思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2021/8/30『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第148回 ポケットの中の手の当たる辺り:ポケットモンスターソウルシルバー

 ワクチンも出て来たお陰で折り返すかと思った新型コロナの感染者が爆増した。
 去年は夏にかなり減ってからの寒くなって増えるという、大体インフルエンザ的な動きだったが、一体今年はどうしたものか。何が原因なのか。
 変異株の感染率が高いのか、暑さに強いのか、オリンピックに感化されたヤケクソ外出が増えたのか、夏の一般的な帰省などの流れか、言えば複合的なものだろうが、それにしても読めない増え方をする。
 感染力の強さは指摘されているところなので、できる限り外出を避ける方向で行動するしかない為、今月は買い物程度しか出来なかった。

 家の中で語るべきは、消費型サブカルチャーか、食べ物ぐらいのところ。
 で。

 DSを買った。
 正確にはnew2DSLL。
 近々どれかのゲーム機で真・女神転生5が出るという情報があった為、先に4に触れておくために先月買った。
 小さい画面でゲームをプレイする煩わしさがあり、携帯ゲーム機はほとんどスルーしていたが、スマホである程度敬遠する気持ちがなくなって来たので、ぼちぼち手を出そうという事である。小さい画面はやっぱり面倒なので、メガネ必須ではあるが。

 そしてポケモンをやってみた。

 なんとポケモンのプレイは初めてなのだ(企画通り)。

 ポケモンとは、言わずと知れた世界的名作、ポケットモンスターだ。ゲームを扱う店ならどこでも売ってる。だが、その反面、ナンバリングを付けずに間違えて途中の話を買わせて「これ、話の途中だから意味わかんねーよ」と困る視聴者を、監督がポップコーン喰いながらゲラゲラ笑うという、アヴェンジャーズ戦略が取られているので、実に買いにくい赤緑があって金銀があって剣盾があってダイヤとパールがあってトミーとマツがあってトムとジェリーがあってエンタツとアチャコがあって……と、この時点でやる気がなくなってくる。

 マーベル系は、ともすると「アヴェンジャーズ・サーガの一つに過ぎないんだぜ」みたいなのぶっこんで来るから、観ると損した気分にしかならない。別の言い方をすると、ガンダムのラストシーンの後、回収されたコアファイターから降りたアムロの前にトニー・スタークが来て、「ヒーローチームに入らないかい?」と(以下略)。

 ポケモンは一度も買った事がないが、教養として知らねばならない。全てを体験する事は不可能だが、大半の人々の共通認識としてあり、それに手が届く程度のものは入れておくべきだ。ピーナッツのキャラが、市民ケーンを観るのと大体一緒だ。
 自分の世代はゲームボーイ自体がタイムリーとは言い難い。発売時点で高校生になろうかという年齢だ。あれに熱中出来るのはやはりコミュニケーションツールとして使える、遊ぶ時間が多い小学生だろう。
 ただ、アニメは楽しめていた。むしろ、ピカチュウがアイコンになっている訳だから、アニメの方が主流な可能性もあろう。ゲーム機を買うよりも、テレビアニメを観る方がずっと手軽で安上がりだし、世代を問わない。
 アニメのポケモンは、動物がポケモンに置き換わった世界としての描写がかなり手が込んでいて、一見現代世界風だが、ある種のファンタジー世界として見る事が出来る。尚、SFであるかについては、ポケモンの発生に関する科学的な描写が特にないので、そのカテゴリーには入らないと考える。宇宙やロボやメカが出ればSFという流派にはあまり賛同できない。

 さて、ゲームのポケモンをやってみるとして、どれが良いのか。
 ネットで調べてみると、「HGSS」が名作との記述が幾つか出た。
 何の略称かと思えば、ハートゴールドとソウルシルバーの略だった。これは2本の作品だが、2本同時発売で、金銀のリメイクであるようだ。
 疎い人の為に一応言っておくと、ゲームボーイ系の携帯ゲーム機は、こういう同時発売をよくやる(ポケモンが最初かも)。で、各々は基本的には一緒だが、微妙に別要素が付け足されている。だから、両方持っていないとコンプリートは出来ない。これはPCを含む据え置きゲームにおける、完全版商法と揶揄されたものに近いが、コミュニケーションツールとしての携帯ゲーム機となると意味合いが変わって来る。友達と分けて2本持つ事で、別要素を受け渡す事が出来るので、必ずしも2本買う必要はないのだ。
 上手いやり方、確かに上手いやり方。誰がどっちを買うかとか、古いのを持っていても友達と話が合わないとか、色々賑わっただろう。多分、あんまり人気のない方を買わせられるとか、2本買って貰ったけど、結局一本取られたとかあって、いじめを助長するみたいな話も出たかも知れない。


