思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2013/3/24 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第47回 せぱたくろー、しろ! 黒白どっちだ!?:第16回北海道セパタクローオープン選手権大会
 世の中には名前は知っているが、内容をよく知らないものというのがある。
 スポーツなら、カバディ、クリケット、セパタクローが3大巨頭と言うと過言だろうが、まあ割とそんな方向性の感じだ。
 札幌のイベント情報を見ていたところ、セパタクローの選手権大会が札幌で開かれるとの記事が目に留まった。
 これは見ておくしかない。
 ええと、土日にやるみたいだから、土曜に出かけついでに見るのが――って、土曜は開会式だけか。
 なんだ、そのスケジュール。
 まあ仕方がない、日曜にしよう。
 日曜は14時から女子、15時から男子の試合があるらしい。

 当日。
 家でフラッシュゲームとかをダラダラやるうちに、女子の試合開始時間に突入していた。
 ある種の依存症的反応だよな、これ。
 えいや、と思い切ること数度、家を出た。
 天気は吹雪。
 ここ一週間ぐらいこんな天気が多いなぁ。
 ドニチカキップを買って、地下鉄に乗る。
 会場はスポーツ施設の『きたえーる』。
 きたえるーむと間違えないこと(大概間違えはしないし、その語句自体を使う人は少ない)。
 大通駅で東豊線に乗り換え、豊平公園で下車する。
 駅から直結だから、雪に悩まされる事もなく便利だ。
 こっちの通路を進んで、ああ、ここからきたえーるだな――。
 と。
 大会ポスターを剥がす関係者の人たち。
 時間的に終わってないと思うんだけど、確かにね、先に片付けといた方が後が楽だよね! うん! 気持ちは分かるよ!
 ……帰っちゃおうかな。
 折れそうになる心を引き起こしながら、すっかり片付いた受付の前を通り過ぎる。人もいないし、アンケートの用紙が椅子に置かれ、回収箱がその隣りにあるだけ。漂う「もう看板です」感。
 誰もいないロビーを横切り、観客席へと入った。
 おー。
 サッカーでも出来そうな広さの体育館の観客席を、10人ほどの観客が埋めている。床面、つまり、メインアリーナは、バドミントン程度のコートが真ん中に一枚作られ、その周囲に関係者席がある。
 いやー、実に贅沢な使い方だ。
 使用料安いのかな?
 調べてみると、面積の1/4を入場料を徴収しないアマチュアスポーツで土日祝日に使用する場合、43,000円という事だった。
 イメージよりは遙かに安かった。

 ふむ、丁度男子の試合中だ。
 セパタクローというのは、何種類か種目があるらしいのだが、見たものはレグ種目と呼ばれるものだった様子。
 ルールは概ねバレーボールを3人一組で行っているのをイメージすれば良い。腕と手の仕様が禁止されているので、専らキックで球を飛ばす事になるのが相違点。
 キックだけでバレーボールって、昔NHKのウルトラアイでやってた気がする。
 サッカーチームとバレーボールチームが、バレーのコートで試合をするというアホっぽい企画で、これでバレーボールが勝てなかったらおかしいだろうというものだった。
 さて、セパタクローの試合である。
 一人の選手が球を投げ、これをもう一人が相手のコートに蹴りこむ。受けた方は球を仲間にトスし、受けた方はこれを豪快な跳び蹴りで相手コートに叩き込む。
 なんというか、跳び蹴りの応酬という感じで、アタック後にレシーブが繋がる事はまずない。
 人間、訓練次第ではこんな無茶な事も出来るんだなぁ。
 無茶?
 うむ、無茶でしょう。
 そもそも、人の背丈ほどもあるネットを、蹴った球で越えさせるのだってかなり厄介だ。
 なんかそれ自体が凄い。
 そして、その動きの不自然さ故に、爽快感はほとんどない。
 プロリーグが出来るぐらいまで洗練されたら、きっと息を呑むようなプレイが見られるんだろうけれど、道のりは長そうだなぁ。
 試合は決し、まばらな拍手が聞こえるんだか聞こえないんだかのうちに、きたえーるを後にした。


<出費>
交通費:500円(ドニチカきっぷ)
計:500円


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