思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2018/8/31『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第112回 回転扉はオミット:ピーナッツカーニバルin札幌大丸

 イオンに行くとよく流れている、ビールの黒ラベルのCM動画がもの凄く耳障り。
 庵野秀明にインタビューしている画だが、質問者が「想像出来るものは全て映像化できるんですか?」と質問する。
 仮にその直前に「SF作家のジュール・ヴェルヌは、想像出来るものは全て実現される、と述べましたが」の一言があったとしても、実際の映像はその部分がないのだから、CM制作者は上記を単体の質問として成立すると考えた事になる。
 ってことはだね。
「アニメーションなんてのは、好きなように絵を描いて動かすだけだから、考えてる事そのまんまだよねー、あは、あははは、本当簡単よねー。現実の本当の実写で高尚なCMを作っている俺ちゃんなんかの仕事は、本当に難しいんだよね、てれびまんがやってる人にはわかんないだろうけど! もう、こんなあんのだかもよこだか知らないけど監督とは言っても本物の人間を撮った事とかない、絵をぱちぱちやってるだけのパチパチパンチみたいなのを、この本物の映像であるCMに出してやってるんだから、本当に感謝して欲しいわホンマ! って別に、あんたを出したら、なんか知らんけどエバー? のファンの宮崎勤? 早夫? どっちでもかわらんわ、そういう犯罪者予備軍っていうかもう犯罪者で良いよね、みんな逮捕して死刑にすると良いよ! そういうのが食いつくってプロデューサーが言うから仕方なく起用してんねん! あー、さっさと終わってチャンネーとスケベしたいわ! ババアはイヤやで! ティーンエージャーの前やで!」
 とか言いたいんだろう。
 人を店内から追い出し、広々とした快適な店内を維持する目的だとしたら、店長グッド・ジョブと言える。これに対抗出来るのは、ほしのゆめソングか、登別の生協で聞いたポイント10倍を連呼する雑音ぐらいのものだ。


 それはともかく。
 ピーナッツである。
 定冠詞をつけても良いぐらい有名であるが、そうすると別なものになってしまうので注意。
 かぶとむしなんかでも同じ現象が起こる。

 札幌駅に隣接している大丸で、ピーナッツカーニバルがあるとの事。
 おう、カーニバル!
 あのチャーリー・ブラウンまたはチャックが、ペパミント・パティと遊びに言って、割と良い雰囲気だったが結局台無しにして教訓を得た、あの、悲劇のカーニバルがここに!
 ……でもあの話で溜息の一つもつきたいのはパティの方だよな。
 気になる相手をデートに誘って、何だかんだ楽しんで帰ろうとしたところで、「ああ、あのあこがれの女の子とこんな風に歩けたらどんなに良いだろう」とか言われるのだから。
 無論これは、「自分が好かれている事なんて思いも寄らない」というチャーリー・ブラウンの過度に自虐的な人格が前提にあって出た発言であって、パティとちっちゃな赤毛の子を比較して、パティをけなす意図なんてこれっぽっちもなかった、というのは分かるのだが。

 さてさて、このイベントがまあ、結局はグッズ販売程度なんだろうなぁとは思いつつ、ネタにはなるので行ってみる事にした。

 だらだらと地下鉄一本で。
 札幌駅へのルートは、自転車の他は地下鉄とバスとJRがあるが、そのどれもが結構手軽に使えるのが琴似という町。伊達にかつてのターミナル駅ではない。
 これより便利なところは、大通か麻生、宮の沢、JRに特化するならば新札幌ぐらいだろう(東豊線は? 東豊線は?)。
 さて、大丸に到着ー。
 エスカレーターで会場へ。
 デパートはかなり思い切った時に衣類を買いに来たりする事が少しあった、というぐらい利用機会が乏しい。
 ちなみにユニクロ、イオンばっかりという状態からは少し脱却して、イトーヨーカドーは使う事が多い。
 さて上へ上へ上がって、到着。

 入り口は回転扉ではない。
 うん、客が目を回さないように配慮がされているな。
 おお、ピーナッツのキャラクタグッズで一杯だ。
 右側の方に、カーニバルのゲームを再現したようなコーナーがある。遊ぶ為のチケットも、ピーナッツ風デザインになっている。ほうほう、で、最初のゲームは……

 ボールを投げてビンを倒すヤツ。

 「あんなのインチキよ」と真正面からパティにディスられた、描写もされなかったゲームではないですか。
 その他、ウッドストックの巣バスケとか、ハンマーで叩いてベルを鳴らすヤツとか、乗れるメリーゴーラウンド、乗れない観覧車。
 後はグッズと、そっちはコミックスや絵本が読めるスペースかな。外観はスヌーピーの家を模している。上でスヌーピーが寝られるように上部を平らにした解釈のだな。実際には尖っている切妻屋根で、スヌーピーは鳥の足よろしく耳で挟んで身体を保持しているが(初期には斜めからの絵もあった筈)。
 その他、キャラクタ達と一緒に記念写真が撮られる、プリクラのフレームみたいな書き割りもいくつか。
 そしてそれ以外の大半はキャラクタグッズの売り場となっている。
 やっぱり色々あるな、流石は世界有数のキャラクタだ。
 ほほう、浮世絵と組み合わせたのもあるんだな。こっちは鳥獣戯画か。
 ピーナッツの絵柄というのは、表情が控えめというか顔が平坦なので、グッズに付いていても違和感が少ない。表情が基本的にないキティさんに人気があるのとも共通する。ディズニー的な過剰なまでに表情を付ける画は、主張があり過ぎてグッズとして日常に馴染み難い気がする。
 クリアファイルの一つぐらいは買っても良いような気もするけれど、使ったり飾ったりする気も起こらないしな。
 他に財布類なんかは、もう少し控えめでシックで、ある意味よーく見たら気がつく、というものだと持っても面白いかなと思うのだけれど、そうでないと単に「そういうの大人としてどうか」てな事にしかならんな。
 普段使いの食器ぐらいが丁度良いが、それれだともう皿が一枚あるし、全部をピーナッツキャラで埋めるようなタイプのファンではないし。
 こっちはぬいぐるみ、の、高級品か。
 手触りが凄く良いらしいが、ガラス越しでは分からないし、造形自体はあんまりスヌーピーを再現しているように見えない。

 一通り見終わったので、だらだらと周りの店など見てから帰った。

<出費>
交通費:500円(琴似―250―さっぽろ 往復:札幌市営地下鉄)
計  :500円


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