思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2016/6/26 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第86回 細太で世代が分かる:石原裕次郎記念館

 横やりの入らなさそうな休みが取れたので、出かける事にした。
 候補としては六花亭関連の図書館と、北一ガラス。
 真駒内か小樽か、という事でもある。
 真駒内は……なんか、札幌市内で休み感がないので小樽にしよう。
 じゃあ北一ガラス……んー、微妙に歩く上に、見るところが点在していそうだ。
 結論、石原裕次郎記念館で。

 当日。
 前日の午前様仕事の影響で、10時半ぐらいに目を覚ます。
 この働き方は駄目に決まっているのだが、社内での立場を確立するという意味合いでは、仕事が出来るアピールをした方が良いという判断がある。こんなん出来るのは一時的であり、無理をしているというアピールも必要であるので、タイムカードやらメール、FAXの送付時間やら色々目立つようにはしている。当たり前だと思われるのも困るし。

 腰やら肩やら嫌な感じになっているので、プールに泳ぎに行ってほぐした後、一旦家に戻ってから出発。
 文教堂で本を新刊を一冊買い、JR琴似駅から小樽行きの快速エアポートに乗り込む。
 社内は、まあまあの空き具合。座って本を開く。
 『おうちでごはん 9巻』スズキユカ作。
 まんがライフMOMO連載の、料理漫画。
 主に、料理が趣味の主人公が作るものを、アパートの住人や大学の友人なんかが集まっておいしいおいしい言いながらワイワイ食べるという一話完結の話。4コマではない。
 この話、おいしいのリアクションやらギャグ描写やら、主人公と父の関係やら、割とわざとらしくて決して上手な漫画という訳ではない。が、キャラクタ間の仲の良さというか、気遣い感というか、そういう部分が穏やかでヒリヒリハラハラしないで読める、なるほど日常系、という良さがある。大学生の頃、割とこれに近しい状況(先輩や同級生と宅飲み)があったせいかも知れない。
 あと、微かなラブコメの波動か。今回の巻では、宮前フラグを立てているフリをしながら、はしばみフラグが上がっている感じ。絶対宮前さんは、最終回か後日譚で、本編にほとんど絡んでいなかった誰かと割と長めにつきあっていて、学生結婚とかするオチに使われるタイプだ。
 日常系の面倒なのは、終わり際が難しい事であるが、この作品はどう終わるだろうか。あずまんがやGAなんかは、とてもきちんと終わっていたが、日常系は未完である故にぼんやりと読み続けられるのであって、後ろが決まってしまうとぼんやり度が薄れ、興味が削がれてしまう気がする。

 列車は海辺を走り、小樽築港に到着ー。
Q.観覧車と言えば?
A.みなとみらい地区

Q.北海道の観覧車だと?
A.すすきのノルベサ

Q.最後の質問。小樽築港の観覧車といえば!
A.小樽築港の観覧車

 というぐらい有名だった観覧車は、今はもう撤去されてしまった。
 我々はどうやって小樽築港を見つければ良いのだろうか(車内アナウンスに耳を傾けるだけで達成可能)。

 さて、まずは――昼食にしよう。
 空腹状態の行動は疲れが出やすいし、泳いだ後なのでなおさらである。
 小樽築港は駅に直結の巨大なショッピングモール(大体ジャスコと言えば通じそう)があるので、この中で何か食べよう。
 つらつらと長いショッピングモール内を歩く。
 魚一心系がいくつもあるんだな、改めて見ると。
 でも、今日は大体目標が固まってるんだ。
 あ、また案内あった。
 ショッピングモールの真ん中に突き立っているホテル、グランドパーク小樽の二階レストラン『テラスブラッセリー』のランチビュッフェである。
 このホテルは、確か以前、雪明かりの路コンサートの打ち上げで来た事あった気がするな。
 案内に従って、通用口のような小さい入り口に入る。
 えーと、ここからホテル内で、アクセサリー類を打っている区画と――あっちがレストランの受付か。
「バイキングのご利用ですか?」
「え?」
「バイキングのご利用ですか?」
「ああ、はい」
 サイトにも何にもランチビュッフェと書いてあった気がするが、あんまり言われるからバイキングと言うようにしたのだろうか。
 窓辺の4人掛けのテーブルに案内された「お食事は全品バイキング形式になっております」と話し、店員? 職員? (ウェイトレスとはちょっと違う感じだよなぁ)の人は立ち去った。
 壁一面の窓から、手前にマリーナのヨットの群れ、その先に海が見える大変見晴らしの良い造りをしている。テーブルは客が半分ぐらい埋まっていた。
 んじゃ、食べよう。
 財布と電話程度ポケットに入れて、席を立つ。
 ふむ、仕切り皿があるな。お盆は使ったものかな?
 この辺の区画は中華寄り。
 トウモロコシとイカの炒め物、鯖のチャンチャン焼き、中華風オムレツ、ボロネーゼピザ、油淋鶏、小さい肉饅ふむふむ。
 塩ナポリタンに、パエリア。
 パエリアにカボチャが入ってるな。サフランの代わりにカボチャで色づけ……は、ないか。
 鯖のちゃんちゃん焼きは味がしっかりしてるな。パエリアは薄味。
 中華風オムレツ、入っている半透明なのは、春雨か、フカヒレか?
 第二陣、こっちの卓は、さっきローストポークを切ってくれるのを見かけたからもらおう。それから、串揚げレンコン、アスパラ。ソースを直付けするのは何だから、仕切り皿の一角、二角に入れる。
 保温釜で白い飯がある。隣にトマトカレーとやらがあるから、これも食べるか。もちろん、どれも一口程度。
 串揚げは揚げ置きだがサクサク感あり。タルタルとウスターソース少しづつ付けながら食べた。トマトカレーは特別にこれ、というものではなし。あ、ガーリックスライスも入れておいた。
 3巡目は、サラダ類を食べるか。ポテトサラダにタイ風サラダ、と。そこにあるのはパンケーキだな。餃子の皮ぐらいのサイズだ。このトースターで少し炙るのかな? 置いてみる……と、お? 奥の方に勝手に進んで行く。なるほど、一巡したら後ろから滑り落ち、できあがり、という訳か。温め終わりにベリーソースとマンゴーソースを形ばかりかけてみた。
 ふむ、ポテトサラダはレーズンか何か入ってる。甘め。タイ風サラダは、これ、匂いが分からんと全然特徴がつかめないな。生パクチーが足せる辺りがホテルっぽい。
 お次、ナメコのスープに、味噌汁(ネギ、麩を別入れ)。パンをバケットとくるみパン。くるみパンは特に問題なくくるみパン。バケットは皮のサクサク感が乏しいが、あれはひょっとするとどんぐりのバケットがそっち方向に手が加わっているからかも知れないのでなんとも言えない。
 大体食事物は食べたので、最後に甘い物関連を。
 さいころキャラメルぐらいのサイズに切られたケーキを3種類。それから、パウンドケーキにクリームが載ったヤツを一つ、クリームが山になっていて削るような感じ。統制を乱すヤツがいないのが幸いだ。飲み物は、冷たいのは別にいらないので、コーヒーのうちの……カプチーノにしよう。お姉ちゃんと言って貰おう(コーヒーは無口です)。
 席に戻ったところで、職員の人が「14時にお料理下げますので、ご利用はお早めに」と声をかけてくれた。
 これに追い立てられて余分な物を食べる程、胃のキャパは多くはなくなった。
 平然とケーキを食べ、カプチーノを飲む。
 味は特別どうという程のものはない印象。小樽ならではのものもそれほどなく、通常運転のホテルのバイキングって感じだ。
 よし、食べた。
 ほとんど全品ぐらい食べたし、無理のない程度に腹一杯だ。
 受付で料金を支払う。
 1,600円なり。
 品数を考えるとなかなかお得感ある。
 これでビールとか頼むと高く付くんだろうけれども。

