思い立ったが随筆
日々思う由無事を書き連ねています。
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2015/6/25 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第74回 アルパカらっぱからっぱ:もこもこ感謝祭 恵庭えこりん村
今日も今日とて行き先を探し、大通情報ステーションのサイトを眺める。
このサイト、札幌のイベント情報を多数掲載するので、行き先選びには有用なのだが、少し前のリニューアルで、検索直後の画面に概要まで掲載するというアホ仕様に変わってしまった。こんなもん、大雑把なカテゴリとタイトルだけで良いんじゃ! 誰もが目標をピンポイントで持ってると思うな。要望メールでも出すべきかしらん。
ないな……だったら、北海道のイベントで検索――んんと――「もこもこ感謝祭」?
もこもこ!?
先月、ホッキョクグマのもふもふを見たばかりだと言うのに!?
漢字で書くと北極熊で、トゲトゲしていてどこにももふもふ要素がないと言うのに!
公式サイトを確認すると、恵庭のえこりん村という牧場系の施設で行われるイベントで、毛刈り直前の羊やアルパカが間近で見られるのだとか。ちなみにえこりん村の経営主体は株式会社アレフの子会社。念のため、アレフと言っても宗教団体のAlephとは無関係な、びっくりドンキーの会社の方である。
ふむ、悪くない。
羊の毛は割合にベタベタしていて、猫のようなモフモフ感はないのだが、まあそれはそれ、駅から巡回送迎バスも出ているようだし、入場料もアホほど高くはなさそうだし、トマトの樹もあるみたいだし、色々お手頃感がある。
よし、行くぞ。
巡回バスに合わせてJRの時刻を調べて、概ね準備万端。
そして当日。
雨。
うわあい……。
雨かー。
牧場には大体屋根がない気がするから、ちょっと厳しいな。
翌日も休みだから日にちずらすかな。
考えつつ、雨雲の予想を確認していると、どうも昼からは雨が止む様子だった。
んー、昼からってのは……でも、行ける時に行っておくのが鉄則だし、先に行っておけば丸一日休む日が出来るし。
よし、行くぞ。テレビはネエ、ラジオはある。
ドニチカきっぷを買って、地下鉄に乗り込む。
琴似発の日帰りで、ドニチカきっぷを使う場合は、JRで直で行くよりも、新さっぽろ経由で行った方が多少遅いが値段は安くなる事が多い。但し、新千歳空港の更に先の苫小牧などに行く場合だと、一日散歩きっぷを使ってJR一本で行く方が安くなったりするので、注意が必要だ。何はともあれ「SUICAが使えるからいいや」で乗ると損をし易い事は覚えておいた方が良いかも知れない。
ケチケチしすぎて旅行の快適性が損なわれるのは愚かだが、ネット検索で見つかる程度のものは、利用した方が良い。旅の類に楽しみを持つ性格であれば、この作業自体が楽しいものだ。
車中、メトロ文庫で借りた『魔宮バビロン』を読む。
前作は読んだ覚えがあるが、こっちは不明。読んでいるとしたら25年前後昔なので、記憶が曖昧なのは勘弁願いたい。年代が具体的なのは、高校があった厚木市の図書館にその手の本がよく揃っていたからだ。
しかし、当時も感じていたが、魔界都市ブルースから入ったせいで、このシリーズの少年漫画っぽさには微妙な違和感があるな。作者の技術的な変化もあるような気がする。
地下鉄新さっぽろ駅からJR新札幌駅まで歩き、そこからJR線で恵庭に到着した。千歳の手前、快速で二駅である。
さて。
送迎バスの乗り場は、西の出口の方にある筈なんだけど……。
工事中で、ターミナルの位置がずれてる。
んー?
どこだ?
よく分からんな。
一応、公式サイトの案内図で確認はしておいたんだけど、それらしい目印のようなものもないしな。
ひょっとして、東の方と勘違いしたか?
