思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2008/6/23 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが 略するとエベ』
 基本的に、当連載は「前日にテレビを見てたら、ニュースに○○展の話があったので」とか「適当にぐぐってたら、行った事のないイベント情報があった」とか、「店で貰ったチラシに載ってた場所に行ってみた」とか、行き当たりばったりと思い付きで運用されている。
 のだが、今回は、半年以上の長期計画に基づいた、努力と根性と汗と涙――は特にないが、ある意味用意周到な企画となった。

 エベっさんである。
 平たく言うと、エイベックスの株主総会後に行われる、株主限定シークレットライブである。
 エイベックスは、いわゆるレコード会社で、歌ったり踊ったりする、英語でアーチストとか言うらしい人たちが多く所属しているのだ(自分の記憶では、歌う人はシンガーで、踊る人はダンサーなんだが、まあ、そこは深く考えない事にしておく)。
 一度覗いてみたいとは思って、資金に丁度余裕のあったタイミングに買い付けておいたのである。
 権利確定日を無事に過ぎ、6月の上旬に株主総会の召集通知が届いた。
 株主総会としては異例の日曜日開催で、今回は特例として同伴1名まで可、とか書いてあったが、株主総会の間中外で待っている必要があるとか、サシで一日間が保つ相手の中にこの手の趣味を持っているヤツがそういない気がするとか、単に声をかけるのが面倒とか、さいたまスーパーアリーナが遠いとか、色々な事情があり、結局独りで行く事にした。

 そして当日。
 雨の予報だが、幸いまだ降り出していない。
 株主総会は11時だが、別件で八王子の取材も予定していたので、7時20分発の相模線に乗った。
 JR海老名駅に行くと……ホーム一杯に学生。
 大会シーズンなの、か? 合唱でも今ごろ合唱祭だが。それとも、ただただ部活なのか。
 イマイチ分からん。
 分からない事は分からないままにして、橋本行きの列車に乗り込む。
 橋本から八王子、八王子で「はち」を探してうろつき、ネタを一つ拾って再び車中の人となる。
 西国分寺から南浦和へ抜け、10時過ぎ頃に会場があるさいたま新都心に到着した。
 さいたま新都心!
 一度この企画で来ている場所じゃないですか。
 二度手間だったね! エヘッ!

 ……まあそういう事はたまにある。

 にしても。
 列車の中から薄々勘付いてはいたが。
 人が多いんじゃあるまいか?
 「本日イベント開催の為、帰りの切符を買って行きやがれ、もっともうっかり他の交通機関を使って帰る事になったとしても、払い戻しには手数料がかかるがなぁ、ゲヘヘヘヘヘ(意訳)」的なアナウンスが流れている。
 改札から出てすぐのところでは、エイベックス社員の人が既にプラカードを持って道案内をしている(まあこれは割と普通)。

 まずは。
 食事だな。
 どう考えても、株主総会→株主限定ライブの流れの中に、店を選んで食事をする余裕があるとは思い難い。
 中座出来ない訳でもなかろうが、大体こういう時は動きにくいものだ。
 さあて、食事の出来るところ、は、と。
 すぐそこに見えるコーヒー屋が、既にして客だらけ。
 他にも人がぞろぞろぞろぞろ。
 11時まで1時間もない状況で、下手に並んだり待たされたりは危険だな。
 ……よし、コンビニ的なところで何か買おう。
 しかし、コンビニは手近なところになかったよな、ここは。駅が大造りだから見つけにくい。
 とー、下の方に見えるのは、セブンイレブンじゃなくて、セブンアンドワイグループの看板だし。
 ――いや、待て、スーパーマーケットのようなところなら、何か食い物買えるだろう。
 階段を降り道を渡って、明治村「なべちゃん横町」へ。
 おお、色々売ってる。
 けど、缶詰とかパンとか煎餅とか、乾物寄りだなぁ。
 おにぎりとかあると良いけど……ないな。
 仕方ない、売れてない事を標榜するかのように78円ぐらいになっているビタミン緑茶と105円の惣菜パンの……まるごとソーセージを一つ。他は甘そうなパンばかりで、食事という感じではなかったので。
 さて、店の前の椅子の水滴を払って、腰掛け、食べる。
 パンにマヨネーズを敷いてソーセージを載せてちょい焼いたようなもの。油が強めだが、長丁場を考えるとむしろその方が良いかも知れん。
 お茶は特にヘンな味がする事もない。多分、パッケージデザインやネーミングで負けて捨て値にされたんだろう。ビタミン付けただけじゃお茶は売れない時代か。
 食べ終えてから、さいたまスーパーアリーナへ向かう。

