思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2023/4/30『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第168回 にゃー!(にゃつまた):『ネコ!ねこ!猫!!U』北海道立文学館

 猫は良いね。
 猫は人を引っ掻いたりする。
 賃貸でやられると出費の極みだよ。

 と、浅い浅いエバーネタをやってみたりしつつ。
※「エバー」とは、「エバーテイル」の事ではなく、三石琴乃がSANYO使徒型血戦何たらを「エバー」と言っているように聞こえたという面白ネタである。

 物を書く人間が猫好きというのは、コーラを飲んでシートにこぼすと月賦でクリーニング代を支払わねばならんぐらい明らかだ。
 そんな訳で、文学館で猫の本展が行われるのは当然のことである。
 そして見に行くのも当然の事である。

 ……第一回っていつやったの?

 今月は、知事公館か三岸好太郎美術館に興味が湧いていた。
 この距離なら自転車移動も可能かな、と思っていたが、例のヘルメットの件で、ヘルメットを買い損ねてるし、かぶらず乗ったらどうせ3歩進む毎に職質エンカウントだろうとか思い、しばらく自転車に乗るのは保留にした。
 そりゃあかぶらないよりかぶった方がケガはしなかろうよ。
 んなこたぁ当たり前だ。
 定着したら、「平成の時代は自転車がノーヘルだったんですってよ」「シンジラレナーイ!」になるのも分かってはいる。
 でも、感情の方が落ち着かない訳だよ。
 まあこういうのは放っておくしかない。分かってはいる。

 で。
 大通情報ステーションでイベント情報をダラダラ見ていたら、猫展があった。
 入場無料だし丁度良い、行くべし。

 当日。
 先に受診のため、バスで時計台前まで行く。
 札幌駅近くで受診後、狸小路の業務スーパーに寄り、切り干し大根(100g)を買う。1ヶ月で1パックぐらいの消費だな。何となくのペースで。他にトウガラシの詰め替えも買っておこう。トップバリュとどっちが安いのかは分からんが、無茶に高くもないだろう。
 業務スーパーの琴似方面にある店も行こうと思っているけれど、自転車ヘルメット問題があるので、行く気にならない。
 他に、小腹を押さえる程度に何か買っておこう。
 空腹状態だと、疲労感が一気に来てしまい、色々雑になる。
 おにぎり60円台は安いけど、手軽な感じで……ああ、ソイジョイみたいなのある。買おう。

 狸小路を少し歩き、路面電車に乗り込んだ。
 山鼻9条で降りて、中島公園へ歩く。
 北海道立文学館は、中島公園内(隣接?)の施設である。
 中島公園は、地下鉄だと大通駅から南北線で2駅南下する場所にある。尚、「中の島」はもう2つ先になるので、旅行の時は注意した方が良い。何しろ豊平川を渡ってしまうので、徒歩で戻るのも面倒な距離になる。

 中島公園に到着。
 さっきのソイジョイみたいなのを食べる。ポーランドの輸入品だな。ラベルには「BA 100%NATURE」とある。和名は「砂糖不使用デーツバー」だそうだ。
 とりあえず食べる。
 チョコバーみたいな……あ、違った。
 固いジャムみたいなもの。
 確かデーツって……ああ、やっぱりナツメヤシか。
 ナツメヤシのペーストと、オレンジが入っているらしい。確かにオレンジの香りがある。
 匂いは今のところ安定している。結局薬を落ち着いて使う事だな。朝晩の点鼻ってのが結構面倒なんだけども。
 ふむふむ。
 甘味は十分ある。確かに固いペーストって感じ。サクサクはない。表現するなら……やっぱりソイジョイみたいだな。
 あの「これ大豆ですー」って憎たらしい顔する宣伝、何だかんだ買っている事を考えると効果はあったんだろうな。そもそもカロリーメイトは小麦の塊と思うとアレだし、スニッカーズはチョコで汚れそうというのがある。

