思い立ったが随筆


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2010/10/29 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第18回 とんとんでんでんとんでんでん:琴似屯田歴史館
 今回は、札幌市西区の琴似にある琴似屯田歴史館です。
 西区は屯田兵の入植地があった土地で、屯田兵の兵屋も復元されています。
 北海道の礎となった屯田兵の事を学ぶため、資料館にやって来ました。

 本当は近いからだけどな!

 自宅から徒歩2分。

 いつも目にはしていて、いつか行こうと思っていたのだが、それが今回になったというだけの事。
 これで行かずにいると、案外一生行かない事もあるかも知れないやね。

 家から出て、西区役所まで行き、自転車を置いて隣の消防署へ。
 消防署に併設されているのが、琴似屯田歴史館。
 併設。
 そう、併設。
 これが、今まで行かなかった理由だ。
 すぐ右隣りに消防車の車庫のシャッターあるんだもんなぁ。
 非常に入り辛い感じなのだ。
 さて、意を決して入り口から中へ。
 ふむ……。
 西区の年表が掲示され、目の前に通路があって、消防署員の人が通っている。
 その先にある階段に琴似屯田歴史館は2階とか書いてある。

 ないわー……。

 これ「すみません、間違えました!」ってレベルだろう。

 喩えるなら、小学校の図書室を一般開放してるところに行くような感じ。

 心が折れそうになりつつも、階段を昇る。
 そこには、閉じたドアがあり、「開室中」のプレートがかかっている。
 疑いつつもドアの窓越しにうっすら見える開館日を確認しつつ、ドアを開けた。

「いらっしゃい」

 職員の人が挨拶をしてから、また、別の見学者らしき人との会話に戻る。
 アウェー感がひしひしと伝わるが、それ自体は問題ない。
 文書資料と、物品と、パネルが少々。奥の方には、農具類がある。学校の教室よりも一回り二回り小さい程度の床面積だな。
 特別展が西南戦争の屯田兵という事で、屯田兵が西南戦争に従軍した時の資料がまとまっている。
 西南戦争。戊辰戦争ではなくて。
 行ってたんだな、わざわざ九州まで。
 従軍した人の書類やら勲章やら銃やらがぽつぽつとある。
 記述に「ロケット」で攻撃とあったが、そうか、この頃にはもう、その言葉はあったんだな。
 構造自体は、元寇とかでも出てたけど。
 色々あるけれど、屯田兵は結構勇猛であった、みたいなテーマで間違いない。
 寄贈品なんだなええと、寄付した人が――ん?
 何か、見覚えがある……あ。
 職場のお客さんだわ。
 年寄りが古い資料を提供するというのは別におかしい事でもないけれど、知った名前が出て来るとちょっと面白いな。

 奥の方は常設展示。
 奥って程のスペースもない訳だが。
 鹿の剥製があったり、林業用の鋸(おが、かな)があったり、良くある資料館の一般的展示。特に整理されているという程でもなく恐らくは寄付された資料を雑多に展示している。
 ふうむ、なるほど。

 後は書籍が並んではいるが、それをじっくり読む事が出来るほどに居心地の良い空間ではないので、早々に退散した。

 ふぅ、やれやれ。

<出費>
なし



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