思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2019/8/31『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第124回 櫻子っぽいのがひまわり、ひまわりっぽいのが櫻子:ひまわり祭り

 先月行き先を探している時に、「ひまわり祭り」なるイベントが目に付いた。
 北海道は大体のものが大量栽培されるが、ひまわりもその一つである。
 仕事で神恵内村に行き来していた時、ひまわり畑を見かけた事があって、なかなかの壮観だった。
 わざわざ祭りにしているぐらいだから、結構の風景が見られそうだ。
 行く事は概ねすぐ決まったが、移動時間があるので少し思い切りが必要なヤツだ。
 7月はとりあえずスルーして、8月に勝負をかける!

 そして8月。
 まず時刻を確認すると、特急で一時間かければ、最寄りの鉄道駅であるJR滝川駅には行ける事が分かった。
 これは初めてでもないので分かる。
 で、そこからバスで30分も行けば会場に到着する。
 する、が。
 本数が、3時間に1本とかのレベル。
 ……せめて祭りの時ぐらいは増発してもバチは当たらないんじゃないですかね。

 となると、11時ぐらいに到着するバスを狙って、帰りは14時……んー、まあ会場の感じとか周辺の状況によるが……さもなければ、11時の40分発のバス……滞在時間どんだけだよ。
 帰り時間が曖昧なまま出発。

 JR琴似駅で特急切符を購入。
 帰りが曖昧だから自由席の往復……あれ?
 往復で買ったつもりだけど、Sきっぷになってないような。
 んー、まあ良いか。そこまで無茶に値段変わらないし、何より早く乗らないと間に合わない。

 札幌駅で期間限定の特別列車であるところの、フラノラベンダーエクスプレスに乗り換える。
 これは下がラウンジで上が自由席の二階建ての車両だな。
 窓も広くて、見晴らしが良くなるような工夫かな。
 それほど乗客はいなくて自由席でも問題ない。
 程なく、列車は走り始めた。
 静かにするすると動く印象。やや古びた車両のようだが、乗り心地は良い。長距離バスも色々あるが、やはりこの乗り心地の良さとスピードという二つは、性能云々というより存在そのもののレベルで鉄道が勝るだろう。
 窓の外の景色について、少し放送で解説が入ったりしながら、進む。
 時折窓の外を見たり、鬼平犯科帳を読んだり、という感じ。
 ぼちぼち20巻近い。何巻あるんだったか意識してなかったけど、24巻で作者急逝による絶筆か。何だかんだで気に入っているようだ。
 滝川は以前に新十津川に行った時に、徒歩で滝川まで移動してそっちから戻るという事をやっていたので、初めてという事はないが、特に何をした訳でもないので記憶は薄いな。
 特にこれというトラブルもなく滝川駅に到着した。
 小綺麗な駅で、ロータリーにグライダーが展示されている。
 近くにあるビルは、何だか覚えがあるな。この営業して為さそう感、そう、この横を歩いたような気がする。
 若干思い出して来た。

 さてバス乗り場は、と。
 バスの待合所があって時刻表は貼られているが、何だか分かりにくいな。
 イベントごとの玄関口なんだから、誘導されるような掲示でも出させりゃ良いのにな。宣伝が足りない。
 バスのチケットを買って、乗り場に来たバスに乗り込んだ。帰り分は小銭で大丈夫な筈。交通系ICカードが使えないってのは面倒だな。SAPICAはともかく、Kitacaぐらい使えれば良いのに。
 滝川の町の中を抜け、川を渡る。
 ああ、この橋渡った覚えがある。
 川沿いにゴルフ場があって、渡り切ったところには酒蔵があって、どっち側だかに道の駅があったっけ。
 そこから先は知らないところ。
 バスは畑の中の道になる。

 北海道っぽい風景というと牧場だが、こういうだだっ広い耕作地も北海道らしい。
 札幌近郊だと、畑の方がそれっぽい。
 牧場が多いのはどの辺になるんだろう。道東?
 畑の中に、白い花が咲いたのがあるな。
 なんだあれ。
 綿? いや、なんか花っぽい……なんだ?
 進むうちに、本当に狭い農道に入り込んだ。
 これがバス通りなのか。軽トラとすれ違うのに路肩を踏まなきゃダメだな。
 どうにも乗り心地の悪い道だ。
 結構乗車時間あるし、座り疲れるパターンだよな、これ。
 そして市の境を通ると。
「ひまわりの里」
 の表示があって、急に街灯のデザインがひまわりに。
 おお、無駄に金をかけた感。
 役場の近くだと、根元にひまわりも植えられていて結構満開だ。
 なるほど、町を挙げてひまわりなのだな。
 悪くない、悪くないぞ。
 ひまわり自体の力が強い。
 会場はどうなんだ、期待はうなぎ登りだぜ!
 でもうなぎ登りはランクアップを表す鯉の滝登りと違って未来に待ち受けるのは蒲焼きなんだぜ!
 会場の最寄りバス停に到着ー。
 おお、遠目に見える丘を埋めるひまわりの黄色。
 大した面積だ。これがみんなゴールドフォルテバーストだったら、地殻変動ぐらいは起こりそうだ(注:ハトプリで一番はマリン。尚、ひまわりと櫻子では櫻子派だったが、どっかのタイミングでやや逆転。作品内に広げるならば主人公の京子派。実は賢くて気を遣ってる系三枚目はツボ。同タイプで言うとゆずこ)。

