思い立ったが随筆
日々思う由無事を書き連ねています。
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2007/2/18 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが 番外編 コミックマーケットオンライン申込み』
コミケの申込み書は、面倒臭い。
理由は簡単、サークルカットと、申込書と、封筒と、振込用紙各所、各々に住所と名前とサークル名を書く必要がある。他にも職業とか性別とか、アンケートと大差ない質問項目なのに封筒と申込書両方に書かなければいけないとか、つまりは書く量そのものが無駄に多いのだ。
どうも、用紙の一つ一つが完全にバラバラにになっても作業出来るように作られた仕組みのようなのだが、これは当然一度コンピュータ入力して取り扱えば良い話。それだけで、少なくとも封筒の記入は不要となる訳だ。電子組版を行う事が前提であれば、サークルカットのサークル情報の記入は不要となり得る。解像度の低下は、原稿のサイズを大きくし、印刷時に縮小する事で、ある程度避ける事は出来る。
と、まあ、素人考えでも、これぐらいは思い浮かぶ訳なのだ。
この辺の効率化が進まない理由は、恐らくは準備会がノーギャラで運営されている事だと思われる。人件費が極度に安ければ、設備投資はされないという事。というのは、自分が前々から言っていた話だが。
その流れがようやく変わろうとしているのか、前回のコミケから、オンライン申込みが出来るようになった。
データで直接受け付けるなら、前述の入力の手間すら省け、準備会の労力は大幅に減らされる。これは喜ばしい事である。
で、前回は、それに気づいた時期が少々遅く、しかも、1000円〜1500円ほど余分に金がかかるという事もあり、紙で申し込んでいたのだが。
折角の電子化の波、後押ししてやらずして何とする、という心意気もあり、今回はオンライン申込みをしてみる事にした。
サークルメンバーのN君の了承も得て、さて。
まずは、サイトへアクセス。
コミケの申込書(これは購入必須)に載っているURLは「https://circle.ms/html/help/contents.html」か。下手に検索で探すと似ていて非なる場所に行ってしまう恐れがあるので、手打ちで、と。
ふむふむ、サイトの使い方か。会員登録の流れと、ペイントソフトでのサークルカットの作り方と、支払いの形式と――じゃあ、実際に登録をしてみよう。
みよう。
みよ……どこ?
説明以外のリンクがない。
改めてコミケ申込書を見ると、サイトトップのURL「https://circle.ms/」が強調も何もされずにこっそりと。
……普通、トップのリンクを第一に強調せんか?
半ば呆れつつも、サイトを確認する。
サイト名が「Circle.ms」。コミケだけではなく、他の同人誌即売イベントのオンライン申込みも請け負う会社らしい。
使うには、まずは会員登録か。これは別に有料とかではないのね。うむ。
メールアドレスとパスワードにパスワード忘れのための秘密の質問だけで登録完了。
ログインして、と。
コミケの申込みについて、もう少し確認をしてみるが、FAQなどを見ても「金がいくらかかるか」が、さっぱり書いていない。
なんじゃこりゃ。料金表ぐらいどっかに出てないんかい?
まあ申込書には、手数料が最大1500円と書いてあったし、ウェブマネーで支払いが出来るという事なので、コンビニで10000円のウェブマネーを買って来た。参加料7500円だから、これで足りる筈。余った分は、FF11の参加料にするので問題なし。
次にサークルカットの準備と相成った。
疎い方のために言っておくと、サークルカットとはカタログに載せるサークル紹介の絵(字だけでも良い)の事。コミケの場合、その形から短冊と呼ばれる事もある。
ふむふむ、テンプレート(雛形)がダウンロード出来るんだな。これだと話が簡単だ。
画像形式はpng? ペイントでも使えるようだけれど、自分の使っている画像ソフトのPictBearも対応しているみたいだな。
見慣れた枠の描かれた雛形をダウンロードして、PictBearで読み込ませて――。
> 読み込めないPNG形式です
同じ名前の形式で読めないって? なんじゃそりゃ。
あ、ペイントだと開けた。やれやれ。
サイズは原寸(ゲームボーイのROMぐらいの大きさ)じゃなくて、ディスプレイ二枚分ぐらいある。つまり、解像度の問題か。でもこれだけでっかいと、編集しやすくて助かる。
ペイントは大した機能がないけれど、文字は――ああ、普通に入力出来るな。んじゃ、これでやろう(うちのサークルカットは、『お通し掌編劇場』という文字ネタ)。
サークル名を入れて……ふむ。えーと、動かせるんだっけ?
