思い立ったが随筆


 日々思う由無事を書き連ねています。



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2024/2/28『思えば遠くへ来た……のかなぁ』第178回 氷の世界(既視感):2024千歳・支笏湖氷濤まつり 氷の美術館

 今月の行き先について調べていたところ、大通情報ステーションがそろそろサービス終了するとの事だった。妙に重いし、絞り込み機能は不具合起こしていたし、さもありなん。
 他の情報源を探したところ、札幌観光協会でイベント検索出来る事に気付いた。
 で、色々探す中で「支笏湖氷濤まつり」が目に付いたのが昨月の事。
 氷濤(ひょうとう)まつりか。
 会場写真を見ると、霜の積み重なったようなオブジェや展望台がある。
 ああ、これ、層雲峡の氷瀑祭りと同じ感じのヤツだな。あれは、流氷ツアーの中に入ってて、見た覚えがある。
 そうか、支笏湖でもやるのか。
 そんなに遠い場所でもないので、交通費もお手頃だろうし行ってみよう。
 入場チケットは500円か。
 お手頃感のある値段だ。
 ネットで前売り購入出来て、支払いはPayPayが使えるのか。
 最近、ソフトバンクがポイント配っていた事に気付いて、5000円ぐらい貯まってたので、これを使おう。店頭で使うの少し面倒そうだったから、家で使えるのは丁度良い。

 2月10日(土)当日。
 さっぽろ雪まつりの最中の土日という、最も混雑しそうな時期を選んだのは、ドニチカ切符で交通費が安く上がるからである。
 受診と、雪まつり見物と合わせて、更にお得。
 もたつかないように、開院前から並んだりしつつ、結局予定通り大通駅から地下鉄に乗車出来た。
 新さっぽろ到着。
 よし、JR新札幌に行き、予定通りの快速エアポートに乗れた。
 そして、少し遅れはあったものの、千歳駅到着。
 で、バス乗り場は……あ、出口逆だ、こっち――あれ、地上から行けないのか。
 やばい、バスが来てる。
 2階の連絡通路から下りて……。
 まさかの乗り過ごし。

 ううむ……支笏湖行きバス、本数少ないんだよ。
 11:48発を逃すと、次は14:43発なんだよなぁ。
 乗り遅れたグループがもう1つぐらいいて、何やら話している。
 まあ、イオンが近いし昼飯でも食べてれば良いか。
 他に何か良さそうなところ千歳にあったっけ、と思っていたところ。
 支笏湖行きのバスが来た。
 え。
 どうやら、乗客が多すぎるため、複数バスで運用していたようだ。
 良かった、乗れた。
 乗れたは良いが、大変混雑している。
 雪道のバスの立ち乗りは厄介だなぁ。
 山に入った後、支笏湖の案内の車内メッセージが流れる。
 ようやく支笏湖に到着した。
 既に疲れたな、しかし。

 支笏湖は、日本2位の深さを誇り、日本最北の不凍湖でもある。この2つは結び付いた性質で、温かい水が深い湖底に残るため、冬も水温が保たれる事になったものだ。
 透明度の高さでも知られ、ボートに乗ってみると、浅い場所なら湖底がはっきり見える程である。
 大学時代のサークルで、「合宿帰りに男女ペアでボートに乗る」という奇習があったので、何だかんだ覚えている。