 さて会場へレッツゴー!
 走れ!
 大体把握したが!
 ここで3時間時間潰すのは、流石に休日の無駄遣い感が酷い! 11時41分帰りペースにする!
 まずは会場のフードコートっぽいスペースを通り過ぎて。
 ふむ、貸し自転車が随分安いが、それに乗る時間はないし、それなりに人がいるので危ない。
 遊覧車もあるが、当然にパス。
 こっちがひまわり迷路(有料)。枯れたりしおれたりは目に付かない、一番メインの催しかな。一面が満開のひまわりで大変綺麗だ。ひまわりって花の寿命が長いって事かな。完全に同じタイミングに咲かせるのは難しいだろうし。
 それからそっちは地元の中学生だか高校生だかが栽培した世界のひまわり。こっちは種類のばらつきもあるせいか、収穫時期のものも混じっている。大体花の時期が終わりかけている感じ。色んな品種名があるが、セーラームーンとかあるのか。じゃあ、いずれ、キュア・サンシャインは出るな(確信。そして、一番はエリカ。シリーズをまたいでだと、かなり迷う)。
 花を見終えてから、フードコートに再び戻る。
 腰を据えて食べる時間はないが、何か土産物……は、油ぐらいしかないな。
 それ以外で……おや、ひまわりソフトクリーム? 手頃かな、買おう。
 全然並んでなかったので、すぐに買えた三百円也。スプーンも付けられたけど、特にいらないのでそのまま。
 見た目としては黒いつぶつぶが見える。
 さて食べよう。
 座って食べるのもちょっと間が悪いので、外で空を眺めつつ。
 ふむ。
 ふむ。
 恐らくひまわりの種の砕いたのが入ってる感じ。
 悪くはないが、せっかく油を取れる作物なんだから、マーガリンみたいなものにしてから、乳脂肪の代わりにひまわり油で作った、みたいにしたら面白そうなのに。多少マズいぐらいなら食べてみたい。いや、むしろマズくあってくれと期待せざるを得ない。
 で本物の方はおいしい。
 ひまわりの種の存在感はそこそこ。カスタードクリーム内のバニラビーンズよりは目立つ。ぷつぷつ歯触りはある。
 匂いが分かればもう少し目立つのかな。
 ソフトクリームのおいしい部分というのは、最初の一口と、コーンの端っこを囓りながら食べる時だろうと思う。昔の量産型のコーンはやる気のない食感だったが、北海道で何かしら売り物にしているソフトクリームのコーンは、ザクザクした歯ごたえがあって大変よろしい。状況によってはカップで食べざるを得ない事はあるが、正直なところうまさ7割減と言ったところだ。
 なに7割は言い過ぎ? じゃああんた、ガーナチョコとクランキーがあったらどっちを喰うよ? コーヒーとか付かないよ! ミルクもないからね! 単体の話だからね! サクサクは正義なんだよ!
 ソフトクリーム屋は、その後少し行列が出来ていた。早めに買って正解。

 さて。
 帰るか。
 バス停に到着。
 10分前か。やや急ぎすぎたか、でもこんなもんか。
 あ、下の畑、さっきの白い花と同じだな。
 で、何なんだ?
 近寄ってみる。
 んー。
 綿じゃないのは確定として、見慣れない気がするけど、んー、落花生とか?
 自分が「作物の姿が見えない状態」で分かるのって、ジャガイモ、タマネギ、甜菜(多分)、ナス、瓜科一般、ピーマン、トマトはどうだったか、という辺りか。
 んー、なんだろうなぁ。
 結論が出ないままバスに乗り帰った。

 後日調べたら、どうやら蕎麦だった様子。
 そうか。
 昔見た事はあったが、幼児だったし、覚えてはいないか。


<出費>
交通費:7,020円(琴似―2,770―滝川―740―北竜中学校 往復)
食費:300円(ひまわりソフトクリーム)
計:7,320円


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