思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2008/9/30 『じーじぇねお』
 また一本長めの作品にエンドマークを付けられた事もあって、地味にPS2版『G-GENERATION neo』をやっている。
 こいつは、ガンダムシリーズの戦術級シミュレーションで、この前やったゼロの大分後に発売された作品となる。1000円以下で買ったという辺りから、発売時期を察して貰いたい。
 基本的なルールは大体ゼロと変わらないのだが、ボーナスステップの発生が運に左右されるとか、降伏を促す捕獲が運に左右されるとか、クリアボーナスにクリアターンがあるのに、マップにアイテムがばらまかれているとか、MS設計が必ずしも毎回出来るとは限らず、しかも素材登録と設計という2手を踏む必要があるとか。MAP兵器がスペシャルアタック属性になっているものが多く、「交戦前の削り」という使い方が非常に困難であるとか。
 色々手触りが違う。
 まあその辺は別ゲームとして楽しめば良いのだろうけれど。
 これは欠点だなぁ、と思うのは、開発がすぐに進化の行き止まりになってしまう事。ゼロでは、ガンダムがmk5まで進んだ上に、サイコガンダムにまで化けるという良い意味で馬鹿馬鹿しい発展の仕方をしていたのだが、今回はアレックス辺りで止まってしまう。こう、一つのユニットに執着して開発を続けていく面白味がない。というか、そもそも、参戦シリーズが増えたからか何か、作れるMSのバリエーションが減っているような気がする。オラ設定でも何でも良いから、もっと色んなMSが手軽にバリバリ開発出来て欲しい。ボールをACEにしても何にもならないっていうのは、やっぱり寂しい。せめて先行量産型ボールぐらいは出して欲しい。願わくば、Bガンダムとかも出して欲しい。
 つまんなくはないけども、ね。

 現在、18話。何だか、Wに出て来た防御特化のモビルドールに手こずっているところ。より何より、人の獲物を奪い去る東方不敗だかアジアの純真だか言うのをMAP兵器で焼き殺してやりたい。Gガン……君は良いバカまんがだったが、ガンダムを名乗ったのがいけなかったのだよ!
 メインで強くしているキャラは、前作から引き続きのオリジナルキャラのクレア。能力の低さはどうかと思うが、それもチャームポイントという事で。出て来る戦闘系の能力値アップアイテムを全て喰わせつつ、苦労人のエンブレムを付けて育てていたところ、格闘が36、射撃が30、覚醒値も120の頭打ちになり、二つ名が宇宙の魔王とかになってた。
 もう一人育てようとしているのが、ティファ。可愛いとこと覚醒値が高いとこしか取り柄がないが、育てたら化けそうで面白い。辛いマップだと出している余裕がないので、育ち難いけれど。ガロード? 確か、ザンジバルの整備担当で油にまみれてますが、何か?



2008/9/9 『遠くへ行きたい……って訳でもないんだが ホシを上げろ:警察博物館』
 Q書房絡みのウェブマガジン「八王子ルクツゥン」で八王子の町の探訪という連載をやっている。
 で、その取材で、毎月一回八王子に行く事になっている。
 さて。
 それはそれとして、親戚の中山香という人が劇団で女優をやっており、公演を見に行く事がある。で、その公演が9月に三鷹であるとの事だった。無論義理だが、こちらがまた本出したら向こうにも買って貰うだろうし、持ちつ持たれつなので行く。ちなみに、その後飲み会に流れるような知り合いなら、喜んで行く。ここらが義理との違い。
 それから。
 作品を書く関係でウィキペディアで警察の組織なんかを調べていたら、警察博物館が東京駅の近くにあるという情報を入手した。うむ、これは行った事がない。しかも無料だ。

 ……じゃあ、行っちゃいましょう。

 まとめて。

 早速Yahoo!の路線情報で調べてみる――と。
 おや、ページのデザインが一新されている。
 ほう、中継駅を入れられるようになったのか。
 これは便利だ。
 難を言うなら、
・背景色を固定にしているクセに、文字色をブラウザ依存にしているクサレ脳ミソ(荒木飛呂彦に依る、人権的に配慮した表記)仕様の入力フォーム
 は、頂けないが。
 「背景色黒の文字色白」なんて、二〇年前からパソコン使ってる人間のみならず、ファミコン世代だって常識の色合いだろうに。ドラクエのふっかつのじゅもん入力画面を忘れたとは言わせない。どうしても固定したいなら、どちらかを蛍光ピンクにでもすればいーのだ。このクサレ脳みそがあああああ!
 ……人を見下す言い方は良くない。

