思い立ったが随筆
日々思う由無事を書き連ねています。
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2008/1/20 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが――宇宙は関係ない、りっくんらんど』
集英社『コバルト』2月号にて、拙作『空気読め』『エクスカリバー』佳作。良ければご覧下さい。2作載ったよ、前回森江さんがそういう載り方してて「こんな事ってあるんだ」と思ってたけど、我が身にも起きたよ!
んな訳で、今期のマスターレースは2位。トップは森江さん。代わり映えしないなぁ。コバルト編集部的には良いんだろうか。「もっと若いピチピチしたのを、マスターにしたい!」とか考えてんじゃなかろうか。まあ、どう思われても、「出すな」と言われん限りは出すのだけれど。
それはさておき。
ツキイチでどこかへ行く当企画は、基本的に思い付きで進む。
もっぱら、ウェブをボヤボヤ眺めていたり、テレビを観てたり、新聞読んだり、看板見かけたり、言ってみれば小説のアイデア出しと変わらん。
で、今月も今月とて、どっかないかなーと考えながら、路線検索でもしてみようか、と思ってブックマークを眺めていたらウィキの「陸上自衛隊広報センター」がチェックされていた。
あー、そうだ、先月見かけてチェックしっぱなしだった。
その名の通り、自衛隊の装備が見られる場所らしい。
当方割に不戦平和主義なので、自衛隊は特に好きではなく、物語に出す場合は大体悪役だが、それはそれ、兵器類は見ておいて損はない。
これ行っとくか。
公式サイトによれば、和光市駅から徒歩1.5キロ。
入場無料。
入場無料。
和光市ったら、どこだ?
駅すぱーと検索をしてみる。
ふむ。
池袋から地下鉄か。
片道870円。往復で1,740円。
んー、割とかかるな。
もう少し安い行き方はないものかしらん。
例えば、新宿から池袋まで歩くとか……。
でもそれは距離があり過ぎるしなぁ。
一日パスの類は?
JR東日本のサイトで「おとくなきっぷ」を確認してみる。
都区内パスとか、東京フリーきっぷが、エリア的に近いが。
都区内パスは安いけれど、地下鉄は無理だな。JRだけ。
東京フリーきっぷは丁度和光市まで行けるけれど、1,580円する。代々木上原まで440円の往復880円プラスされてしまうのだから、かえって高くつく。
小田急線から考えてみるか。
小田急線の公式サイトを眺める。
んを?
小田急東京メトロパスってのがあるな。
代々木上原までの往復が付いて、新宿までの小田急と東京メトロ乗り放題。値段は、発駅によって若干のぶれはあるので、海老名発の値段は分からないけれど、大体代々木上原往復の運賃にプラスして500円ぐらい。
こいつはすてきだ。
随分と浮きそうだ。
当日。
早めに出たいと思いつつ、まあそう上手くは行かず、結局10時41分発の各停新宿行きに乗った。
切符は小田急東京メトロパス。1,370円也。やはり安い。
若者なので、寺山修司の『ロング・グッドバイ』を読んだりしながら電車に揺られる。
あんまりよく分かんないね、詩って(台無し)。
……いや、所々は分かるんだけどもさ、なんかこう、その言葉が比喩とか象徴している事を読み込む集中力がイマイチ湧かない。
相模大野で快速急行に乗り換え、代々木上原へ。
さて。
ここからがややこしい。
東京メトロ限定なので、地下鉄を色々乗り換える必要がある。
路線図をプリントアウトした感じでは、まずは飯田橋へ行く必要があるが、だとすると、どこで乗り換えだ?
千代田線の中で何度も確認する。
えーと。
赤坂から赤坂見附まで歩いて、永田町へ?
