思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2011/6/30 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第26回 確かに冬は駄目だろう:札幌交通資料館

 行き場所に年中困っている印象のある当企画だが、別に全てを行き尽くして困っている訳でもない。
 金銭はまあともかくとして、時間の都合が合わない、というのがある。
 「週1回営業」とか「夏季限定」とかがそれだ。
 そう。
 存在に気付いたのは二年近く前の事だったのだ。

 ――札幌交通資料館は。

 この施設は、五月〜十月、しかも土日祝、夏休み限定の営業という、なんか、天下り官僚みたいな営業日数なのだ。
 場所は地下鉄で行った方が良いぐらいの距離で、自転車の使える時期には余り頭に浮かんで来ないというアンビバレンツな状況だった。
 そうやってすれ違いを続けていたが、この度ついに行けそうな日が確保出来た。

 当日。
 微妙に遠いので、自転車で行くか地下鉄で行くか迷っていたが、雨模様だったので地下鉄にした。
 先に図書館に寄ってから、ドニチカキップで地下鉄へ。
 大通りから乗り換え、南北線の南、真駒内方面へと向かう。
 真駒内は豊平川サケ科学館の時に行ったが、今回はその二つ手前の自衛隊前駅だ。
 地下鉄は地上に出て少し進み、自衛隊前駅に到着した。
 階段を降りて、改札から出る。
 ええと……高架沿いだった筈だけど、どっちだ?
 と、傍らに案内板があったので、略地図を確認した。
 ああ、こっちか。
 自衛隊の基地沿いに一分も歩かないうちに、「札幌交通資料館」の看板が見えて来た。

 ……っていうかさ。
 なんだこれ。
 高架を屋根、足を壁として、バスが置いてある。
 なんていうか、高架の近くに住んでる人が、黙って駐車しちゃってるような感じってのかな?
 手間を省いた省エネ設計というか、野ざらし一歩手前というか。
 いや、なんか、これはこれで面白いな。
 収納名人のお宅みたいだ。
 ふむ、路線バスの古いのとか割と新しいのとかが一つ一つ並んでいる。
 説明がちょこっと付いてて、ケースに入れて小物類も展示してある。
 なるほど、この環境では冬の営業なんて出来る道理がない。
 土日祝のみ営業である理由はあまりしっかりなさそうだけど。

 車両を半分ほど見て、ようやく資料館らしい資料館になっている建物に辿り着いた。
 展示スペースは、学校の教室より一回り大きいぐらいの部屋を、二つに区切ったもの。
 列車のシミュレーターとか、列車模型とか、乗車券とか、制服とか、色々展示されている。
 東京の鉄道博物館には何度か言ってるし、この辺はさほど目新しくないな。
 鉄ヲタとかじゃないけど。

 では、更に先の方も見るか。
 こっちは主に地下鉄の車両メイン。
 通常の車両だけでなく、開発時に線路(札幌の地下鉄の場合、この表現で正しいのかちょっと分からないが)の具合やら何やらを確認する為の車両もある。
 しかし開発用車両ってのは「高速電車第4次試験車『すずかけ』」とか名前付いてるけど、なんか、「宇宙用高機動試験型ザク」的な高揚感があるね! っていうか、後先逆だよね! 鉄ヲタとかじゃないけど!

 線路の除雪車両も置いてあるな。
 これは地上用か。
 竹ひごを束ねたような回転ブラシで雪を払うタイプと、鉄の刃で削り落とすタイプがあるけど、後者の方が今使われてるようなタイプなのかな。
 結構数あるなぁ。
 車両数だけだったら、移転前の鉄道博物館よりも多いんじゃないか?
 高架下というかなり広い土地が使えるお陰だな。

 こうして、札幌交通資料館を後にした。
 帰りに寄り道して、豊平のトリトンで寿司を食べて帰った。
 あー、なんか久し振りだ。やっぱり満足感が違うな、ここは。

<出費>
交通費:500円(ドニチカキップ)
昼食:1,552円(トリトン)



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