 相場をアマゾンで確認してみたところ、数万円というのが出て来たが、何だか疑わしいのでブックオフを覗いたところ、ソウルシルバーが3000円ぐらいで売っていた。何だったんだアマゾン。限定版か何かだったのかな。

 早速プレイしてみる。
 ふむ、画面はスマホ並みに広いから、さほどの問題はないな。
 最初にオーキド博士が出て来た。アニメと同じ風体だな。
 でも、ポケモンをくれる博士は別の人か。別の地方なんだよな、確か。
 最初のポケモンは火属性っぽいヒノアラシ。理由は見た目が一番カッコイイ感じだったので。

 フィールと町はシームレスなんだな。実はオープンワールドか。
 叢からポケモンが飛び出すっていうのは、何かで見たから違和感はない。
 ふむ、何となく見覚えのあるポケモンが多い。割とアニメで追っていた頃のヴァージョンだな。
 自分がポケモンのアニメを観なくなったのって、サトシの服装が替わり始めたぐらいだったかな。タケシがいなくなった後、しばらくは観ていた気がする。
 イベント入手のタマゴからやっぱりトゲピーが出て来た。こいつ、カスミが抱えてたヤツだな。かわいさで売ろうとしていたようだが、別に可愛いと思えなかった。プリンとかの方が見た目の可愛さはずっと上だし。まあ、プリンは性格というか能力というかがアレで、ウザキャラに近いが。
 ピカチュウはまだ見てないが、この地方では出ないんだろう。でんきポケモンが今のところ出てないな。属性が異様に多いからパーティで全部は網羅出来ないのだが。ヒノアラシの攻撃が結構通るから、まあ問題はないか。
 しかし小さいドット絵だが、ポケモンのアニメのイメージと違わない感じの絵になっている。動かすための絵ではなくて、イラスト風一枚絵だからアニメに近く出来るのだろう。
 戦闘はゆっくりだな。エフェクトをカットしてもモッタリしている。子供向けだとこれぐらいが良いのか? せめてコンフィグで調整出来れば、そもそもオートバトルが実装されていれば。でもそれら含めて、多分ポケモンらしさみたいなヤツなんだろうな。
 エンカウント率は高め。数歩歩くと出て来る。調べてみると、走るとエンカウント率が上がり、歩くと下がると。掲示板の書き込みにあったが、「急ぎたいから走るのに、エンカウント率が上がるって逆じゃね?」ごもっとも。
 スタッフの言葉らしきもので、「走るのにリスクがないと皆走るばっかりになる。後、ゆっくり歩いて景色を楽しんで欲しい」のだとか。
 お前は何を言っているんだ。皆が走るんだったらそれが適正であって、歩く方に何か利点を付ければ良いだけだろう。ゆっくり歩くと落下が防げるとかあるだろう。

 ジムでトレーナーと戦って勝っていくのが最初の筋だが、コンテンツの本体は対戦なのだろう。
 だとして、本質はポケモンのレベルを上げるという辺りで、言ってみればハック&スラッシュ系とも言える。
 ハクスラが経験値や装備品を集めるものなら、ポケモンは経験値やポケモン集めが主という事で、つらつらポケモンを増やしながら進んでいる。
 今のところ、ゴースト系のゴースを先頭に、眠らせてから他へ回すという戦い方が主。ゴースに攻撃が通る事が少ないので落ち着いて処理が出来る感じ。
 しかしこのポケモンの「1対1で、交代制」という、プロレスシステムにすると、バットステータスの意味が大分違うんだな。どんなバッドステータスも入れ替えれば良いだけであり、逆にバッドステータスのパーティメンバーを弾よけに放置する事も出来ない。従来のパーティ型のRPGとバランスの取り方が割と別の次元だったのではなかろうか。

 道中のギミックについて、洞窟とかは結構長く、回復手段がアイテムばかりだが、金を稼ぐ方法がトレーナーとの対決だけなので、微妙にやり難い。
 全体的に言うと、微妙に冗長なところはあるが、何となく先に進む気になる面白味がある。
 本質的には、対人戦がメインのものであろうから、ここが面白いどうこうというのもまた違うのだろうけれど。で、恐らくは飽きそうでもあるけれど。
 ともあれ、ようやくポケモンをプレイ出来た。なるほど、彼らはこれをやって育ったか。
 我々の時代で言うところの、何だろうな。無印マリオブラザーズやゼビウス、グラディウスのような、奇面組やひょうきん族のような、独眼竜政宗のような、ときメモのような、TLSのような、三国志のような、角川スニーカー文庫のような、スト2のような、そういう、感じのものなのだろう。

<出費>
本体:10,000円 ソフト:約3000円
計:13,000円

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