 まあ、色はともかく、今まで気になっていたところの
・運賃の安い順表示が出来る
・新幹線を外した検索が出来る
・中継駅を含んだ検索が出来る
 と、貧乏普通列車トリッパーには実に都合が良い構造になっていた。
 よっしゃよっしゃ。

 ルートとしては、八王子から中央線で三鷹、更に東京、新宿という動きで良い。
 劇的に安いという程でもないが、別々の日に行くとすると、八王子や新宿に行く分の片道480円分ぐらいづつ余分にかかるので、なかなか節約出来てよろしい。
 都区内パス(都区内JR線が730円で乗り放題)を使った場合も計算してみたが、安くならなかった。東京から新宿とか結構安いんだよなー。

 9/7日当日。
 雨の予報が出ているので、ひとまずモンベルのレインウェアをバッグにつっこむ。割と重い上にバッグがパンパンになって格好悪いから、あんまし持ち歩きたくないんだけどもね……。
 何だかんだで10時過ぎ前に出発する。海老名発のJR相模線は10:24発で、これを逃すと30分後になってしまうので、少し急ぎ目に駅へ向かう。公演は13時からなので、それに合わせようとすると12時過ぎぐらいには八王子を発ちたいというのもある。
 相模線に間に合う事に成功し、一路八王子へ。
 橋本駅で乗り換え、八王子に到着。
 さて、八王子で「はち」をでっち上げられる写真を撮るぞー(そういう連載)。
 ウロウロするうちに、微妙な写真を何枚か撮り、12時前に八王子の取材は完了した。
 北口へ回り、左の方にある天狗の下の松屋に入る。
 今月も何だか金欠気味なので、優待券でタダ飯を喰うのだ。実際の投資額は気にするな! 日はまた昇る、株はまた上がる、多分。倒産しなければ。
 頼んだのは、牛めしの大盛りにサイドで冷や奴。
 松屋のメニューで一番うまいのはビビン丼だと思うのだが、こいつはキムチ系で臭いが気になるので、この後人に近寄らない状況でないと頼み難い。今日は列車に乗るので当然不許可。定食類は時間がかかるし、松屋のカレーは香りはともかく味はガッカリ感が拭えない、ヅケまぐろ丼は悪くないが大盛りにすると700円超えて優待券では頼めない、と、色々考えた結果ではある。
 歩き回って喉が渇いていたので、まずは水を一杯。ふー、やれやれ。
 ビールを呑みたいところだが、ああいうのは全部取材が終わってからである。金もかかるし。
 紅ショウガを全面に散らして軽く混ぜて喰うべし、喰うべし。
 んー、普通。
 劇的に旨くもマズくもない。豚めしの方が旨い気がするなぁ、何となく。
 脂っぽくなった舌を休める感じで醤油をかけない豆腐を食べつつ、牛めしを食べる、食べる。
 食べる。
 ――ちょっと多いな。
 でも、残さないように躾けられて育った日本人なので、食事は残さない。
 ふー、腹一杯。
 これ、後で気持ち悪くなるかも知れんな……。
 松屋から出て、再び列車に乗った。

 三鷹駅に辿り着くと、駅から出て右へ右へと進み、武蔵野芸能劇場へ。
 そっか、よく考えると、ジブリ美術館はここからなんだな。すっかり忘れてた。覚えてたらここにすれば良かったのになぁ。相変わらず、微妙にすれ違い感のある場所だよなー、ジブリ美術館。そもそも、一番好きなナウシカは、ジブリ作品ではない(注:ジブリは、ラピュタ以降)し、実は縁がないのかも知れん。
 ……今日の公演について、何の表示も、ポスターもないな。
 窓口で訊いてみようとしたら、窓口の前に「チケットを買うとかそういうのは3階に行きさらせ」(意訳)とか書いてあったので、エレベーターで3階へ。
 ああ、やってた。
 くつろぎ難い畳敷きの長椅子に座って観る。ふむ……シェイクスピア「夏の夜の夢」か。真・女神転生2でそんなイベントがあったなー。台詞に放送禁止用語的なものが混ざっているところをみると、脚本は過去に出版されたものをそのまま使っているっぽい。脚本家がいなかったのか、雇う手間暇を惜しんだのか。案外、こういうとこにモノカキ仕事は転がっているのかも知れん。
 公演は15時に終わり、次は東京駅。
 18時までなので、問題はなかろう。

