思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2007/5/25 『Yes! 先祖返り』
 アニメ『Yes! プリキュア5』は、順調に進んでいる感じ。
 プリキュア5人のエピソードが順番に回って来るので、以前のシリーズと比べてクラスメイト等のサブキャラの影が薄めか。唯一目立っているのが、新聞部の眼鏡女子ぐらいだし。
 ただ、マスコットキャラのココとナッツのエピソードが印象的だなぁ。人間形態を持たせたからだろうけど、これは今回の新機軸って感じがする。新聞部とどうにかなったりすると面白そうだが、まあ、それはないか。

 やはり5人にしたせいで、初代のような、他の付けいる隙のない程の仲の良いふたり、という印象が一層薄くなって、どことなくアレとの区別が付かなくなっている気がする。
 ――セーラームーンと。
 まあ、一連の「戦うヒロイン」シリーズは、あれを契機に出た訳なので、気を緩めれば似てしまうのは無理からぬところだけど。
 恐らくこのジャンルはしっかりと根付いて来ているんだろうなぁ。マジンガーZに発する「ロボットアニメ」と呼ばれる潮流が、山谷ありながら今も厳然と続いているように。わざわざ突っ込もうとする人の機先を一応制しておくけれど、「ロボットアニメ」と言った時の「ロボット」とは「人が操縦する巨大な人型の武器」の事で、本来の意味の「ロボット」が主役級のキャラを務めるアニメーション作品の事ではなーい。



2007/5/13 『遠くへ行きたい……って訳でもないだが たのしいこうさく』
 この連載が何か金になんねーかなぁ、と、Q書房のQさんと話していた折に、「やっぱり写真があった方が売り易いんだよ」みたいな話になった。
 これは前にも言われていた事で、でも、文字書きとしては写真に頼るのもなぁ、とは思っていたのだが、改めて言われると、まあここは一つやってみようか、と、写真も撮る方向で行く事にした。ただ、根本的に画像嫌いなので、このサイトは文字だけ、オフィシャルページの方にだけ付ける、という感じかな。
 で。
 以前のものにも写真を付けるべく、可能な範囲で撮影してみる事にした。

 まずは、カメラが必要という事で、町田のヨドバシカメラに行き手頃なデジカメを探す。
 目当ては――頑丈なもの。
 かつて、母親のデジカメを借りて取材をした時、あっという間に液晶が割れてしまった事があった。落としたとか、潰したとかではなく、バッグに缶ビールか何かと一緒に入れて、走り回っただけなのだが。あんなに脆くては話にならない、頑丈なヤツ、頑丈なヤツ、でも値段はそんなに高くはなくて、小さいと良いなぁ、と思っていると。
 オリンパスのミュー770SWが目に付いた。1.5メートル落下に耐える対衝撃と水深10メートル防水。しかも大きさはカセットテープに隠れるぐらい、厚さはカセットテープ2本分ぐらい。値段は38,000円。良いね。
ごんぱち「えーと、普通に使う場合、最低限他に何が必要ですか?」
ヨド殿「メモリーカードがあれば、大体大丈夫ですよ」
 という助言に従い、本体とメモリーカード512M(非圧縮モードで147枚分)を一緒に買って、約42000円也。予算6、7万見ていたので、思ったより安くて良かった。
 リチウム電池の換えもちょっと欲しかったが、4000円もするので、まあこれは追々。必要性に迫られた時点で。

 そして当日。
 今まで行った場所を集計してみると、横浜と山手線沿線がやはり多い。
 一度に全部行くのは無理な話なので、まずは横浜をざっくりさらう事にした。
 巡回ルートとしては、パシフィコ横浜と、赤レンガ倉庫と、ランドマークタワーと、シーバスと、横浜地裁と、ベイブリッジも行けるかなぁ、というイメージ。
 割とみなとみらいに偏っているので、お手頃。
 相鉄線に揺られ、横浜に10時半頃に到着した。
 えーと、パシフィコ横浜は、横浜と桜木町の間ぐらいだから、歩いて行ける筈。
 アニメイトの入ったビルの脇を抜けて、大きな通り沿いを。
 歩いている。
 歩いている。
 歩いている。
 割と距離あるけど、桜木町から歩いても一緒なんだよねぇ。
 しばらく歩くと、国際会議場の看板が。
 あー、そんな名前だったけなぁ、と、パシフィコ横浜が見えて来た。
 よしよし。
 お、丁度右側を見ると、ランドマークタワーの全景が。
 一応撮っておこう。
 しかし撮影ってのは、どこまで許されるかの感覚がまだ掴めていないから、少々気恥ずかしいものがあるなぁ。観光客の集団とかなら気楽に撮れるんだろうけどね。
 狙いを定めてシャッターを。
 ……カンカン照りのせいで、眩しくて画面が見えない。
 撮ってから、手元に持って来て確認というプロセスを経る事になった。
 ファインダーの方がそういう点では撮り易いんだなぁ。
 何枚か撮ってから、パシフィコ横浜へ。
 さて、パシフィコ横浜。ビッグサイトとかと同類の展示場。
 正直、10枚も20枚も貼り付ける気はない(記事にしたイベントのリセールショウもやってないし)ので、全景と入り口辺りのカットがあれば良いな、という事で、数枚の撮影に留めた。
 パシフィコ横浜を出た後、ランドマークタワーへ向かう。渡り廊下のようなもので繋がっているので、真っ直ぐ行けば良いだけ。
 ランドマークタワーに近付いて、近付いて、近付いて、真下辺りから一枚。
 良い感じに撮れた気はするが、やっぱり眩しくて画面が見辛いので、撮る時は少々勘に頼る必要あり、か。
 次に、シーバスの乗り場を撮ってから、汽車道を通って赤レンガ倉庫方面へ向かう。
 進んで行くと、建物の開いた部分から赤レンガ倉庫の全景が見えた。おお、丁度良いね。
 一枚撮って、更に距離を詰める。赤レンガ倉庫は、遠景よりも近くのあの古びた感じと、中の商店街な感じを撮らねば面白くない。