 結構人がいるみたいだけど、会場は全員収容出来る訳だから、並ぶとかそういうのはない筈……と、思ったら、並んでる。
 社員の人が「最後尾」の看板を持って、並んでいる人の後ろに立っている。
 ふむ、行列が切れてからと思わなくもないが、どうも後から後から人が来るようだし、並ぼう。
 入り口が見えるなー。見えるのは良いんだけど、今のこの行列が左に曲がってるんですけど。
 左に曲がったと思ったら、更にさいたまスーパーアリーナから離れて行くんですけど。
 そしてくねくねと蛇行するんですけど。
 ようやくさいたまスーパーアリーナに近付いて来たと思ったら、今度は周囲をぐるりと大回りするんですけど。

 ……って、歩かされまくりか。

 いや、理屈は分かるよ。
 人間、立ち止まっている時よりも、歩いている時の方が時間の流れを短く感じるものだ。更に、目の前にずっと同じ社員がいると「いつまで待たせるんだ」とか文句が言いやすくなってしまう。
 イベント運営やりまくってるんだし、そういうノウハウありそうだしな、この会社。

 さいたまスーパーアリーナ内に入ると。
 広々としたスペースに、観客席様の座席があり、下の方には受付と物販、展示のスペースが用意されており、「会場入口」がでかでかと作られている。
 よく分からないんだけど、ここはロビー? それとも、これはこれで会場になるの?
 調べてみると「コミュニティアリーナ」と呼ばれるスペースに相当するらしい。これだけでも、色々出来る、と。うん、出来そうだ。
 受付で議決権行使書を出し、同伴者がいるかどうか訊かれた後、首から提げる式の株主出席票と、本日資料を貰う。出席票には、ライブチケットの引換券が付いていた。
 ふむ。
 これを、あそこの引換所で交換する訳だな。
 ちょっとだけ行列が出来ていたが、さして待たされる事もなく引き替えが済んだ。同時に渡されたコレは、通称ペンライト、正確にはライトスティック、商品名「ルミカライト」さんですな。
 もう11時を過ぎているので、
「総会は自由席ですー」
 と、社員の人が言っているのを聞きつつ、さっさか会場入り口をくぐる。

 ここから先は撮影禁止。

 む、入り口から一つ通路が。二重構造とでも言うのかな。さっきのアリーナと別々に運用出来るようになってる訳だ。通路沿いにトイレある、行っておこう。
 改めて、もう一枚扉をくぐり、会場に入った。

 でか。

 アリーナ席はびっしりと並び、周囲の観客席は見上げるほど上まである。
 平らな床の広さで言えば、ライブドア総会のあった幕張メッセの会場より小さいぐらいだが、観客席が何しろ大きい。
 その沢山の席を、株主が結構埋めている。大したものだ。
 ステージでは総会の議事が進行しているので、いそいそと後ろの角の方の観客席に座る。
 アリーナ席よりも、こういう高いとこの方が見やすいな。
 業績は頭打ちのようだが、逆に言うと音楽配信サービスへの転換が上手く行っているんだぜ、的な説明をするビデオが、バリバリのCGとガシャガシャしたユーロビート? っぽいBGM付きで流れる。株主総会で業績の説明をビデオで流すのは珍しくないが、そうか、こういう会社だもんなぁ。
 説明類を終えた後、株主の質問コーナーとなり、「A2」とか「C3」とか、番地番号のプラカードを持った社員の人が入場して来た。
 質問のある株主が、挙手して立ち上がり、議長である社長がそれを「D2番のボーダーのシャツの人」とかいう風に指すという、やり方。
 質問の内容は、今後の事業展開をどう考えてるかとか、羊水が腐ってる発言の再発防止は出来るのかとか、浜崎あゆみのイベントでの露出が減ったが大丈夫か、等々。投資家的な質問とファンとしての質問が混ざっていた。
 司会の社長は、性格なのか疲れているのか緊張しているのか若いからか、必要な対応はしているのだが、何となく無愛想な印象だった。もっともよく考えると、自分の行った事のある総会は、ゲオ、松屋フーズ、チムニーと、直接的な客商売の会社ばかりなので、これぐらいの方が普通なのかも知れない。

