思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2011/2/25 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第22回 はしっこ! :札幌市資料館
 ふと気付けば、今月外出出来る日が今日しかなくなっていた。
 いやはや。
 ステージが二つと、ケアマネの実務研修が3日間入っていたせいで、「さて、何をしようか」と考えられるような休みがなかったせいである。

 さて、どっか適当なところでお茶を濁そうと、地図を眺めつつ、大体行けばそれなりになりそうなキーワード博物館辺りで探していたところが。
 見つかりました、札幌市資料館。

 名前だけだとピンと来ないかも知れないが、テレビ塔の反対側にある建物、と言ったら分かるであろう。
 ああ、あれって資料館だったか。
 何となく知っていたような知らなかったような、おぼろげな感じだ。

 当日。
 毎月投稿している短編をギリギリになりつつも書き上げ、お昼ぐらいになったところで、ようやく出発出来る状態になった。
 家を出て、地下鉄に乗り込む。
 昼食を食べていなかったので、まず先に豊平のトリトンまで行き、腹ごしらえをした。
 トリトンの寿司はネタの大きさもあって、満足度が高い。安い店と同じぐらいの値段で満足してしまうんだなぁ。元気寿司系で十五皿食べる満足度とトリトンの十皿とで釣り合う感じ。
 昼食もとったところで、折り返して西11丁目駅に行き、地下鉄を降りる。

 大通公園である。
 既に雪祭りは跡形もない。
 最近暖かい日が続いていたせいか、公園内の道もシャーベット状になっている。
 まあ、シャーベットという食べ物をきちんと食べた事がないような気もするが。
 大塚食品シャーベとか、カクテルのフローズンダイキリとかなら食べた事あるが。

 目的地は一目で分かるので、迷いようがない。
 ちょいと歩いて到着。
 石造りの立派な建物だ。玄関のひさしの柱が大きくなる猫科の生き物や大型犬みたいにぶっといのが建築様式だな。有形文化財とかのプレートが貼られている。札幌は道庁とか農学部とかこういう建物ちらほら見るな。
 中に入ると二重扉で入った所から螺旋階段、両側に通路という作り。
 北大の古河講堂がこんな構造だったっけな。
 スタンダードな形状の一つなんだろう。
 まず、左の通路へ。
 「街づくりの歴史資料室」とやらがあるので入ってみる。
 平日という事もあり、他の見学者はなし。係員の人が一人退屈そうにしているだけ。
 曖昧に挨拶をして展示を眺める。
 教室程度の広さのスペースに、札幌の街の歴史について説明がされている。
 古い物品が置かれているというより、書籍やパネルが置かれている感じ。
 大通公園が明治時代から順を追って変わっていくことろが分かってなかなか興味深い。
 ふむ、大通公園と、円山公園と、中島公園は、同じ造園師が手がけた兄弟みたいなものだったのか。ちなみに、「きょうだい」で変換するとデフォルトで「兄妹」が出て来た、というネタは前も言った気がする。

 見終わって隣りへ。
 隣には「おおば比呂司記念室」。
 漫画家で画家のおおば比呂司……と、言われても、あんまりピンと来ない。
 確かクイズダービーで、誰だかの代わりにゲスト出演していたような気がするけど、気のせいだろうか。と、改めて調べてみたら、ウルトラアイの名が出て来た。あー、ウルトラアイか。あの辺はごっちゃになるな。全然番組内容も局も違うけど。
 作品が色々と並ぶ。
 北海道出身なのだな。
 味がある感じの絵柄。多分、本当はもっと写実的に出来るんだけど、敢えてデフォルメにしてますよみたいな絵柄。
 どっかで見たような絵だ。
 見進めて行くと、缶詰のデザインが作品として出て来た。
 ああ、焼き鳥缶の絵か。
 それなら何となく分かる気がする。でも、あれって買った事もまじまじと缶を眺めた事もないから微妙にしっくり来ない。
 しかし絵柄には見覚えがあるけれど、これ、という腑に落ちる絵が出て来ないのが何とも気持ちが悪いな。
 宮永岳彦がぺんてるクレパスの箱絵だったのと対照的だ。

 作品を見終えて、売店に入る。
 おおば比呂司の絵が使われた商品各種。
 クリアファイルとか、美術系の品物では定番だな。
 一昔前だと下敷きだったけど、それはなくなったなぁ。
 アニメグッズとかでも下敷きからクリアファイルに移行したような気がする。
 自分が高校生ぐらいの時は、ナウシカの下敷きとか買ったものさ。
 何でだろ。
 クリアファイルの方が常時目に触れやすいからかな。ああ、仮に実用品としても、下敷きの必要数がどこまで行っても1つなのに対し、クリアファイルは無数である事も原因か。

 次に、入り口を隔てて反対側。
 法と司法の展示室とやらがある。
 ん?
 そういう建物なのか?
 と、よく見れば、この建物が元々札幌控訴院(高等裁判所)だったのだそうな。
 ああ、こっちが本義なのね。
 展示室内には、法廷服の展示があり、また、「もしも道交法がなかったら」とか「もしも消防法がなかったら」みたいな例が、見辛い形式で展示されている。それから、大きなモニターがあり、裁判員制度の体験ゲームというのが置かれていた。
 1チャレンジ二〇分とか書かれていて面倒そうだったれど、誰もいないのでちょっとやってみる。
 アニメーションで1つの裁判が進められ、自分は裁判員として項目を選択するというもの。4人同時プレイ可。
 証拠や証言から、この件が傷害事件か殺人未遂事件かを判断するのが目的。
 何となく面白い感じはしたけれど、傍らに展示されていたシナリオにざっと目を通したところ、別にどんな選択をしようと過程は変わらず、そして結論も「意見が分かれる」「傷害罪になる」の二つしかない事が分かった。
 これ、ゲームと違わなくね?
 少なくとも二回目をやる気は全く起こらないな。
 何か結構金がかかってそうなのが、無駄遣い感著しいなぁ。
 展示室を出てから奥へ行くと、「刑事法廷展示室」があった。
 入ると、なるほど、法廷。
 裁判員裁判のレイアウトになっているのだそう。
 裁判員席は見覚えないけど、大体のレイアウトは以前傍聴に行った時と概ね一緒だな。
 これ、日替わりで昔の配置、裁判員制度前、裁判員制度後と、変わるらしい。

 1階は見終わったので、2階へ。
 階段の窓にはステンドグラスがはまってるなぁ。
 上りきった正面の部屋で、過去の雪祭りの写真展をしていた。
 初回に近いところからどんどん進んで行く。
 割と5回、6回ぐらいの時点で、現在と遜色ない造形になって来てるように見えるな。
 雪祭りと言うと、今年も見に行った。
 雪ミクの出来を楽しみにしていたのだが、今回はあんまり良い出来ではなかったな。ルカがハブられてるし。
 ねんどろいどの出来は非常によさげだったけれど。マフラーと耳当ては大変似合っている。KAITO兄さんが「お☆そ☆ろ☆い」とか言ってウザイ、みたいな二次創作が凄くありそうだ。
 この部屋からは、大通り公園が真っ直ぐ見渡せる。
 逆テレビ塔の位置付けなんだな。

 後は、貸しギャラリーが幾つか並び、自販機の置かれている休憩室があっておしまい。
 地下鉄の昼割り時間のリミットである16時になりそうだったので、急ぎ足で帰った。


<出費>
交通費:760円(琴似―280―学園前―240―西11丁目―240―琴似)
昼食:1,353円(回転寿司トリトン 豊平店)
計:2,113円



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