし、風が強いなぁ。
 春のせいもあろうし、ビル風、海風もあるのかな。
 もう少し強かったら、風に寄りかかれそうだ。
 程なくバスがやって来たので、四、五名の他の客と共に乗り込む。
 長々と待つ事もなく、サクサクと出発。海老名のバスは、もうちょい長く止まってた気がするが、横浜だとそんな事してられないか。
 バスは関内方向へと進む。
 中華街などの見なれた場所を通り、それから。
『これより自動車専用道路に入りますので、シートベルトをお締め下さい』
 車内放送が入った。
 そっか、ベイブリッジは自動車専用なんだな。
 じゃあ、シートベルトを……ないな。
 シートの下に収納してあるっぽい。
 ……いいのか? そこはかとなく、違法な匂いがするんだけど。
『次は、スカイウォーク入り口。スカイウォークへおいでのかたは、終点スカイウォークでお降り下さい』
 ふむふむ、ぼんやり待っていれば到着って事だな。
 バスはETCレーンからベイブリッジに続く高速道路湾岸線に入った(ちょっと調べてみたが、ベイブリッジは二階建てで、上が湾岸線、下が国道375号線)。
 ぐんぐん昇って、ベイブリッジを渡る。ああ、見晴らし良いなぁ。ランドマークタワーが随分遠くに見える。歩けるかも、とか思ったけど、自動車専用だし、結構距離あるし無理だやね。
 バスはどんどん橋の上を進む。
 途中に展望台みたいなところでもあるのかしらん――と、思ったら、そのまま渡り切ってしまった。
 降りたのは、いわゆる倉庫街。C1バースだのなんだの、無機質な番地名が付いている埋め立て地。
 ほえ?
 そして、遠くにもう一つ橋が見えたりして。
 はにゃ?
 すると「スカイウォークまで三百メートル」の案内看板が。
 ああ、もうすぐだなぁ。
 と、思ったら、案内看板とは逆方向に進むバス。
 倉庫街をぐるりと一回りして、客を降ろしていく。
 なるほど、つまり、このバスの存在意義は、ここで働く人たちの通勤用か。
 大きく遠回りをして、ようやくスカイウォークに到着した時には、残っていた客は自分ともう一人だけだった。
 乗車時間は三十分ほど。

 さて、降り立つと。
 スカイウォークというのは、ビルが一つ建ち、そこから延びる橋沿いの歩道が橋桁に設置された展望台へ繋がっている、という構造をしている。
 なるほど、交通路ではなく、あくまで遊歩道なんだな。
 れにしても、ものすごく寂れている。
 こう、観光地然としていない。
 ひとけがさっぱりない。
 平日の昼間だからかも知れんけど。
 ともかく入ろう。
 そこな掲示板に「定休日は火・水」とか書いてある。
 全く気にしていなかったが、そうか、定休日とかあるんだな。セーフ。
 階段を昇ってから、ビル「スカイタワー」へ。
 受付で六百円のチケットを買って、中に入る。
 ロビーに自販機とテレビ、そしてエレベーター。テレビ水槽があったり、橋の写真が展示してあったりはするが、基本的に殺風景。
 客がいないから殺風景なのか、殺風景だから人がいないのか。
 エレベーターに乗ると、三階、四階のボタンがあった。三階が東京湾側、四階がみなとみらい側みたいだが、あれ? どっちが順路だ?
 よく分からなかったが、ひとまず四階へ。
 ――昇っている。
 側面ガラス張りのエレベーターだから、外が見えるけれど。
 ――昇っている。
 けど。
 ――昇っている。
 高いな、おい!
 ちょっとした塔ぐらいあるぞ、これ。
 エレベーターは四階に到着した。四階って言っても、普通の四階の三倍ぐらいある。
 エレベーターを出ると、橋の模型が展示され、鶴見つばさ橋、とあった。
 ああ、これが遠くに見えたもう一つの橋か。
 知らんと、絶対両方ベイブリッジ呼ばわりするよなー。
 では、早速歩道を歩くとしよう。
 エレベーター前は、他に見る物は何一つとしてないし。
 少し階段を上り、歩道「スカイプロムナード」へ。
 確かに見晴らしは良い。無料望遠鏡も置いてある(最初は有料だったんだが、客も減ったので無料になったのではと思われる)。
 通路の手すりより上には、飛び降り自殺防止に格子状の金網がはまっており、写真撮影でレンズが出せるぐらいの穴が所々開けてある。それから、所々に椅子が設置してあり、ベイブリッジクイズなんてのも貼ってある。
 見晴らしいいねー、ランドマークタワー見えるねー、うん、いいけどさぁ。
 正直、高い。地上五十五メートル。松井の背番号と一緒、と覚えよう。
 少し足がすくむ。
 何しろ、揺れる。
 震度1か2か。
 そりゃあそうだ、すぐそこを車がガンガン通ってるんだから。
 地面の上だって、車が通れば揺れる。まして橋の上では。
 望遠鏡を見ようとして手をかけると、揺れが伝わって来て、余計揺れが激しく感じられたりして。
 自分も高いの得意じゃないが、正真正銘に高所恐怖症の人は、完璧鬼門だな、ここ。
 そして、すぐそこを車が通るという事は、排気ガスで空気はよろしくないし、そもそも車のエンジン音がやかましい。
 夜景がキレイなデートスポット、というイメージがあったのだが、そう呑気なもんでもないなぁ。
 ぶらぶらと片道三百メートルを歩くと、橋桁に設置された展望台「スカイラウンジ」に到着した。
 海に立つ橋桁であるから、もしも歩道が落ちたら取り残される格好になる訳だ。「ベイブリッジに歩道がある」というのは間違いではないが、「ベイブリッジを歩いて渡れる」と思うと間違い、という事。
 中には、休憩所が作られており、望遠鏡と椅子とテーブル、回転の悪いタイプの土産物屋(食べ物なし、品数少なし、店員やる気なし)と、軽食屋。もっとも、排ガスやら騒音やらが来ないので、かなりマシと言えるが。
 客は、コーヒーかなんか飲みながら野球観てる数名のおっちゃんだけ。
 こういうガラガラ感は、平日旅行の醍醐味とも言えるのだが、祝祭日はどういう風なんだかなぁ。
 酒の自販機があったので、バス代の両替も兼ねて一番搾りの短い缶(190とかそれぐらいのヤツ)を二百二十円で買って呑む。
 休憩所からは、橋の下を通る船が良く見える。
 一番の晴れ舞台は、やはり、豪華客船が通過する時なのだろう。
 クイーンエリザベス二世号は、ギリギリでくぐれるほどの高さだというから、ここからなら目の前を煙突が通過する様を見られるに違いない。それはちょっと見てみたいなぁ。
 ビールを呑み終えてから、空き缶を売店の人に渡し(ちらからないように、店員に渡せと貼り紙がしてあった)、今度は東京湾側の歩道を歩く。
 この歩道も、車が静かな時なら、ナンボかマシなんだろうか。
 でもそんな時ってあるのかなぁ。湾岸線なんて昼夜問わずだろうし……あ、唯一静かな時があったか。
 大晦日から元旦にかけて。
 調べてみると、やはり元旦は六時から営業しており、八百九十名の人数制限があるとの事。
 八百九十名?
 そんなに来るの?
 うーむ、いずれにせよ、静かに過ごせる時はないワケね。
 興味は湧くが。

