思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2007/11/18 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが アキバだからてっぱく』
 11月11日に文学フリマがあり、今年もQBOOKS名義で参加した。
 一応説明を加えておくと、文学フリマというのは文芸限定の本の即売会である。「同人誌」即売会ではなく、「本の」即売会。作者が手売りするなら、書店に並ぶタイプの本でも構わない、となっている。まあ、昨今はこの辺の区切りも多少曖昧になっているのだが。その曖昧さに付け込んだ「出版、流通させてやると言って金を取っておきながら、実際にはほとんど売ってくれない」という、詐欺のようなものもあるのでご注意を。

 即売会における販売スペースというのは、テーブル半分九〇センチとかそんな幅しかない。簡単に言うと「そこにいる」だけで、お客さんは近づけなくなってしまう。
 ので、会いに来る知り合いが特にいない自分としては、終了までの時間(11:00〜16:00)はよそへ行っているのがベストである。そんな理由で、去年は準備終に上野に行っていた訳だが。
 さて、今年はどうしよう?
 秋葉原秋葉原秋葉原……そうだ、大宮(埼玉県)へ行こう!

 なに?
 繋がりがわからない?

 秋葉原――交通博物館――鉄道博物館

 ほら、簡単に繋がった。
 ――だから、説明をちゃんと言え、と。
 要するに、秋葉原にあった交通博物館が実質的に移転となって、大宮近くの鉄道博物館がオープンしたのが、この前の鉄道の日である。で、大宮の鉄道博物館に行くのは、初めてなのだ。ちなみに鉄道の日というのは十月十四日で、日本で初めての鉄道(新橋―横浜間)が初めて開通した日――ではなく、初代鉄道博物館が開館した日だそうな。
 ……それに合わせて開館って、なんか自作自演ぽいな。

 大宮というとなんか遠い感じがするが、路線図を見ると秋葉原から直通、駅すぱーとで調べても40分程度で行ける。そこから鉄道博物館までは、新都市交通で3分。
 行って帰って2時間なるかならないか。いわゆる日本のミュージアム系は、2時間もあれば一回り出来るものなので合わせて4時間。充分お釣りが来る。
 よし行こう、是非行こう。何より、交通費も節約出来るし。

 当日。
 天気が、微妙に雨模様。
 でも午後からは晴れていく予報だし、出発時には降っていなかったので、少し水が通りにくいジャンパーだけ羽織って出発した。
 8:20海老名発の小田急線に乗り込み、新宿、秋葉原へ到着が9:29分。


**この辺から、Q関係の集まりになるので、分からん人は適当に読み飛ばすのが吉。

 集合が9:45だから、誰かしらいるかなー、と思ったのだが、いない。まあ、まだ早いのかなー、と思って待っているうちに、ぶるぶるさんが現れ、出品する本を預かる。コピー本だが、紙は凝ってるしCDも付いてたりして、なかなか豪華な印象。
 続いて寝不足の鳥野さんが現れる。今年も装飾担当で、様々なものを作ってくれた。
 それから、蛮人ボス出現。
 他には、Qさんとユポさんが来る予定だったが、合流出来ない(ユポさんは、実は来ていたのだが、ニアミスか行き違いかして逢い損ねた)。「10:00きっかりに移動」という予定になっていたので、ボス、鳥野さん、ごんぱちの3人で会場に向かった。
 折悪しく雨が強まっていたが、さっさか走る事で、派手に濡れる事もなく会場に駆け込めた。
 準備をぼちぼち進めていると、Qさん登場。文学フリマ合わせで作った本を引っ提げている。
 一応、準備中は1サークル3人程度の入場という事になっとるんだが……まあ、「程度」を適宜解釈すれば良いんだろうけど。
 続いてユポさんも登場。品物は詩集。
 お隣のスペースの人が、QBOOKSを知っていたのか、Qさんを知っていたのか、何やら挨拶を交わしていた。
 そうこうするうちに、開場となった。今年は、準備があんまり押せ押せにならずに済んで良かった。
 直後、ヨケ夫妻も来て、思っていた通りにスペースがいっぱいいっぱいになって来たので、Qさんに店番を押し付け、いざ、出発した。

**ここまで、Q関係の話題。


 秋葉原駅のホームへ出た。
 上野方面の列車は、とー、山手線? 向かい側にもう一つ列車来てるけど。
 出発時刻は、あんまりきっちり定めてなかったから、何線に乗ったら良いのかイマイチ分からないな。
 ひとまず、山手線に乗った。上野で降り、ホームの案内図を確認。
 えーと、浦和とかの方面の青い列車で良いんだな。
 ――今し方、タッチの差で走って行ったところの。

 流石に東京なので、列車の本数は多く、すぐさま大宮行きがやって来た。
 よっしゃよっしゃ。
 道中で読む本の一冊も用意しておけば良かったなぁ、と思いかけて、ふと、Qさんから今回出品用の本を貰っていた(一本出しているので、著者分として貰った)事を思い出した。ので、読んで時間を潰す。
 程なく、大宮に到着した。
 えーと、鉄道博物館は、埼玉新都市交通――。

