思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2013/1/29 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第45回 科学と学習ならば科学:札幌市青少年科学館
 大人の定義は、自分で稼ぐようになってからだの、子供を持ってからだの、バンジージャンプをしてからだの、自分の言葉に責任を取れるようになってからだの、色々と曖昧にぼやかして何か大変な事のように言っているが、法律的には16、18、20で区切りがあり、肉体的には第二次性徴の辺りで少年から青年への切り替わりがあり、お肌の曲がり角たる25歳辺りが青年期の終わりで、宇宙に自力で出られるようになるのが幼年期の終わり、という辺りですっぱり区切る事が出来る。それ以外の大人定義は、この前提があってこそのパロディやオマージュの類と言って良い。
 で、その本質的定義に拠ればいい歳をした大人である自分にとっては、何となく敷居が高くなってしまったのが「青年のなんたら」「ユースなんたら」「少年なんたら」である。
 青年なんたらの思い出の中で頻繁に出て来るのが、青少年センターと青少年科学館である。
 この二つ、何となく混同してしまうが、横浜にあったそれが実際に混同されていたからだと思われる。
 桜木町の音楽堂とかの並びにある青少年センターが、科学館的なアトラクションというか何というかそういうのがあって、かなり楽しい場所だったのだ。
 その懐古意識と、青年という敷居がせめぎ合っていたせいで、新さっぽろに青少年科学館があると知っていながら、何となく入る気が起こらなかったのだ。
 そんな折り、地下鉄の中吊り(またか)を見ていると、青少年科学館で『山崎直子宇宙飛行士「宇宙への夢」展』があるとの情報を手に入れた。
 ふむ。
 ただ青少年科学館に行くのは腰が引けるが、イベントごとがあるなら大人が行ってもおかしくはなかろう。

 当日。
 ドニチカキップを買い、大通で降りて定期通院をした後、新さっぽろへ。
 乗り換えがないのが良いよねー。
 青少年科学館は、サンピアザ水族館の向かいで、何度か見かけているから別に迷うとかはないな。
 ふむ、あった。
 あー、親子連れがメインだな。
 まあそうだよねー。

 ロビーへ入る。
 ロビーは真正面にチケット売り場があって、右に件の展示とプラネタリウム、左に休憩スペースで、奥に入り口で、その脇には最初の展示物がある。
 おっ、フーコーの振り子の時計だ。
 上野の科学博物館にもあったヤツだな。
 解説をきちんと読んで、ようやくこれが何なのか理解出来た。
 振り子は地球の自転の影響を受けずに揺れ続けるので、揺れ方向が一日でひとまわりしているように見える。これを時計に見立てている、と。

 こう言われてもピンと来なければ、極点と赤道をイメージすると簡単だろう。

 北極点や南極点で振り子を揺らして、振り子の重りの部分の軌跡を真上から観察した場合。
 これはつまり、回転する円の上で振り子を動かしているのと同じだから、振り子視点では足元の地球が一回転しているように見え、地球視点では振り子の軌跡が一日かけて一回転しているように見える。
 そして、今度は赤道まで振り子を引っぱり降ろしてみると、今度はただ地球は東に向かって進み続けているだけで、軌跡は動かない。
 赤道と極点の間を動く振り子の軌跡はつまり、最初は円を描きこれが楕円になって最後に線になるという変化をしていく訳だ。

 さてチケットを買う訳だが、プラネタリウムもあるようだ。
 が、子供向けのプログラムのようだし、もの凄い勢いで眠りそうな気がするし、子供多いしやめておく事にして、普通の展示の方だけを見る事にする。
 売り場でチケットを700円で買い、ゲートをくぐり階段を登って二階へ。
 
 上がってすぐのところに、「今日のお薦め」風黒板に今日のイベントが書かれている。
 ふーん、ロボットのショーとか体験の何とかとか。
 土曜って事もあるけど、つくづく親子連れ多いな。
 あ、鏡ある、変わり種の鏡。
 これ系あるよねー。
 曲面で痩せて見えたりちっちゃく見えたり。
 合わせ鏡もあるんだな。
 なんか懐かしいね。
 それからこれは波動の伝わるオブジェか。
 ハンドルを回すと動く……何だ、ハンドルはただのスイッチみたいだな。
 こっちは音の出るメカニズムというかそういうのか。空き缶がスピーカーに、パイプオルガンみたいなヤツ。
 それからこっちのフロアは天体の解説。
 惑星の大きさと……ああ、各惑星での一キロの重り。同体積で重さだけ変えてある。これちょっと面白いな。太陽のもあればとちょっと思ったけど、確か太陽の重力って地球の28倍だから、流石に子供の手に乗るサイズでそんな28キロになるような物質はないか(プルトニウムで比重が19.8)
 それ以前に子供が28キロのものを持つのは困難だし。
 北海道らしく、氷や雪関係の展示もあるな。
 氷が融ける時のチンダル現象で見える花の形の観察だの、熱伝導率の良い金属で挟んで氷を型抜きできるものだの、温度と湿度を設定すると雪の結晶が出来るシミュレーターだの。
 そうこうするうちに、ロボットショーを見逃したが、まあ膝ほどの高さもない玩具のようなロボットのようだったので、「最新の凄いロボット」というよりも、「ロボットとはこういう感じのものです」という説明の為のものなのだろう。
 他には、乗り物の展示があり、解剖標本みたいになった自動車や、飛行機のコックピットの実物らしきものがあったりした。

 何というか……見覚えのあるものが多かった。「これ見たわー、30年ぐらい前に見たわー」って感じ。
 知る楽しみという言葉があるように、こういう教育系のものは知る事が楽しいのであって、知った後の大人は微妙に楽しめないんだなあと再認識した次第。
 子供向けだから楽しめない、という事ではないと思うんだよなぁ。

 その後駅ビル内の平禄寿司で遅い昼食を食べて帰った。
 神奈川にいた時はよく行っていたが、北海道だとやはり見劣りがしてしまう。
 同クラスにとっぴーがあり、その僅か上に列強たるトリトンやなごやか亭が入ってしまうから、正直勝ち目がない。
 元気寿司やスシローのような100円寿司系なら、値段やタッチパネルで注文が煩わしくない、みたいなアドバンテージがあるけれど、そういう方向性とも違うし。

 え?
 山崎直子宇宙飛行士「宇宙への夢」展?
 ロビーの端っこに服とパネルがちょっと置いてあっただけだった。


<出費>
交通費:500円(ドニチカきっぷ)
入場料:700円
計:1300円


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