月記帳


 人の脳は、いくらでも誤認をする。



2006/4/30
 先日、友だちと呑んだのだが、公園から時空跳躍をして家の布団で目を醒ました。
 度を越えるとこういう事になる。その間の記憶はすっぽり抜け落ちていて、戻る事はない。
 のが、通常なのだが。
 翌日に自転車に乗ろうとしたところ、チェーンカバーが外れていた。
 帰り道に自転車のチェーンが外れて、はめ直した事を思い出した。
 思い出したは思い出したのだが、この「チェーンをはめ直した記憶」は、随分前の事と認識されていた。
 つまり、酔って記憶が飛んだ時というのは、記憶が失われている状態ではなく、目次が目茶苦茶になっている状態に過ぎなかった訳だ。だから「昨日の帰り道の記憶」を探しても何も出て来なかったのも道理。
 とすると、今までの飛んでしまった記憶も、姿を変えて頭のどっかに入り込んでいるのだろう。つーことは逆に、今思い出せる記憶も、事実とは限らないという事でもあるのだな。
 興味深い。



2006/4/24
 竹島の話は先送りになった様子。
 地名を見直すとかは別にどうでもいい。国の面子なんて犬にでも喰わせてやればいい。だが、無法はなぁ。
 日本にいる限り、耳に入る情報は「竹島はどちらの領有であるかはっきりしていないのだが、韓国は実行支配をして、国際司法裁判所の解決も拒否し続けている」と、いう辺りで、韓国側の主張「ここは我らの領土だから領土なのだ、日本は昔侵略したから悪いのだ」というばかりで、細かい所が聞こえ難い。
 もしも↑この通りなら、韓国に全然分がない訳なのだが、勿論どこかごっそり抜け落ちている部分があるのだろう。恐らく、日本のマスコミにせよ政府発表にせよ、それなりの情報操作は行われている事であろうし。
 日本人の描くこの件に関する韓国人像というのは、日の丸を燃やして喜んでいる姿とか、少なくとも数十年単位で来ないであろう「日本軍」に怯えて歩哨に立つ兵士であったりするのだが。それが韓国人全員の姿でない事は何となく推察出来る。
 どの理に立っているのか、伝えて欲しいものだと思う。もしも本当に↑の通りなら、それは要するに湾岸戦争時のイラクと変わらない、ただの無法者の越境・侵略行為にしかならないのだから。



2006/4/13
 人気の「成分解析」というソフトを試してみた。
 ちなみに、ファイル名「Buffalin」だ。推して知るべし。
 何か一定法則で判別されているらしく、同じ言葉を入れると、同じ答えが返って来る。そうでないとつまらんしね。

 まずは当サイトから。

小説屋ごんぱちの成分解析結果 :

小説屋ごんぱちの55%は犠牲で出来ています。
小説屋ごんぱちの27%は乙女心で出来ています。
小説屋ごんぱちの15%はやましさで出来ています。
小説屋ごんぱちの3%は魂の炎で出来ています。

 ……キャラや物語の方向性はリアルより理想であるからして、乙女心はさもありなん。やましさは、ないとは言い切れない。魂の炎の割合の低さが気になるが、まあこれぐらいなのか。しかし55パーセントの犠牲って。

 釈然としないものを抱きつつ、次。

ごんぱちの成分解析結果 :

ごんぱちの46%は覚悟で出来ています。
ごんぱちの39%は宇宙の意思で出来ています。
ごんぱちの6%は優雅さで出来ています。
ごんぱちの4%は柳の樹皮で出来ています。
ごんぱちの3%は信念で出来ています。
ごんぱちの1%は元気玉で出来ています。
ごんぱちの1%は時間で出来ています。

 覚悟はあるのだろう、多分。宇宙の意思というのも分からんではない。この名に至る変遷やら何やら、運命的なものもあるかも知れない。ちょっぴりの優雅さは、あると良いねぇ。しかし覚悟がある割には信念が少ないというのは、「覚悟したぞ! なんかするぞ!」という、肝心なところが曖昧な感じなんだな。
 問題は柳の樹皮だ。
 ちょいとぐーぐるで調べてみたら、そのまま成分解析のソフトのネタを書いたページばかりが山ほど出て来た。
 解熱、鎮痛効果のあるアスピリンの原料、と。アスピリンは、本家バファリンにも入っているそうな。
 なるほど、熱を冷まして痛みを鎮めるのか。


 次はサークル。
歩の成分解析結果 :

歩の70%は蛇の抜け殻で出来ています。
歩の26%は黒インクで出来ています。
歩の4%は勢いで出来ています。

 同人誌を出しているから、黒インクは分かる。
 勢いがあるにはあるが、今一つ少ないのも分かる。
 しかし、蛇の抜け殻の要素は?
 ……ひょっとして、金運があるとか。
 ないって、少なくともサークルにはない。


 ただこのサークルは「小説サークル歩」と表記する事が多いので、こっちは?