いや、違うな。
表参道で乗り換えて、永田町へ行けば良いのか。
よし、永田町へ到着。
永田町から、えーと、どれだ、銀座? 銀座ってどっちだ? 南北線か、ああそうか。
駅が……ああ、あった、飯田橋。
飯田橋から池袋方面――有楽町線の、東武東上線へ直通運転で、和光市も行くヤツだ。
よし、乗り込もう。
なんか、車体がつるんとしてて塗装とかシンプルで、オモチャみたいな形の列車だな。ウィキで調べたところ、7000系ってヤツみたいだ。
ガタゴト揺られて、地下鉄から地上列車になったところで、和光市へ到着した。地下鉄の列車はどこから入れるのか、ってネタがあったけど、これでは何の疑問にもならんなぁ。
到着時刻が、12:30前後。所用時間が2時間よりは少し短いぐらい。駅すぱーと通りに行くよりも、30分程度余分にかかった計算。まあ安く上がったからいーわな。
駅前は、一応小規模ながら有楽町線と東武東上線のターミナル駅という事になるせいか、色々店はあり、商業ビルがニョキニョキ並んでいる。まあ、少し進むとすぐに住宅になるが。
陸上自衛隊広報センターは、自衛隊の朝霞駐屯地にある訳だが、特に地図を用意しているでもない。自衛隊ぐらいになると、何となく分かるものだと思うので。
サイトで見た略地図を思い浮かべつつ、駅の出口から右前の方向へ何となく進んでいく。
と。
おや、何か広い敷地に目隠しの樹が植えられた施設が。
むむ。
迷惑施設にありがちな感じだ。
それに、地面が盛り上がっているアレは、弾薬庫のそれっぽい。
1.5キロも離れてない気がするが、どうなんだろう。入り口へ歩いて見ると――。
「HONDA」
……違った。
もっと分かり易く自己主張しろよー。金網にロゴを貼り付けるとか、中の建物の土手っ腹にロゴを貼り付けるとか、社員の背中にロゴを貼り付けるとかさぁ。
気を取り直して、自衛隊がありそうな方向へ進む。
あ、遠くにアンテナが見える。
あの感じはいかにも自衛隊っぽいし、方向も大体合ってるっぽい。
つらつらと歩くと、道がでっかい敷地にぶつかった。看板には「ここでしか 出来ない事がある 陸・海・空 自衛官採用」。
間違えようがないね。
広報センターはどっちかなー、と思ってふと見ると、またも看板。「陸上自衛隊広報センター あと500メートル」。敷地がでかいだけに、こういう案内は必要だわな。
敷地沿いの道をダラダラ歩くとすぐ、遠くに見える茶色い建物に気がついた。「陸上自衛隊広報センター」の文字がこれ以上ないぐらいでかでかと書かれている。白い文字ででかでかと。うわー、分かり易っ。どうやっても間違えないぐらい分かり易っ。
HONDAさんは、こういうところは見習うべきだと思います。
迷う要素は一片もないまま、「陸上自衛隊広報センター」こと、りっくんランド入り口まで辿り着いた。りっくんは、恐らくリックドムとかリックディアスとかとは関係なく、陸上、もしくは、大石内蔵助の妻に由来するんじゃないかなぁ。ちょっと調べてみると、大石内蔵助の娘って、「くう」に「るり」……なんかギャルゲーのキャラか、新しいヴォーカロイドの名前みたいだ。仮名表記だし。
駐屯地の入り口は、いわゆる検問があるイメージだが、陸上自衛隊広報センターは検問の前に入り口があるので、特に声をかけられたり、ボディーチェックをされたり、指紋捺印を命じられたりみたいなのはなく、気軽に入れる。
色々考えて設計したんだろうなぁ……。
後で叱られるのはまっぴらなので、まず入り口前にある注意書きを確認する。色々禁止事項はあるが、撮影は禁止ではないらしい。
よし、と、中へ入る。入り口ロビーに受付と土産物屋。