と、ウロウロしていると、送迎のマイクロバスがやって来て、向かいの道路沿いで停まった。
ああ、あそこだったか。
いわゆるバス停ではないから、目印がなぁ。って、回り込んだら時刻表のプレートがあった。でも、これ気付かないって。
何やかやで無事に送迎バスに乗り込む事に成功した。
車内にえこりん村の案内メッセージが流れる。
と同時に、アルパカのテーマソングも流れる。
なんだこれ。
ややウィスパーボイス寄りだけど歌い口は軽快。
みんなのうた寄りというか、何と言うか、イルカとかそっちの系列に近い気がする。
自分はブックオフとかで歌が流れていると大概イライラするクチだが、これは案外悪くない。
ちなみに、後で検索したところ、YouTubeやニコニコ動画で同じ曲名の動画は出ては来るのだが、印象はかなり異なる。というか下手。軽快感が薄く、声も伸びがなく、別物である。パイロット版という風情だ。
10分程走るうちに、牧場風景になっていき、遠くの囲いの中に羊が見えて来た。
おう、随分いるなぁ。
程なく、えこりん村のエリアその1、花の牧場に到着した。
花やら何やらがいっぱいの入り口から中に入ると、ホームセンターの園芸スペースが広がっていましたとさ。
天井の高い倉庫型の店舗内に、草花の苗や、園芸用のグッズ類、土産物などが色々と売られている。
反対側の出口から抜けると、こっちも苗やハーブ関係の何やらが売られている。
ふむ、確か、トマトがあると聞いたんだが――辺りを見回すと「トマトの森」の看板の掲げられた温室型の建物が見えた。
どりゃどりゃ。
入り口の土産物スペースを抜け、靴の泥を落とすようにとの注意書きを越えると、トマトの樹があった。
おおお、トマトの樹だ。今はどうだか知らないが、世界一の大きさらしい。
たった一本の幹から無数の枝が伸びて棚を這い、10畳はありそうなスペースの天井一杯に広がり、トマトを無数に付けている。スタッフブログによると2,000個ぐらいなっているらしい。
知っている人も多いかも知れないけれど一応補足を入れるなら、この樹は、植物が本来持っている性質を邪魔せずに育てただけの、普通のトマトである。栽培方法は土を使わない養液栽培だが、肥料は特別なものを使っている訳ではない。本来の性質をそのまま素直に伸ばしただけ、という事。ハイポニカ農法という言い方があるが、社名としても出て来るので、登録商標かも知れない。
ふうむ、よく育っている。面白い。
ちなみに、こういうのは普通のトマトの樹を知らないと全然説得力がないが、幸いにも自分が済んでいた地域はトマトの栽培もやっていたので大体のサイズのイメージはあるのだ。
トマトの実は小ぶりで、幼児のげんこつぐらい。手入れの都合やら何やらかも知れないが、結構低くて気を付けないとトマトに頭がぶつかる(当方身長170センチ)ので注意が必要だ。触らないように、との注意書きがいくつかぶら下がっていたが、子供とか入れたら間違いなく触るだろうな、これ。もう、本能レベルで触りそうだ。
トマトの森を出た後、キッチンガーデンなる区画を覗く。
ふむ、花壇のようだけど……レタスだ! それにこれは小松菜か? アブラナっぽい何かもある。要するに野菜の花壇だな。菜壇? 葉牡丹の例もあるから、そこにあまり明確な区切りはないけれど、食べられそうな感じがはっきりあるのは面白い。
一通り見終えた後、再び巡回バスに乗り、第二のエリアへ向かう。
みどりの牧場と銀河庭園、有料区画である。
場内地図で遠いか近いか分からない描き方をされていたのでバスに乗ったが、ほんの1、2分程度の乗車で、それ程遠くもなかった。
ふむ、手前に大人用の運動器具(いやらしくないヤツ)があって、土産物屋とクラフト教室のプレハブっぽい建物があって、ああ、そっちがチケット売り場だ。
大人一人1,200円で、銀河庭園、みどりの牧場共通チケットを腕に巻いて貰う。
「14時45分からもこもこマーチ? がありますので、是非ご覧下さい」
職員の人、ちょっと「もこもこマーチ」というワードに照れ気味だ。分からんではない。しかしもふもふにしなかった理由はなんだろう。やはり小動物系の細い毛じゃないともふもふまで行かないとの遠慮だろうか。
まずはみどりの牧場。オーは付かない。
読んだら面白いのかも知れないけど、正直キャラデザインのせいで手に取る気にならない。まあ、絶対に読まない、みたいな固い意志がある訳でもないから、案外明日ぐらいに読んでるかも知れない。
観客が通る土の道が作られ、両側に柵があり、動物がいる。右手の牧草地はそのまま山まで続いていて、奥の方の囲いには羊の群が見える。
広々としてるなぁ。
おお、そこな囲いの中には、アルパカがいる。
アルパカらっぱからっぱ。
首長い、毛長い、尻尾もふもふ。
猫科ではないので形状はさして美しくなく、もの凄く可愛いという程でもないが、もこもこ毛だらけだ。
そっちは何だ?