「ニューシャトル 鉄道博物館→」

 探すまでもなく、案内が駅内の黄色い看板に入っている。
 随分力入れてんだな、JR。
 案内に従ってしばらく歩くと、切符売り場に来る――と、自動改札の向こうに、既に黄色と緑の玩具みたいな色合いの列車が停まっていた。
 っと、待て、待て、乗る乗る(終点で停まっていただけなので、そんなに大急ぎする必要はなかった)。
 この列車は、狭くて鈍くて上の方を走るという、モノレール的な代物。正確には「側方案内軌条式の4輪ゴムタイヤ電車」らしい。モノレールでいーだろうと一瞬思いがちだが、「P6も初音も人の声が出るんだから変わらんだろ」とか言うヤツには、確かにケツの穴からネギつっこんで奥歯をみくみく言わせてやりたくなるので、やはり分けて考える方が礼儀にかなっていそうである。
 あの、それから、言及していなかったのだが。

 この列車の中、親子連れ率、高いんですけど。

 なんか、嫌ーーーーーーーな予感するんですけど。

 ニューシャトルは、瞬く間に鉄道博物館駅へ到着した。
 曲線を基調にした、未来っぽいデザインの構内を通り改札から外へ。
 もうすぐそこから、鉄道博物館駅へ繋がる通路。
 道には時刻表が書いてあるし。
 進んで行くと、蒸気機関車の生首が一つ。親子連れの写真撮影スポットになっていた。
 もう少し進むと、入場チケットの発売所が臨時で出来ていた。
 大人1000円を支払って受け取ったチケットは、ICカードだった。
 スイカやパスモがあると、直接入れるらしい。
 その弊害(という程でもなかろうが)として、それらを持っていないヤツ向けのチケットもICカードになっている訳。
 しかし、このICカードも徐々に浸透しつつあるなぁ。10年ぐらい前の『まんがサイエンス』(あさりよしとお)では、近未来技術みたいに言ってたけど。

 さて中に入る、と。

 ……うあー、人だらけ。

 入り口付近に食堂や弁当の販売をしている売店があり、そこに長蛇の列。一体飯喰うのに何分待たされんだか……。
 ちなみに、食堂は日本食堂。食堂車のアレだ。そうそう、新幹線で広島(母の実家。父は福岡なので、どっちにせよ広島は通る)行く時に、食堂車でカレー食べた事があったっけ――と、ノスタルジーに浸る余裕もないぐらい、そこかしこ親子連れでいっぱい。
 なんか、ちょっと驚くのだけれど、今時の子供も、結構列車好きなんだなぁ。

 まずは右へ進む。蒸気機関車や特急、新幹線それから中央線車両に至るまで、様々な原寸の――というか、実物がゴロゴロと展示されている。
 駅のホームを模した部分から、中の見学が出来る車両もある(むしろ入れない方が少ない)。休憩所として中で食事が出来る車両もある。他に、転車台(ターンテーブル)に載せられた蒸気機関車が展示されていた。ちなみに「転車台」の言葉が分からず、ぐぐってみたところ、この鉄道博物館の転車台は、模型ではなく実際に一日に何回か回転するんだそうな。
 と、これらの描写から分かるように、展示スペースがもの凄くでかい。
 国際展示場並にでかい。
 こんなん常設展示にしてて、本当に採算取れるのか?
 いつまでもこんなに客入らないだろう?
 人ごとながら、心配な。

 列車の中で目を惹いたのは、寝台車。
 何だかんだで実際に中を見た事がなかったんだよねぇ。
 それと、乗務員人形が、真っ黒でなんか怖いのもポイント高い(これは全部の車両そうだが)。
 他に、下から見れられる車両もあった。考えてみると、真下から見ないよなー、列車。

 次に、二階へ上がってみる。
 すると、展示されている列車が上からよく見える。
 ここに食堂がもう一つあったが、やはり混みまくり。
 その向かい側の窓のない方の壁は展示用になっており、鉄道模型の走るレールと、鉄道にまつわる展示がだーーーーーっと一直線に並んでいた。
 今回のは鉄道博物館であって、交通博物館ではないので、鉄道に関係のない展示物はない。交通博物館の、船とか飛行機も箸休め的で悪くなかったんだけどもねぇ。
 端の方に、鉄道模型ジオラマがあるらしいが、びっちりと行列が出来ていたので、無視する事にした。ちょっと覗くのも無理っぽかった。

 展示場と反対側へ進むと、キッズスペースがあり「鉄の車輪と鉄のレールだと、木の車輪や、車輪なしなどと比べて荷物の移動をさせやすいぜ」とか、「車輪の形は、台形になってるからカーブを曲がれるんだぜ」とかの体験ができる遊具があった。
 後からパンフを見たところ「ご利用は未就学児とその親に限る」とあった。うっかり入ってしまったが、誰にも何も言われなかったなぁ。まあ、カメラとか出したら、一斉に取り押さえられてたかも知れん。