受付は受付というよりも事務室の一角的な形で、自衛官の人がいたが特に挨拶をするとかはない。まあそれはそれで気楽と言えなくもないな。
順路表示の出ていたエレベーターで2階に上がると、「陸上自衛隊のあゆみ・遺産」というパネル展示の部屋の前に出た。中に入って見てみる。
ふむ、自衛隊の活躍が年表形式で示されたりとか、絵があったりとか、物品が飾られていたりとか。オリンピックのメダルのレプリカや聖火リレー用の松明なんかもあった。
一通り見てから、順路へ――って、もう下の階へ下がるのだな。上から下の展示スペースがよく見えるという利点はあるが。
エレベーターの脇の階段を使い、一階へ降りた。
レイアウトとしては、真ん中に戦闘用ヘリのコブラ、隅に九〇式戦車が飾られており、他にも色々。。
まず、サマワの駐屯地をイメージしたスペースがあった。特に説明がないが、駐屯地のキャンプがこんなだったという事だろうか。にしては、ジャングルっぽい迷彩だが。
それから、九〇式戦車を間近で見る。
当たり前だが、靖国神社で見た戦車よりもずっと洗練されてる感じだ。説明書きを見ると試作車だそうだが、どのレベルなのだろう。きちんと全部が動くものなのか、武装は使えないぐらいなのか、とりあえず走る程度なのか。不明。
主砲はザクマシンガンと同じ120ミリ。戦艦の大砲を1、2度見た事があるので、特に大きいという印象はない。塩ビパイプみたい。
隣りに、戦車のスコープを覗けるコーナーがあったので、見てみる。案外良く見える。何だかで読んだが(確か、『宮崎駿の雑想ノート』とかそんなん)「昔の戦車の視界を知りたければ、自動車のフロントガラスを全部曇らせて、指で一筋線を引いて、そこから外を覗きながら運転してみろ」だそうで、それよりは遙かに視界良好そうだ。
その隣には、射撃のシミュレーターがあったが、案の定というか、他の客がやっていたので触れる事は出来ず。平日でガラガラなんだが、ここは何だかんだで空く事がなかった。
次に戦闘ヘリのコブラを見る。
あー、細いな。
前から見ると、凄い細い。
これが特徴だとは言うけど、本当に細い。
畳の短い辺ぐらい(1メートル未満)しかない。
座席は縦に2席並んでいて、ざっとレバー類やボタンを見るだけでも前が射撃手用で、後ろが操縦手用だというのが分かるレイアウト。
使用している弾も展示されていた。20ミリガトリング砲の弾は、こうやって見ると実にでかい。こんなものが当たったら大変だ。対車両用だから当たり前と言えば当たり前だが、今現在地球のどっかで実際に撃たれている人がいると思うと空恐ろしいわな。
ヘリコプターを離れて、いわゆる歩兵装備を見る。
小銃や機関銃があり、それから裏へ回って、背嚢。パラシュート。両方とも15キロあるのだそうで、ちょっと持ってみても当然重い。まさかパラシュートだけで降りて行く訳にもいかないのだから、両方着ける訳で、合計30キロ。銃持って、鉄兜かぶって、とかやってたら40キロにはなる。
……って事は。
亀仙流の甲羅と同じ重さだ。
ジャンプ漫画のくせに、意外と常識的なトレーニングだったのか。もしくは、軍隊というのは根本的にジャンプ漫画的な無茶組織なのか。
背嚢だけではなく、身に付けるものもある。
防弾チョッキもしくは、ボディーアーマーだあね。裏面を見ると、洗濯の仕方が書いてあった。案外デリケートなものらしい。
内部にケブラーか何かは知らないが、防弾用の物質が入っている感触だが、実際にそうなのか、それとも、追加装甲を落ち着かせる為のクッションなのかは分からない。で、追加の装甲版が入ってるヴァージョンもあったので持ってみる。
――重っ!