 当時の湖畔風景は、今ひとつ思い出せない。
 街の2区画分ぐらいの面積に、飲食店が集まっているな。
 どこかで昼食を、とも思うが、ラーメンにせよホタテにせよ芋もちにせよ、観光地価格で固まっているので、イマイチ思い切りが付かない。寒いので、屋外で食べる気にもならない。これは多分、入れずに終わるパターンだ。
 ともかく、会場へ向かおう。
 滑り止め砂はまかれているが、斜面なのでそろりそろり進む。
 札幌市街には慣れていても、所詮は平らな雪で、斜面には慣れてないんだよなぁ。
 ああ、支笏湖がよく見える場所に来た。
 あちらに橋。
 こっちに会場だな。
 ほうほう、氷の洞窟っぽい入り口だ。
 なかなか良いじゃないか。
 決済したQRコードを見せて、紙チケットを受け取り会場内へ。
 ほほう。
 塔のようなもの、氷の壁のようなもの、湖を象ったもの、展望台などが作られている。
 骨組みに、水を噴霧する事で、霜のような質感の氷塊を作り出す、という仕組みだ。
 陽の光で水色っぽく見えている。
 これはなかなか綺麗だ。
 展望台に上がってみる。
 階段には、滑り止めのゴムが置かれ、スタッフさんが埋もれそうになったものを砕いて取り出している。
 会場が一望出来た。
 なるほど。
 氷瀑祭り控えめサイズ感じだけど、あの時は日暮れ後で吹雪の最中だったから、こちらの方がずっと美しさが分かりやすい。
 下って、今度は中に入れるものに。
 内側は氷柱が垂れ下がり、異世界感が強い。
 こちらは神社、こちらは作成時の写真が飾られている。
 喫茶スペースになっているものあるが、高いし落ち着けそうにないのでスルー。
 こっちは中で焚き火しているが、マシュマロ焼き専用っぽいので入らず。

 よし、見た。
 何というか、大して広いものではなく、説明書きもないので、そんなに時間はかからない。
 さて。
 どう時間を潰そう。
 食事するのが良いのだが、どこも微妙に高くてイマイチ入れない。
 ウロウロするうちに、やっぱり転んだ。
 ええい、こういう時は公共施設。
 ビジターセンターに入ろう。
 中に入ると、ヒメマスがお出迎え。
 展示品をダラダラ見ながら、休憩スペースに座って時間を潰す。
 ……飲み物の自販機ぐらいあるかと思ったらないな。
 こうなると、飲食禁止感が出てしまう。
 ぼんやりする事暫し。

 15:45のバスで帰るので、15時過ぎぐらいにトイレに行ったところ、「もう並んでいる」という会話を耳にしたため、乗り場へ向かう。
 うわあ、行列だ。
 とはいえ、複数台運用されるらしいので、乗り損ねる事はないだろう。
 ぼんやりと待つ。
 念のため、で持って来ていたチョコレートなど食べつつ待つ。
 なんか、脇から階段で上がって来る連中、列にくっついてないか。これ、本当にバスの列だろうな。ああ、宿の送迎バスに乗る人達もいる。ライトアップされる夜は渋滞で酷い事になるらしいし、本来泊まりがけで来るのが正しいんだろうな。でもこの辺、宿泊費数万円した筈だよな。
 ようやくバスがやって来た。
 乗るべし。
 想像通り座れず。
 立ち通し、雪道の走り、カーブの遠心力、寄りかかって来る他の客などに耐えつつ、千歳駅まで辿り着いた。
 その後乗ったJRの快速エアポートの出発の静けさに、感動を覚えた。
 狸小路で買い物でもして帰ろうかと思ったが、その元気はなく、大通11丁目でミクとキティさんの雪像だけ見て帰った。
 いやぁ、疲れた。
 雪まつり時期に来るもんじゃないな。

 ――と、思っていたのだが。
 札幌の最高気温
・2月13日「10.1℃」
・2月14日「10.8℃」。
 当然、支笏湖の気温だけが低いという訳もなく。
 13日に中に入るタイプの氷像の入場規制、14日に崩れる氷像が出始めた事で中止。
 行けるギリギリのタイミングだったか。
 じゃあ、むしろ見られて幸運だった、という事か。
 こういう事があるから、「行こう」と思うタイミングは大事にせんといかんなぁ。
 一期一会、黒崎苺、仮面ライダー苺、苺新聞。

<出費>
交通費:520円(琴似―250―大通 大通―330―新さっぽろ 新さっぽろ―330―西11丁目 西11丁目―210―琴似 ドニチカ切符:札幌市営地下鉄)
交通費:3,400(新札幌―750―千歳―950―支笏湖 往復)
入場料:500円(氷濤祭り)
計:4,420円

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