範囲選択してドラッグをする、と。
お、動かせる動かせる。背景白に黒い文字だけだから、微調整もし易い。
次に本文も書いて、調整して、書いて、調整して。
うむ、これは、紙よりも楽だ。
紙の場合、原寸で印刷して、切り貼りしてたんだもんなぁ。ここまでの微調整は出来ないし、糊で字がかすれたり汚れたりする事もあったし。
やり直しやり直しで、それなりに時間がかかったものの、満足のいく形に完成した。
そしたら、後は申込み。
ログインして、申込みを選んで、受付中のサークルの中のコミケを選んで、要項を読み飛ばして、注意事項を――。
> システム使用料は以下の通り
> WebMoney 1500円
利用料、こんなに深い場所にあったんかい!
冒頭に書いとけ、んなもん!
気を取り直して、必要事項の記入――サークルログブック? なるほど、サイト内で共通して使える情報を設定しておけるのか。こういうのを利用しておくのが、間違いを防ぐ手段であるな。
一度戻ってログをこさえて、登録のし直し。
支払いを済ませて、と。
後は、いつも通りに項目を入力して、サークルカットのデータをアップロード。
完了!
んー、郵便局に行く手間もないし、入力で間違いがないか見なおす箇所も少なくて済むし、やっぱりとても楽。
後は――。
この手数料かなぁ。
それでも、小説サークル歩は、オンライン申込みを推奨します、というところで。
非効率なものって、見てて腹が立ちません?
2007/2/10 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが 場違い! 国際水素・燃料電池展』
テレビをつけながら、食器洗いなんぞをしていると、夕方のニュース番組で燃料電池の事をやっていた。
具体的な内容も聞き流してはいたのだが、「今日から3日間、東京国際展示場で行われる――」との締めの言葉。
2月は逃げるなんて事を言うが、実際モタモタしているとすぐに過ぎてしまう月である。
下手の考え休むに似たり、勝手知ったるビックサイト、そんじゃ、行ってみましょうか、と相成った。
まずはどういうものだかをぐーぐるで検索してみる。
あ、公式サイト見つかった。
正確には「FC EXPO 2007 第3回 国際 水素・燃料電池展」か。
えーと、無料招待券あった。
クリックして、と。
> 注:招待券をお持ちでない方の当日入場料は5,000円となりますのでご注意ください。
ごせんえんって。
それを馬鹿正直に支払って行く人ってのは、一体どれだけいるんだろう……。
何かの牽制だろうか。
まあ気にせずに、と。
ふむふむ「※」印のところは必須項目だな。
・氏名
・会社/団体名
・あなたの会社の業種は
・あなたの職業は
・あなたの来場目的は
・どのような製品を導入予定ですか
・導入に当たっての予算額は
・導入時期は
……微妙に嫌な予感がした。
それの直感は、人生の中で幾度となく僕を救ったり、救わなかったりした、ある意味では最も信頼すべき、自身が依って立つべき友人そのものだったのかも知れない。けれど僕は、従わなかった、従えなかったんじゃない、従わなかったんだ、確信があった訳じゃない、ただ、他の場所を選ぶのが面倒だったんだ。
いやー、何しろ会社名ですよ、ええ。
個人っていう選択肢そのものがない。
会社人間しか来ちゃいけないってか。
ただのライターが来る場所じゃないってか。
だったら、自分の所属する手頃な団体名を――。
バイト先は変な迷惑がかかるとアレだし、流石に「スタジオ和田」とか「ごんぱち屋」とかにするとバレそうだし……じゃ、「inx!」(世話になっているQさんのデザイン事務所名。読みはインクス)で。職業は職員って事で。100パーセント嘘ではないし。
来場目的って言われてもなぁ。ただの見物だし、それを書く場所もないし……まあ、作品のネタにするという意味では「製品導入・開発のための情報収集」だな。100パーセント嘘ではないし。
どのような製品、か、と、いうと……「各種ナノテクノロジー」いや、買うかもしれないから。お店屋さんにナノテク製品が並んだら買うかも知れないから! 後、作品中にナノマシンぐらい出す事あるからSFだと(SFの時点でどうかと)。
予算や導入時期は未定未定、で、送信。
――ちなみに、素直にライターで取材と書いてしまうと、取材者扱いとして別の届け出とがか必要そうだったというのも一因である。
何か特別なメールものが届くのかと思ったら、「招待状引換券」なるPDFファイルへのリンクが表示されただけだった。
そうまでして情報を集めたいか、そうか、だが、私のこの情報が一体何の役に立つというのか……。
そして当日。
予定より少々遅めの10時半頃に家を出る。
相鉄線、JR、りんかい線で、国際展示場に到着したのは12時半頃だった。
飯はどうするかなぁ、と、ターミナル近くのレストラン街に行ってみたが、気安く入れそうな店が無く、結局下のAMPMか何かで野菜ジュースだけ買って小腹を落ち着ける。
では、会場へ。
同時開催で、コンピュータ関係のものもやっているようで、なかなかの賑わい。コミケ比で0.1ぐらいか(それは多いの?)。
東館を3つぶち抜いた形だそうだから、と。
ああ、やってるやってる。
入り口が作られて、受付があって、みんな首から名札ぶら下げて。
ブックフェアの時と様子が似てるなぁ。
と、それはそれとして。
スーツ率高い。
ほとんどがスーツだな。
株主総会よりもスーツ率高い。男ばっかしだし。
お前ら、スーツメンだ(それは罵り言葉として意味を持つのか)!