これは重い。
こんなん着てたらあっという間にクタクタになってしまう。相当訓練が必要だ。
あれだなー、あんまり安易に「防弾チョッキ着ればいーじゃん」とかはダメだなー。重いや。
館内の展示は大体見たので、脇の通路へ入ってみる。
イベントホールと、自販機があった。自販機の中には、ニチレイの焼きおにぎりとかたこ焼きとかの自販機があったが、高いし、食べる感じの場所ではないのでスルー。
外に出てみる。
外には、またヘリコプターや車両が展示されていた。
ヘリコプターはUH-1H。コブラと比べるともの凄い太っちょ加減だ。
他に車両を見ると、自走砲の砲身がやたら太く見えた。ふむ、これで155ミリか。自走砲と戦車って、パッと見ても何となく差があるな。
他に、装甲車と、戦車、水陸両用の水際地雷敷設装置なんてのもあった。
傍らに階段があり「地下指揮所」という表示が。
入ってみると、穴を掘って半円筒型のシールドを埋め込んで上から土をかぶせるという形の地下壕で、野戦の拠点に使うものらしい。
作り方などの映像がノートパソコンで流れていたので眺めていると、他の客の二人連れが入って来た。「懐かしい」とか言う話しぶりからして、元自衛官らしい。一番体力のある時期を過ごした場と考えれば、来てみたくなる気持ちは分からなくもないなぁ。
これで、展示は大体見終えたので、展示スペースを出る。
土産物屋を覗いてみると、災害用の食事とかが置かれていて若干興味が湧いたが、どうも土産物っぽさが強いし、特に何も買わず、広報センターを後にした。
その後、昼飯に駅前のバーミヤンに入る。
――あれ? 食券式?
バーミヤンというのは、ファミレス型だとばかり思っていたんだが。
こういうタイプの店舗もあるのか。
炒飯の大盛りと小ジョッキを頼む。
まずはビールを一口。
んめー。
三口ぐらいでなくなる量は、案外適当かも知れない。安いしね。
で、炒飯。
まずくはないが、炒飯というイメージに合う味ではないなあ。なんかこう「ごま油!」とか「中華!」みたいな風味がなくて、焼き飯的。まずくはないが。
秋葉原にでも寄って帰ろうと思い、丁度来ていた列車に乗る。
乗っている。
乗っている。
乗っている――あ。
地下鉄じゃねえ、これは、東武東上線だ!
同じホームから、別の路線出すなよ! ややこしいな。
戻って有楽町線に乗り直し。
飯田橋から上野方面に行く路線があるな――と思って行ってみると、切符が受け付けられず。
東京メトロパス、大江戸線は対象外か。流石、石原慎太郎が名付けただけの事はある(<何か色々嫌いらしい)。
別に乗れないならそれで別ルート、という事で、東西線に乗り換え日本橋から銀座線で末広町へ。
これって、末広町が秋葉原の電気街の反対側の端だって知らないと、また変な遠回りする羽目になるよな。
やっぱり、地下鉄って知らないと乗り難いなぁ。
秋葉原をぶらりと歩いた後、銀座線で表参道まで行き、それから代々木上原へ戻り、海老名へと戻った。
正直、乗り換え回数だけの話をするなら、名古屋辺りまで行くのと大して変わらんかったな。
安いけど。
<出費>
交通費:1,380円(小田急東京メトロパス) そのまま切符を買った場合:1,650円 海老名―440―代々木上原―270―和光市―270―末広町―230―代々木上原―440―海老名
昼食:720円(炒飯380円 大盛り150円 ビール小190円)
計:2,100円
『逮捕されたら』
殺人事件の犯人が、猟奇的な漫画本やナイフを「小説の資料にするため」と言ったという話。
それは大変ですなぁ。
小説家を撲滅しなけりゃいけませんなぁ。
――って、なんでパーツを引っこ抜くんだよ。そして、それを報道するんだよ、と。
殺人事件を読み解くなら、具体的な殺害動機からバラして行かなきゃ意味ないでしょーが。
・殺した→何故殺した→○○だから殺した→何故○○だったのか→××だったからだ
ではなく、
・殺した→私は殺さない→じゃあ、あいつは私とどこが違うのだ→この部分が違うぞ
にしちゃってる感じ。
根本部分の選択肢が間違っているから、その先どう進んでもバッドエンドフラグ立っちゃってる。
と、そういう素直で純朴な庶民様批判は止めておいて。
自分が逮捕された場合、本棚のどれに注目されるんだろう?