羊だ。
羊レース用の囲いまで、牧羊犬が追い込んでいる。牧羊犬の動きをもう少し見たかったが、すぐに囲いに入ってしまった。
ネット越しの至近距離で羊を見る。
うむ、もこもこ。
ネットに身体をこすりつける事があるようで、あちこちに毛が絡み付いている。これが羊だからなんかそれっぽいが、人間の部屋だったらどんだけ掃除してないんだ、ってドン引きされるとこだろうね。
他の客はまばら。
霧雨程度の雨が降っていて結構寒い。けど、カンカン照りになるよりは良いかも知れない。
あっちを見たりこっちを見たりしながら、待つこと暫し。
「この後、もこもこマーチ(笑)が始まります」
やっぱりもこもこマーチに微妙に照れる職員さん。別に悪くないから、そのネーミング。
「茶色の道を通りますので、三歩下がってご覧下さい」
驚かさない為の注意という事だ。
おお、始まった。
毛糸の首飾りをした羊とアルパカが職員の人に引かれて歩いていく。
んー、アルパカの尻はもこもこしているな。
アルパカぱっぱらかっぱ。
それから、みんな一同に集まって各々の紹介をしてもこもこマーチは終了した。
「この後、牧羊犬のショーが始まります」
アナウンスが入ったので、観覧席へ移動する。
屋外の観覧席とステージは、見えないぐらい細い糸のネット一つで隔てられている。本気で羊とかが出ようとしたら一発で破られそうだ。
ハンドラーの職員の人が出て来て、ショーが始まった。
牧羊犬は二頭、最初はボーダーコリーが、羊を追う。
ハンドラーは、ホイッスルと声で右回り、左回り、ストップ、スニーク? を巧みに使い分ける。牧羊犬側もそれにきっちりと従って動く。ここまできっちり言う事を聞くものなのか。音声認識のゲームに近い感じだ。PS2版『オペレーターズ・サイド』を思い出さざるを得ない。音声認識系は、あの他には『シーマン』ぐらいしか記憶にないが、後継は何か出来たのだろうか。ああ『ラブプラス』が結構音声入力あるのか。携帯用はノーチェックだな。
続いて、もう一頭。犬種は忘れた。検索してもボーダーコリーしか出て来ない。
この犬はがーーっと走って行って、一つ向こうにある囲いから羊の群を追って、瞬く間に目標地点まで誘導してしまった。細かい動きの代わりに大きな吠え声で大量の羊をまとめて動かすことが出来るのだそうな。確かに出来てる。
んー、なんというか……牧羊犬すげえ。
足の速さとスタミナが半端ない上に、ハンドラーの指示への従い方がもの凄くきっちりしてキレがある。無論、それを活かすハンドラーの技術あっての事だが。
犬なしで、牧羊をするのはさぞかし大変だろうと思わせられる。
その後のも幾つかのショーやイベントがありそうだったが、結構身体も冷えて来ているので、銀河庭園の方に向かう。
銀河庭園は要するに庭園で、色々な建築家がデザインした庭園が混在しているらしい。
ふむ、庭園だ。
かっちり作り込んだ物が多いが、ややくたびれた感もある。手入れしてから少し間が空いているのか、それともリソースが牧場に多く割かれているのか。おや、こっちには水田がある。無農薬栽培をしているらしい。それにしちゃあ囲いがあっさりめだが、アレかな、稲穂が付いて来たら色々やるのかな。
いちばん高い庭園にも上がってみる。ふむ、見晴らしが良い。けど、ここって牧草地の平原というよりも、低いながらも山の麓に位置するので、遠くまで見渡せる感は薄い。天気のせいもあるか。
一通り見終えて銀河庭園から出ると、丁度恵庭駅行きの送迎バスが来ていたので、早々に乗り込んだ。
アルパカかっぱらたった。
その後、大通駅で降りてYOSAKOIソーラン祭開催中の市街を少し歩いたり、円山公園駅で降りて北海道神宮を見たら神宮祭は明日からだったりしながら帰った。
今回は牧羊犬が白眉だったなぁ(眉毛犬という意味ではなく)。
<出費>
交通費:1,420円(地下鉄 琴似―520―新さっぽろ:ドニチカきっぷで往復 新札幌―450―恵庭:片道)
入場料:1,200円(みどりの牧場&銀河庭園 1日パスポート)
計:2,620円
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