 総会が終わり、株主限定ライブは13:30開演というアナウンスがあり、一旦解散となった。
 会場は空調が効きすぎで寒いから、廊下へ避難する。
 ……人が多いなぁ。
 株主総会ってレベルじゃないわな。
 昼食時ということで、ケンタッキーやロッテリアの店舗に行列が出来ている。仮設の販売スペースも出来ており、いずれも盛況。
 こういうのを見ると、並ぶ気にならない方なので、やはり先に済ませておいて良かった。腹一杯という程でもないが、今の具合ならライブ終了までは保つ。
 会場から出るのも億劫そうだが、外の空気も吸いたいので、透明なビニール暖簾をくぐり、屋外の喫煙スペースに出た。幸い、煙草を吸っている人もそれほどおらず、煙で一杯という事もなかったので、煙草を吸っている人から距離を取り、暫し雨を眺める。
 あー、よく降るなぁ。
 線路見てて思ったけど、この割と近くに鉄道博物館あるんだよなぁ。
 まあ見に行くだけの金とか時間とか、余裕がないけど。

 ぼんやりと時間を潰すうちに、ぼちぼち会場の時間が近付いて来た。
 トイレで少し並んだりして、焦りはしたものの、時間通りにチケットに書かれたゲートから観客席に入った。
 ええと、列と……行。
 ん?
 ええと?
 あれ?
 ここかな?
 よく分からない。
 いや、座席番号は読めるけども。
 右の席は通路に面しているが、左の席は袋小路になっていて、座席番号が確認出来ない。
 上に回ろうにも、前に回ろうにも、入り口単位でブロックが閉じているので、左の奥はやっぱり奥で、人の前を押しのけなければ見る事が出来ない。
 えー?
 10人近い人の膝の前通って、「やっぱり違いましたー」で戻るのは嫌だぞ。
 思案した挙げ句、左隣のブロックに回り込んで、そっちの通路から座席番号を確認した。
 あー、あった、ここだ。
 席を詰め込みたいのは分かるけど、座席番号を書いた座席図とかないんかね。ないんかねぇ。

 椅子に座り、さて。
 ルミカライトだ。
 えーと、これはどこを折るんだっけ?
 こういうの使う事、ほとんどないからよく分からん。
 あれ?
 あれ?
 近くの人の会話に耳をそばだてる。
「折り過ぎるとこぼれるよー」
 んー、って事は、端っこでなければどこでも良いのか。
 真ん中辺りを、軽く力を入れて曲げてみる。

 ぱきっ。

 あ、青く光り出した。
 間違ってなかった、良かった。
 そうこうする間に、照明が落ち始める。
 演奏中の入場は不可なので、人の集まりは極端に良い。観客席の隅々まで人がいる感じ。
 で。
 その人たちがみんなルミカライトを所持している。
 ホタルイカの群みたいで妙に綺麗。

 いよいよ開演となった。
 司会は、東京プリンの左の人のプリン抜き(略称プ人)と、なんか女の人。
 最初の出演者は――書道家でした。
 そういう人も所属してるんだな。意外という程でもないけれど。
 今回仕様の限定の身の丈ぐらいの筆で「夢」一文字を大きく書いていた。「作成過程を見せる作品」はあまり好みではないので、言及ナシで。