という話。
まずは「漫画本数百点」とか言われそうだ。漫画100冊なんて、長めのシリーズ5つも押さえれば簡単に揃う訳で、むしろ少ない方が偏り過ぎていて気持ち悪いぐらいのものだが、100と聞くと何でも「いっぱい」だと思ってしまう馬鹿は騙せそうなフレーズだ。
その中に暴力描写のある本は、当然あるねぇ。そもそも『バイオレンスジャック』一つで、殺人強盗拷問監禁強姦等々、凶悪犯罪系は大体網羅されるだろう。
水沢めぐみとかの平和的な少女漫画もあるが、「中学生の美少女が出て来る話が数十点」とか言いやすそうだ。
エロ漫画系は、お昼の番組で言えばどれ一つとして「異常」のレッテル付けに使われるだろう。何しろ、その時間にその話題を出す事自体が異常であるからして。
次にゲームソフトか。人を殺す描写のあるゲームは――あったあった、大量殺人するゲーム。リアルな動きで、100人とか簡単に殺すヤツ。
『真・三国無双』
これも「主人公が楽しげに次々に殺人を繰り返すゲーム」と言われたら有害一直線だ。
小説なんかはどうだろう。エロとバイオレンスの混ざったのあるぞー、眠狂四郎とか。世界の破滅を予感させる辺りで、ラヴクラフト。
と、こんな感じで出揃った。
やはり処分ですか。
健全化の為には処分ですか。
全部教育えほんか何かにしなきゃダメですか。
でも、万一そうしたら「本棚には、同年代の人間が読むようなものは一切なく、精神的未成熟さを――」とか書き立てられるに決まっているけれど。
結局のところ、理想的な真人間ってのは、ユダヤ教系の唯一神かさもなければ死体の事なんだもんな。
そもそも記者に限らず、人間に「事実」を描写する能力というのはないんだろうな。
コンピュータの方が良い仕事をすると思われる、淘汰の可能性の高い業務の一例かも知れん。
『新曲 ごはんだよ』
ミクの新曲、ようやくこさえました。
良ろしければご一聴を。
尚、この新曲は、三月さんと共同で作っている何かの待ち時間に作成しました。
一人称のキャラ設定が曖昧ですが、「新婚さん」もしくは「義理の妹」辺りの同居に無理がない系で。さもないと、勝手に家の中に入り込んでいる風の、ちょっとイタイ感じの娘になってしまいそうなので。
しかし、最初が脳をどーたらで、次がごはん。意図した訳ではないんだが、どうも菌の人の影響が色濃く表れているような。
2008/1/15 『ミクは、あと3ヶ月は戦える』
コミケで歩のスペースに立ち寄って下さった方々、ありがとうございました。
大変珍しい事だが、かつての歩のメンバーが二人遊びに来た。
偶然にしては出来過ぎているので、恐らく示し合わせて来たのかも知れない(疑り深い現代人)。
彼らの作品が載っている同人誌は――えーと、いつだろ。凄い前。ほーらみてごらんの1号とか、NEXTSTEPとかあの辺だ。手元にあったら見てほくそ笑むと宜しい。文筆から足を洗ったかどうかは会話から読み取れなかったが、自分よりは真っ当な人生を歩んでいるっぽい。良き哉良き哉。
で、そのメンバーを含め、まとめ買いをしてくれた方が何名かいた事もあり、珍しく売り上げは多めだった。
あくまでいつもと比較して、だが。
例によって、コスプレ広場を見物に行った。
雨がぱらついていたが、濡れるという程でもなし。あまり寒いという事もなかった。
コスプレの傾向としては、ブリーチや銀魂は根強い。ジャンプ絡みで言うと、カナディアンマンとテリーマンがタッグを組んでいた(古いな)。今になって見ると、国旗そのものなんだな、カナディアンマン。
格闘繋がりで、ベガもいた。ポーズが決まっていて良い感じ。かなりポーズの研究とかやってんだろうなぁ。
もやしもんの長谷川のコスプレもあった。分かってしまうのが凄い。あれ、コスチュームも何も、ただの農大学生だし。何だかんだで見た目のキャラづけが濃いのだな。似たような方面で、動物のお医者さんの漆原教授を見かけたのは去年だったか今年だったか。