 赤レンガ倉庫に近付いて行くと。
 ふと。
「工作船展示館」
 の文字が。
 ふーん、模型の船でも置いてあるのかな?
 あれ、何かちょっと違う感じがするなぁ。
 どこの施設だろう?
 海上保安庁?
 えーと、それはつまりー。
 ――入ってみる。
 おっかしいなぁ、ノッポさんはまず作れなさそうな錆びた船に、弾の痕が。
 工作は工作でも、政治工作、破壊工作の意味の工作でした(スタジオ大爆笑)。
 ああ、これは初めて見る。
 よし、これ、今月のにしとこう。ついでっぽいけど、初めてには違いない。

 中に入ると、まずは募金箱が。
 入場無料だけども、寄付をしてくれると嬉しいなぁ、という無言の圧力。
 別に海上保安庁の働きを否定するものではないが。
 これは、海上保安庁の施設な訳だから、予算は国から出ているのと違う?
 そこに敢えて追い銭を出す事もない気がするので、敢えてスルー。
 今月は今月で苦しいんじゃ。
 展示館の中は、引き上げられた工作船が丸ごと一台展示され、その周囲に細々とした展示物が並んでいるという、どこかで見たような……どこかで、どこかで。
 どこもなにも、新木場は夢の島公園の第五福竜丸展示館とほとんど同じ形態だ。
 船のサイズも近い気がするなぁ。
 ちっちゃな子供とか連れて来ると、深く考えずに楽しみそうな気がする。
 入り口入ってすぐのところにモニタがあり、平成13年12月の工作船事件の映像が流れていた。当時は憶測と断片的なニュースばかりだったけど、こうやって繋げて見ると、分かり易い。
 やっぱり結構派手に撃ち合いになってた訳だな。その後、逃げられないと見た乗組員が、ヤバげな荷物を捨てた後に自爆した、と。
 工作船を見ると、一度沈んだせいか、時間が経ったからか、かなり錆だらけ。穴の開いた箇所に「巡視船が撃った痕」みたいな説明が付いていたりして、なかなかに生々しい。
 階段で少し登ると、上の甲板が見られるが、やっぱり錆だらけ。第五福竜丸は木造だったから、比較的錆色はなかったけど。
 後ろに回ると、後ろの扉が半分開かれていて、中が見える。脱出用の船を収納していたスペースだそうで、奥の方の壁が自爆時に破れたらしい、との説明が付いている。
 収納されていた脱出用の小舟(最小単位の漁船みたいな感じ)と、装備されていたと思われる対空機関砲も展示されていた。
 反対側に廻ると、引き上げられた小物の類がケースに入って展示されていた。
 機関銃や突撃銃、ロケット砲など。
 どうしたものか、銃は「AKS−74と思われる」とか、みんな「思われる」が付いていた。
 そんなに確定出来ないものなのかな。
 他には自爆装置のスイッチとか、食料の鶏飯の缶詰(日本製と思われる)とか、防水服とか、人が乗ってたんだなぁ、という感覚が強いものが並ぶ。
 こういうの見てると、国境線というのはこれで、物騒なんだなぁと思う事しきり。
 まあだからと言って、国境線をずぅっと遠くまで押し広げて行って、地球一周して自分の国の反対側まで持って来ようとか思ったりはしないけどもね。
 ああそうそう、船の国籍はまあ、ある程度の情報操作的意図を差っ引いても、まあ北朝鮮で確定だろうなぁ、という感じ。些末な遺留品を含めて、あまりにもそれっぽ過ぎるし。
 恐らく、対処療法的に沈めて行っても仕方がない訳で、早く政治的な決着を付けられないものかなぁ、かの国とは。
 うーん。
 出口には、売店があり、海上保安庁帽子とかグッズとかが売られ、また、募金箱もあり「500円以上寄付された方は記念品」とか書いてあった。でも、やっぱり税金で充分だと思うのでスルーして、外に出た。
 全体的な作りはやっぱり第五福竜丸展示館と似ていた。
 乗組員全員がマヌケな政治判断のせいで死ぬ羽目になった、という意味では根っこから同じなのかも知れないなぁ。

 その後、遠目でベイブリッジの写真を撮ってごまかし、山下公園のトリエンナーレ跡地である倉庫街と唯一残っているオブジェを撮影、横浜地裁、関内駅も撮って、ちょっと足を伸ばして大船観音を撮り、横浜に戻ってリオの店の前も1枚撮った後、ポークカレーとビールを食べて帰った。
 いやぁ、結構歩いた気がするなぁ。

<出費(撮影費用込み)>
交通費:1180円(海老名――横浜 関内――大船――横浜――海老名)
大船観音参拝料:300円
昼食:950円(ポークカレー(無料券でコロッケ付き):550、ビール:400)
計:2430円




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