 よし、食べ終わった。
 一休み感もあるし、まあまあ元気になった。
 公園を縦断していこう。
 お、桜の季節だったか。
 なかなか綺麗。
 この辺の桜は何だろう。
 エゾヤマザクラのプレートが付いた木は咲いてないな。
 桜餅じゃないし、ソメイヨシノ系か、オオヤマザクラかエドヒガンか。
 旅行者も結構撮影してる。
 結婚写真を撮る人もいるようだ。公園はそういうとこあるな。後楽園だか偕楽園だか兼六園だかで見た覚えがある。
 
 桜並木の途中に、北海道立文学館があった。
 一度ムーミン展で来てるから、場所自体は初めてではない。
 さて、入るべし。
 パネル展示あるな。
 どういうコンセプトか分からんけど、北海道に関する記述がある部分の抜き出しだな。
 ああ、渡辺淳一もある。
 腑に落ちる文章だよな、この人は。ついでに艶めかしさがある。
 完全にこれ、というのは松本清張。自分が自然に書こうとするとこの文体になる。
 40代になって影響が増えたのが池波正太郎か。結構クセがあるから、パロディにしかならんけど。

 じゃあ、猫展へいこう。
 ここは入り口から下に入るという特殊な構造になっている。他の入り口はない。多分。あるのか?
 猫の絵が階段についてる。人の足跡でガイドが付いているが、猫の足跡にはしないんだな。足跡の方はデフォルトなのかな。
 受付の人に挨拶だけして会場に入った。

 ほうほう、想像通り、猫に関する文学作品の展示だな。
 やや広めのフロアだが1部屋分ぐらいだから、コンパクトな展示だ。
 本の実物の展示と、文面が抜き出してパネル展示してある。
 絵本、児童文学から小説、随筆、川柳、俳句、短歌、と。
 夏への扉は? 夏への扉は?(それしか知らない系)
 しかし、絵本とか児童文学見ても、案外覚えがあるものがないな。
 小さい頃の絵本で印象に残っているのは、『かじやとようせい』『からすのパンやさん』ぐらいか。猫の本あったかな。100万回とか、1977年だから世代とちょっと違うんだよな。11匹も劇場アニメだけ観たけど、本はなかったな。三毛猫ホームズも特に読まないし。
 案外猫が出て来る話、読んでないな。映像とかのジャンルでもイマイチ。
 まあ「猫もの」というジャンルがある訳でもないし、出ていても意識に挙がらないんだろう。魔女宅とかサザエさんとか、猫もので記憶はしないわな。
 流し見る感じ、やはり俳句や川柳との相性が良いな。
 猫は風景に馴染むから、情景を切り取る五七五に上手く入るんだろう。犬だと、寄って来て視界を塞いでしまうから、フォーカスが寄ってしまうというイメージ。

 よし、見た。
 常設展示は……ああ、有料か。
 区分けが非常に緩く、うっかり入りそうになって声かけられて気まずくなるヤツだ。

 じゃあ帰ろう。
 中島公園を池寄りのルートで帰る。
 あの東屋から胡弓の音がするな。
 サークルの練習だろうか。
 ああ、池の間近に来た。
 貸しボートがあるが、誰も利用していない。営業開始していないのか、人気がないのか。値段表示が見えないから、手が出せないのかな。
 そこな花は名前はなんだろう。
 こっちの葉はやたらツヤツヤだな。
 ん、分かるぞこれは。
 フタバアオイだ。
 徳川の三つ葉葵の元ネタだな。
 このツヤツヤ感は確かに目に留まる。

 そんな感じで中島公園を見てから、地下鉄で帰った。

<出費>
交通費:210円(琴似―大通):北海道中央バス
交通費:200円(狸小路―山鼻9条):路面電車
昼食:62円(デーツバー)
入場料:0円
交通費:170円(中島公園―琴似):札幌市営地下鉄 ※乗継割引
計:642円


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