 その後、バスが来るまでスカイタワー内で各国の橋の写真と説明なんぞを見つつぶらぶら時間を潰して桜木町に戻った。
 昼飯を食い損ねた上に食欲増進作用のあるビールを半端に呑んだせいか、かなり腹が減っていたのだが、横浜に着いたのが午後四時前。食事をするという時間でもなく、菓子類を買う習慣もない為、そこらで見かけた自販機で缶ココアを飲んでごまかした。
 と、ここまで雨に降られずに済んだのだが、海老名から家に戻るまでの間に、すっかり雨足が強くなり、やっぱり濡れましたとさ。
 どっとはらい。



2006/3/10
 PS2版『魔界戦記ディスガイア2』を買った。
 そしてプレイ中。
 やり込み要素の異様に強いS・RPGという売り文句通りの代物。
 以前にやったPS2版『ファントム・ブレイブ』と同系列になる。
 で。
 色々な要素が、いちいち手が混んでいて面白いのだが。
 前作にもあった様子だが、ジオパネルというシステムが面白いなぁ。
 スクエアマップに、何色かの色が付いている部分がある。そして、ある色のマスの上で倒すと、その色を別の色に変える事が出来たり、消したり出来る敵(のような物体)がある。操作キャラは、その敵のようなものを持ち上げて、ぶん投げ、動かす事が出来る。
 そして、出来るだけ多くの色を変化させたり、全部の色を消したりすると、ボーナスが入りやすくなる。
 これが、なかなか爽快。
 パズル風味で少し頭も使うし、色がバタバタ変わっていくエフェクトも気持ちいいし、全部消すと嬉しい。そして、別にやらなくてもマップのクリア自体は出来る。
 ただの障害となりがちなマップ自体を楽しくする為に頑張ってる感じが、とてもいいなぁ、と思う。
 そんな訳で、FF11は、現在スクロール転売しかやってない。三〇分ログイン。



2006/3/4
 PS2版『ウィザードリィエクス 前線の学府』一応エンディングに到達。
 基本的にこのゲームは、狂王の試練場なので、後は無駄にレベルをカリカリ上げ続けるばかり。
 やってみた感覚は、かなり初期のウィーザードリィを意識した作りだなぁ、という事。
 錬金という要素が、少々プレイを冗長にしている感じもある。装備品の大半は、合成をしないと使い物にならないガラクタで入手し、錬金で使い物になるようにするのだが、クラスの一つ「錬金術師」がいないと実質作れない(店でも出来るが、金がものすごくかかる)し、作れるものも錬金術師のレベルに依存してしまう。けれど、錬金術師のレベルの上がり方は遅く、高レベルガラクタを睨みながらのプレイとなる訳である。
 ただ、これぐらいのストレスは、あって然るべきなのだろうし、あんまりサクサク進めばそれはそれで面白味に欠けるんだろう。
 総じて面白い。
 ああ、あと、装備をしている姿がグラフィック表示されるけれど、顔のないマネキンなので今一つ面白くはない。FF11やっちゃうと、特に差が目立ってしまうんだな。

 FF12が出るとか。
 で、記事を読んでみると。
 ――移動、戦闘がシームレス。
 ――勝手に動くパーティのキャラ。
 ――魔法を使う相手などを「ターゲット」して――。
 FF11からのフィードバックと思われるシステムがいくつか。
 こういうの、ちょっと面白いなぁ。


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