小説サークル歩の成分解析結果 :

小説サークル歩の77%は毒物で出来ています。
小説サークル歩の20%は気合で出来ています。
小説サークル歩の2%は純金で出来ています。
小説サークル歩の1%は下心で出来ています。

 そんなに毒々モンスターじゃないって。


 本名。

和田知見の成分解析結果 :

和田知見の83%は苦労で出来ています。
和田知見の13%は不思議で出来ています。
和田知見の3%は血で出来ています。
和田知見の1%は睡眠薬で出来ています。

 ……なんだ、そのやたら割合の大きな苦労の度合いは。
 そんなんしてないぞ。ひょっとしてアレか「今はいいけど、年取ってから苦労するよ」って事か! ジャイアントなお世話様だ!
 血が3パーセントしかないのも気になる。
 かつては割と献血していたが、あれは良くなかったんだろうか。
 いや、ひょっとしたらこれは作品の事かも知れない。


和田知見の作品の成分解析結果 :

和田知見の作品の65%は電波で出来ています。
和田知見の作品の16%は言葉で出来ています。
和田知見の作品の13%は魂の炎で出来ています。
和田知見の作品の6%は厳しさで出来ています。

 ……電波って事は、インスピレーションだな。
 思い付きのアイデアを、言葉でつづり、その中には魂の炎が紛れ込むし、厳しい事を言う事もあったりとか――綺麗にまとまり過ぎだな。


ごんぱちの作品の成分解析結果 :

ごんぱちの作品の80%はカルシウムで出来ています。
ごんぱちの作品の20%は嘘で出来ています。

 カルシウムと嘘で固めたモルタル建築。
 と、オチがついたところで。ここまで。



2006/4/5
 PS2版『魔界戦記ディスガイア2』プレイ中。
 練武の洞窟も最後まで行ってしまったので、メインシナリオを進めて一応のエンディングに到達。
 ラスボスが百レベルにもならん代物だったので、魔法使い一人、ファイア二発で沈んだ。
 で、二周目に突入。
 マルチエンディングらしいが、まあクリアするかどうかは成り行き任せ、目的は打倒、前作登場人物という事で開始。
 主力にしているのは、魔法使い。射程が長さ、高低差両方とも大きくてとても使い易い。で、偏って使っていたら、他の連中がレベル二百にもならんのに、魔法使いだけレベル四百になってしまった。転生を繰り返すと素質ボーナスが増えるんだが、流石にここまでレベルが上がるとレベル一に戻すのは勿体ない。
 景気よく強くなっていくのが、やはり気分が良いし、目標との適度な距離感(もう少しレベルを上げたら勝てそう)が、やる気にさせる、というところか。



2006/4/2
 前々日に、ちょいと思い立って、バイト先のボスが推奨していたところの、ハイテク回転寿司屋『くら寿司』に行くべく、綾瀬(神奈川県)方面へ自転車を走らせていた時の事。
 毛虫で有名な、海老名―綾瀬国境の桜並木が、ほぼ満開となっていた。
 ここは、良い具合に桜のトンネルになり、なかなか見ごたえがある。
 なんとなく眺めながらふと、「あー、露店が出るとか、宴会で大騒ぎ、みたいな、サラリーマン漫画に出て来そうな花見会場って、行った事ないよなぁ」と、思い至った。
 当方、会社員というのをやった事がない上に、大学時代は北海道在住であったため、いわゆる花見というものに縁がなかったのだ。
 という事で。
 今回の『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが』は、上野公園の花見客見物です。
 ――花見にしなさいよ。
 ――はい、そうします。
 え? くら寿司の感想?
 注文が、タッチパネル方式で気楽なのは、とても良い。
 比較対象が平禄しかないけど、鮮度管理の賜か、海苔巻きとか軍艦とか海苔を使ったものはなかなか。
 イカは平禄の方が一手間あって好き。

 典型的な花見会場と言ったらどこかなぁ、やっぱり東京の方かなぁ。
 えーと、新宿はあんまり木なんかないよなぁ。御苑ならありそうだけど、あそこで宴会とか許されてんのかなぁ。
 などなど、考えつつテレビを見ると、上野公園の花見の様子が中継されていた。
 そうか、上野公園か。
 そりゃあ典型的っぽいや。
 行こう行こう。
 ……こういう手合いがいるから、名所の類が人だらけでダメになるんだと思う。

