思い立ったが随筆


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2023/7/30『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第171回 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル:札幌シネマフロンティア

 どこか出かけようと思ううち、月末に友人と飲む事になった。 どこかに行くスケジュールが調整し難かったため、手近なところで映画でも、と思っていたら『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が上映中である事に気付いた。

 こちとら魔宮の伝説と最後の聖戦は劇場で観て、クリスタルスカルは観ていない程のインディーマニアだ。
 行かない手はあるまい。

 運命のダイヤル!
 なんて素敵な響きだ。
 確か他の映画でも観た事があるぞ。
 そう、『グリーンマイル』(違うダイヤル)。

 という事で、ネットで購入する。
 2000円。安い? でもない?
 2700円だった頃ってなかったっけ? 4DXとかそういう要素が加わってた時だったか? あれ?
 席は結構ガラガラだな。
 人気タイトルだと思うけど、最早そうでもないのかな。

 そして当日。
 昼食を済ませ、地下鉄でさっぽろ駅へ。その後すすきの移動する予定なので、ドニチカ切符を使う。SAPICAの方は、還元率が10%から3%になったので、使う旨味が薄れてしまった。
 14:30頃に到着。
 勝手知ったる札幌駅、エスカレーターで上へ上へ。
 そしてシネマフロンティア到着。

 ……あ、混んでる。
 コロナの最中に行った時は、本当ガラガラだったからな。
 景気が戻ってるんかねぇ。
 値上がりが景気の上昇なら良いのかねぇ。
 なんか、変な上がり方して高止まりの未来って気もするけど。

 待つ事暫し。
 15分前ぐらいに開場した。
 映画に行くと食べ物や飲み物を買う人がいるのだけれど、どうも自分にはその習慣がない。
 値段が高いもそうなんだけど、暗い中でながらで食べるという意味があんまり分からない。映画って、ながら観するようには出来てない気がするんだけどね。飲み物の方は、渇きに弱い人がいるというのは分かる。だが、あまり飲めばトイレが近くなる訳で、あのサイズはやはり映画とは合わない。
 否定ばかりせず、今度、家でカウチポテトでも試してみるか。
 何か新しい発見もあるかも知れない。
 映画観ながらの方がおいしいとか、太らないとか、癌が治るとか。

 映画泥棒注意の映像が終わって、いよいよ開始。
 あーそうだったっけと思ってたけど、やっぱりディズニーか。
 やれやれ。

 冒頭から出て来るナチスの皆さん。
 AIが映倫やってたら完璧BANだな。
 そしてジェットコースター。インディーが走る、飛ぶ、鞭が唸る、ナチが死ぬ!

 って回想シーンか。
 すっかり老人の姿になったな、ハリソン・フォード。
 これ素なのか? 特殊メイクなのか? 実際の老け加減がどこなのかさっぱり分からん。
 老人にはなったものの、チェイスもののアクションでジェットコースター。
 この辺でダイヤルの事が分かって来るが、何が起きるかは少々曖昧。

 そして舞台は動く。
 岡田斗司夫が「この表現がギャグのつもりで入ってた」という地図に線を引くやつで移動。
 しかし所々に旧作のオマージュっぽいのがあるな。
 細かく覚えてはいないけれど「ああ、こういうシーンあった」は嬉しい気分にはなる。

 キーアイテムが見つかって、いよいよ最後のパーツ。
 ふむ、こうなったか。
 そして、ああ、こういう。
 さらにやっぱりナチが死ぬ。死ぬ。死ぬ。もう全滅。命の入っている人間としては扱われていない。
 多分、ナチだから、で全部許されるんだろう。
 歴代でトップクラスの最多殺害数じゃないか、このヒロイン。殺し屋とか戦士の類を除けば。
 まあヒロインが殺すというのはポリコレ的にはグッドなのかな。

 そしてラストのインディの葛藤。
 え。

 そして更に。
 え。

 小説のスクールでこれやると破られるプロットだな。
 主人公が1番悩んで自力で血反吐吐いて解決すべきところが、ベルトコンベアーのように解決されてしまった。「色々あって」で終わるという、デウス・エクス・マキナ的展開。
 まあジェットコースターで終点がショボいと言っても仕方ないから、これはもう畳み損ねたってところなんだろう。

 全体的に言うと、そこそこ楽しめる部分もあって悪くない。
 ポリコレ風味はそこそこだけど、ナチスに対する「殺して良いヤツ」感は正直気持ち悪い。
 ラストについては、「そうじゃないだろ」。
 これはそう……ハイパードライブ特攻ぐらいの「そうじゃないだろ」だった。
 もうディズニー作品を劇場では観ない事にしよう(守る意思の薄い決め事)。
 脚本家が腐ってるのか、AIでも入り込んでるのか分からんけど、ツボを外してる気がするんだよな。
<出費>
交通費:520円ドニチカ切符(琴似―さっぽろ―すすきの―琴似):札幌市営地下鉄
入場料:2,000円 映画
計:2,520円


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