思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2013/9/29 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第53回 大正も遠くなりにけり:札幌市民防災センター

 アサヒビール園に行った折、目に付いたが通り過ぎていたのが、札幌市民防災センターである。
 その時に寄れば良いじゃないかてなものだが、大体において、目的地を複数にすると気ぜわしいばかりで大して楽しくもならない。そういう意味では、ツアー旅行でテーマパークやら何やらを3つも4つも回るのは、わざわざ手間を掛けて価値を下げているようなものだ。もっとも、「行った」という形だけで満足する事もないではないし、移動そのものを楽しむタイプであれば、逆に滞在時間など短くても良いのかも知れない。

 札幌市防災センターは、札幌市白石区にある、防災の啓発施設らしい。
 丁度、防災の日でもあるし、行ってみよう。
 自転車移動もちょっぴり考えたが、距離がなかなかあるし、東西線乗り換え不要で済むしで、地下鉄を利用した。
 地下鉄で暫し揺られ、南郷7丁目駅に到着。
 地上に出て5分も歩かないうちに、消防署併設の防災センターが見えて来た。
 ガラス張りで、中に梯子車があり、なかなか贅沢な作りだ。
 あんまりガラガラだと入り難いけど……あ、割と見学客の姿がある。
 中に入ると、狭いロビーに受付カウンターがあり、案内の職員の人がいる。入場無料なので、チケット販売やもぎりという訳ではない。
「地震や消火の体験もできますが、申し込まれますか?」
「いや、それは結構」
 てなやりとりの後、展示物を見る事にする。
 1階がいくらかの展示物と、体験系のシミュレーターの類。
 親子連れが結構いて、そこそこ賑わっている。
 先に二階の展示を見よう。
 消防士の道具が展示されている。
 ふむ。
 工具や器具の類から、耐火服、耐熱服、放射線防護服、化学防護服と。
 ふむ、化学防護はゴムっぽい感じだな。ファスナー部分に工夫がある感じ。触ってみたくなるが、ダメなんだろうな。
 耐熱服って言っても、1,000度を超える熱に数十秒耐えられるだけか。分厚い装甲で防ぐのではなく、リアクティブアーマーで弾き返すイメージだな。耐熱というと、パンプキンシザーズで火炎放射器を使う部隊の話があったっけ。機能の低い耐熱服に、感覚を麻痺させる薬液を詰めて使用し、最終的には全身火傷で死ぬという「そりゃないだろう」感の強いエピソードだった。火炎放射器って、使用者はそこまで熱くならないんじゃないかな。昔の戦争の写真なんかで、普通に顔とか出して使ってる画はあるし。まあ、無茶苦茶な運用をしていたとか、火炎放射器の性能も良くなかったとか、理由の付けようもあるのだが。

 ドア一つ向こうは、ショーケースが一つあり、防災用の食料品とかグッズ類が展示されている。
 値段付いてて注文出来るらしい。
 それから、壁一面ガラス窓になっていて、併設した消防署の車庫で待機中の消防車が見下ろせる。
 一台一台に近所の小学生がニックネームを付けているらしい。
 何輛か足りないけど、出動中って雰囲気でもないな。

 二階は一通り見たので、一階に降りる。
 東日本大震災の写真が展示されていた。
 あの年の五月に仙台から相馬まで行ったっけ。津波で浚われたフェリーターミナルや、瓦礫置き場、あちこちの屋根の雨避けのブルーシート、思い出すなぁ。
 日本で起きた地震が載った地図なんかもある。
 何だか手作り感の物が多いが、職員の人が作ったのかしらん。
 一階には、その他に色々なシミュレーターがあるが、それはスルーして、梯子車を見る。
 吹き抜けにハシゴを伸ばした梯子車が展示されている。無駄に金をかけてる感が良いね。
 運転席部分は割と普通に自動車。何となく操作法は予想出来る。
 ハシゴの方は、というと、これは初見だ。
 ふむふむ、レバーで伸ばしたり縮めたり回したり傾けたり。あって当然ではあるが、手動で旋回させる用のハンドルもハシゴの根元に付いている。
 それから、ハシゴの角度計も付いている。これはアナログで、機械的に角度を表すギミックが入っている様子。
 この距離で見る事ないからなかなか新鮮だな。
 他に、消防や防災関係の図書コーナーがあったり、防火服を着て記念撮影が出来る一画があったりした。
 なんだかんだで親子連れも途切れる事はなく、ご近所のちょっとしたレジャースポットになっているようであった。

 その後、パン屋のどんぐり本店を覗いたり、狸小路近くのブックオフでゆるゆりの10巻を買ったりして帰った。
 しかし、どんぐり本店、狭いなぁ。客が多すぎるのか?


<出費>
交通費:500円(ドニチカキップ)
計:500円


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