 次は、mihimaruGT。
 あ、初っ端から聞いた事の名前のある人が出て来た。
 凄いな。基本、ロハのライブなのに。
 ふむ、最初賑やかな曲だと盛り上がるなぁ。自分新曲に疎いので、どっかで聞いたような曲、というレベルなのだけれど。
 繰り返すが、会場一杯のルミカライトが降られる様は、とても綺麗。

 お次は、病気で声が出なくなりそうだったが何とかなって、歌手デビューしたという人。何となくエピソードを聞いた事があった気はしたが、名前を知らなかったので、今調べ直したところ、木山裕策、だそうな。
 曲や声はなかなか良いけど、病気とかを売りポイントにしない方が良い気がする。まあ、そう思う時点で、自分は客層から外れているのだろうが。

 司会はプ人主導で進んでいる。主に準備時間を潰す事が使命で、演奏した人の告知やら雑談やら交えての進行は、なかなか手慣れている。ここしばらく株主限定ライブの司会をやっているというのも納得の手際の良さ。
 尚、出演者名はプ人が「さて、次の出演者は!」と振ると、モニタにじゅわーんと名前が出て来て、演奏開始、という動きなので、本当にギリギリまで誰が出て来るか分からない。

 準備終わって、東方神起。これも名前知ってるなぁ。
 途端に、青いルミカライトの群の中に、赤いのが出て来た。
 ファンが自前のを持ち込んでいたらしい。
 ファンクラブ辺りで「もしも出て来たらこれを使おう」みたいに申し合わせてたのかな。
 声援も飛び交い、賑やか。

 次の出演者についてプ人が「意外な人ですよー」という前フリ。
 そう引っぱられても、驚くような人とかいたっけっかなぁ……と思っていたら。
「後藤真希」
 えっ?
 あー、そうか、割と最近移籍してた。
 むしろ、興味の薄い方が驚くわ、これ。
 熱烈なファンもいる様子で、野太い声援も上がる。
 洋楽を歌ってた。上手いな。

 ここで、映画の告知。三国志を元ネタにしたエイベックス制作の映画の予告編だとか。
 まあ、こんなんも挟むよなー……と思ったら、あっという間に終わった。
 司会のプ人すら突っ込む短さ。
 そして、次の演者は、alan。

 ――誰?
 知らないのは、自分だけではない様子。

 あ、男の名かと思ったら女の人が出て来た。
 説明クリップによると、大陸のオーディションで採用された人だとか。先の映画の主題歌を歌うとの事。
 あー、それでさっきの予告編か。
 んー? 日本語の歌詞を流暢に歌い上げている。まあ、エイベックスで新人だからと言って、向こうで新人だったとも限らないしなぁ。うむ、なかなか上手い。
 その後、「新人デス、ドモアリガトゴザイマシタ」と、微妙に辿々しい口調で挨拶して、退場。
 これは……男性ファンはいっぱい付きそうな気がする。

 で。
 安室奈美恵。
 出るのか、そういう人まで。
 贅沢な感じだな。
 おお、よく踊る踊る。
 明らかに今までの人と違って、照明やらダンサーやら手間暇金かけてる。恐らく、だけど音響もずっと細かくいじってるような。音割れないし、耳障りな音量じゃなくなってるし。
 こちらも郷に入りてはで、手を叩いたりルミカライトを振ったりするが、これ、持ちながら手を叩くのって難しくないか? 何かの拍子にすっぽ抜けそうだし。バンドとか付けて、手首や腕に装着するタイプにしたら、案外売れるんでないかなぁ。

 ここまで出したら、後は何があるかなぁ、と、考えていたところ。
 槇原敬之が。
 あちこちから上がる「マッキー」の声援。
 ファン多いなー。
 自分内では逮捕の件にわだかまりが少々あるけど、耳慣れた音、なかなか良いね。

 次は、大塚愛。
 名前はよく聞くけれど、イマイチイメージが掴めない――ああ、さくらんぼの人か。
 声援多し。
 終わったと同時に席を立つ人が結構いたが、トイレ――って訳でもなさそうだ。
 人気あるなー。

