思い立ったが随筆


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2012/9/30 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第41回 めいさん!!:たまねぎフェスタ
 北海道を旅すると、広大な畑に目を奪われる事がある。
 それはラベンダーであったり、ジャガイモであったり、サトウキビであったり、ビートであったり、はたまた牧草であったり様々である。そんな中で、玉ねぎもまた、日本の生産量の半分以上を占める作物である。
 そんな玉ねぎに感謝と敬意を込めて崇め奉り、玉ねぎを神格化した存在である黒柳徹子を玉ねぎ聖堂である日本武道館に招き歓待しようというのがこのたまねぎフェスタである(この文章には一部嘘が含まれています)。
 会場はサッポロさとらんど。
 去年だか一昨年だかに行ったモエレ沼公園と隣接している、都市と農業の共存を目指して整備された田園テーマパークである。
 ……何だかよく分かんないね!
 まあアレだ、札幌をキーワードにイベント検索すると、いつも手作りバター体験が出て来る所だと思えば宜しい。
 当日。
 出向が終了して札幌に戻れた嬉しさを感じながら、愛車ぽす太でダラダラと出発。
 まともな感覚の地元民ならバスや何かを使うような距離なのだが、折角自転車の使える時期なんだから乗っておかないとねぇ。
 モエレ沼公園に行った時と全く同じルートで進む。
 ああ、街を抜けて農業地帯に差し掛かって来た。
 む。
 どこからともなく玉ねぎ臭。
 最近は嗅覚が戻ってるから気づくな。
 畑には掘り出されて収穫を待つ玉ねぎ、倉庫の前に無人販売所があり玉ねぎ、倉庫の奥の方には木箱に入れた玉ねぎ。
 道路沿いにそういう光景がぽつぽつと見られる。
 だだっ広く真っ直ぐだけどややデコボコのある道路を走るうち、遠目にモエレ沼公園の人工山が見えて来た。
 そしてその手前に見えるのが、サッポロさとらんどの看板だ。
 よし、到着ー。

 到着……入り口どこだ。
 農業テーマパークだけあって、敷地がだだっ広く、入り口がいくつもある。
 ひとまず看板のイベント案内があったので、頼りながら進む。
 あ、会場らしき建物が見えて来た。
 えーと、こっちから入る……いや、関係者用だ。
 じゃあこっち?
 駐車場の先から会場に行けそうだけど、駐車場の案内はあっても駐輪場の案内はないな。
 まったく、北海道は自転車への配慮が足りない。
 駐車場を横切って、建物の近くまで行くと自転車置き場があった。レンタル自転車もやってたような話を聞いていたから、遠目にはレンタルのステーションかと思った。

 さて、建物の周囲には運動会型テントによる露店と、車両の露店が5つ6つ並び、食べ物や野菜を売っている。食べ物はピザやらとうきびやら。
 中に入ってみると。
 おっ、東区のマスコット、タッピーの着ぐるみだ!
 玉ねぎを擬化してサイコーにキュートだぜ!
 という程でもないわなぁ。
 会場はステージが大半を占め、周辺でパネル展示や野菜や食べ物の販売、玉ねぎの試食なんかがされている。
 よし、パネル展示見るぞ!
 ふむふむ、北海道で玉ねぎっていっぱい作られてるんだなぁ。
 理屈は分かるけど色んな品種があるな。ジャガイモは品種名出して売られてるけど、玉ねぎはそういうのないよな、考えてみると。
 等級とかもやっぱりあるんだな。マックスバリュで安く売ってる時のは最小の等級か。
 ふむふむ。
 よし、玉ねぎに少し詳しくなったような気がする!
 売られている野菜も見てみる。
 結構安いけど、買って帰るには重すぎる。ちっちゃいかぼちゃとかあるな。ん、ユウガオの実が800円か……でかい割りには安い。ちょっと買ってみたくなるが、所詮は干瓢だしなぁ。

 ステージでは地元の児童生徒らが群舞や演奏の発表をしている。
 高校生以下の人間にカメラを向けると不審者扱いされそうなのでカメラを向けるのはやめておく。
 一通り見終わり、外に出る。
 つまりこれは、地元の農産物直売会に近いそれと大体同一と見ていいかな。
 建物の周囲は芝生が貼られていて、向こうの道は廃油で走る汽車や、変わり種のレンタルサイクルで走っている人たちがいる。
 もう少し離れた区画は農場になっていて、色々な作物が育っていたりするが、周囲も畑なので本当にさとらんどのものかは不明だ。
 何しろ広い上に人を楽しませる為のものの密度が薄いので、ぶらぶら散策するには向かない気がするな。

 サッポロさとらんどを後にして、大通のオータムフェスタにやって来た。
 何となく毎年覗いているが今年は――。
 何か凄く人がいる。
 なにこれ?
 あれ?
 こんなに混雑してなかった気がするけど。
 と、よく考えたら前は休日以外の時に来てたんだ。
 なるほど、休日のお昼時はこういう事になるのか。
 或いはメジャーになっていくのかな、このイベントも。
 いやぁ、でも、雪まつり程の地域性がある訳でもないから、「どうせこの辺りの時期に旅行に来るなら」というついでで選ばれる程度か。


<出費>
なし



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