思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



 月記帳 バックナンバー

2006  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2007  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2008  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2009  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2010  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2011  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2012  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2013  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2014  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2015  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2016  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2017  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月
2018  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月
2018/11/30『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第115回 新名所! なのかな?:市民交流プラザ

 札幌が絶対王政である事は、周知の事実であろうと思う。
 だが、この数年の間の政変で、王の権威は潰えていたのである。
 城は破壊され、その後には無機質な、市民の為の建物が出来上がった。
 政治の中枢とも直結するそれは、後の人々にこう呼ばれた「市民交流プラザ」と。
 そして、敗北した王は、主たる構成員の鮭を引き連れて、捲土重来を目指し苫小牧に引き上げたという。
 嗚呼、永遠なれ、王子サーモンよ!

 王子サーモン跡地にビルが作られていたのは知っていたが、これが市民交流プラザという施設になる事は出来上がってから知った。
 10月にオープニングイベントをやっていたようだ。
 どんなものだかよく分からないが、覗いてみる事にしよう。

 地下鉄大通駅からのアクセスか。
 ええと、こっちの、こっち、の。
 あ。
 市役所に繋がる地上行きのエスカレーターの先に、通路が続いてる。
 前から中途半端なところで途切れる道だと思っていたが、開通する予定があったのか。
 市役所も、地下鉄に隣接しているクセにわざわざ地上に出なければならず非効率だとは思っていたが、こういう計画があったからだったのか。
 廊下をいくらか進んで行くと、長いエスカレーターに辿り着いた。

 それを上ると……市民交流プラザ到着。
 ほほう、まだ新しくて綺麗だ。
 向こうにコンビニあるな。
 で、こっちは喫茶店みたいなところと、こっちが図書館……みたいだけど、なんか待合のロビーみたいだな。
 覗いてみよう。
 うん、なんかオシャレっぽい感じで、図書館というよりも展示会というかショールームというか、自由診療多めの医療機関の待合室というか、そんな感じ。よく見たら貸し出しもしてない、閲覧だけのところか、ここ。
 隣の喫茶店で買ったものを飲んだりしながら読める用の座席もあるようだが、そういう風なのかな? よく分からん。
 二階は、と。
 こっちは割と図書館風。
 でも貸し出し禁止は同じか。
 奥の方は、国が出している白書とか、市が出している統計なんかもある。
 へえ。
 何かの調べ物の時は……いや、最近調べ物も紙媒体あんまり使わないから、余程ピンポイントで掘りたい話じゃない限り、実用性は薄いかなぁ。
 普通の本もいくつかあったので、少しページをめくってから外に出た。
 札幌市立図書館の方が蔵書数はあるし、貸し出しも出来るし、存在意義はどこにあるだろう。交通の便?
 後はレストランがあるみたいだけど、まだ開店時間ではない様子だし、食べ物屋的な隙の少ないオシャレ感があって入りにくそう。
 後はホールがあるようだが、今日は何もやっていないようだ。
 外観は高層ビルで、途中の隙間にonちゃんが挟まっている。大半の部分はオフィスビルだな、要するに。
 総合するとなんというか……あんまり用のないところかもしれない。
 通過するには良いかも知れないけれど。

 尚、通過を馬鹿にしてはいけない。
 雪に包まれる札幌において、屋内を通る事が出来るというのは、結構重要なのだ。

 さて、物足りない感じだがまあそれはそれ、市役所で昼ご飯でも食べて帰ろう。
 地上からも行けるけど、ここは地下通路を通ってみるか。
 この前市役所側から一度覗いた時は作ってる最中っぽくて引き返したんだよな。
 ええと、ここか。
 階段を少し上がって、小綺麗な通路を通り、階段を一つ上がると……あ、見慣れた市役所地下食堂。
 おー、繋がった。
 これで寒い思いをせずに大通駅から市役所に入れる訳だ。

 市役所の食堂で頼むのは、大体いつも540円の幕の内弁当。
 少し安い値段で定食もあるけど、この弁当が一番満足感がある気がする。
 ちなみに、一番高いメニューは800円ぐらいの寿司とそばの定食だったと思うが、貝とかいなりとか、あんまり嬉しくない系のネタばかりで、物足りなかった。
 こういうセルフサービス型の食堂系って、微妙にルールが違うので慣れないと結構敷居が高い感じがするが、自分はとりあえず慣れた。混雑している時は避けがちだけど。
 混雑している時間というのは、大体12時の後の5分とか10分ぐらいから。
 12時40分ぐらいになれば少し落ち着くけれど、数量限定の定食なんかは売り切れの可能性が出て来る。
 弁当はそれぐらいの時間はまだ残っている場合が多いけれど、13時ぐらいになると大体売り切れ。営業時間自体は、17時まであるので昼食目当てで行く限り、それなりの選択の余地はある。
 総じて言うならば、12時前、11時の40分ぐらいに来るのが一番具合が良い。

 さて、食券を販売機で買って、弁当用の一番奥の窓口に向かい、下に置いてあるお盆を取ってその上に食券を見えるように置き、積み上がっている弁当の一つをセルフで取る。職員さんが認識して食券を回収した後は、混雑している時は一つ隣の窓口から自分で味噌汁を取り、そうでない時はもう少し待って職員さんに盆にのっけてもらう。
 混雑している時間は、カレーの窓口に並ぶ人が溢れ、弁当組とカレー組の見分けが付かなくなるが、実は弁当組の列というのはほとんどないので、人をかき分けて行けば良い。この辺がちょっとローカルルールっぽい。

 さて食べよう。
 サンプルが飾られてはいたが、よく見ずに頼んでいるので、開けるのも楽しみな感じ。
 基本的なレイアウトとして、左下の円いスペースに半球状に固められたごはんまたは炊き込みごはん、右下から野菜系のおかず、漬け物、右上おかず各種、左上おかず(主菜?)となる。
 今回は、と。
 ごはんは白いごはん、野菜系はいんげんのごま和え、漬け物はピンクの大根のあれ、右上は、定番が卵焼き・薄いかまぼこ・パセリ・ミニトマト、その下も割と定番でエビの天ぷらとナスの天ぷら、その下は魚枠で今日は秋刀魚の焼いたの(糠さんまかも)、刻みキャベツ、横に鶏肉を焼いたの、下にスパゲティ。左上はこれは酢豚で良いのかな。
 これだけ品数も多いと、一つ一つが薄っぺらくなりそうなものだが、これは違って、しっかりと大きさがある。卵焼きで言うなら、イオンののり弁みたいなのにのっているのは3ミリぐらいだが、こちらは1センチぐらいある感じ。
 唯一の欠点は作りたての湯気が出ている状態ではないという事(天ぷらもサクサクしている訳ではない)だが、味噌汁は温かいし、熱々への執着はあんまりないし、味付けも順当で気に入っている。
 ああ、それから、仕事と切り離せない感じがするので、すっきりお休み感覚になりた時には使えないというのも欠点かな。


<出費>
食費:540円(幕の内弁当:札幌市役所地下食堂)
交通費:500円(琴似―250―大通―250―琴似)
計:1,040円


思い立ったが随筆 トップへ トップへ