 重鎮、TRF。
 プ人によると、エイベックスはTRFをとても大事にしているとの事。
 美談と言えなくもないが、今、このように出てもみんな盛り上がるので、単にまだ稼ぐ底力がいっぱい残ってるから、と言えなくもない。
 んー、なんか聞いたような音で、ホッとするね。

 倖田來未。
 地鳴りする盛り上がり、大人気。
 羊水発言でファン離れもあるのかも知れないが、ここの株式を買う人はまあそりゃ、倖田來未好きな人多いだろうなぁ。
 自分としては、羊水発言は、録音なのにチェックしなかった番組スタッフとマネージャーの失態だと思う。録音した媒体なんてものは、編集で神にも悪魔にもなるのだからして。ウマウマとかさ。

 大トリ、EXILE。亡命者とかいう意味なのか。なるほど、それであのアニメのタイトルはラスト・エグザイルだったか、ふむ。
 プ人が、「最後のアーチストは」みたいなフリをしていたが、これはみんな読めていた。
 一曲歌ってから、次が最後という事で、照明を落とし気味にしてスタンバイ。

 ――縦に並んでますね?

 なんだろう?
 なんだろうなぁ?
 なんだろうねぇ。
 「Choo Choo TRAIN」でした。
 わぁ、びっくり!
 ――流石に何となく分かりましたから。

 こうして、全員の演奏が終了した。
 各人1〜3曲程度だというのに、17時過ぎ。11団体参加ってのは、凄いもんだ。
 株主総会という事もあり、MCで喋るとみんな「エイベックス、マンセー」な事を言っていた。
 言わされている部分もなくはないだろうが、本質的にフリーランス、仕事の切れ目が縁の切れ目の芸能人にとっては、仕事をくれる会社イコール有難いのは確かで、案外本心も混じってるのかも知れない。

 ふむ、なかなか豪華だった。
 自分の大好きな歌い手が出たという訳ではないが、こう、豪華感は伝わった。
 喩えるなら、好物ではないけれど高級食材を出されたような感じか。
 好物なら如何ばかりかと思う。まあでも、自分にとって一番弱い部分であるところの岡崎律子は、死んじゃってるしなー。あの作風で早逝って、出来過ぎだとは思わんかね。

 演奏終了までずっと席を立たずにいたため、トイレに直で向かう。
 お?
 案外、人がいないな。
 少し並んでいたが、難なく入れた。
 が、済ませて出ると、既にずらりと列が。
 一歩早かっただけか。
 座席位置が勝負の決め手ですね。

 帰る人の群は駅まで途切れておらず、改札も人が多そうだったので、少しウロウロして戻って来たらあんまり人がいなくなっていた。
 あれー?
 案外あっさりと解消したな。参加者15000人とか聞いてたのに。
 コミケだと、ぎっしり詰まった状態がしばらく続くんだけど。
 と、改めてコミケについてwikiで調べ直したら、3日のべとは言いつつも、
・サークルスペース35000
・一般参加者55万
 ――やっぱりコミケが極端に混むらしい。

 どこかへ寄り道しようかとも思ったが、ただ海老名に戻るだけで2時間近くかかるので、新宿経由で大人しく帰った。
 ルミカライトは一晩光っていた。

<出費>
交通費 2190円(海老名―480―八王子―780―さいたま新都心―450―新宿―480―海老名)
昼食 183円(まるごとソーセージ105円 ビタミン緑茶78円)
計 2373円



2008/6/13 『秋葉原通り魔事件に思う』
 ここ数日、ネットはこれでもちきりな訳だが、ネットの掲示板に書き込む人にとっては、秋葉原は具体的な場所な訳で、通り魔殺人は分かり易い恐怖な訳だ。
 犯人の情報が出始め、背景や原因が推測されている訳だが――これと同じカテゴリに入った人はどうするべきなのだろう。自己改造しなければならないのだろうか。派遣の人はホームレスに、男の人は性転換を、車好きはバイク好きに!
 このカテゴリバッシングの問題は、「敵」が常に「他人」である事。真相の究明ではなく自分から矛先を逸らす為に、自分達と違う何かを責めるているに過ぎないという事である。
 自分が「敵」になりたくないあまりに、他人を「敵」見なし人間する、というのは、大昔に既に『デビルマン』で描かれている。「オレは悪魔になるのではないか?」と自殺した人間は一人もいない。