 日曜に行くのが筋ではあるが、翌日休みでないと動きにくいので、土曜に行く事にした。雨も降るような事言ってたし(そして、後になってみれば、予報は大当たりだったし)。
 土曜はバイトがあるので、終わってから行くしかないなぁ。
 すっぱいブドウじゃないけれど、ネクタイハチマキな光景は、むしろ夜桜の方が良いだろうし。
 つーことで、出勤、して。
 ふと気づく。
 そうだ、四月から勤務時間が三〇分ずれるんだった。
 帰りが三〇分遅くなる、か。
 あんまり遅いと、客も帰ってしまうが、まあ許容範囲かな。
 ――まあ、こんな日に限って、業務の区切りが付かず、更に三〇分ぐらい食い込んだりした訳だが、どうにかどうにか駅へ到着。
 さーて、電車は――。
 各停しかない。
 端境期に当たってしまった。
 まあいーやな、いーやな。
 急ぐ旅でなし、大して遠くもなし。
 新百合ヶ丘で急行に乗り換え、新宿へ。
 それから、さっさと中央快速でお茶の水、総武線で秋葉原、山手線で上野に到着。
 ――地味に乗り換え多いよなぁ、上野行き。
 結局、七時過ぎ頃に上野駅に到着。アー上野駅、ウー上野駅。
 割と人がいるなぁ、まずはトイレにちょいと寄って――寄って――寄って、案内板見辛いなぁ!
 たらい回しにされるような案内板だ。
 それから、現地で買うと高いだろうから、駅コンビニで発泡酒を一本購入。駅コンビニも臨戦体制らしく、ケースそのままのおにぎりが山ほど置かれていた。今の時間がピーク前なのか後なのか分からなくなって来るなぁ。
 準備も整ったところで、上野公園へ。
 改札から出ると、明らかに通常とは違う人の量。
 人だらけという程でもないが、この時間に公園にいる人数じゃあない。
 入り口のところにはチョコバナナ屋とタコヤキ屋が出ていて、いかにもお祭りやっている場所っぽい。
 夜の上野公園は、来た事がなかった気がするなぁ。
 ちょっと様子の違う公園を歩く。
 地獄の門のある美術館の前を通り過ぎて、上野動物園方向へ。
 おお、遠くに赤い提灯が。
 これだこれ、いかにもだ。
 近付いて行く。
 人がどんどん増えて、賑やかな声がして。
 見えた、桜。
 赤い提灯に照らされて、赤さを増した桜が通路に面してずらりと。
 そして、その下にはシートを敷いて宴会をする人々がずぅっと続いている。
 うわー。
 これは凄いな。
 桜と人を半々に見ながら歩く。
 学生、会社、謎のサークル等々、色々な集団が、思い思いに宴会をやらかしている。大音響でカラオケ、みたいなのはいないようだが、まあ紛れているだけかも知れない。相当な人なので、団体名の看板を出している宴席もある。
 へー。
 所々に、大量のゴミが積み上げられていたりして、これも厄介そうだなぁ。
 しかし、想像した程に店は出てない。
 動物園の入り口脇の食い物屋も、それほど客でいっぱい、という風でもない。
 時間も時間だし、花見は現地調達はあんまりしないって事かな。
 それから、特に目標なく歩くうちに、上野東照宮に辿り着いた。
 上野公園内って、お宮あったのか。
 参道へ入ると、右が食い物屋、左はテーブル(商品を買った人専用のようだった)のオープン居酒屋のようになっていた。
 ここは流石に人が多く、缶ビールを積み上げている人々がクダを巻いていた。
 焼き鳥やら、揚げ物やら何やら、匂いで腹が減って来るが、何だかこういうところでは買い辛い&喰い辛いので、スルー。
 更にフラフラと歩くうちに、階段を上り、なんとなく人の少ないところに来た。
 「宴席禁止」の表示が出ていて、何だろうと思ったら、薬師堂だった。
 丁度人通りも少ないし、近くの禁止標識の出ていない石垣辺りに寄りかかり、発泡酒を開け、一口。
 ここは高くなっているお陰で、桜と、下の宴席が見える。
 連なる提灯と、様々に宴会をする人々、それを見下ろす桜。桜の枝は結構高くまで伸びていて、この場所でも少し見上げる程で、空まで桜で埋まっている感じ。夜のせいか、空と桜の境界が曖昧に混じり合っている。
 なるほど、桜を見るなら夜の遠景かも知れない。
 そんな事を思いつつ、帰途についた。


月記帳へ トップへ