思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2017/3/30 『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第95回 せとものってあんまり言わなくなったかな?:江別セラミックアートセンター

 アフリカ館が出来た後見ていなかったので、円山動物園に行ってサーバルキャットを見てきた。
 アフリカ館が出来たから。
 別にその手の人だらけとかではなかった(いないとは言っていない)。お土産物屋で、僅かに「すごーい」とか書いてあるぐらいだった。
 こういう商売に乗せ損ねている辺りが、口コミ、草の根感を増させるが、実際どうなのだろう。ステマ要素はどれだけあるのだろう。与えられている情報の通りだとすると、放送中止になっていそうなものだ。作品が出来上がって、ギャラも支払われたのに、収益が見込めないという理由でお蔵入りした書籍も存在するのだし。


 どこかに行こうとした時、よく使うイベント情報サイトに『大通情報ステーション』があるが、地方都市、しかも広大かつ集落の限られた札幌、北海道故、首都圏ほどネタは潤沢ではない。
 サイトに掲載された情報を見ても、六花ファイルやら、さとらんどのバター作りやら、毎回登場するものがいくつかあったり、イベントというよりも募集告知だったり、選り取り見取りとまでは言いにくい。
 そんな中、割と毎度目にしていて、結局行っていなかったのが、そう、江別セラミックアートセンターである。
 なんか色々展示企画なんかをしている、常設の展示もある博物館系? なのか?
 今月はちょいとここへ行ってみよう。

 ルートを確認。
 JRの大麻の先の野幌からバスか。
 数キロあるので、無理をすれば歩けるようだが、時間もかかりすぎるのでバス一択かな。

 当日。
 開館直後のバスは逃したので、その次ぐらい狙いで家を出る。
 まずは区民センターの図書室でちょいと文庫本を借りてから、JR琴似駅へ向かい、列車に乗る。
 乗り換え不要の一本。
 『今すぐ作れる江戸小鉢レシピ』を読みつつ進む。
 江戸時代の料理事情は、いつぞやに話を一、二本書いた時に調べたりもした。あの時に見た資料ではかなり雑だった気がするが、これを見る限り割と手が込んだものもある。現代風アレンジの可能性やらなにやらあろうが、実際はどんなもんだろう。いわゆる料理用包丁の成立が江戸時代中である事を考えると、前期と後期の間に大きな隔たりがあった事は確かだろうが。それまでは、金ベラという刃の付いていないものを使っていた、というのを読んだ気がするが、どこの資料だったかは忘れた。

 程なく、野幌駅に到着した。
 駅前がバスターミナルになってるな。乗り場案内が駅の出口のとこにある。
 ええと……こっちの方の、いやこっちか? そっか、終点駅じゃないから、両方向あるのか。うっかりすると乗り損ねそうだ。
 よし、こっち、裏口か。
 暫し待つ。
 あー、雪もかなり融けて来たな。
 雪景色は嫌いじゃないけど、自転車が使えないという一点、億劫だからな。
 雪かきや何かは、マンション住まいなら必要ないし。ちなみに自動車持ちで、屋外駐車場だったりすると、雪かきの労力が倍加する。朝起きたら車が埋もれてて、出せる程度に雪かきするのに小一時間以上かかった、なんてのはそれほど珍しい話ではない。雪国に住まない人は、雪かきなんて後回しでアクセル踏んで出てしまえばいいのに、と、思いそうだが、事はそう単純ではない。雪に無理矢理突っ込んでもタイヤが浮いて空転してしまうと、馬力がどんなにあっても動けないのだ。

 やっとバスが来た。
 ICカードが使えるのが便利。札幌市ではないけれど、SAPICAが使える。しかし、SAPICAはもう少し標準に食い込んでくれないものだろうか。地下鉄、バスで1割のポイント還元がある以上、使わない訳にはいかないが、タクシーやらイオンでの支払いやらにはKitaka(JR系)しか使えない。バベルの塔を作った人たちはごめんなさいして下さい(言語ではないと思う)。
 乗客は一人、二人、ガラガラ。
 バスは町中を少し進んで、すぐに郊外に出た。セラミックアートセンターは、開拓の村や北海道博物館がある野幌森林公園にほぼ隣接しているので、急激に町が途切れる。
 さほどの時間も経たず到着ー。
 10時20分前後か。
 とんがり屋根の展望台が付いた、レンガ造りっぽい建物だ。
 地面が安そうなところだけあって、駐車場も建物も大きい。
 ん、看板が出ていて、利用者の作品展をやっているとの案内がある。
 中に入る。
 ふむ?
 受付カウンターはあるが……無人。
 そっちは……陶芸の工作室だ、これ。
 展示室みたいなのがあるが、灯りが点いておらず「ご利用の方は声をおかけ下さい」方式だ。
 んー、そうか。
 陶芸寄りの区民センターか、これ。
 利用者の作品展というのを覗いてみるか。
 ふむふむ、小さい体育館ぐらいのスペースに、テーブルが置かれて作品が並んでいる。
 厚ぼったい陶器も、薄手の磁器もあり、実用向けのものも芸術寄りのものもある。
 商品として通用しそうなものもかなりある。
 さて、一通り見終えたので廊下に出る。
 「展望台」の案内があるな。
 正面から見えたとんがり屋根の事だな。
 ちょっと覗くか。
 階段室に入ると、灯りが消えていて「使う時だけ付けろ(意訳)」との貼り紙がしてある。
 らせん階段をくるくる上ると、展望室にたどり着いた。
 展望室は三百六十度に窓がある構造で、主に自然公園が見渡せる
 うむ。
 見晴らしは良いが、塔ほどに上から見下ろす感はないので、見え方はさほど変わらないな。よく考えたら、自分のうちの窓(マンションの中程の階)からの風景よりも高さ的には低い。
 さて、見るべきは見たので、帰ろう。
 今からなら、10時35分だかのバスに間に合う。
 ――滞在時間が短い?
 行く事に意義がある、という事もあるのだよ。


<出費>
交通費:1,340円(往復:琴似―450―野幌―220―セラミックアートセンター前)
計:1,340円


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