思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2023/2/26『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第166回 山梨王にオレはなる:『サンリオ展』北海道近代美術館

 サンリオである。
 山梨王でサンリオという説を聞いた事があり、一方、そうでないという話も聞いた気がするがよく覚えていない。こういうのがデマゴギーに繋がっていくのだろうと思う。
 もう少し調べると「サン・リオ(聖なる河)」説が国会図書館の「レファレンス協同データベース」に載っていた。まあ公式が言ってるだけの可能性はある。

 キティさんと同い年の身としては、サンリオは竹馬の友のようなものだ。
 何しろ苺が好きだし、プリンも割と好きだし、シナモンはともかくロールケーキは好きな方だ。ロールちゃんはシュークリームに次いで食べる(サンリオ関係ない)。多分、不況の影響で短くなっているに違いない。この先も戦争不景気が続くようなら、最後には物を吸い込む空間が売られるだろう。
 大体、戦争が起きると兵器輸出で儲かるというのが日本のやり方だった筈だが、今回は何故儲けに繋がらないのだろう。或いは、結構上がってるんだろうか、三菱重工とか。だったら、売るべきではなかったな、株。

 どうやら北海道近代美術館で、サンリオ展が行われるらしい。
 上記の通り、生粋のサンリオ好きである自分としては見に行かない選択肢はない。
 どこで、なにをの2Wは決まっているので、いつ、どうやって、の1W1Hを決めねばならない。1W足りない気がするが、男は所詮ひとりであり、身一つの方が動きやすい。
 サンリオショップは流石に入りにくいが、美術館ならこちら側のテリトリーだ(言うほど行ってない)。

 当日。
 やや温かい。
 氷点下になるかならないかのボーダーラインぐらいだ。
 今年の冬は何だか寒かった気がする。
 実際にそうなのかどうかはよく分からないが。
 受診で大通まで行く用事のついでにして、路面電車で西18丁目まで折り返す。
 これで乗り継ぎ割引80円が適用されるので、リーズナブル。無理すると歩ける距離だろうが、その場合、靴の寿命がかなり減る。春間近の札幌は、水たまりだらけ、ぐずぐずの雪で、とんでもないコンディションになる。排水溝が雪で塞がった状態で、水が全く流れずに溜まってしまうのが大きな原因の1つだ。
 乗り込んだ路面電車は、白いブラックサンダー車両だった。
 ラッピングだけかと思えば、「白いブラックサンダーが出来るまで」の広告と、パッケージデザインの中吊り、つり革と、内装も白いブラックサンダーだった。
 ブラックサンダーといえば、キュアブラックだが、白いのだしホワイトサンダーにしなかったのは、権利上何かあったのか。
 そもそもマーブルスクリューにしない状態で、普通に撃つ事は出来ないのだろうか。勿論、初代様はステゴロが持ち味なのは分かるが、こう、必殺技と通常のアクションに関連性がないのは、少々引っかかりはある。一発撃つとパワーダウンするとかなら意味は一応通じるのだが。
 それを言うと、テッカマンブレードの、もう一度テックセットしてもう一発ボルテッカは、感心した。もっとも、あれ、繰り返したら多分死ぬけど。1回で極端な空腹感に苛まれるようだから、3発ぐらいで低血糖でぶっ倒れそう。

 路面電車降りてから、北上する。
 札幌市営地下鉄の場合、地下鉄と呼び分けのため、路面電車をただ「電車」と呼ぶ場合があった気がする。
 雪ミク電車、今年は見られてないな。かといって待ち構える程の気にもならないし。
 ああ、やっぱり道に水たまりが出来てるな。
 よし、到着。
 白い可愛いあいつがお出迎えだ。
 中に入ると。
 ん、レイアウトが変わってる。
 ロビーにサンリオのキャラクタぬいぐるみを組み合わせた巨大オブジェが作られていた。凄い、コブラとかゲッターで見たヤツみたいだ。
 発券カウンターが入り口と一緒にしてあるな。
 一般1600円也。
 直近の特別券の半券で割引があるのは意識していたが、持って来るのを忘れた。
 失敗したが、次の機会にする程でもないので、気にしない事にする。