 JR中央線に揺られ、東京駅に到着した。
 えーと警察博物館は……有楽町の方へ行ってから、首都高沿いの……。
 ああああ!
 駅の外に出られん。
 東京駅は複雑で鬱陶しいな。
 たまにしか来ないってのが一番の理由だが。
 新宿は割と把握しかけている(完全な把握は出来ていない)。
 何しろ外に出ないと分からんやね。地下街とか建物の中ってそういうとこあるよなー。地図とかも、建物の中までは書かれてないしね。
 ようやく外に出たが、有楽町駅と反対側だった。
 まあ外に出れば道は分かる。
 プリントアウトしておいた地図を頼りに、八重洲口前の道を渡り、首都高の方まで歩いてから左へ。
 歩いて歩いて行くと――おっ。
 あそこに見える、背の低い建物は。
 白バイとピーポー君(で良いかどうかは知らん。ともかくマスコット人形)が。

 警察博物館到着ー。
 白バイはライトが付きっぱなしで、いわゆるデパートの屋上タイプの乗り物っぽい。
 スルーして、中に入る。
 中には受付があり、右手に皇室パレードの警備にも使われたという黒いハーレー、左にはヘリコプターや赤バイが、文字通りところ狭しと並んでいる。
 入場無料でチケットもないので、受付の前を曖昧な顔をして通り過ぎ、順路と書かれた階段を上った。
 2階より上は防犯上の理由だか何だか、撮影禁止だそうで撮る事は出来ない。ちなみに、階段には訓練風景やら何やら、写真が飾られていた。
 まずは2階、警察の制服や川路大警視の遺品。
 ――川路?
 あー、作品書く時に少し調べた事のあった人だ。
 明治時代、日本警察の始まりの為に働いた人で、陰陽師や霊能者関係の技術を強制接収&破壊し尽くしたので、呪殺されたんだった(<新人賞の二次選考に落ちる程度の想像力)。
 (一方的に)知った名前が出て来るのはちょっと面白いなぁ。
 中のスペースは、学校の教室を少し潰して細長くした程度で、資料館レベル。ざっくり見て、3階へ。
 遺影が色々飾られており、主に殉職者関係。ここは素直に感謝と哀悼の意を捧げたいところ。  しかし、波に呑まれたとか、いきなり襲われたとか、浅間山荘で狙撃されたとか死因はいくつかあるが、やはり犯人逮捕時に返り討ちに遭った、というのが多い。想定している業務で死んでしまうのは何だかなぁ。装備の改良とか、人員の運用法とか、何とか工夫して防げないもんかねぇ。やはり非殺傷の飛び道具の装備辺りが手頃な落とし処なんだろうか。うーむ。
 他に、浅間山荘事件関連の、ライフル対策で二重にした盾もあった。弾の痕もだが繋いでいるのがタダの針金というところも何だか生々しい。
 4階は、子供が多め。モニターが並び、警察クイズなんてのがあったり、科学捜査関係の持ち物一式が展示されていたりした。
 ふむ、捜査用具は面白いな。足跡を取る用のスケールとか石膏とか、立入禁止の黄色いテープとか、指紋の打ち粉とか、色々あるなー。これは写真に納めておきたかったが、撮影禁止では仕方がない。まあ、調べりゃどっかで出て来そうな気もするし。
 何となくここのメイン展示は、殉職者の遺影って感じがする。印象一番強いし。
 一通り見終わり、警察博物館を後にした。

 その後、喉があまり渇いたのでポカリスエットを買い、それから神社でお祭りをやっていたので御輿などを眺め、新宿の西口の電気街内のはなの舞で株主優待券を使って食事をした。ちなみに、翌日が祝日かどうかが意識していなかった為、みどりの窓口の特急用券売機でカレンダーを確認したのは内緒だ。
 やー、やっぱりビールうめー。お通しのなにかの卵巣かレバーっぽいのもうめー。サラダもなかなか。シメに頼んだ蟹チャーハンはちょっとコショウを利かせ過ぎだったかな。値段を気にしつつ食べ、結局2971円に収める。かなりぴったりで素晴らしいね(優待券は1000円単位)。
 そうそう、牛めし大盛りの影響は、その後全く出ず、気持ち悪くも胃が痛くも重くもならなかった。まだまだ若いもんには負けんのぉ……ふぉっふぉっふぉ(<介護施設に勤務する人間の高齢者表現)。

<出費>
交通費:3680円(海老名―480―八王子―380―三鷹―380―東京―820―久喜―160―鷲宮―160―久喜―820―新宿―480―海老名)
昼食:0円(松屋……牛めし大盛り480、冷や奴100)
チケット:3000円(観劇) ポカリスエット:150円
賽銭:50円
夕食:0円(はなの舞……2971円 お通し357、チルド中ジョッキ525、瓶ビール525、茸コロッケ399、コブサラダ609、蟹チャーハン546)
駐輪場:100円
計:6980円



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