えーと、招待状を確認する受付はあるけれど、引換券を受け付けるものはなく……近くのスタッフの人に訊いてみる。
「すみません、招待状引換券ってのはどこで――」
「あー、これです」
チラシとほぼ一緒の招待券を渡された。
ブックフェアのとそっくりだ。
ビックサイト側で作ってるんかいな。
「これに必要事項を記入して、名刺を二枚添えて受付で出して下さい」
「はーい」
と。
名刺?
ねえわ、そんなもん!
まあそういう時はそれなりの解決法がある筈だな。招待券をぢっと見る。
『名刺も持ってない、恐らくは忍び込んで来やがったカス野郎は、ここに貴様の所属する下らない会社と役職名を書きやがれ!』(意訳)
んー、会社名ねぇ。
仮に名刺があったとしても、作家の名刺に会社も肩書きもないんすけどねぇ。それに、他の記入事項、これ、招待状の引換券貰う時に入力した項目だぞ? 二度訊くのかね、君は、ああ?
ともあれ、アンケートには答えて、名刺の部分は自分の名前だけ書いておく。
で、受付へ。
「これでお願いします」
「ここと名札に会社名と役職名を書いて下さい」
「会社名、必要ですか」
「はい」
ちっ。
鬱陶しいな。
どーせほとんどフリーパスなんだから、いーじゃねーか。それにそんな入場に条件設けたいなら、ホームページで招待券なんか配るなっつーの。
とは思うものの、別にごねてもしょーがないし。
じゃあ、inx!で。Qさん何かあったらごめんなさい。ないと思うけど。
受付の人に適度に怪しまれたが、まあこんな奴は割と来るのだろう、特に厄介事にはならずに、入場者証を渡された。
中に入り、チラシ類を取って、と。
んー、やっぱりスーツばっかり。
しかも各ブースには、「どですか」顔の社員が、近付いたらすぐさま商談や説明をしようと虎視眈々という感じで狙っている。
……あのなぁ。
それは昭和の売り方だ。
社員なんてのは後ろの方で「用があったら呼んでね」と、ベルの一つでも置いておけばいーのだ。詳しい事を聞きたければ声をかける、わざわざセールストークを聞きたい人間がどこにおるかね。
つことで。
声をかけられない間合いを取りながら、ダラダラ歩く。
いやー、しかし。
なんと言いますか。
すなわち。
さっぱり分からない。
今展示されているそれが、一体何の機械だか、部品だかさっぱり分からない。
末端じゃない、奥の方の技術だから、何が何だかだなぁ。
ここまで分からないといっそ清々しい。
部外者気分を満喫だなぁ。
となると、この名札が少々嫌だが。
「その会社知らないけど、何の会社ですか?」とか訊かれたら答えにくいしねぇ。
と、思ったら。
ありました「最上インクス」。
似てるよ、名前似ちゃってるよ。実在するものと似てると逆に困るよ!
「貴様、我が社の名を騙るとは、スパイだな! スパイは銃殺だ!」
とか。
で、適度に名札が見えにくい感じに上着の裾をかけて歩きましたとさ。
しばらく歩くと、水素電池の部品のブースにやって来た。
ボンベがいくつもあり、ホースもある。
そうか、液体水素なんざぁ、ボンベもホースも特別じゃないといかんよなぁ、そりゃあ。
他に、いくつも見かけたのは、電池や発電機の評価装置。
なるほど物を作る自体は、さほど難しくなくとも、品質を維持するのがまた大変だったりするんだねぇ。
時折、出版社のブースもあり、電池の話とか、そういう本が出ていた。
そうか、この辺の関係っぽく装う手があったなぁ。
一番奥には、大学のポスター展示があった。
おや、北大も何か出してるよ。
自分は文系だし、卒業して10年も経ってるから、顔見知りの教授がいる筈もないけど。
こうして、一回ざっと見ただけでさっさと外に出た。
ふー、やれやれ、やっぱりあんまり場違いなところは居心地悪いや。
介護用品やブックフェアぐらいだと、何の問題もないんだけどもねぇ。
その後、横浜で食事と用事を済ませて帰った。
新幹線の切符が自動券売機で買えるのは楽でいーやね。
<出費>
交通費:1800 (300+280+320+320+280+300)
野菜ジュース:105
昼食:950 (ポークカレー、ビール)
計 2855円
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