 では、中に入ろう。
 撮影自由だけど、動画は勘弁か。
 ふむ、苺がサンリオのシンボル、ふむふむ。
 シルクを扱っていたけれど、付加価値を付けるためにグッズを売り始めたか。
 こういう流れが分かるのは良いな。
 初期はアドちゃんの絵とかが使われてた、と。
 確かにこんな絵の人だったが、何だか妙に見覚えのある絵だな。
 ……そうか、母がたまに買っていた器に、これはあった気がする。
 うちの母は、ヅカファンでアイドルファンという、ヲタク気質の人だから、こういう方面の趣味もさもありなん。
 しかし、やはりピーナッツの影響が凄いというか、パクリというか、提携というか、だな。
 結局、ピーナッツを日本風に換骨奪胎したのが、キティさんの頃のサンリオキャラクタって感じはあるよな。キティの横向き座りの格好なんて、犬小屋の上のスヌーピーそのままだからな。まあ頭のバランスが大きく、真正面を向いている辺りが、発明ではあるか。
 スヌーピーの場合、基本横顔で、読者は見てないんだよ。キティさんは遠慮無くカメラ目線だから、パーツはかなり似てるのに、かなり印象が違う。そう、ドリフとひょうきん族ぐらいの質的な差がある(分かり難い)。

 初期は名のあるクリエイターを使っていたけれど、作家性を敢えてなくした会社所属のキャラクタとしてデザインを始めた、ふむ。
 分からんでもない発想だが、今やったら権利問題で発案者が訴えるだろうな。青色ダイオード問題が如く。自社開発で云々つっても、絶対天才の所業だもの、こんなの。リーズナブルな処遇がされている事を願おう。
 初期クリエイターの中にはアドちゃんの他に、やなせたかし……。
 そうなの?
 言われてみれば、方向性は非常に近いな。
 それから、サンリオ出版が立ち上げられ、詩とメルヘン刊行。
 あ。
 この雑誌2度ばかり買った覚えがあるな。
 そうか、そういう経緯でやなせたかしだったのか。
 初めて賞金目当てで文芸の投稿をした雑誌であったなぁ。
 懐かしい。
 当選はしなかったけど。

 こっちはいちご新聞が並んでいる。
 聞いた事あるようなないような。
 そしてこっちは立体キティさん。
 でけえ。
 あの世界のリンゴでけえ!
 後ろ姿超かわいい。ズボンから出る尻尾の形もはっきり分かる。
 猫系って、後ろ姿もかなり語るんだよな。
 キティさんが猫形かというとまあ、怪しくはあるけれど。

 こっちもキティさんでもう1区画。
 レディ・ガガの衣装か。
 まあ、生肉の人だから、あの人なら着そうなドレスだ。
 キティラーとかの人も、こういうの着て歩くイメージだな。
 キティラーのアニメキャラいた気がしたけど、あれってどういうカテゴリで使われたんだろう。
 SHOW BY ROCKとかと同じぐらい、見られる場所が偏ってそうだ。
 キティさんの4コマ漫画もあるが……これは流石につまらないな。
 もう少し面白く出来たと思うが、そもそも「面白い」という感覚は、「常識とズレている」という要素が必要と考えるならば、乳幼児向けはこれで良いのか。多分、普通に面白いのはアニメ方面にありそうだな。
 アニメ界隈なら、マイメロとかしばしば話題に出るし。
 ちょっと観たけど、放置したんだよな、あれ。

 サンリオグッズもまとめて展示している。
 このペンギンの時計、家にあったな。
 確か、従姉妹かおばさんに貰ったものだった筈だ。蝶ネクタイ部分が外れたところまでは覚えてる。

 一通り観て、写真なども撮る。
 他の人がフレームに入って欲しくないが、そこそこ混雑していたので、まあ目が合わない程度の感じで。
 男女比率は0.3:9.7ぐらいかな。男でも男女連れが多い感じ。乳幼児は気にしてなかったから、もう少し高いかも知れんけど。
 別に男だから可愛いのが苦手という訳でもないと思うんだけどね。
 ただ、興味の問題で、理解の解像度が違うのは確かなのだろう。細かい部分で差異を付けた時、「可愛いけど前と一緒」という程度では、購買に結び付かないんだろう。

 見終わって、展示スペースから出た。
 ミュージアムショップの専用ブースは、パネルで区切られ外から見られないようになっていた。
 権利的に撮影NGのものも混じるのだろう。
 中は流石に狭そうだし、何かを買う予定もないので、入らずに済ませた。

 外に出ると、いつの間にやら、雪が強くなっていた。
 雪の粒は大きい、春遠からじ。
 粉唐辛子、ピリピリ。

<出費>
交通費:250円(琴似―大通):札幌市営地下鉄
交通費:120円(西4丁目―西15丁目):札幌市電 ※乗り継ぎ割引 交通費:210円(琴似―大通):JR北海道バス
入場料:1,600円(北海道近代美術館 特別展)
計:2,180円


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