思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2019/7/31『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第123回 えばゆ:苗穂温泉 蔵ノ湯

 株主総会以来、あれやこれやで休みに半端に仕事が紛れ込んでいたが、ようやく普通に休みが取れた。
 ある程度思いつきでも良いんだけどな、と思いつつ行き先を探すが特にない。
 夏なのでビヤガーデン系のイベント情報はなくもないが、正直暑苦しいし目新しさもないので、独りで行こうという気にならない。
 どうしたものか、と思いつつ、朝食をヴィ・ド・フランスでとって、ふらりとJR琴似駅へ。
 苗穂にスーパー銭湯系の何かがあった気がするのと、降りた事のない駅で降りるのとがあるが……企画関係なしで空港に行くという手も。
 と、千歳行きの各停が改札中になっていた。
 空港には辿り着かないし、途中下車系で、北広島辺り行くか。
 梅を見に行った時、銭湯系がその近辺にあったようななかったようなだし、それも入れれば良いだろう。

 JRに揺られて北広島へ。
 鬼平犯科帳の16巻を読みつつ。
 この巻で放火犯が出て来て初めて思い出したけれど、火付盗賊改方の話の割に、放火ネタってこれが最初じゃあないか?
 江戸時代の放火なんて死罪確定みたいなものだろうから、盗賊には入れられる改心イベントがほぼ不可能で、後味の良い話を作りづらいからかも知れない。
 鬼平犯科帳の面白味の一つは、脇役キャラの立て方にあって、「○○という話に出て来たこいつが、今回は活躍する」というパターンが非常に多い。ファンなら気付く、というレベルではなく、普通に地の文でそういう説明を入れるのが潔い。「○○事件の時に襲われた通りだ」みたいなのもある。また、過去のキャラがインフレに付いていけなくなるという事もなく、だんだん手慣れて行ったりもする。そして、そういう描写を入れすぎると、作品自体が間延びしかねない訳で、実際地道な捜査や勝ち確定の捕り物がある訳だが、これについては「佐嶋なら抜かりはあるまい」、なのである。

 さて、北広島へ到着した。
 北海道の街は移民によるものが多い訳だが、ここもその名残で、広島からの移民により開かれた村で、その後広島町となり、北広島市になったのは1996年というから、案外名前の歴史は浅い。
 移民由来の地名としては、西区の「八軒」「二十四軒」などがある。これについては、移民した直後ではなく、その後に分かれた時の戸数だそうな。

 駅の中には少し作業所の販売店みたいなのがある他は、オリンピックのパネル展示がしてある程度。
 特に何という目的があった訳ではないので、ぶらぶらと歩いてみるか。
 こっち側から行く、と。
 住宅街だな。
 石屋製菓の工場があるらしいが、ああ、あれか。でかいな。
 白い恋人を一枚一〇〇円で売るとして、一体どれだけで賄えるんだ、こんなでかい工場。
 大量生産の不思議って感じだ。
 特に見るべきはないが、なんか街灯にオベロンみたいな透かし彫りが付いてる。いや、ただの妖精かな?
 線路の反対側へ渡る。
 駅以外の通り道が少なく、町をぶったぎっているタイプの路線だ。
 反対側はスロープが付いているが、かなり長い。階段よりはマシかも知れないが、車椅子自操で上がりきれる人は、アスリート系ぐらいではなかろうか。
 こっちはスーパーや串鳥、ターミナルなんかはあるが、やっぱりどことなく閑散としている。スーパー銭湯系の連絡バスの乗り場があったが、日に一本しか来ないらしい。あれ、ここの駅じゃなかったっけ。
 まあ、これ以上ウロウロする目的もないし戻るか。
 と、駅に「エルフィンパーク」のロゴが付いていた。
 ああ、さっきの妖精はこの辺の企画の一つか。
 後で調べてみると、駅に隣接した区画がそれで、屋根が開いたりするらしい。

 さて、割合に不完全燃焼に終わったところなので、途中下車をしようか。  札幌駅の手前の苗穂で。
 駅前から歩いて数分のところに「苗穂温泉 蔵の湯」がある。
 もう少し正面だった気がするけど、移転したかな? 駅が。

 一度行こうと思っていたのだが、手ぶらで行けるかが曖昧だったので、スルーしていたのだ。
 さて入り口はこっち……。
 なんか手入れのされていない庭木がある。
 家庭的……いや、寂れ感が少々。
 中に入る、と。
 チケットの発券機に、地元の野菜の販売スペース。

 Oh……。

 発券機に「備え付けのシャンプー、ボディーソープはありません」。

 Oh……。

 でも値段は銭湯標準価格の440円。
 なら良し。

 シャンプーとボディーソープのセットのチケットを買い、受付で交換して貰ってから、浴衣着たアスカの横を通って温泉へ。
 中はかなり広々としている。
 何もない床スペースが多い。
 さて。
 この使い切りの平べったいパックのシャンプーとボディーソープをどう使うか。
 通常、銭湯や温泉でシャンプーとボディーソープが備え付けの場合、
・ざっと頭と身体を洗う
・湯に浸かってふやける
・やり過ぎない程度に頭と身体を洗う
・湯に浸かる
・かけ湯程度流して身体を拭いて上がる
 のパターンが多い。
 こうすると、角栓なんかも良い感じに落ちるのだが、シャンプー類が使い切りとなると、最初で全部洗いきらねばならんか。席取りは御法度だし、洗わずに湯に浸かる訳にもいかないし。
 さて、洗った。
 空いたパッケージはどこに捨てれば良いんだ?
 あれ?
 ゴミ箱らしいものが見当たらないので、脱衣所まで戻って捨てた。
 戻ってみると、洗濯籠みたいなものがゴミ箱代わりらしかった。
 他の客が少ないから分からなかった。

 湯は普通の湯船と泡風呂と露天風呂と、という感じ。
 電気や低周波はナシか。
 あまり長湯してものぼせるので、適当なところで上がる。
 何か食べるか……?
 まあ良いか。
 瓶コーラの販売機がある。
 これは飲んでおこう。
 自販機の栓抜きで栓を抜いて飲む。
 瓶の触感が心地よい。
 飲み終えてから、入り口脇のレイと初号機の前を通り過ぎて帰った。

 ……なんで、この風呂屋、エヴァンゲリオンの等身大(人間大)フィギュアがあるの?


<出費>
交通費:1,110円(琴似―540―北広島―360―苗穂―210―琴似)
入浴:490円(入浴料440 シャンプー・ボディーソープ50) 計:1,600円



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