 さて、腹もいっぱいになったし帰る――んじゃなくて、石原裕次郎だ。
 少し歩いて外に出ると、道路を隔てた向こうにある建物に、石原裕次郎のサインがくっついている。
 よし、到着ー。
 外観自体は何度か見てるんだよな。
 傍らにボートがあるな。
 そうか、若大将シリーズの時の(違います)。
 入り口から中に入る。
 お、自動車が一台二台三台。
 西部警察の時のものらしい。
 らしい、が。

 西部警察のイメージというと、

・裕次郎太った
・ショットガン射程長すぎ

 この二点しかない。

 ちなみに、太陽にほえろになると、
・マカロニ
・ジーパン
・バラ
・なじゃこりゃ
・松田優作
・殉職
・タ〜ラちゃ〜ん
 ぐらいはある(五十歩百歩)

 思い入れはないんだよなー。
 角張った車の形が、いかにも昭和の車という感じで、悪くない。
 自動車に多大な興味を持つ者ではないが、自動車は何というか、工業製品としての自動車、という形をしている方がしっくり来る。昨今の丸っこかったり、立方体だったりするのはちょっと違和感がある。同じ丸っこさでも、ミニなんかはアリなんだが。しかし、アイカツ!のピンクのミニは、なんかミニに見えない気がする。画像検索しても見つからないな。どこが悪いんだろう。

 ショップスペースもある。
 裕次郎風のファッションアイテムが揃っている。
 端的に言えば、やや野暮ったい紳士服売り場か。

 こっちにもう一つ展示スペースがあるな。
 んー、カメラとか自動車なんかが展示されているが……なんで、リトルグレイの人形があるんだ。
 そういうのにハマってたのか?
 映写機の説明で、「夜にスタッフに声をかけて、朝まで飲みながら映画を見た」等書いてある。本物のフィルムの上映会であるのが豪華だが、よく考えると、レンタルビデオ借りて流しながら酒盛りするのとあんまり変わらないな。良い時代になった、というべきか、映画の権威が落ちたと嘆くべきなのか。

 しかし……有料だと思ってたんだが、ここまで特に何にもゲート的なものはないな。
 有料なのはライブラリだかシアターだか利用だけの事だったか?
 1,500円ぐらいするものだし、展示物を見られれば概ねノルマ達成みたいなものだから、これで良いけど。

 来た、見た、喰った、よし。
 写真少し撮って帰ろう。
 カメラに電池切れ間近サインが出るなぁ。
 電池の劣化もあるが、この電池買った時からすぐに電池不足サイン出てたよな。
 純正品の十分の一ぐらいの値段の、どっかのメーカーのコピー品だから無理もないが。
 当時は金がなかったので仕方がないが、今はあの時よりはマシな懐具合だし、ストレス源を放置する意味もないので、買いに行こう。
 帰りの列車で琴似を通り過ぎて札幌のヨドバシカメラに行き、電池二本買って帰った。
 ポイントかなり貯まってたけど、何が原因だろう。ヨドバシで買ってないけど、パソコンをカード払いにした時に、VISA払いにしたとかで何点か付いたのかな。いや、それはまだ決済されてないや。んー、ひょっとして電気釜か? そんなに前か? ううむ。
 何だったかなぁ。


<出費>
交通費:1,080円(琴似―540―小樽築港) 飲食:1,600円(テラスブラッセリー:ランチビュッフェ)
計:2,680円


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