それからやっぱり例のヤツ。
初音ミク、鏡音リン・レン、KAITO。ヴォーカロイドのコスプレが、あちこちに。
圧倒的多数という程でもないが、自分が好きなので目に付く。後で知った事だが、小道具としてネギを持ち込む事は禁止されていたそうな。コミケのコスプレは武器(もしくはそれに見えるもの)や長いものは禁止だが、ネギは大して長くもない。ならどうして禁止されたかと言うと「生物なので、匂いがあったり、腐ったりする」「落としたら滑る」――警戒し過ぎったらし過ぎだが、分からんではないなぁ。
その後、企業ブースも眺める。
あちこちで、初音ミク絡みのフィギュアやポスター等のグッズが目に付いたが、概ね売り切れ。はちゅねミクのパロディの紙袋が出ていたり。
そうか。
12月27日に鏡音リン・レンが発売されて、一段落付いてしまうかと思ったが。
ミクだけで、あと3ヶ月は戦える。
そう思った次第。
ちなみに新たなミクの動画は目下作成中。メールが上手く届いてなかったようで、作業遅延中。その間に別なの作ろうかしらん。
『100円の実力』
100円ショップで買った財布が、ついに壊れた。ファスナーが外れた。
電気製品以外の持ち物が壊れる時ってちょっと寂しいけど、なんか使い切ったというか、ミサンガ切れようなというか、そこはかとない嬉しさがある気がする。ミサンガを付けた事も、所有した事もないが。
さてさて、こいつは財布を落とした時に間に合わせで買ったものだが――って、いつだっけ。ぐーぐるさんで調べてみよう。「財布 site:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/4587/」検索、と。あ、2002/1/28の月記帳に書かれてた。ついでに言うと、この日だけ年間違えてる。
……6年も使ってましたよ、100円ショップの財布を。なんだ、そのコストパフォーマンス。
出先でサティに来ていたので、そのまま財布を買う流れに。
今の自分は、何かの転換期キャンペーン中だし(運気がどーこーというのは、迷信に負けた気がするので、敢えて理由に挙げない)、100円ショップの間に合わせではなく、きちんとした財布を買う事にしよう。
紳士用品売場で品物を見る。
革のがこんなで値段は――5000円か。安くはないがしかし、ちゃんとしたものを持つのも悪くはないが、ガガガ。
ガシカシ(注:X1版『三国志』でコマンド「リャクダツ」を実施した後のメッセージのパロディ)。
ゴツくて嫌だな。
当方、カード類はバッグのカードホルダーとシステム手帳のポケットに入れているので、財布には金しか入れないのだ。ゴツいのは不許可なのだ。
すらりと薄くて、ファスナーがしっかりしていて、金の出し入れが簡単そうなスマートな財布は――。
ねえ!
そのまま銃弾防げそうなゴツい代物か、札も入らない小銭入れしかない。
なんで、メーカーが違うのに同じようなデザインばっかりなんだ、差別化とか図れ。それから、定期入れと名刺入れと財布を何の説明もなく並べるな、紛らわしい。後、やっぱ高い。
サティに見切りを付け、ダイクマに行く。
財布売り場は――あったあった。
んー、単純な作りのヤツ……これかなぁ。小銭入れとしては大きめ、ちょっと札は入れ難そうだけど、すっきり単純な外観はまあまあ。
980円だから安物と言えば安物だが、100円ショップよりはランクアップしただろう。
購入。
家に帰って金を入れてみる。
……んー、やっぱりちょっと札が入れ難いかなぁ。
基本小銭入れだから仕方ないと言えば仕方ないが。
今思うと、100円ショップの財布の使い勝手は結構良かったなぁ。使い慣れているせいもあったんだろうけど。いや、案外、不良在庫系で原価はあんまり変わらない可能性も――そこまではないか。触った感じとか違うし。
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