 どちらかと言えば、システム的に今回の事件が再現出来ないようにする方が建設的だろう。動機やきっかけは何であれ、通り魔大量殺人を出来ない状況を作れば、通り魔大量殺人は発生しない。
 歩行者天国にトラックで突っ込む。これを防ぐには、歩行者天国を中止するか、すり抜けられない間隔で確実に自動車を止められる車止めがあれば良い。そもそも居眠りや脇見運転の車が突っ込む事を想定せずに運用されていたのだろうか。自動車がつっこむ危険性については、「DIOにナビされているフィリップス上院議員」的歩道爆走があるが、これは現在も杭が設置されているので、これを徹底すれば良いだろう。
 ナイフを持った人間をどうするか? これが難しい話だ。人を殺傷出来る刃物を全て非合法にするのは非現実的である。目的外で刃物を持ち歩く事は、そもそも銃刀法違反であるが、刃物は隠し持てる。とすると、空港のように金属探知機を人の集まる場所の入り口に設置する、という方法が考えられる。今現在は現実的ではないが、技術の進歩如何ではそう難しくはないのではなかろうか。少なくとも、警官の大量配置してバッグを覗いてまわるよりは現実的と言える。何より、「最初の一人」を出さないという点で効果的だろう。
 警官が一対一で制圧出来なかった件は、どうだろう。さっさと発砲する、スタンガンのような制圧に特化した武器を持つ、警官の練度を上げる、二人ひと組の行動を厳守する、犯罪者と遭遇したら瞬時に他の警官を呼べる通信機能を持つ。この辺は、警察という組織のフットワーク次第で、一番簡単にどうにかなりそうな感じはする。
 掲示板の通報制度を整備しているようだが、これは効果があるだろうか。通報されると分かったら、わざわざ掲示板で犯罪予告はしない気がする。気づいて欲しい、のと、自分で喧伝するのは違う。とすると、メールのやり取りを盗み見でもしない限りは効果がなく、それを許せる程には警察や政府は信用出来ない。政府がそういう情報を把握した場合、「危険思想」を持った者がすぐに割り出せてしまう。これを、社会通念上黙認されている罪状(道路交通法に抵触していない人はほぼ皆無)でピンポイントで逮捕、起訴を繰り返せば、生活を破綻させ社会的に殺す事が出来る。

 何しろ、模倣犯が出ない事を切に願うものである。



2008/6/6 『似たような名前の風呂釜洗い用具があったなぁ』
 当サイト「作品」内の「教祖支援システム」を見て分かるとは思うが、ここしばらくの間でJavaScriptの扱いをちょこっとだけ学んだ。
 で、それを使って、「勝手に更新システム」を作り、トップページで日替わりショートショートとして、アップの手間を省きつつ「毎日更新」を目指してみた。
 作品自体は、昔から書きためていたもので、ある程度人目に触れさせてはいるが、1000を超える量があるので、たまには初見の作品も出るのではないかと。

 ちなみに、「勝手に更新システム」の作成方法は、
・作品をひとまとめにしたテキストファイルから、ショートショート一本づつを切り分けて、「名前を日付になっているJavaScriptファイル」を生成する。
・トップページに、JavaScriptで「日付の情報を組み合わせて、JavaScriptファイルの名前を作り、参照する」
 という、まあ、技術的には何ら見る事のないもの。
 そもそも、ファイル名を手打したり、パソコンの日付を動かしたりすれば、どれだけ手抜きをしてまとめアップしているかも分かるというアナログ加減である。

 あー、最近の携帯電話はウェブサイトが普通に見られるそうだし、上手く食い込めないかしらん。



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