 ラーニングホールというスペースもあり、パンタグラフや信号が展示されて動いていた。いわゆる青少年科学館系だな、これは。鉄道だけでも、色々技術が詰まってるんだと分かるが、技術が細かすぎてある程度マニアじゃないと面白くないかも知れない。

 一通り見たので、屋上へ上がった。
 屋上は雨がぱらついているせいで人は少なかったが、晴れていたら多分、食事を取る人でいっぱいになっていた事だろう。
 ここから眺めると、この博物館が右手に在来線の線路、左手に新幹線と新都市交通の線路という、線路の中洲のような、鉄道ファンにはたまらなさげな位置に建てられているのがよく分かる。在来線の線路からは、引き込み線が作られていて、展示物の車両の交換は容易に出来そうである。

 そのまま、踊り場も屋根もない真っ直ぐな階段を一階まで降りると、屋外のミニ運転列車(その名前もどうかと思うが)のコースがあり、ちっちゃい車両が走っていた。本当に自分で運転するタイプのせいか、途中で停まっている車両もある。線路や駅はミニチュアと言うにはかなり本格的に作り込まれていて、高価過ぎる玩具という感じ。言うまでもなく、予約は既にいっぱい。
 更に先へ進むと、行列が出来ていた。
 何かと思ったら、ミニシャトル乗り場だそうで、1時間30分待ちとかの表示が出ていた。
 ……あの、移動距離って、敷地のあっちからこっちだけなんですど。しかも別に速くもないし……なんか、乗り終わってからガッカリする様子が想像出来すぎて痛々しい。ちっちゃい子とか、そんな嬉しがらないんじゃ。遊園地感覚なのかな。それにしても、待ち時間と面白さのバランスは大変悪そうな。

 敷地の端まで到達したので、折り返して建物に戻った。
 一階のラーニングホールで、駅や列車の整備場の様子が展示されているのをざっくりと見た後、ようやく入り口の近くまで戻って来ると――ん、ここに運転シミュレータがあったのか。
 流石に目玉展示だけあって、人がいっぱい。そもそも有料(500円)で要予約で、自分が出来る訳はないのだが、後ろから様子は見られるので覗いてみる。無論、同じ了見の人が多いので、混雑しまくりだ。
 狭いスペースに、車両を模した揺れたりする操縦(というかどうかは知らない)席。前面には大きなモニタ。
 ぶっちゃけ、電車でGOの高価なヤツ。
 そして、一番奥に鎮座ましますは――日本初のSLシミュレータ。
 おお、すげえ!
 端から伺えるだけでも、ごちゃごちゃして大変操作し難そうだ。
 隣りに職員の人が付いているので、迷う事はなさそう――というより、ゆっくり考えながらやろうとしても、「はい、次はこれ、次はこれ」と、追い立てられそうだ。
 このシミュレータは、石炭をくべる釜焚役との2Pプレイが可能な筈だが、「二人用のシミュレータはしばらくやりません」という注意書きが出ており、一人用しかやれないようだった。なんか、不具合が起きたか、操作説明するのに余計に時間がかかるのか、色々難しい事があったんだろうねぇ。今なら、ワンプレイ3000円ぐらいにしても、やるヤツはやるだろうな。
 しかしこの混みようは凄いな。
 オープン後一ヶ月経っていない場所の、しかも日曜という事情はあろうが、「ふらりと入ってのんびり」のスポットになるのは、一体どれだけ先の事なのだろう。そうなった途端に、維持費に赤字が出まくって閉鎖――とかは、ありそうな気もするけれど。
 総じて言うなら、混んでてもまあまあ、空いてたら、かなり面白い場所だと思う、うむ。親子連れで行くのは、少し待った方が良いかも。あまりにはぐれやすそう。

 見るものは一通り見たので、外へ出た。
 出口でICカードを返し、代わりにトレカっぽいカードを貰った。
 集めてるヤツとかいそうだなぁ。
 その後、食事をどうしたものかと考えつつ近くのコンビニに入ったが、ここもかなり混んでいる。
 どうせ16時に片付けたら、すぐに打ち上げなので、まあいいや、と、食べずに済ませ、秋葉原に戻った。
 秋葉原に戻ったのは、15時を少しまわったぐらい。概ね予定通り。

 ――文学フリマの売り上げは、自分が持って来た同人誌は一冊だけ売れた。もう少し売れるかと思ったけれど、まあ、コミケ以外のイベントは大体こんなだし、去年が売れ過ぎたか。
 で、Qさんとぶるぶるさんの本は完売。なんか差があんだろうねぇ。シャクだし、路線も違うので、参考にする気はさっぱりないが。
 その後、ごく近くにある天狗で呑んで、カラオケやって帰った。
 帰りの列車で、QさんとTsu-Yoさんのタイマンバトルの開催が決まったりしていたが、その時の記憶はQさんにはないらしい。Qさん、割と普通に会話してたんだけど、人の脳ってのはつくづく、不思議な動きをするものだなぁ。

<出費>
交通費:2540円(海老名―480―新宿―160―秋葉原―450―大宮―180―鉄道博物館)
入場料:1000円
計:3540円




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